愛車のボンネットに飛び石の傷を見つけてしまい気になっています。
DIY、板金修理の工場、ディーラーのどれが良いのでしょうか。対応方法をアドバイスします。
飛び石キズのパターン
キズが付いてしまった場合は、仕方がありませんが、今後増やさないためにも予防する対応を解説します。
飛び石キズを防ぐ予防策とは
トラックやSUVなど車高の高い車の後ろを走ると危険
最低地上高が高いトラックやSUVなどは、タイヤに付着した小石を跳ね上げたり、タイヤから小石が離れる際、そのまま後方に飛ばす確率が高まります。
タイヤハウスやマットガード、リアバンパー(リアオーバーハング)で遮られた小石は後方に飛びませんが、その隙間を縫って後方に向けて小石が発射されるのです。
- SUVやトラックのタイヤに挟まった小石が飛ぶケース多し
- スタッドレスタイヤはゴムがやわらかく、石を挟みやすい(秋から春のシーズンが危険)
- 後方からタイヤが良く見える車高の高い車は、石を飛ばす確率が高い
ダンプカーからの積載物が落下するリスク
粉砕したゴミや土砂を積載している荷台の高さやカバーの対応が甘いと、周囲に落下する可能性があります。これは、小石を跳ね飛ばすというよりも荷台からの落下物がボディやガラスに当たるリスクがあります。
落石の多い道や砂利道
舗装されていない道路では、路面を踏みつける際、前車が巻き上げるリスクが高いでしょう。
舗装されていても、落石や整備が行き届いていない道路でも同様です。
さらに、小石がタイヤに挟まった状態で高速道路に乗れば、遠心力でタイヤから離脱し、飛び石となる恐れが高いです。
道路で速度を出す際、タイヤに挟まっている小石が飛び上がることがあるので注意しましょう。
基本、スタッドレスタイヤやスノータイヤが小石を挟みやすいのですが、夏タイヤでも例外ないく隙間に入ります。これが高速で回転すれば、小石が発射される状態になります。
降雪時、雪解け後の路面に注意
タイヤチェーンの止め金具が離脱したり、チェーンで削られたなる小石を巻き上げる例もあるようです。
50キロ以上の道路は、破壊力も倍増
一般道から高速道への侵入など、タイヤに付着した小石が、タイヤの遠心力で離脱して、飛び石となる可能性が高まります。
高速道路の手前で、一般道からの小石が運ばれたものが落ちているケースも多いです。
車間距離を開けるのがポイント
上記に挙げた注意点だけでなく、普通車や軽自動車として飛び石の加害者になることは言うまでもありません。そこで、空いている高速道路では少なくとも100m以上の車間距離を開けることがリスク回避のポイントになります。
特に走行中へのガラス直撃を避ける
走行中にガラスが割れば視界を奪われ大事故に繋がりますので、これだけは避けたいです。
時速100kmで約20度の発射角度では、50メートルの車間距離の場合、ちょうどガラスに当たるとの試算もあり。
飛び石キズの場所と対応内容
ガラス:100円玉未満の大きさ
- 補修材を用いて、修理が可能なケースがあり
- ゴミが入ったり、劣化が進んでいない状態のみ修理可
- 2万~4万
- 作業時間:1時間以内
ガラス:100円玉以上の大きさ
- 補修材で目立つ場合は、車検に通らないため、ガラス交換となるケースが多い
- 廉価品:部品代、交換工賃込み15~20万
- 純正正規品:部品代、交換工賃込み20~30万
- 作業日数:部品取り寄せも含めて数日
LEDライトのクリアレンズが割れた
- ライト透明カバーだけの交換では済まず、ライト部品の全体が一式交換となり、高額な費用となるケースが多いです
- 純正正規品:部品代、交換工賃込み15~25万
- アダプティブライト、レーザーライトの場合は、より高額に
- 作業日数:部品取り寄せも含めて数日
ボンネットの傷やバンパーの傷
- タッチアップでDIY補修:数千円程度
- コンパウントでDIY傷消し:数千円程度
- 整備工場での板金塗装:簡易塗装3万から、純正ディーラー経由なら10万超え
作業日数:部品取り寄せも含めて数日
一般工場とディーラーではどちらが良いのか
完璧を目指すなら、ディーラー一択
- ガラス傷、ライト傷も、大きさに関わらず、基本部品全交換
- ボディの傷は、板金修理
となり、純正部品代と交換工賃、板金修理であれば相応の費用が掛かります。
ただし、仕上がりはディーラー基準に則った対応が実施されます。
リペア、板金修理の専門工場で対応
- ユーザーの予算に応じて、対応もピンキリです
- 専門工場の対応、腕もピンキリであり、満足のいく仕上がりが安価に出来るケースもあれば、仕上がりも、費用も納得できないケースもあるようです。
これは、評価や口コミ、過去の実績などから判断するしかないでしょう。
車両保険による修理
飛び石を発射した車に修理代を請求できない
飛び石は、前方車両が故意に行った行為ではありません。
そのため、その責任を問うことは出来ません。
そうならないためにも、日々、リスク回避のための車間距離が必要です。
万が一の修理は、車両保険を利用
20万を超える修理代が発生する場合は、自費修理よりも車両保険を使うことも選択の一つとして考えましょう。
ただし、自費修理のための保険利用となり、等級は下がります。
次回の保険料はアップしますが、20万超の修理代であれば、車両保険を利用した方が、保険料アップ分よりもメリットの方が大きくなります。
飛び石キズの対処方法:まとめ
キズとなってからでは遅い、予防が一番
- 特にSUVやトラックの後方では、車間距離を開ける
- 特にSUVやトラック追い越し時の接近に注意
小さい傷ならDIYで
一つが二つ、時間の経過と共に増えていきます。割り切るのも手でしょう。
完璧修理を求めるならディーラーで
ネット検索による修理専門ショップは、ハズレもあります。腕のあるショップに巡り合えば安価かつ満足できる仕上がりとなりますが、全国各地にあるとは限りません。
費用は掛かるものの、一定の品質と保証されているディーラー対応を推奨します。
費用が掛かる場合は、車両保険で修理することも検討しましょう。