BMWオーナーの情報交換ならBMW@FUN

BMWのマーク(エンブレム)


BMWマークの意味や由来・歴史


概要

BMWのエンブレムマーク

BMWロゴ(1923年) 黒の縁取り、白と水色でクロスした円形デザインが特徴的なロゴマークです。
1917年10月にロゴマークを帝国特許事務所に登録しています。

エンブレムの意味としては、 白は白い雲、水色は、青空をイメージし、クロスした十字は航空機のプロペラをデザインしており、 黒い外円と白と青で対象に4分割した内円のデザインとなっています。
これは、1929年の広報公式リリースの記載にあります。(公式見解)

BMW創立時より、航空機エンジンの製造メーカーから発展した由縁です。
写真は1923年に初めて製造した二輪車R32のBMWロゴマーク


RAP MOTOREN WERKE社のエンブレムマーク

RAPP MOTORENのマーク BMW創立時の前企業である
「RAP MOTOREN WERKE(ラップエンジン工業)」のマーク。
略称RMWで、航空機や船舶用のエンジン製造メーカーでした。このマークからはプロペラを連想するものは有りません。


バイエルン州の州旗

バイエルン州の州旗 BMW本社のあるドイツ連保共和国のバイエルン自由州
(首都ミュンヘン)の旗デザインです。
企業創立時の20世紀初頭では、ドイツ領域内にバイエルン王国(首都ミュンヘン)が存在し、ヴィッテルスバッハ家の国王が統治していました。
国旗のカラーは、白と青のカラーがベースとなっています。

BMWマークとの相違点は、は下記が挙げられます。

  • 菱型(ひしがた)である点。
  • わかりずらいが、州旗は「白・青」でマークは「青・白」の順に位置が逆転している点。

これは、当時の州旗が民間企業のコーポレートマークに採用される事を禁止した為です。

ロゴマーク作成の歴史的な背景

  • 1910年にグスタフ・オットー航空機工業が設立
  • 1913年にラップエンジン工業が設立(Rapp Motorenwerke GmbH)
  • 1916年に「ラップエンジン工業」と「グスタフ・オットー航空機工業」の2社が合併し、BFW社が設立(Bayerische Flugzeug Werken AG)
  • 1917年にBMW社が設立
  • 1917年10月5日にBMWのロゴマークが商標登録
  • 1929年にBMW社の広報が正式にロゴの歴史を表明。「白は白い雲、水色は、青空をイメージし、クロスした十字は航空機のプロペラをデザイン」したとする航空機・高性能を連想させることを ブランドイメージに設定。

1917年のBMW創設時、ロゴマーク創世に関する由来などの記録は、残存していません。

上記により、「RAP MOTOREN社のマーク」と「バイエルン州の旗」のデザインを掛け合わせて、BMWマークが出来たとする説は残っていません。 当時の状況から類推した説に過ぎず、記録された文献は残っていません。

ニューヨークタイムズのゴシップ記事

巷では、2010年のニューヨークタイムズで掲載されたBMWロゴマークの由来 の記事が掲載されました。 単なる新聞のゴシップ記事ですが、この記事が真実であり、その事実(歴史的背景)を知っていることが、ウンチク・物知りであることのように周知するサイトも現れました。
  • ドイツミュンヘンのBMWミュージアムの担当者が得意になっている説明する昔話。
  • 創立当初は、エンジン総合メーカーであり、飛行機の機体(特にプロペラ)とは無関係だった。

良く考えてみてください。それは、単なる歴史的な背景に過ぎません。
また、ニューヨークタイムズの記事を証明する証拠は、全く残っていないことから、憶測記事に過ぎません。
1929年当時、メーカー広報や経営者が、歴史的な背景を知らないハズは無いのです。
なぜ、メーカー広報は、プロペラ説を由来として広めたのでしょうか?
本当にプロペラ説が誤っており、メーカーは誤った事実を広めているのでしょうか?
答えは「ノー」です。

なぜ由来がプロペラ説なのか(広報のリリース)

「航空機のプロペラ、白い雲と青空をデザイン」を由来とする説は1929年に記録として残っています。

メーカー広報が、企業ロゴマークの成り立ちをブランドイメージとして新たに整理し、リリースしたものです。
BMW創立から13年しか経過しておらず、当時の広報担当や経営者が、ロゴマークの歴史的背景やBMWの成り立ちを知らないハズはありません。
よって、メーカー広報がロゴマークとしてのブランドイメージを確立させるため、1929年に公式にロゴマークのイメージを整理して発表したのです。
それが、「企業のブランディング、ブランドイメージ」というものです。
あえて言うなら歴史的背景の事実は、ブランドイメージの向上に全く寄与しませんし、マイナスイメージなると判断(あえて封印した)したのです。

ローカルなドイツの一つの地域である「バイエルン州の旗」よりも「プロペラと青空」の方が、より洗練されており、ブランドイメージを高められるのは言うまでもありません。 ドイツだけに留まらず欧州地域に進出するためには、ローカルな州旗イメージなど不要なのです。

航空機を売り込むためのプロペラ説なのか?

