ニュルブルクリンクのサーキットにおけるBMW車のラップライムの一覧をまとめました。
ニュルブルクリンクの概要
ドイツ北西部、ラインラントのプファルツ州アイフェル地方のニュルブルクにある起伏に富んだロングコースのサーキットです。
BMW本国がドイツに位置することから新型車の開発では、利用頻度が高くなっています。BMWの足回りはニュルブルクリンクのサーキットで鍛えられた足とも言えます。
ニュルブルクリンクサーキットの北コースとは
ゲームソフトでも良く登場するコースは、豊かな森の中にある古城ニュルブルク城(英語版)を囲むように配置されている。近隣の大都市としてはノルトライン=ヴェストファーレン州のケルンがあり、ケルンからは南に約60kmのところにある。
ニュルブルクリンク24時間レースも開催。開発中のテスト走行に利用される。
ニュルブルクリンクは2つのサーキットの総称であり、1927年に作られた全長20.832kmの北コース(Nordschleife、ノルトシュライフェ)というサーキット、および1984年に新設された全長5.1kmのGPコース(GP-Strecke)というサーキットに分けることができる。単に「ニュルブルクリンク」という場合は、大抵は北コースを指していることが多い。北コースだけで利用される場合、GPコースだけで利用される場合、北コースとGPコースを繋げて利用される場合がある。
「Nürburgring ニュルブルクリンク」という名称
Nürburg / Ring と分けられ、後者の「Ring」(リンク)は「環」や「環状のコース(=サーキット)」などを意味し、語全体で「ニュルブルクの環」や「ニュルブルクにある環状コース」という意味になる。
コース全長20.600kmと20.832kmの違いとは
- 20.832km:公式発表の全長(コントロールラインをスタートし、コントロールラインがゴール)
- 20.600km:旧測定方式の全長(第一コーナー手前からスタートし、コントロールラインでゴール)
- 公式では、20.832kmとなっており、ラップタイムはこちらを採用。
BMW車のラップタイム一覧
- BMW ザウバーF1/2016:5分15秒
- マクラーレンF1-GTR(V12-6L):7分11秒
- F87:2シリーズM2 Competition(TPS-Performance):7分12秒
- G82:4シリーズM4 CSL:7分18秒98
- G82:4シリーズM4 CS/2024:7分21秒989
- F22:2シリーズ(ACシュニッツァーACL2):7分25秒8
- F82:4シリーズM4 GTSクーペ(500ps):7分27秒88
- G82:4シリーズM4 Competition:7分30秒79
- G15:8シリーズM8クーペ:7分32秒79
- F90:5シリーズM5セダン:7分29秒57
- G81:3シリーズM3ツーリング:7分35秒06(ツーリングモデル最速)
- F82:4シリーズM4 CSクーペ:7分38秒00
- G87:2シリーズM2/2022:7分38秒706
- G30:5シリーズM5 セダン:7分38秒92
- F22:2シリーズM235iRacing:7分40秒
- E92:3シリーズM3GTSクーペ:7分48秒00
- E46:3シリーズM3CSLクーペ:7分50秒
- F82:4シリーズMクーペ:7分52秒
- E60:5シリーズM5セダン:7分52秒
- トヨタGRスープラ(BMW B58エンジン):7分52秒17
- F87:2シリーズM2 コンペティション:7分52秒36
- F10:5シリーズM5セダンコンペティション:7分54秒00
- F20:1シリーズM140i:7分54秒00
- F10:5シリーズM5セダン:7分55秒00
- G29:Z4シリーズM40i:7分55秒41
- F22:2シリーズM2クーペ:7分58秒
- E92:3シリーズM3クーペ:8分05秒
- F20:1シリーズM135i:8分05秒
- E63:6シリーズM6クーペ:8分07秒
- E52:ZシリーズZ8:8分07秒
- E82:1シリーズMクーペ:8分12秒
- E86:Z4シリーズMクーペ:8分15秒
- E82:1シリーズMクーペ:8分15秒
- F20:1シリーズM135i:8分18秒
- E46:3シリーズM3クーペ:8分22秒
- E71:X6M:8分22秒
- E92:3シリーズ335iクーペ:8分26秒
- E39:5シリーズM5セダン:8分28秒
- E87:1シリーズ130i:8分35秒
- E36:3シリーズM3クーペ:8分35秒
- E30:3シリーズM3スポーツエボリューションクーペ:8分50秒
現時点、BMW市販車の最速ラップ動画
BMW F1でニュル北コースのラップタイプ
ニュルブリクリンクは1927年の開設以来、F1のドイツグランプリのコースとして使われていました。F1マシンの高速化に伴いこのコースはF1には危険すぎるとみなされ、1976年を最後に1977年以降、グランプリの開催地はホッケンハイムに移ります。
2007年、ニック・ハイドフェルドのドライブによる、BMWザウバー・F1.06でデモ走行を行い、8分34秒を出しています。もちろん現代のF1マシンはニュルを走ることを想定されていませんから、手加減してのタイムでしょう。F1の過去最速タイムは、1970年代のドイツGPでニキ・ラウダのドライブによる、フェラーリ312Tが出した6分51秒です。
ニュルブルクリンク24時間レース(BMW優勝車一覧)
