BMWの車検費用は、ディーラーいくらかかるのか、実際に高いのでしょうか?。ディーラー車検のメリデメや車検費用を解説します。
ディーラー車検のメリット
BMWの自動車メーカーとして、新車販売と合わせて車検などの点検整備網を整備しています。全世界のBMW製品に対する故障対応など豊富な情報を蓄積しています。整備士もBMWを専門に整備を行っていますので技術面でも優れていると言えます。当然、民間の整備工場よりも慣れている点で安心です。
ディーラーの車検費用(車検代)とは
1回目の車検(3年目)車検費用の例
整備費用:サービス(無料)
- エンジンオイル交換
- オイルフィルター交換
- ワイパーブレード交換
- エアクリーナーエレメント清掃
- エアコンマイクロフィルター交換
- ブレーキ液交換
劣化部品交換
- ブレーキパッド面取り(鳴きが出るため):6480円
- 給油キャップ交換:3196円
- 左右Fドア内側に防音材:8640円
追加注文
- カーナビ更新:37800円
2回目の車検(5年目)車検費用の例
法廷費用・諸経費
- BMW2年定期点検:33,480円
- 診断テスト:2,160円
- パーツクリーナー:1,620円
- 発煙筒:1,620円
- ウインドウクリア(不凍剤付き):1,188円
- 保安確認検査:5,832円
- 検査機器測定量:5,832円
- 継続検査代行料:10,497円
整備費用
- ブレーキフルード交換:6,580円
法定費用
- 重量税:20,000円
- 自賠責保険:25,830円
- 印紙・証紙代:1,800円
3回目の車検(7年目)車検費用の例
法定費用
- 重量税(1.5㌧超~2.0㌧以下):40,000
- 自賠責保険(24ヶ月):24,950
- 検査印紙代 1,100
3年法定点検整備費用
- 24ヶ月法定点検整備工賃: 37,000
- 下廻り・エンジンルーム・スチーム洗浄:9,500
- 車検代行料金:12,500
- 総合検査料金:14,500
- ショートパーツ:1,000
劣化部品交換
- ワイパーブレードラバー交換工賃:1,000
- ブレードラバー(575mm):1,100
- ブレードラバー(500mm):1,100
- レインチャンネルストリップ工賃:3,100
- ルーフモール左右:33,000
- クランプx15:2,900
劣化修理
- オイルフィルター脱着シール交換工賃:20,000
- ガスケット:900
予防保守
- ウォーターポンプ交換工賃:18,500
- ATウォーターポンプ:16,100
- クーラント 21L:6,200
- サーモスタット交換工賃:5,200
- サーモスタット、ハウジング部品:14,500
- サーモスタッドカートリッジ交換工賃:3,100
- クーラント・エクスパンションタンク交換工賃:6,200
- サーモスタット:10,500
- ラジエターキャップ:3,200
- エクスパンション・タンク:16,100
- レベリングS/W:2,300
- ラジエーターホース交換工賃:3,100
- ウォーターホースアッパー:5,100
- 水温センサー:3,300
- ロアウォーターホース:4,700
- 吸気側カムシャフトセンサー交換工賃:5,250
- 排気側カムシャフト、パルスジェネレータ交換工賃:1,000
- Oリング:1,700
- カムシャフトセンサー:17,800
- カムシャフト・パルスジェネレーター:17,800
ディーラーの車検費用が高い理由
輸入車の車検費用が高いと言われる理由は何かを解説します。基本的に海外生産ですから、国内生産に比べてコストアップは避けられないところです。
部品代が高い
最近は、電気部品もAssyとして一体化しており、高額な部品も多くなっています。BMWも日本製部品を使用している箇所もありますが、基本的に海外製部品となり国産車に比べて割高となります。
部品の輸入コストがかかる。
海外生産の部品を日本に輸入するための送料がかかります。基本的な消耗品は、日本でもストックがありますが、故障頻度の少ない部品は、海外からその都度の輸入が必要となり、運送コストが上乗せされてしまいます。
部品の寿命サイクルが短い
