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アイドリングが不安定で振動の発生原因とは

メンテナンス
BMファン君
BMファン君

エンジン始動後、ギヤーポジションは「N」「ニュートラル」または「P」で、アイドリングが不安定になり、振動が発生する不具合。車内の振動が大きく感じるようになったなど、原因と対応策を解説します。

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アイドリング振動の概要

エンジンがアイドリング状態で車両が停車(ニュートラルやパーキング)しているとき、車室内で感じる振動のこと。おもにステアリングやシフトレバー、フロアに振動が伝わります。エンジン始動後、アイドリングが不安定な状態となり、回転ムラや不平衡慣性力などによって生じるエンジンの剛体振動が、エンジンマウントなどを経由して車室内に伝わり、アイドリング時の不快な振動を感じる事となります。

アイドリング振動の原因

車両には複数の部品が使われています。アイドリング振動の原因は、複数が考えられますので、一つ一つ潰していく作業が必要となります。特にアイドリング時に負不安定になり、やや不快な振動が出るが、走行に支障が無い場合は、放置するケースも多いので、不具合が悪化していく事も多いでしょう。振動としては、ブルブルやカタカタと言った音や感じ方が多いでしょうか。

不具合原因の代表的なポイント

  1. 点火プラグの不良による不等点火
  2. イグニッションコイルの不良による点火不良
  3. エアフィルターの汚れによる空気流入量の不足
  4. エアフロメーターの故障による空気吸入量を計測不備
  5. 燃料フィルターの汚れによる燃料供給の不具合
  6. インジェクターの劣化による燃料供給の不具合
  7. 吸気から排気経路にスラッジ(煤)の付着や固着による不具合

アイドリング振動の具体的な要因

アイドリング不調による振動

アイドリングは、エンジンも低速回転となっており、高回転に比べて回転の維持が難しく不安定になります。アイドリングの回転が維持できないと、大きな振動と原因となります。

アイドリング回転数が低すぎによる振動

エンジンも止まる直前では、振動が多めに出ます。メーカー指定以上のアイドリング回転数を維持する必要があります。エアコンの負荷でアイドリングが不安定になる場合もあります。最近は電子制御により、アイドリング回転数も一定に維持されますが、以前よりも低い、高いと言った現状の場合は、アイドリング回転数の設定を確認しましょう。

エアエレメントの詰まりによる振動

エンジンは、綺麗な空気を吸い込む必要があり、空気の入り口として「エアエレメント」で大気中の空気から不純物を除去する役割を持っています。
認定ディーラーで通常点検を行っていれば、エアエレメントが激しく詰まっていることはありません。ただ、スタンド車検や民間工場で安価な車検で済ましている場合、交換しないケースが多いでしょう。エアエレメントが汚れで詰まっている場合、エンジンにエアが吸入できずアイドリングが不安定になります。
アイドリング時の回転が不安定となり、アイドリングのバラツキが振動となって車内に伝わるケースもあるでしょう。比較的エアエレメントの交換費用は安いので、エアエレメントの点検と交換はマメにおこなっておきましょう。

燃料噴射経路の不具合による振動

ガソリンタンクからエンジンにガソリンを送る経路の不具合

  • 燃料ポンプの不調
  • 燃料ポンプから電子制御燃料噴射装置まで、パイプの目詰まり
  • 電子制御スロットルの汚れや目詰まり
  • エンジン吸入経路の汚れや目詰まり

最近は、コンピュータ診断システムにより、これらのバラツキや不具合を検知できるので、まずは診断機でチェックして燃料経路からエンジンまでの不具合を確認します。コンピュータ診断で検知できない箇所もあり、こちらも専門的知識による原因究明と対応が必要になります。
エンジン内部のクリーナーも市販されています。エンジン内部のカーボンや汚れを除去する機能を謳っていますが、これらを購入して様子を見てみるよりも、アイドリング不調の場合は、プロやコンピュータ診断を優先した方が良いでしょう。

エンジンマウント劣化による振動

車体とエンジンを支えているエンジンマウントは、ゴム製が多い。新車から5年、10年を経過してくるとエンジンマウントが劣化してきます。同様にトランスミッションやステアリングなどからも振動が車内に伝わってきます。まずは、10年以上経過している場合は、整備工場でリフトアップし、車体の下からエンジンマウントや他の部位のゴムやブッシュの劣化を確認し、ヒビが入っているような状態であれば、交換しましょう。

バッテリー・点火系不具合による振動

バッテリーが非常に弱っているとエンジン始動も難しいので、バッテリーの弱りによる影響は無いと考えられます。エンジン点火系の不具合として、プラグの一本から火花が飛んでいないなどのケースでは振動が大きくでます。プラグ、プラグコード、イグニッションコイル、イグナイタ、エンジンハーネスなど点火系に関連する部分の不具合によるものです。こちらもコンピュータ診断で判断できますので、プロの診断を仰ぎましょう。

寒い、暑いといった温度変化による振動

前述の通り、原因調査を行った後であれば、寒暖差により、アイドリングのバラツキや振動が出る不具合は解消していると思います。基本的にエンジンが快調であれば、寒暖差による影響は、ほぼ無いと言ってよいでしょう。

アイドリング回転数の目安

車種により差がありますが、エンジンが暖まった状態(始動5分後)、回転が安定した状態では、600~800回転の間で安定するのが通常(エアコンOFF時)の状態です。アイドリング回転数が上下100回転ほど上下動を繰り返したり、600回転以下(低すぎ)、1000回転以上(高すぎ)の場合は、アイドリング回転数が安定していないと言えます。具体的にエンジン始動後の回転数をメモしておき、不具合の内容を正確に伝えましょう。

予防策、回避策とは

ディーラーへの点検入庫まで、時間が掛かる場合も予想されます。
エンジンが停止するなど、走行に支障がない場合は、様子見の対策として、BMW純正のエンジン洗浄剤などで様子を見てみることをお勧めします。

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それでも、改善が見込めない場合は、根本原因の解明と対応として、点検整備をお勧めします。

まとめ

エンジン振動の原因は、前述の通り、複数の原因が考えられますので専門の工場にドック入りして、原因を一つ一つ潰していく作業が必要となります。不快なエンジン振動やアイドリングが不安定な状態を解消し、振動が無くなる事で、新車に近い状態を維持できると良いですね。定期的にディーラーや専門の整備工場での点検をお勧めします。