
BMWは快適性の面でもペットを乗せたドライブに適しています。より、ペットと快適に過ごすためのコツを徹底解説します。暑さ対策、ロングドライブのスケジュール、車酔い対策、BMWの空調特性に合わせた工夫など、あらゆる観点から網羅的にまとめています。
ペットとの乗車が増えている背景
BMWオーナーの間でペット同伴ドライブが増えている理由は以下のとおりです。
- コロナ禍以降のアウトドア需要増加(キャンプ・公園・ドッグラン)
- SUV人気の高まり(Xシリーズ購入者に犬飼育者が多い)
- BMWは車内の静粛性が高く、ペットのストレスが少ない
- 純正アクセサリーでペット向けの装備が増えた
特に、X1・X3・3シリーズツーリング・5ツーリングなどは「ラゲッジスペースの使いやすさ」と「安定した乗り心地」から、ペットとの相性が非常に良いとされます。
後席に乗せるべきか – BMWにおけるペットの最適ポジション
BMWでペットを乗せる際、最も安全・快適な位置は後席(リアシート)です。理由は以下のとおりです。
- 急ブレーキ時の飛び出し防止 – 前席よりも安全性が高い
- エアバッグのリスク回避 – 助手席は事故時に危険
- 後席エアコン吹き出し口の活用が可能
- リアシートが広いのでクレートが安定しやすい
ただし、BMWの車種によって「最適な乗車位置」が異なるため、後半で車種別のおすすめを詳しく説明します。
クレート(ケージ)は活用すべきか
ペットの安全性を最も高める方法として、クレート利用は強く推奨されます。犬・猫は狭い空間の方が安心する傾向があり、急ブレーキ時の危険も大幅に軽減できます。
クレートを使うメリット
- 安全性が最も高い(急制動・事故時の保護)
- 車酔い予防になる(視界が狭い方が酔いにくい)
- 毛の飛散や汚れ防止
- ラゲッジスペースに安定して固定しやすい
BMW純正アクセサリーとの相性
- BMW純正トラベルトレイ
- BMW純正ペットシートカバー
- ラゲッジフック(Xシリーズは特に強力)
これらを活用すると、クレートの固定が非常に楽になります。
ペットが乗車を嫌がらないコツ
犬や猫が車を嫌がる理由は主に「匂い」「振動」「音」の3つです。BMWは静粛性に優れていますが、最初は不安になる個体もいます。
- 普段使っているタオルやマットをクレートへ入れる
- エンジンをかけた車内で数分過ごす「慣らし練習」
- 最初は5〜10分の短距離ドライブにする
- 車内でおやつを与え「車=楽しい」の印象をつける
- 風量は弱めで一定に保ち、急な冷風を当てない
ドライブ前の準備とは
ペットとのドライブ前には以下の準備を必ず行います。
- 食事は2〜3時間前までに済ませる
- 排泄を済ませること
- 飲水は適度にコントロール
- ハーネス・リード・タオル・水・ウェットティッシュの準備
- クレートの固定方法を事前チェック
夏場は出発前にBMWのエアコンを強めに入れ、車内を冷却しておくと快適性が向上します。
運転中の車内自由解放はNGか
結論:絶対にNGです。
理由は以下のとおりです。
- 急ブレーキ時にペットが吹き飛ぶ危険
- 運転操作の妨げになると道路交通法違反
- 事故時に車外へ飛び出す可能性
- BMWは加速がスムーズでフリーだと姿勢を崩しやすい
必ずクレートまたはハーネス固定を推奨します。
暑さ対策とは(BMW特有の注意点を含む)
BMWは断熱性が比較的高いですが、夏の直射日光下ではすぐに車内温度が上昇するため注意が必要です。
BMW特有の暑さ対策ポイント
- 後席エアコン吹き出し口を必ず開放(3シリーズ以上は標準)
- iDriveでリア空調を独立調整
- サンルーフ車はシェードを閉める
- 後席・ラゲッジにサンシェードを装着
- 通気性の良いクレートマットを利用
特にX3・X5などガラス面積の大きい車は要注意です。
その他の注意点(車種・内装素材別)
- 革シートは保護必須(爪で傷がつきやすい)
