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青空駐車と屋根付き車庫による劣化の違いとは

メンテナンス
BMファン君
BMファン君

梅雨、真夏の直射日光、霜や降雪など、日々の四季変化でボディは過酷な環境下にあります。愛車のボディコンディションが気になるネタです。駐車環境(屋根の有無)による塗装への影響度を解説します。

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屋根なしと屋根付きの違い

数万、数十万のボディコーティングを行っても屋根なしの方が、明らかに劣化スピードは速くなります。屋根なしと屋根付きでは、どのぐらい条件が異なるのか、劣化具合の違いについて解説します。

屋根付きの効果

一般的なポリカーボネート製のカーポートでも、効果は絶大であり、ボディの痛み度合は大きく異なります。少なくとも自宅カーポートには設置を推奨します。

ボディのダメージ要因ランキング

  1. 紫外線
  2. 温度変化
  3. 雨の付着(酸性・アルカリ性)と蒸発によるシミ
  4. ホコリ、落ち葉、鳥の糞などの汚れ(化学変化)
  5. キズ

紫外線

やはり、直射日光による紫外線の影響により、一番ボディの劣化が進みます。青空駐車の影響のトップは、紫外線影響となります。ボディを表面から劣化させる要因です。
南面に面している車のライトレンズは劣化が進み、数年で黄色や白色に濁っているケースが散見されるでしょう。それだけ直射日光の紫外線は強烈です。同様にボディのクリア層もワックスやコーティング剤を塗布していても10年程度でボロボロにされてしまうのが想像できると思います。(ツヤが無くなり、まだら模様が出来たりします)

温度変化

炎天下では、素手で触れないほど熱くなったり、直後の雨が降れば急速に冷やされます。
雨の直後に晴れれば、ウォータースポットとして残る場合もあるでしょう。
急激な温度変化は、塗装面全体を外部だけでなく、内部的にも劣化を進行させる要因になります。
最終的には塗装被膜が崩壊し、サビなどに繋がります。

汚れ(化学変化)

鳥のフンは、強酸性であり、固形物が付着したまま放置すると、急速に塗装膜への酸化が進行します。近所に畑のある駐車場では、化学肥料がホコリとして付着し、こちらも鳥のフン並みの影響があります。花粉や黄砂なども同様です。

キズ

駐車しているだけで、吹き付ける強風やホコリにより、深いキズを与えるケースは少ないようです。
乾燥した状態で、ホコリを拭きとったりすると塗装面にキズが付きます。
クリア塗装面であれば、コーティング皮膜で防げるケースもあり、予防策が取れるでしょう。

青空駐車(屋根なし)の条件下

  • 紫外線影響:直接、直射日光が降り注ぐ
  • 温度変化:雨や雪のあとの放置
  • 鳥のフン
  • 霜や露が発生
  • ホコリ

青空駐車(屋根なし)の予防策

紫外線と温度変化の影響をモロに受けます。
いかに直射日光の時間を軽減させるのか、が肝心でしょう。毎日通勤で利用し屋外駐車でもマメな洗車と月1程度のワックスでも十分劣化スピードを遅くすることが出来るでしょう。

一番マズイのは乗らない放置

一か月旅行や出張で放置、乗らない、洗車も全くしない状態が継続することです。
土埃が堆積している状態の放置車両を見かけることがあります。汚れが堆積した皮膜が形成され、直射日光による直接影響は弱まりますが、汚れの中には複数の化学物資が含まれ、これが化学変化により、ボディへのダメージが進行していきます。

スタンド洗車機のキズよりも汚れ落としが肝心

厳密にはスタンドのソフト洗車でも細かいキズは付きますが、クリア塗装面に留まるためキズを心配するよりも、汚れを落とし、紫外線影響による化学変化を抑える事が重要です。

一週間以上乗らないならボディカバーが効果的

面倒ですが、車カバーをかけるのが、直射日光対策に効果的です。
脱着時のキズを気にする方がますが、これも洗車機同様に、紫外線や温度変化のダメージ影響による化学変化を抑える事が重要です。炎天下では、カバー内の温度も高温になりますが、直射日光の影響軽減が先です。湿気やホコリなどの影響もよりも、まずは直射日光による紫外線の影響を守ることが重要です。

屋根あり駐車の条件下

  • 直射日光の影響はかなり、緩和される
  • 西日や斜めからの日差しの影響は受ける
  • 横風で雨が吹き付ける
  • 横からの強風などでホコリが付く

側面からの日光影響は、青空駐車と変わらない

屋根付き駐車でも日光に影響でライトカバーが黄ばんでいる車を見かけることが多いと思います。
屋根付きといえども、青空駐車並みに劣化が進みます。

皆さんの駐車場の向きにもよりますが、側面からの日光と雨風の影響を受けています。

屋根付きの場合は、降雪時の除雪が必要

カーポートは、雨や風、直射日光の影響が避けられる反面、降雪地域では雪下ろしが必要となります。特に片持ちの支柱タイプでは突発的な積雪に耐えられるよう、事前の降雪量の許容値を確認したり、適切な雪下ろし、パネルメンテナンスも必要です。

長期間乗らないならボディカバーが効果的

長期間乗らないケースでは、面倒ですが、車カバーをかけるのが、直射日光対策に効果的です。

ボディカラーも劣化スピードに影響する

紫外線影響が一番影響があるため、ボディカラーの違いによっても影響が出てきます。

  • 黒 > 暗い色 > 明るい色 > 白
  • メタリック・パール > ソリッド

黒は白と比べて劣化スピードが速いです。ホコリも目立ちます。
光の反射ではメタリックに効果的ですが、複雑な塗装のメタリック皮膜はソリッドに比べてやや弱いです。

高価なコーディングは効果があるのか?

ディーラーで薦めるイノベクションコーティング(フッ素)やショップなどのガラスコーティング、市販のコーティング・ワックス剤も進化するとともに、塗装技術も進化しており、旧車に比べて耐久性は向上しているようです。
しかし、5年10年のスパンで見ると青空駐車では確実に劣化が進行します。
高価なコーティングを年に一回実施するよりも、まめな洗車と保護剤の塗布の方が、コンディションとしては良い状態を保持できます。

まとめ

  • 日光に照らされる向きにより、屋根有無に関わらず影響を受けます。
  • ボディカバーがあらゆる面で有効
  • マメな洗車による汚れ落としとワックス・コーティング掛けによる皮膜保持が効果的
  • 明るいボディカラーを選び、黒や濃いカラーを避けるのが、そもそもの予防策