石油会社のADACスポンサー主催で、今ではヨーロッパ中に中継されるビッグイベントとなっています。参加するチームがワークスやプライベーターを併せてきわめて多く200台を超える車が毎回エントリーしています。
開催年:ドライバー:車種:チーム名
- 1970:ハンスヨアヒム・スタック:BMW2002TI:BMW Tuning
- 1971:Ferfried Prinz von Hohenzollern、Gerold Pankl:BMW2002:アルピナ
- 1972:ヘルムート・ケレナース、Gerold Pankl:BMW2800CS:アルピナ
- 1973:ニキ・ラウダ、ハンスペーター・ヨイシュテン:BMW3.0CSL:アルピナ
- 1989:エマニュエル・ピロ、ロベルト・ラヴァーリア、ファビアン・ジロワ:BMW M3(E30):Team Bigazzi
- 1990:アルフリート・ヘーガー、ヨアヒム・ヴィンケルホック、Frank Schmickler:BMW M3 Evo.2(E30):Linder Motorsport
- 1991:ヨアヒム・ヴィンケルホック、クリス・ニッセン、アルミン・ハーネ:BMW M3 Evo.2(E30):シュニッツァー・モータースポーツ
- 1992:ジョニー・チェコット、クリスチャン・ダナー、Jean-Michel Martin、マルク・デュエツ:BMW M3 Evo.2(E30):Team Bigazzi
- 1994:Karl-Heinz Wlazik、Frank Katthofer、Fred Rosterg:BMW・M3(E36)
- 1995:ロベルト・ラヴァーリア、マルク・デュエツ、アレクサンダー・ブルグスタラー:BMW 320i:Team Bigazzi
- 1996:Johannes Scheid、サビーネ・レック、Hans Widmann:BMW M3(E36):Scheid Motorsport
- 1997:Johannes Scheid、サビーネ・レック、Hans-Jurgen Tiemann、ペーター・ザコウスキー:BMW M3(E36):Scheid Motorsport
- 1998:マルク・デュエツ、Andreas Bovensiepen、Christian Menzel、ハンスヨアヒム・スタック:BMW 320d:シュニッツァーモータースポーツ
- 2004年6月13日:ディルク・ミューラー、ヨルグ・ミューラー、ハンスヨアヒム・スタック、ペドロ・ラミー:BMW M3GTR(E46):BMWモータースポーツ
- 2005年5月8日:ペドロ・ラミー、Boris Said、Duncan Huisman、アンディ・プリオール:BMW M3GTR(E46):BMWモータースポーツ
- 2010年5月16日:ヨルグ・ミューラー、アウグスト・ファルフス、ウベ・アルツェン、ペドロ・ラミー:BMW M3GT2:BMWモータースポーツ
- 2020年9月26日:アレクサンダー・シムズ、ニッキー・キャッツバーグ、ニック・イェロイ、フィリップ・エンゲ:BMW M6GT3:ローヴェ・レーシング
ニュル北コースのコースレコード
ベルンハルトのドライブによる、ポルシェ919 Hybrid Evoは、ノルトシュライフェ(北コース)で、5分19秒55のコースレコードを2018年6月29日に樹立しました。
それまでは、シュテファン・ベロフがドライブにより、1983年5月28日に叩き出した6分11秒13が最速でした。
ニュルブルクリンクサーキットでの関連ビデオ
BMW E60リングタクシーが終了:2011
M5のリングタクシーが運用されています。コースを知り尽くしたベテランドライバーが運転しているようで、一周216ユーロ(約3万弱)で体験できるようです。
ドイツのニュルブルクリンクサーキット北コース(ノードシュライフ)では、73のコーナーで構成される、一周20.832kmのサーキットである。
「BMW Ring Taxi」と言う、同乗試乗サービスが行われており、一種のアトラクションとなっています。
このタクシーは、1986年の業務開始以降、延べ9万人以上の人々を乗せ、北コースで30万周にあたる64万キロを走破しました。
だが、2011年に収益の採算悪化を理由に、OKスピード・マーケティング社は近々このプログラムを終了した。
終了時の車両は「E60 M5セダン」で料金は、185ユーロとなっていた。
現在、「F10のM5セダン」を用いて、サービスが再開されている。料金は225ユーロで、日本円で約3万円と、これまたいい料金設定である。
危険が伴う乗車のため、契約書を書かされるとのこと。
F10 M5リングタクシーがクラッシュ:2013/10
そのリングタクシーが2013年10月27日、走行中にクラッシュしました。とりあえず、事故による負傷者は無いとのことです。
F10 M5リングタクシーがクラッシュ:2014/8
さらにリングタクシーが2014年8月3日、走行中にクラッシュした。
今回も負傷者は無い様子。リヤが突然流れて、リカバリーできずガードレールにフロントから衝突という感じでしょうか。
AC シュニッツァー ACL2が7分25秒8のタイム:2017
M235iベースの車両を用いて、N55B30の直6エンジンをACシュニッツァーがチューニング。M4を上回る570psを発生。最適化されたカーボンインテークマニホールド、Vmaxサスペンション、軽量バッテリー、ステンレス製排気システムを装備
- リミテッドスリップデフ (25~95%)
- 0-100km加速は3.9 秒
- 最高速度330 km/h
- 重量 1450 kg
- パワーウェイトレシオ 2.54 kg
- 285/25ZR20 のミシュラン PSSと20インチ軽量鍛造ホイール