ＲＯＭを書き換えてみました。

ＲＯＭの書き換えに興味があって、実際にトライしてみました。

これは、いわゆるエンジン制御コンピュータのプログラム（データ）をいじるもの
で、３次元噴射マップ、点火時期、バルブタイミング、ノックセンサーなどのデー
タを書き換える作業を専用のアプリケーションを通じて行います。
どのパラメータをどういじるかはそれぞれのアプリケーションのノウハウで、作業
はインターフェースを通じて行い、ブラックボックス化しておりますので、詳細な
内容は分かりませんでした。
私の場合は「リズム」さんのシステムでお願い致しました。
感じとしては３次元噴射マップ以外にもかなりのパラメータが変わってるんではな
いか？と思います。
結果ですが、かなりトルク感は出ましたが、エンジンのトップエンド付近は変わら
ない印象でしたが、レスポンス（エンジンブレーキ、吹き上がり）は格段に良くな
って、一回り小さなフライホイールになった様です。
設定後に以下の通りシャシダイナモに掛けましたが、印象通リの結果でした。

シャシダイナモは後部タイアを外して測定する直結型の「Dynapack」を使用致しま
した。（Ｅ３９は車体を固定する部分が無い為、ローラー式は使用出来ません）
尚、シャシダイナモとの相性の問題？か、直結ギアでの計測が出来ませんでしたの
でミッションでのロス分を補正して無い値ですので、多少低めに出てるかも知れま
せん。また、アンチスキッドブレーキはＯＮの状態での計測です。（ＡＢＳはＯＦ
Ｆ出来ません）
他の要素は全て補正済みですが、絶対的な馬力かどうか？の保障はありません。
本当なら、ＲＯＭの書き換え前・後での比較が正しいと思います。

最大馬力ＰＳ／ＤＩＮは５５００ｒｐｍ・２８７ＰＳでカタログデータとほぼ一値
しました。
最大トルクＫｇ／ｍは、２５００ｒｐｍ・５２．８Ｋｇで、カタログデータの１８
％増しが４０％低い回転数で出る様で、２５００ｒｐｍで１７８ＰＳ／ＤＩＮの計
算です。

走行フィールですが、高いギアで伸びる様になり、高速での加速は延々と伸びて行
く感じです。また、エンジンブレーキの利きは強力ですが、低いギアですとレスポ
スが良くなってますので、ギクシャクした電車運転になりがちです。
気になる燃費ですが、書き換え前と変わりませんでした。（５．２〜５．６Ｋｍ／Ｌ）

総評としては、コスト分の満足度は十分あるようです。

ＲＯＭ書き換えにご興味のある方の参考になれば幸いです。