BMW CSLの歴代モデル・ヒストリー

BMファン君

BMWのCSL（クーペスポーツライトウエイト）として、歴代モデルのラインナップや歴史、スペックを解説します。

CSLとは
BMW 3.0 CSL（E9型/1971)
BMW M3 CSL（E46型/2003）
BMW M4 CSL（G82型/2022）
市販化されないプロトタイプのCSL

CSLとは

CSLの意味

「CSL」のネーミングとは、「Copue Sports Light」（クーペスポーツライトウエイト）の略称となります。ドイツ語では「Coupé Sport Leichtbau」（軽量構造）となります。

ベースモデルに対して、カーボンやCFRP製品に置き換えたり、装備を簡素化するなどの対応により、軽量化によるスポーツ走行と運動性能向上に寄与しています。この軽量化により、パワーウェイトレシオの数値削減による加速性能の向上だけでなく、ブレーキング性能など運動性能の全てにおいて、BMW M社のモデルの中でもハイパワー軽量化の頂点に相応しい性能を獲得しています。

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BMW 3.0 CSL（E9型/1971)

初代CSLとなるBMW 3.0CSL(1971)です。クーペスポーツライトウエイトのネーミングの通り、ベースモデル総重量から215kg削減し、BMW 3.0 CSLの車両重量は1,165kgであると証明されています。

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BMW M3 CSL（E46型/2003）

2代目CSLとなるBMW M3 CSL(E46型)です。
M社のチューニングが施されたM3としては、初代M3のE30、2代目のE36、3代目M3のE46となります。このE46 M3をベースモデルとして、CFRPなどを多用した軽量ボディに仕上がっています。SMG2のセミAT化されたMTベースのトランスミッションがポイントです。
2001年にショーデビューし、2003年発売され、全世界1383台のみ販売。

M3 CSL軽量化のポイント

フォグランプの装備削除
電動シートからCFRPフルバケットシートへの変更
サイドエアバッグの廃止
標準モデルよりも薄いリアウインドウガラスの採用
遮音材の簡素化
クルーズコントロールの廃止
カーボン製ルーフパネルの採用(ルーフパネルだけで6.8kgの軽量化）
各種インテリア、エクステリア素材をカーボンパネルへ変更
M3ベースモデルより、約110kgの軽量化を達成

なお、エアコンやナビ、オーディオは、オプションで装備可でした。

E46 M3 CSL主要諸元

全長×全幅×全高：4490×1780×1370mm
ホイールベース：2730mm
車両重量：1430kg
エンジン型式：S54B32HP型
吸排気：可変バルブタイミング機構（ダブルVANOS）
エンジン：直6 DOHC24バルブ
総排気量：3245cc
最高出力：265kW（360ps）／7900rpm
最大トルク：370Nm／4900rpm
トランスミッション：6速MT（SMG2）2ペダルMT
駆動方式：FR
燃料・タンク容量：プレミアム・63L
タイヤサイズ：前225/40R19、後255/35R19
価格（税込）：1150万円

BMW M4 CSL（G82型/2022）

3代目CSLとなるBMW M4 CSL(G82型)です。
M社のチューニングが施されたM4としては、初代M4のF82、2代目のG82となります。
このG82 M4 CS(コンペティションクーペ）をベースモデルとして、カーボンファイバーやCFRP素材を多用した軽量ボディに仕上がっています。
BMW M社（BMW M GmbH）は創立50周年を記念モデルにもなります。
生産台数は1,000台の限定生産。レーザー光による特徴的なテールランプ。