BMWの平行輸入車


1.平行輸入車とは

1.1.定義

正規ディーラーのBMWジャパン以外で輸入された車を指します。

  • 外国のディーラー新車を買い付け、日本へ輸入
  • 外国のディーラー中古車を買い付け、日本へ輸入
  • 外国の一般中古車を買い付けた車を日本へ輸入

1.2.メリット

日本とアメリカでは価格差が大きく開いています。特に円高時は1.5〜2倍の価格差がある時期もありました。
これはアメリカ市場特有の価格設定によるものです。アメリカは最大の自動車市場であり、ブランド価格を反映できない市場特性も要因となり、価格が安いのです。
アメリカとの価格差を「日本の方が装備が良いから」と言う方もいますが、ほぼフル装備の現在では大差ありません。

BMWの平行輸入車 よって、円高の時は海外で新車を購入し、日本に輸入することで安く乗ることが可能になるのです。

また、正規ディーラーの取り扱い車種は、日本市場で人気のあるものに限られます。
MT車や人気のクリーンディーゼル車、左ハンドルモデルは、日本では販売されないモデルも多いのが実情です。
これは、日本仕様モデルとして設定するには右ハンドルとして売る必要があるため、販売台数が多く見込めないモデルはコストがかかるためです。
平行輸入車の専門店では、これらの希少車に絞りを輸入・販売しています。
また、ユーザーのニーズにより特定の車種を海外で買い付け、輸入する代行サービスも実施しているようです。
これらの希少車に乗ることは、マニアにしか判らないコダワリかもしれません。

日本での販売価格900万の車(例)にすると、日本での乗り出し販売は約800万となります。
車両以外のコストは、約200万といったイメージです。

  • アメリカでの販売価格600万、
  • 輸入搬送費、通関手続き、法的な日本仕様変更:80〜150万
  • 日本での諸経費:50万
  • 日本での込み販売価格800万

日本での新車購入でも大幅値引きケースでは価格が接近してきます。例えば日本で900万の車も決算期には100万に近い値引きが得られるケースもあり、個人輸入の上記800万と変わらないケースもあります。
よって、価格的なメリットがあるように見えますが、差は僅か・・・というケースも出てきます。

1ドル90円、80円のような円高。 日本で1000万超のモデルが海外との価格差が400万以上のケースでは、価格的なメリットも出てきます。
しかし、110円、120円のような円安で、日本との価格差が2,300万のケースでは価格的なメリットは全くありません。

1.3.デメリット

個人輸入となれば、現地購入、搬送、通関・審査手続きなど障壁が高く、一般的には平行輸入車として販売されているものを購入するのが無難でしょう。
愛車のメンテナンスは購入店で受けることを想定すべきです。
そこで専用の整備工場、提携工場を完備していることは必須です。
お店の規模や歴史もチェックする必要があります。自宅と店舗が近く、メンテナンスが気軽に受けられることもポイントになります。

原則として平行物の整備は受けられます。
ただし、ディーラーへの持込では「いい顔」はされません。
日本仕様とは、細かい部品や仕様が異なる事を理由に、正規ディーラーでは整備を断られるケースもあることを考慮しておきましょう。

新規注文の場合は、現地購入から日本までの輸入手続きにかなりの時間が必要となるでしょう。 部品の手配も若干時間がかかるケースもあるようです。 最近では日本の夏に対応できないケースは無くなりましたが、一昔前はオーバーヒートなど熱対策が十分でないケースもありました。

中古車の場合は、日本での新規登録年度が新車登録と同じ扱いになるため(2010年式を輸入し、日本で2015年登録すると、2015年式として流通)
製造年度が不明な場合があり、注意が必要です。平行輸入中古車の購入には、あらゆる面で細心の注意を払いたいものです。
特に北米経由の中古車は、走行距離も多走行車となり、メーター戻しの危険性が多々あります。

