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エンジンオイルについて

過去記事No562

エンジンオイルについて

No.562 サンタ改め5HP19 [525iM-Sport] : 2001/12/30(Sun) 22:05:07 :

こんばんは。
はじめにハンドルネームを変更させていただきます。
今回は、E39オーナーの方にエンジンオイルについてのご質問です。
指定の25000Kmまでにはまだ遠く及ばないのですが、そろそろオイル交換を
考えています。そこでE39オーナーの皆様はオイルについてどのように
お考えなのか、ご意見を拝聴したいと思います。ご意見は何でもかまいま
せんが、私が知りたいのは以下の項目です。
①現在使用しているオイル銘柄
②次に入れてみたいオイル銘柄
③交換サイクル(月、Km、その他?)
④交換場所(自宅、ショップ、ディーラー等)
⑤おすすめオイル銘柄、番手
⑥その他、オイルに関するコメントなら何でもOKです。
以上、よろしくお願いいたします。

エンジンオイルについて(1)

 ラウダ/[E39-525Mスポ] : 2001/12/30(Sun) 22:28:19 :

こんばんはです。 HN変更ですね。 了解いたしました。
さて、エンジンオイルですが、BMWに限らず、
まず1000km時に交換、次に5000km時、あとは
5000kmごとでした。 オイル銘柄は特に決めていませんでした。
BMWに乗るようになってからも、
近所のオートバックスかオートテックで4リッターで3,4000円のものを
使っていました。 一応、SGグレードでしたね。
今回6気筒は初めてですので、4リッター1缶では足りないですね。
本当はもっと高級オイルをこまめに交換した方が良いのでしょうが、
ついつい他の方にお金を使ってしまいまして・・・。

エンジンオイルについて(2)

 take^2/[E39−M5] : 2001/12/31(Mon) 00:13:42 :

個人的には、オイルには非常にこだわりがありますので、このスレには出しゃばってでてくる
かもしれません(笑)
とりあえず、アンケートにお答えします。
①現在使用しているオイル銘柄:FINA FIRST 5W40
②次に入れてみたいオイル銘柄:OMEGA
③交換サイクル(月、Km、その他?):通常10000kmを目安に。サーキット走行など油温上昇
後は交換。
④交換場所(自宅、ショップ、ディーラー等):自宅 or ショップ
⑤おすすめオイル銘柄、番手:FINA、MOTUL、OMEGA
⑥その他、オイルに関するコメントなら何でもOKです。:オイルは化学合成で、番手は、柔
らかいものが良いです。

エンジンオイルについて(3)

 サンタ改め5HP19/[525iM-Sport] : 2001/12/31(Mon) 01:21:40 :

take^2 さん、はじめまして。ラウダさん、こんばんは。
レスありがとうございます。
一応6.5リッターですが、7リッター位入るみたいですよ。ほぼ2缶なので
結構痛いです。(ディーラーでやると2万円コースです!)。
早速、稀少車(M5)のお話が聞けて嬉しいです!
5W-40を10000Kmというので、超高性能車にしては意外に柔らかく、かつ
サイクルが長いので驚いています。
昔、N産RB20DET搭載車に乗っていた頃は、化学合成系10W-50を5000Km
以内に交換していたもので・・・(10W-60も使ったことあります)。
RB系は油温上昇が激しく、ちょっと踏み込むと油圧計の針が0!を指す
ので苦労していました。私が試した範囲では、カストロールFormula RS
10W-50が油圧低下の面では効果的でした。
その後、M52(320i)に乗ってからは、5W-40の化学合成系を多く使って
います。(カストロールのRS Lightが長持ちしました)。
M54は純正品の番手で5W-30なので最初半信半疑でしたが、高速道路を飛
ばす程度ではオイルのタレは感じませんでした。しかし、上の番手を30
にするか40にするかで悩んでいます。
また、FINAやMOTUL、OMEGAといったオイルは、まだ使ったことがありま
せんが、どういった特徴があるのですか?
よく聞く銘柄なので一度試してみたいですね。

Re:(4) take^2/[E39−M5] : 2001/12/31(Mon) 10:11:03 :

