BMW東京と言ったらBMWジャパンの子会社だ。国内最大のBMWディーラーだ。その凋落が甚だしい。営業会社の末路とはこういうものか。私の場合、BMWとの関わりが長い。さも、20代後半からだっただろうか。当初バイクからだった。R100RSという水平対向2気筒の1000ccだ。オヤジなバイクの代表格だ。このRSをなんで買ったかというとバイク屋にノセられて勢いで買った。ところが走らせるとニンジャやカタナといった国産スポーツより速い。峠レベルでの話だ。アクセルのツキが良いからだ。密かに自分の自慢だった。オヤジがスーパースポーツをカモる。4輪へ目を向けた時、BMWはE30からE36に代わる時期だった。「MTはないのか?」に対してE30 320iに5MTがあったが売れないので100万ほど値引きしていたが、それでも売れないので仕入れないと近所のディーラーに言われた。しばらく他の国産車なども物色したがランエボやシビックRも良かったが、なんかしっくりこなかった。そこにE36 318isが出た。前出のディーラーに行ったが「左ハンドルです。MTなんて下取り悪いですよ。」「在庫がないので納車に時間かかる。」などと言われ別のディーラーに行った。年若でナメられていたんだろうが、とりあえず板橋区のディーラーで買った。当時は新車買うのにちょっと苦労した。今は売り手が苦労する番だ。その318isは良く走った。妙義山の旧道でランエボと32GTRを墜とした。彼らは踏めないのだ。4気筒でハナが入る。オヤジなBMWで国産スポーツをカモった。「六本木カローラ」の後継もヤルじゃないか。こんな話、ディーラーさんの誰が聞いてくれるだろう。本音は「早く壊して、次買って」となる。付き合っていてつまらない。営業会社だからだろうか。ところがメカに言わせると走りに関して興味深い事を言う。ダブルクレドールのパイプは二重になっている、ことなど過剰な品質だ。318isはM3に代わったが、それぞれ傍らにある。未だに興味が尽きないものだ。