そのような認識は誤りです。
ドイツ敗戦により、1922年には航空機の製造を停止されており、プロペライメージが航空機の機体やエンジンに売り込みには全く寄与しないのです。 よって、1929年のメーカー広報は、あくまでBMW社のイメージ戦略と捉えるのが妥当です。

BMW JAPANを含むメーカー公式見解

http://www-jp.bmw.com/jp/ja/brand/insights/heritage/index.html
BMW公式サイトより。 BMW公式サイトでロゴの由来説明

上記が、2017年の「メーカー公式見解」であり、1929年のメーカー広報の公式見解は、現在まで継承されていることがわかります。 バイエルン州の旗の説明は一切ありません。

メーカーが歴史を熟知した上での公式見解

メーカーが間違えているわけでも、嘘を広めているわけでもありません。
当然ながら、ニューヨークタイムの記事が出てもメーカーは訂正する必要もありませんし、ゴシップ記事として無視しています。
バイエルン州の旗がブランドイメージを高めることには繋がらないからです。
当然、ラップ社などという社名など全く意味を持ちません。単なるウンチクを語るのはマニア向けのみで十分です。 ロゴマークとは、メーカーがブランドイメージを確立し、高めるためのものなのです。
歴史的背景がどうであろうと、仮に事実であろうと、ブランドイメージに寄与しないのであれば、BMWロゴのイメージアップに繋がらないことは、言うまでもないでしょう。
航空機に関連していることは疑いようのない事実であり、それをブランドイメージに高めたとすれば、それがブランドイメージロゴの由来なのです。
(写真は1955年製イセッタのBMWロゴ)

公式な由来は「プロペラ説」が妥当

1955年イセッタのBMWロゴ RAP社マークとバイエルンの旗を起源とする説は、BMW AGが公式に認めたものではありません。

BMWの関係者が、コメントを語るのは自由です。それは、メーカーが認めない非公式見解です。 BMWマニアとして歴史的背景を理解するのも良いのですが、メーカーが認めないニューヨークタイムズのゴシップ記事を正しいと唱えても意味が無いでしょう。

BMW-AG本体がマークの由来を「プロペラ説」から「歴史的背景説」へ修正する告知を正式に行ってはいません。
よって、1929年のメーカー広報による「プロペラ説」は今も生きているのです。
ブランドイメージの向上に寄与しない「歴史的背景説」が採用される事はありません。

1959年BMW3200s ホイール上のBMWロゴ バイエルン航空機工業(BFW)は、BMW創設前の企業として航空機が密接に関係しており、 プロペラの登場有無が、広報のリリースを完全否定するには至らないのです。
また、RAP社は、BFW社創立前の先代企業であって、BFW社のロゴには反映されてはいません。
航空機のプロペラ説が、ブランドイメージの向上として、現在に至るまでプラスに作用しているならば、 広報のリリースは成功していると言えるでしょう。

それが「ブランドイメージとして確立されたロゴマーク・エンブレムの由来」になります。


ホワイトとブルーをデザインしたマーク


FCバイエルン・ミュンヘンのエンブレムマーク

FCバイエルン・ミュンヘンのマーク BMWの本社工場が位置するドイツ・バイエルン州に属するサッカーチーム「FCバイエルン・ミュンヘン」(ブンデスリーガ所属)もバイエルン州の旗デザイン(青白)をイメージとして取り込んでいる。



BYGENのエンブレムマーク

BYGENのロゴマーク BYGENとは韓国の自転車メーカーである。
チェーンの無い折りたたみ自転車(Hank)で欧州の自転車見本市「EUROBIKE 2014」へ、このマークで出品したというから恐れ入る。
このマークは現在も継続使用されており、BYDのようにパクリを指摘されて変更したメーカーとは異なる。似ている度でもNo1である。