5HP19さん、はじめまして。
まず、番手の件ですが、最近のクルマは、
ハイドロリック・リフターを使っています。
BMWももちろんそうですし、それに加え、VANOSを使っています。
ハイドロリックリフターとは、
カムとバルブの間のクリアランス(隙間)を油圧で自動調整する
機構なのですが、いくつかの注意点があります。
1)エンジンオイルは、必ず指定の番数のものを使ってください。
今の車は、国産、外車を問わず、ハイドロリックリフター
を使っている車が、増えました。しかし最近のタイプのリフターは、
ほとんどの場合、柔らか目のオイルが、指定になっているようです。
理由は、後述。
2)油温が、常用温度に達する前は、エンジンに高回転/高負荷
をかけないでください。

1)の場合でも2)の場合でも最悪の場合、エキゾーストバルブが、
溶ける時が有ります。なぜかと申しますと、油温が、低い時/必要以上に
粘度の高いオイル使用時にリフターの中で、オイルが、バルブを必要
以上に押してしまい、バルブとバルブシートの密着が、悪くなり圧縮
が、逃てしまうからです。ちなみに、バルブが、密着不良を起こした
場合の高回転時の流速は、音速を超えるそうで、温度も高いですから
バルブに溶切機を当てているようなことになりますので、チタンや
インコネルのバルブでもかなりきつい状態になると思います。
したがって、番数の高いものを使うのはリスクがあります。
また、柔らかいオイルは抵抗がすくなく、フィールも良いですよね。

FINAのオイルはロングライフで耐久性が高いのが特徴で、
長期にわたり初期の粘度を保つようです。フィールも大変よいです。
MOTULは、油温の安定性がとてもよくて、サーキットなどでも、
安心して走れます。
OMEGAは、非常にすばらしいオイルで、オイルを換えただけで
トルクアップまで実感できるオイルのうちの一つです。
油圧、油膜ともきわめて安定しています。
また、ギアオイルはオメガがベスト、私は、ミッション、デフとも
オメガにしています。これは、いわゆる非ニュートン系のオイルですが、
レースでも、オメガ使用車はミッショントラブルが絶対的に
少ないのです。

Re:(5) take^2/[E39−M5] : 2001/12/31(Mon) 10:17:21 :

つぎに合成油と鉱物油。
一般的には、オイルシールに良いのは、鉱物油、潤滑性能が良いのは、
合成油だと思います。
エンジンオイルを電子顕微鏡で、見ますと小さなボールベアリング
のような形をしていて、合成油は、この大きさがそろっています。
温度を上げてゆくとその粒が、結び付き大きな粒に....
冷却すると大きな粒から、また小さな粒に戻ります。
この粒の大きさは、小さければ=潤滑性能が高い。
         大きければ=潤滑性能が低い。
粒ぞろいの合成油は、油温に対する性能の安定性が高いということになります。
但し、鉱物油、合成油を問わず、だいたい120℃以上で、
10分以上高温にすると冷却しても2度と元には、
戻りません。(自動車用エンジンオイルの場合)
要は、一度でも焼いたエンジンオイルは、エンジンの
為には良くないのです。

Re:(6) 5HP19/[525iM-Sport] : 2001/12/31(Mon) 12:41:05 :

take^2 さん、こんにちは。
貴重な情報、大変ありがとうございます。非常に参考になります。
お話を総合すると、HLAやVANOSのためにできるだけ指定の番手を使用し、
特に番手が高いものは要注意。油温が常用温度になるまでは負荷をかけ
ない。油温の限度を超えた場合は交換ということですね。
今のエンジン(M54)は合成油指定なので、鉱物油系を使用できませんが、
私は合成油のフィーリングが好きで、昔から使ってきました。が、その
裏にある科学的な根拠までは知りませんでした。まさに目から鱗ですね。
FINA、MOTUL、OMEGAといったオイルはお話を聞いて、是非使ってみたく
なりました。お値段はおいくら位なのでしょうか?
それぞれ良さそうですが、OMEGAの非ニュートン系というのも惹かれます。
また、0W-xxのオイルについては、どうお考えですか?
(一応、指定番手は0から40の間のようなので)。
BMW純正品としては0W-40が発売されていますが、超低粘度のものは、
オイル消費が増えるとか、クリアランスの大きいエンジンには向かない
とかネガティブな面も指摘されますので、やや気になっていたものです。

Re:(7) take^2/[E39−M5] : 2001/12/31(Mon) 14:47:24 :