国産車では、長寿命のゴム類なども欧州車では定期交換部品としているケースもあり、部品コストが割高となる理由の一つです。
欧州車専用の整備事情
共通化された部品は、従来に比べて特殊技能は不要となっています。コンピュータ診断の結果から、不具合原因を特定し、部品発注や交換が必要となります。この点では、国産車と同様のイメージですが、BMW専用の整備スキルが求められるケースがあり、作業工賃が割高となったり、長時間の作業時間が必要なケースも出てきます。
車検費用(車検代)は安いのか
上記の1回目、2回目、3回目の例は、ほんの一例になります。新車購入後の1回目は、国産車と変わらないイメージです。
点検必須項目
法定点検として電球切れやベルト切れのままでは、法定車検に通りません。壊れて使えない部品、メーター上もエラーが出ており交換必須の部品についても、必須項目として部品交換が実施されます。
推奨・予防保守項目
車検の実施前に、車両を点検し、必要な部品交換を実施するため、費用見積を行い、ユーザー側に提示されます。見積書上、車検整備の必須項目とは別に「推奨・予防保守項目」については、過去の整備データやディーラー側の経験則から導き出されたものです。予防保守ですから、早期交換により、不測のトラブルを未然に防ぐ効果があります。
点検整備予算に余裕のある方
愛車を正しく維持するためには、早期の部品交換が必須です。整備費用の予算にも余裕がある方は、車検見積の見積項目(推奨・予防保守項目)について、そのまま実施を依頼しましょう。愛車の性能・維持管理としては、早期の部品交換によるコンディションの維持を推奨します。
少しでも費用を抑えたい方
高額な整備費用を全ての方が払えるわけでもなく、少しでも安くしたいというユーザーの意見もあります。一方でディーラーにとっては、車両販売以外に車両の保守・整備費用も貴重な収益源でもあります。見方を変えれば、まだ使える部品があることも事実なのです。ズバリ、車検見積書における、推奨・予防保守項目について下記を確認しましょう。
推奨・予防保守項目を確認する
- 即、部品交換が必要な状態ですかですか?
- 部品寿命は、あと、どのぐらいの持ちますか?
- 部品を交換すべき時期を教えて下さい。
ディーラーへ車検費用・予算を削減したい旨を伝える
- 車検整備点検としての要否
- 部品交換寿命の観点でのアドバイス
上記の回答により、交換の優先順位を判断しながら推奨・予防保守を行えば、支出も抑えられます。ユーザーにとっても、部品寿命を考慮した維持費を確保など、メンテナンス計画も立てられます。
BMWディーラー車検の代車とは
BMWディーラーで車検を預けた際の代車事情について解説します。
代車に関しては各ディーラーの裁量
- ディーラーによって代車サービスがある所、無い所もあります。
- 代車の台数に限りがあり、予約が必要な場合があります。
- 多くは代車を借りる際の契約が必要です。(返却時のガソリンや事故時の保証)
代車のパターンも新車や軽自動車の場合もあり
次の買い替えを促したり、買替頻度の高いお客には試乗車を貸し出すケースもあり。
販売促進、営業的な要因で、代車には差があって当然と考えておきましょう。
- BMWの新車同然の車や試乗車が割り当てられる場合もある
- ボロボロのBMW中古車の場合もある
- 国産の軽自動車の場合もある
基本、多いケースは旧型の1/3シリーズでしょう。
モデル別の車検費用
法定費用(重量税、自動車税)などは、排気量や車両重量に比例します。
それ以外は、モデル別に費用が異なります。
1シリーズを起点とすると上位モデルは割増しとなるイメージで車検予算を確保しておけば問題ないでしょう。(上位モデルになるほど、交換部品や工賃が高額になります)
- 1シリーズ、2シリーズ、X1、X2:起点
- 3シリーズ、4シリーズ、Z4:2割増し
- 5シリーズ、X3、X4、M3、M4:3割増し
- 6シリーズ、7シリーズ、8シリーズ、X5、X6、M5:5割増し
ディーラーの車検費用のまとめ
新車や認定中古車など、もしくは年式の新しい中古車購入で車検費用は大きく削減できます。
推奨項目を絞り込むことで、愛車に合った車検点検を実施することができるでしょう。