比亜迪汽車(BYD)のエンブレムマーク

BYDのロゴマーク BMWのマークは、中国の自動車メーカー(BYD/比亜迪汽車)に模倣されたことでも有名でもある。資本・提携関係は全く無い。
中国車の車体デザインでは、日本車や欧米車のコピー車両は数多く見られたが、会社の顔とも言えるマークにコピーデザインを採用した知的所有権の認識レベルは、かなり驚かさせる。
現在は、BMW社からのクレームにより、新しいマークに変更されている。



起亜自動車(KIA)のエンブレムマーク

KIAのロゴマーク 韓国自動車メーカーとして起亜自動車(キア)がある。 過去は、日本のマツダと密接な関係であったが、1998年の破綻後、現代自動車(ヒュンダイ)傘下となっている。

あまり知られていないが、起亜のロゴも模倣度では負けていない。
欧米への輸出車として、このようなエンブレムは国外で通用しないため、異なるマークに変更されている。

2012年登場のKIA K9などは、7シリーズに似ており、模倣マークを止めた後も、BMWデザインの真似(imitation)は継続しているようである。
韓国メディアの環球網では、中国の比亜迪汽車(BYD)ロゴは、「韓国の起亜(KIA)のロゴマークをパクった」と報道、非難している点にも注目である。


吉利汽車(GEELY)のエンブレムマーク

GEELYのロゴマーク 中国の自動車メーカーとして吉利汽車有限公司(ジーリー)がある。 1997年に自動車製造を開始。最近では、スウェーデンのボルボを配下に収めた。

パクリ度では、BYDの影に隠れてしまったが、こちらのエンブレムも負けてはいない。 写真は旧タイプで最新タイプは、外周の黒い円周部がブルー化され、クレーム対策を施している。



上海華普汽車(SMA)のエンブレムマーク

GEELYのロゴマーク 中国の自動車メーカーで上海華普汽車。(SMAは、Shanghai Maple Guorun Automobileの略)
2000年に設立したメーカーであるが、2002年に吉利汽車有限公司(ジーリー)の子会社となっている。
ロゴマークが似ているがBMWとの関連性は全くありません。



Red Bull エナジードリンク

Red Bull エナジードリンクのロゴマーク オーストリアのRed Bull GmbHが販売する清涼飲料水メーカーで、スポーツ・スタミナ系飲料を販売している。
モータースポーツでも積極的な展開を行い、スポンサーとしてもチーム・コンストラクターとしての支援活動を行っている。
プレイステーション3用ソフトのグランツーリスモ5においてもスペシャルカーを登場させている。

レッドブル・エナジードリンクの容器は、クロスしたブルーのカラーリングが特徴的であり、雰囲気はBMWマークに似ているが、モータースポーツにおいては、BMWとの相互関係は無い。


ユーロ NCAP

ユーロ NCAPのロゴマーク 衝突実験の車両に乗車しているダミー人形の頭部にあるマークに見覚えのある方も多いことでしょう。 BMWマークとの関連性はなく、衝突状況を計測する際、基準位置を明確にするためのマーキングとなります。

正式名称は「ユーロエヌキャップ」と読み、EU圏での自動車衝突安全の向上を目的とした消費者団体である。 衝突安全結果を検証、公表して自動車の安全性向上を促進することを目的としている。 乗員保護、歩行者保護、チャイルドプロテクション、安全支援機能のテストが行われ、5つ星が最高評価です。


Chuangjia

Chuangjiaの商標侵害 中国・上海の衣料品会社「デマ グループ国際保有株式会社 」と「Chuangjia 服有限公司」が、商標の「BMN」を使用して衣料品を製造販売したとして 多額の賠償命令が出ています。

関連企業のマーク


BMW M社のエンブレムマーク

Mのロゴマーク 現在のBMW M社(BMW M3やM5などのメーカー)の前身である、BMWモータースポーツ社のロゴマークである。1974年に商標登録されている。




ALPINA社のエンブレムマーク

ALPINAのロゴマーク BMWをベースとしたアルピナは、1967年にALPINAのブランドネームとブランドロゴが誕生。 エンブレムは、中央盾の部分左側にALPINA社の基礎を築いたダブル・チョーク・ウェーバー・キャブレターそのものが描かれ、右側にカムシャフトを配置。 そして、盾の左側の地色である赤色は限りない情熱を示し、右側の青色は知性と高い志を意味しています。 その後、左側のダブル・チョーク・ウェーバー・キャブレターの方は、キャブレターのエアファンネル部分のみが描かれるようになり、右側のカムシャフトもクランクシャフトへと変わりました。 現在のエンブレムに至るまで微小な変化は有りましたが、盾の地色やALPINAロゴは不変です。

現在の前後のエンブレムは、本家に敬意を表し、BMWエンブレムを装着。