5HP19さん、
FINAのFIRSTは、リッターあたり2800円くらいです。ロングライフということを考えればそれ
ほど高くはないと思います。とても良いオイルです。
MOTULは、ストリート用としては、コンプレックスエステルの300Vで2リッター缶が6000
円くらいすると思います。
OMEGAは、もともとレース用でとても高価でしたが(631で4000円/L、VRで5000
円)、最近はリーズナブルなVSというものもでていて、2500円くらいのようです。

0W40はFINAでも出ていますね。
これは、いいと思いますよ。油膜が弱いといっても、このグレードのオイルで、ストリートユ
ースならば何の問題もないし、フリクションが減って、燃費もフィールもよいと思います。
自分でも0W40を使っていましたが、なかなか気に入っていました。

Re:(8) 5HP19/[525iM-Sport] : 2001/12/31(Mon) 20:40:41 :

take^2 さん、度々ありがとうございます。
リッター2800円前後であれば、純正0W-40とほぼ同じ値段なんですね。
それならば、純正品をわざわざ使う理由は見つけにくいですね。
私の使い方では、(RBのような油圧低下等の心配がないこともあり)、
ロングライフのものがありがたいので、まずFINAを試してみようかと
思います。525iは余力がないので、FINAの0Wの方に興味津々ですね。
どうもありがとうございました。
その他、ATFなども含めて私にとって油脂類は永遠のテーマなんですね・・・

Re:(9) take^2/[E39−M5] : 2002/01/01(Tue) 10:47:21 :

5HP19さん、
ATFについては、換えるなら35000キロくらいまでに、定期的に、
50000キロ以上無交換なら、換えない方がよい、というのが正しいようですね。
最近のA/Tのほとんどが、内部のポンプの吸い込み口にフィルター
が、付いています。ATFを換えるのであれば、そのフィルターも同時に変えることを
お勧めします。フィルターが、目詰まりしますと、内部圧力が、低下し
スリップの原因にもなります。
ATFは換えた方が良いのはもちろんですが、信頼の置けるショップかディーラーでやるべきで
すね。

余談ですが、、日本にあるBMWはAT車がほとんどですが、
BMWの一部のMT車では、ミッションオイルでなく、ATFが指定になっています。
E34のM5もそうでしたね。
しかしドイツなどの寒冷地においては、ATFが、好まれるが、日本やアメリカの
西南部の気温の高めなところは、ギアオイルが、好ましいそうです。
一般的なギアオイルには、硫黄分が、含まれこの硫黄分が、
リングギアーやピニオンギアーの鉄の部分と化学反応を起こし、
硫化鉄に変化するそうです。よって、油による潤滑より優れた潤滑性能が、
発生し高負荷でも耐えられるようになるそうです。
ATFには、硫黄分が、入っていないので、この化学反応による潤滑が、
起きませんので高負荷には耐えられないということになります。

Re:(10) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/01(Tue) 16:07:19 :

明けましておめでとうございます。
take^2 さん、何度もご回答ありがとうございます。
ATFの交換については、前車のE36時代には10000Km位毎に行っていました。
もっとも、JATCO製AT特有の?シフトショックを低減する目的が大きかった
のですが。ATのオイルフィルターですが、私も気になってはいたのですが、
ディーラーによると、JATCOのATの場合交換できないとのことでした。
(本当かどうかわかりませんでしたが)。
今度のATはZF製ですが、オイル交換時期に確認してみようかと思います。
交換可能な構造であれば、ぜひやりたいですね。
メーカーの主張では、ATFは無交換でよいという話ですが、私にはとても
信じられません。油脂類は必ず劣化するはずですし、交換後のフィーリング
の改善を知ってしまうと、多少お金がかかっても定期的に交換したくなって
しまいます。
ところで、ATFについても同じDEXRON3規格の中でも、鉱物油系、部分合成油系、
化学合成油系と種類がありますが、これらについてはどうでしょうか?
ATFは摩擦低減や潤滑、冷却などの作用の他に、作動油としての要件があるので、
エンジンオイルよりやや微妙な側面がありそうだと、個人的に感じています。
フレックスロックアップ機構付きAT用のATFは専用品だったりしますよね。

Re:(11) take^2/[E39−M5] : 2002/01/01(Tue) 19:37:56 :

5HP19さん、
あけましておめでとうございます。

タクシー/ハイヤー会社では、A/Tの目標走行距離というのが、
あるそうで、クラウンのタクシーで、20万キロ、
ベンツのハイヤーで、10万キロをO/H無しで最低走らせるそうです。
その為には、やはり、ATF交換は、必要だというお話です。