平行物中古車ではメーター戻しなど不安要素もあります。純正ラジオで日本のラジオを聞けない場合もあります。
ナビが海外仕様のため、日本仕様への書き換えが必要となります。古いモデルでは対応不可のケースもあります。
国産中古車を選ぶ以上に車とお店を、見極める知識と経験、リスクに対する覚悟も必要となりますので、外車初心者が値段だけで飛びつくのは避けたいところです。

1.4.購入後のメンテナンス

購入したお店がメンテナンスのしっかりした整備工場を所有していたり、提携工場があれば、ほぼ心配はありません。
しかし、単なる輸入業者であれば、購入後のメンテナンスに不安を抱えるケースが多いです。 また、正規ディーラーも基本的に平行物に「いい顔」はしないケースが多いです。
正規ディーラーでなくてもBMW製ですから、ディーラーは整備を断ることは出来ないのですが、「いい顔」されないケースが多いことを考慮した上で整備を持ち込みましょう。
商売ですから車検等で実績を作っておくと、不具合発生時の整備も依頼しやすいです。

2.非正規ディーラーとは

2.1.一般店での魅力は、安さ!

非正規ディーラーとは、ディーラーで販売され、一般の中古車店に流れた車を指します。
故障も少なく正規ディーラー中古車店で販売されるよりも、はるかに安いです。
一般店では整備設備や整備スキルに差が激しいのがネック。その為、3年以内の中古を狙いたい。他走行車、5年以上の経過した車はディーラー車であっても
注意深く選ぶ事が必要。(点検簿の確認等)メーター戻しのリスクは無いとは言えないので、シートやハンドルの痛み。タイヤの交換状況等から判断する事も必要。

2.2.お店の信用度

正規ディーラーではない一般店ではお店の規模や信用度も千差万別。自社の整備工場を持ち数百台の在庫を
もつ大型店もあれば、店頭で2、3台並べただけのショップもあります。堅実経営のお店もあれば、その逆の店もあるかもしれません。
車の値段は、ディーラー認定中古車より確実に安いのですが、事故・修理歴、
売買上のトラブルや車の保証期間、保証範囲、今後のメンテナンスなど、
結果的にディーラー車を買ったほうが安かったということにならない様、
リスクを覚悟し、注意深く車を選び、契約する事が必要です。(つい、車の値段ばかりに目が行きがちですが。。)

3.個人輸入

海外で生活しており、現地で購入した愛車を日本に持ってきたいという要望もあると思います。
その場合も様々な手続きが必要です。 また、日本に居ながらにして、現地ディーラーで買い付けすることは難しく、専門の仲介業者に頼る場面が出てきます。

  • 港までの陸送、船便による日本への搬送
  • 輸出手続き、日本の通関手続き
  • 日本の法規制に合わせた改造等(専門のノウハウが必要)と認可申請
  • 日本での登録諸経費

上記の煩雑な手続きと費用だけでも約200万ほどかかります。車両購入・輸入となるとかなりハードルが高いと思われます。
インターネットの通販も身近になり、諸外国からのパーツ購入は簡単になりました。しかし、車両本体の輸入と同列で考えることは難しいのです。

4.まとめ

外国と日本の価格差を単純比較することは、簡単なのです。 しかし、実際の輸入となると簡単ではない事がわかります。
為替事情が円安傾向の場合は、輸入も割高になります。
また、右ハンドル車が主流になり、左ハンドル車を輸入したいと思う方がかなり少なくなりました。
10年、20年前に比べて正規ディーラーの中古車流通量も増えており、平行輸入車を購入する必要性も無くなりつつあります。

新車価格の安さだけに着目するのではなく、購入までの手間や購入後のメンテナンスを重視するなら 日本では正規ディーラー車を安心の保険として購入するのがベターです。

ディーゼルやMT車など日本仕様に無いモデルも少なからずありますが、
Mモデルやアルピナの中古車であれば希望予算に近いモデルがあるのではないでしょうか。
平行輸入車に比べてリスクも少なく認定中古車であれば正規ディーラーのサービスが受けられます。
リスクの高い平行輸入車を狙わずに、希少なMモデルやアルピナをおすすめします。