- Mスポーツのサイドサポートは毛が溜まりやすい
- 掃除しやすいのはファブリックより「センサテック」
- ラゲッジルームはゴムマットを敷くと汚れ防止に最適
- 芳香剤は無香料推奨(ペットは匂いに敏感)
車酔い回避のコツ
車酔いしやすい犬・猫のために、以下の対策が有効です。
- 揺れが少ないコンフォートモードで走行
- 窓を少し開けて外気を取り入れる
- ラゲッジより後席フロアの方が酔いにくい
- 視界を遮るクレートが効果的
- 信号停止時の急発進を避ける
長距離運転の休憩スケジュール(目安)
- 出発後:1時間以内に短めの休憩
- 以降:90〜120分ごとに散歩休憩
- 水分補給はこまめに
- 日陰を選んで停車する
BMWは高速走行の安定性が高く休憩を忘れがちなので、ペット中心の休憩計画が重要です。
表:BMW車種別の「おすすめ乗車位置」とメリット・注意点
| BMW車種 | おすすめ乗車位置 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|---|
| X1 | 後席 or ラゲッジクレート | 後席スペースが広くクレート固定しやすい | ガラス面が大きく暑さ対策が必要 |
| X3/X5 | ラゲッジスペース | ラゲッジが広い/フック多い/大型犬向き | 背面ガラスの熱の入り込みに注意 |
| 3シリーズ セダン |
後席 | 静粛性が高く車酔いしにくい | ラゲッジは狭くクレート向きではない |
| 3シリーズ ツーリング |
ラゲッジスペース | 最もペット向き/クレート固定しやすい | リアガラス熱対策が必要 |
| 5/7シリーズ | 後席 | 横幅が広く中型犬も余裕 | セダンのためラゲッジ利用が困難 |
| 5ツーリング | ラゲッジスペース | 荷室が広くクレート向き/長距離に最適 | エアコンの後席風量を調整する必要 |
| iX / iX3 | ラゲッジ or 後席 | 静かで振動少なくペットが疲れにくい | EV特有の熱管理のため停車中の温度管理に注意 |
BMW車種別:ペットのおすすめ乗せ方詳細解説
X3・X5
- ラゲッジスペースが広く大型犬でも快適
- 左右にフックが多くクレート固定が容易
- 開口部が広いため乗降しやすい
- 純正の「ラゲッジマット」「スノーガード」が便利
3・5シリーズツーリング
- BMWの中で「最もペットフレンドリー」と言われる
- 荷室が平らでクレートが安定
- リアゲートのガラスのみ開閉も可能(換気に良い)
3・5・7シリーズセダン
- セダンのため後席利用がベスト
- 静粛性が高く猫との相性が良い
- 後席にシートカバー+ハーネス固定がおすすめ
X1
- 後席幅が広く小〜中型犬向け
- 背面ガラスが大きいので暑さ対策が必須
iX・iX3(EV)
- 振動がほぼゼロでペットが落ち着きやすい
- 静かすぎて“音に敏感な猫”でも乗りやすい
- 停車中にエアコンがONのままにできる(EVならでは)
FAQ:よくある質問
Q1. ペットを助手席に乗せてもいい?
推奨されません。エアバッグが危険です。
Q2. ラゲッジスペースでクレート固定は必要?
必須です。BMWの加速は強いため固定は必ず行いましょう。
Q3. 革シートは大丈夫?
爪で簡単に傷がつくためカバー必須です。
Q4. 車酔いがひどい場合は?
コンフォートモード+視界が狭いクレートが最も効果的です。
まとめ
BMWは走行安定性・静粛性・乗り心地が高く、犬や猫とのドライブに非常に向いています。しかし、安全性や快適性を確保するには以下のポイントが重要です。
- 後席またはクレート利用で安全確保
- 暑さ対策・リア空調の活用
- 車酔いしにくい環境づくり
- BMW車種に応じた最適配置
- 1〜2時間に1度の休憩
本記事のコツを活用すれば、あなたのBMWは今以上に「ペットに優しい快適な移動空間」になります。ぜひ安全で快適なドライブを楽しんでください。