無交換で5万キロを超えてしまうと、交換のリスクが大きいので、
交換を前提にするとやはり3万キロごとくらいに行うべきでしょうね。
ATFも化学合成油がいいようですが、古いATだとシール系への影響があるので、
鉱物油の方が良い場合もあるようです。

ちなみに、鉱物油には、基本的には、2種類あるそうです。
単純に原油から蒸留して作られたもの、水素化生成法により
作られたもの。定価の価格帯に関係なくこの2種類が、存在します。
もちろん、良いのは、後者のほうです。見分け方は、水素化のオイルのほとんどが
入れ物にドーナツマークが、ついています。

Re:(12) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/01(Tue) 21:02:57 :

take^2 さん、何度もご回答ありがとうございます。
この話題は、本当に興味が尽きません(一方的な質問ばかりで申し訳ありません)。
ATFに関しても、初期のフィーリングが持続する点や発熱に対する耐性などの点で
化学合成油のフィーリングが好きですね。是非使いたいところですが、ディーラー
では純正品を強く勧められてしまうために、BMWではまだ一度使用しただけです。
(RedLineでした)。
ところで、お話の水素化生成法による鉱物油に関してですが、早速手持ちのBMW
純正オイル(スーパーパワープラス5W-30)の缶を見てみたのですが、ドーナツ
マークらしきものが見つかりませんでした。
基油は、化学合成油+超精製油とのことでしたが、この超精製油がそれに当たる
ものなのでしょうか?(化学の方面は全く素人でして・・・)
余談ですが、スーパーパワープラスオイルは新車に入っているものと同じという
話ですが、説明書でのM54には完全化学合成油以外は絶対に使わないようにとの
記述にやや矛盾する印象です。

Re:(13) take^2/[E39−M5] : 2002/01/01(Tue) 22:37:53 :

いいえ、とんでもありません。
私も、詳しいエンジニアの方に教えていただいた知識ですから・・・
ところで、上記の記載に一部、変換ミスがありまして、
水素化生成法→水素化精製法
の間違いです。
「超精製油」というのは、不明ですが、水素化精製法で精製されたオイルであるのかもしれま
せん。ヨーロッパのブランドのなかには、水素化精製油のことも合成油であるかのように表示
してあるものもあるようですね。

BMWが化学合成油にこだわるのは、ロングライフ特性からのようです。
つまり、化学合成油でないと、指定の交換インターバルに適合できず、
サービスインジケーター通りに交換していたのではエンジンを痛める可能性があるからだそう
です。
逆に言えば、こまめに交換するのであれば、鉱物油でもかまわないことになります。
「スーパーパワープラス」というのは、おそらくカストロール製だと思いますが、
おそらく、BMWの基準でロングライフ性能が十分であると判断されたのではないでしょうか?

Re:(14) take^2/[E39−M5] : 2002/01/01(Tue) 22:45:37 :

少し、補足しますと、
水素化精製は、鉱物油の成分分子を潤滑に適した性質にかえたもので、化学合成油に近い性能
を持った鉱物油であるといえます。 それまで化学合成油でしか実現できなかった、低粘度化
やマルチグレード化を、鉱物油ベースで実現できるのとされており、性能的にもかなり化学合
成油に近いと考えてよいようです。
ただし、前に述べた、分子の均一性から、高温時の粘度特性や、せん断安定性については、化
学合成油がやはり一枚上のようです。

Re:(15) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/01(Tue) 23:18:46 :

早速、レスありがとうございます。
25000Kmが交換サイクルといわれても、私は主に精神衛生上の理由で耐えられそうに
ありませんね。新型7シリーズでは、これが40000Kmになるという話ですが・・・
スーパーパワープラスは、ディーラーの話でもカストロール製とのことでした。
話は変わりますが、ここ7年程の間、オイルに注目してきましたが、時代の要請か、
各社一様に低粘度の方向に向かっているように思えます。
RBの時代は上40でもぎりぎりだと思えたのですが、今は上30番か40番で十分な
マージンがあり、時代を感じさせますね。
今回は、いろいろありがとうございました。
またご相談することもあるかもしれませんが、その節は素人質問ですが、よろしく
お願い致します。

Re:(16) take^2/[E39−M5] : 2002/01/02(Wed) 11:12:45 :

25000キロ・・・というのは、少々心配ではありますね。
BMW側では認定されたオイルを使う限り、3000キロで交換しても、指定のインターバルで
交換してもエンジンの寿命、性能の低下に関して何ら差はないとの事ですが・・・

低粘度のオイルは燃費もよく、エンジンも良く回るので、最近のオイルの油膜ならば、
番数は低めのものが良いように思います。
ターボ車は別ですが。
ちなみに、日本仕様のM5は割と固めのオイルが指定です(カストロール・ピュアレーシング
5W60)が、私はあえて柔らかめのFINAを使っています。
FINAにも10W50がありますが、やはり、5W40の方がフィールも燃費も良いようで
す。

Re:(17) ラウダ/[E39-525Mスポ] : 2002/01/02(Wed) 15:20:22 :

こんにちは。 いやあ、奥深いお話しですね。
皆様の知識の深さに脱帽しております。
私もこの話し、参加させていただきたかったのですが、
私には少々難しいようです。
私が知っていることといえば、
「油温が適正油温から、5度上がると、油の寿命は半分に落ちると思え。」
ということと、
「油の劣化と油圧はあまり関係はない。」
「エンジン内という特殊な密閉空間の場合、油が空気によって
酸化することはまずない。」
ということだけです・・・。

Re:(18) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/02(Wed) 22:43:21 :

こんばんは。いつもありがとうございます。
やはりM5の指定番手は、高めだったのですね・・・
しかし、メーカーが高めの番手を指定するのは、ある意味で良心的だと
思いました。N産RBの指定番手は10W-30でしたが、市街地でも時に油温
が120℃に迫らんとするエンジンでは、上30番だと油膜の形成は大丈夫か?
と心配になった覚えがあります。(純正品だとタレが顕著に思えました)。
ピュアレーシングは私もスカイラインの時に使ったことがあります。
ただし、その当時の番手は10W-60でしたが。私は、このオイルにロング
ライフを期待したのですが、10W-50のカストロールRSと同じかやや
劣る結果になってしまいました。(高温側の安心感はとても高いですが)。
当時読んだ資料では、同系のオイルにおいて、下の番手が同じで、上の番手
が違うオイルがある場合、その違いは粘度指数向上剤(VII)の量の差だと
いう話でした。また、VIIは機械的な剪断力により劣化しやすいという話で
したので、それが意外に持たなかった理由なのかと想像していました。

また余談になってしまいますが、私が525iを好む理由の一つは、同系ブロック
の大排気量版よりエンジンの吹け上がりが軽快な点ですので、その持ち味を殺
さないためにも、take^2さんも仰るとおり、油膜がしっかり形成されるオイル
であるならば、柔らかめのオイルに惹かれてしまいます。

Re:(19) take^2/[E39−M5] : 2002/01/02(Wed) 23:36:34 :

すみません、ピュアレーシングは、10W60でしたね。
個人的には、5HP19さんのおっしゃるように、カストロールの中ではRSがベストだと思
います。
ピュアレーシングは高いですが、これは、超ワイドレンジ化するためであって、
オイルとしてはRSがベターだと思います。値段もリーズナブルですし・・・
RB系といえば、私はかつて、500馬力のR32GTRに乗っていましたが、
やはりオイルクーラーと大型ラジエーターは必須でしたね。

しかし、国産の高性能車は冷却性能が足りません。
それに比べると、BMWは、スプリント性能は及びませんが、油温、水温はノーマルでも
きわめて安定していてさすがと思います。
これだけ油温が安定していれば、ライフも長いと思います。

Re:(20) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/03(Thu) 00:07:49 :

>500馬力のR32GTRに乗っていました
羨ましいですね。私はR32のGTS-4に乗っていました。しかもATです(苦笑)。
実は、未だこれよりパワーのある車は乗ったことはあるにせよ、所有したことは
ありません。私としては、多少難あり?ですが、結構気に入っていました。

>国産の高性能車は冷却性能が足りません。
全く仰るとおりだと思います。知人の先代レガシィGTは箱根でちょっと踏み込んだ
程度で、オーバーヒート気味になってしまいました。
私のGTS-4は、オイルクーラー等をいじったりはしなかったので、前述のように10W-60
や15W-50といったオイルを常用することになりました。
(実はエンジン以上に深刻なのはATの冷却性能でしたが・・・)。
その点、今のBMWでは、高回転を常用しても上30番の純正オイルでもタレが出ないので、
正直驚いています。また、BMWは高速、連続高回転時の燃費がいいですね。
空燃比がきちんと管理されていることを想像させます。

Re:(21) take^2/[E39−M5] : 2002/01/03(Thu) 09:02:25 :

ランエボとか、RX-7などの日本の高性能車はサーキットでの1周のラップタイムはものすごく
早いのですが、
油温があっというまに140度くらいになってしまい、オイルは、サラサラのサラダ油状態で
す。したがって、サーキットで全開で走ると筑波などでも、5周くらいしかもちませんね。
GT-Rなんかは、お金がかかっているので、いいほうです。
しかし、ドイツの高性能車は、BMWもポルシェも油温は、きわめて安定していて、
本当に感心します。
ノーマルの状態で、安心して何周でも全開走行が出来てしまうんですね。
もとめられているマージンが全く違うと思います。

Re:(22) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/03(Thu) 10:39:51 :

こんにちは。
油温140℃というと、オイルはもとよりO/Eも劣化する温度ですよね。
そうなると、番手を上げても限界がありますね・・・
他のドイツ製高性能車も油温が安定しているというお話ですが、やはり
高性能車だからこそ、こういう点も期待したいところですよね。
ドイツ車の油温安定のポイントはどういったところなのでしょうか?

Re:(23) take^2/[E39−M5] : 2002/01/03(Thu) 11:50:36 :

>ドイツ車の油温安定のポイントはどういったところなのでしょうか?

構造的にも、オイルクーラーなどついていないのに、どうしてなのでしょうね・・・
まず、開発時の要求度がかなり違うのは確かでしょうね。
国産の高性能車の場合は、「一般の人がこんなに負荷をかけるような走りをするわけがない」
という見切りがあるんでしょうね。
BMWなどの場合は、プロのドライバーが全開で何時間か走るような状況を想定して開発をつめ
ているようです。
したがって油温の問題だけでなく、ブレーキやタイヤなども十分なマージンをもって設計・
開発が行われているのでしょう。
そのあたりは、思想の違いであり、コスト計算などの配分の違いでしょうね。
国産の場合もストリートユースでは十分な性能をもっていますし、
サーキットで全開走行するヒトなどほとんどいないのだから、見える性能だけ与えておけば、
あとは、コストダウンの方が大切・・・ということなんだと思います。
十分に高価なNSXなども冷却性能がイマイチなのはいただけませんが・・・

Re:(24) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/03(Thu) 12:27:40 :

確かに、日本車の一発の速さについては魅力がありますね。
てっきり、ドイツ車には巨大なオイルクーラーが付いているものと思って
いました(笑)。
工業製品である以上、メンテナンスコストの低減は、どのメーカーでも考え
ることだと思いますが、ドイツ流の回答の一つが高速運転時のロングライフ
性(オイルに限らず)なのでしょうね。
もう一つ、日本車とドイツ車ではオイル容量がかなり違いますよね。
日本車は排気量3リッター級の車で4リッター程度ですが、BMWはM54系で
7リッター弱入りますね。空冷ポルシェは例外としても・・・

Re:(25) ラウダ/[E39-525Mスポ] : 2002/01/03(Thu) 13:12:29 :

そろそろ1000km時のオイル交換をしようかな?と
思っていますので、大変興味深く拝見いたしました。
やっぱり高いオイルの方がいいのかなあ・・・?
ちなみに、安いオイルはやっぱりダメですか?
私は5000km毎に交換しようと思っているのですが・・・。

Re:(26) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/03(Thu) 13:51:38 :

こんにちは。
一応、説明書には、「完全化学合成油以外は絶対に使わないで下さい。」という
記述がありますので、それを信じるならばある程度のお値段のものになります。
お値段は100%化学合成油の5W-40で、4リッター缶で5980円程度だと思います。
さらに、オイルフィラーキャップに書いてある、「Recommend Castrol」?の
記述も信じるなら、カストロールでは、5W-40のRS Lightという製品が近いか
なと思います。
私個人の印象では、純正品かこのクラスで十分のレベルを持つと思います。
その上で、使用条件や好みにより、例えば油圧低下が困るとか、ロングライフ
がいいとかという要望が出てきたときに他を検討すればいいと思います。
安いオイルは鉱物油系が多いですが、上の話に出てきたように、頻繁な交換で
あれば大丈夫だと思いますが、あまり積極的にはおすすめしにくいです。
説明書にも、「指定のオイルが入手できない場合に限り、指定外のオイルの補充
はよいが、できるだけ早く交換するように」といった記述があります。

Re:(27) ラウダ/[E39-525Mスポ] : 2002/01/03(Thu) 15:17:28 :

こんにちは。 さっそく教えていただき、有難うございます。
妻に相談してみたところ、
「ディーラーの人が大丈夫と言っているんだから、いいの!」と
ニベもなく断られてしまいました・・・。
ちきしょう! こうなったら、知らん顔して、
クレジットカードで交換してやる!

Re:(28) take^2/[E39−M5] : 2002/01/03(Thu) 16:16:23 :

交換するのでしたら、念のため、BMW社に認定された銘柄にしておいたほうがよいかと思いま
す。万が一の時に認定されていないオイルを使用しているとそれを言い訳にされる可能性があ
りますので・・・
私がFINAを使っているのもそのためです。
もちろん、認定外のオイルでもよいものはたくさんあるのですが。
また、オイルの値段は必ずしも品質と相関しません。
ワイドレンジ化するためには、コストがかかりますので、高くなりますが、
ワイドな事が必ずしも良いことだけとは限りませんし、
上のディスカッションでもでているように、
上の番数はあまり高くないほうが安全です。
要約すれば、①BMW認定のもののなかから、②指定の番数、あるいは若干柔らかいもの③化
学合成油が好ましい、
ということになります。
また、BMWが強く化学合成油を推奨しているのは、BMWの要求するロングライフ性能と清
浄性能がは化学合成油でないと得にくいのが理由であると思います。
こまめに交換するのであれば、かならずしも化学合成油が絶対ではないと言えます。
逆に良質な化学合成油であれば、交換のインターバルはメーカー指定の通りで問題ない、
ということも言えるでしょう。

化学合成油は清浄性能にも優れています。
なぜならば、ベースオイルに余計な成分が含まれていないからです。
スラッジやカーボンなどをたくさん溶ける余地を持っているということになります。
ベースオイルは、化学合成油は透明ですが、鉱物油は黄色っぽい色をしています。
それは、不純物がそれだけ含まれているからであり、
極論すれば、はじめから”汚れている”状態なわけです。

Re:(29) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/03(Thu) 18:02:23 :

take^2さんのお話で、全て言い尽くされていますね。私も少し補足させて
下さい。
①について、私もBMW認定オイルにしていますが、もし認定外の場合でもSJ
といったAPIの規格よりも、ACEA A3規格に適合しているものにした方が良い
と思います。(これは気休めですが、説明書の優先順位はACEA規格が上です)。
②について、番手は、下は5Wまたは0W、上は40までで、30も可だと思います。
この組み合わせの範囲内で、吹け上がりや寒冷時を重視するなら番号の小
さいもの、耐久性や高温時を重視するなら番号の大きいものを選ぶと良い
と思います。
③について、私も化学合成系をおすすめします。経験的に、鉱物油系は
持ちが合成油に劣ります。例えば、新品の5W-40を入れたとして、使って
いるうちに15W-30?のようなフィーリングになるのが早いのは鉱物油の
方です。私が読んだ資料では、分子の大きさがそろっていないために、
揮発性の成分が飛んでしまう。上の番手は粘度指数向上剤を多く使うため
に機械的な負荷により劣化するためだという話でした。
ちなみに、純正は5W-30の化学合成系です。

Re:(30) ラウダ/[E39-525Mスポ] : 2002/01/03(Thu) 21:14:25 :

こんばんは。
525はホントに10年乗るつもりですので、大事にしたいですね。
ですから、オイルひとつとっても、重要な問題です。
(1年後にM3が納車されるのなら、別ですが!)
ホント、私はこういった点にうといものですから、
多少高くても、ディーラーでやってもらおうか、と思っています。
なにかあっても、クレームで対処してもらえるかもしれませんから。
それに、「安いオイルをこまめに」と言っても、
いつまで、お金が続くかわかりませんし・・・。
妻の化粧品代に変わる可能性が大きいですから・・・。

Re:(31) 5HP19/[525iM-Sport] : 2002/01/03(Thu) 21:49:16 :

このコーナーは長くなりましたので、
新たに立ち上げさせていただきます。
よろしくおねがいいたします。

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