BMW5シリーズの6代目となるセダン(F10) ツーリング(F11) グランツーリスモ(F07)のスペック(諸元)やカタログなどの関連情報を解説します。
目次
BMW F10 F11 F07の概要
上級FRセダンとしてBMWの主力モデルに位置するBMWの5シリーズの6代目となるセダン(F10型)である。ワゴンタイプのツーリング((F11)も同様にラインナップされる。エクステリデザインはエイドリアン・ファンホーイドンク氏をデザイン責任者として、エクステリアデザイナーはヤチェック・フレーリッヒ氏が担当。先代(E60)のシャープなスタイリングからに比べて、マイルドのスタイリングに路線を変更された。
7シリーズベース(F01)のシャーシは、ロングホイールベース化とスタビリティの安定化に寄与。iDriveは、第3世代のコントローラとなる。また、8速ATとの組み合わせにより、シャープな加速と燃費向上の両立を果たす。アルミのドアは先代比23キロの軽量化。50:50の重量配分によるスポーティなハンドリングを踏襲。
インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングは、取り回しの良さと高速時の安定性に寄与。
エンジンのダウンサイジングに加えて、ディーゼルやアクティブハイブリッドのモデルも追加され、低燃費と環境性能を重視した車種バリエーションを展開する。さらに5シリーズGT(グランツーリスモ:形式名F07)は、セダンとSUVとの融合を図った新しいコンセプトのモデルが追加された。ボディサイズは7シリーズに迫るサイズと3mを超えるホイールベースは、新しいジャンルのセダンとなる。
生産は、ドイツのディンゴルフィン工場である。F10セダンをロングホイールベース化したモデル(F18)は、中国の華晨宝馬汽車で生産(洛陽)され中国専用モデルになる。
M5(F10)は、V10エンジンから直噴4.4リットルV型8気筒ツインターボへ変更。7速M-DCT。560ps、69.3kgmのパワートルクは先代を大きく上回る。
関連ビデオ
F10 F11 F07の歴史
日付 | 内容 |
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2017/02 |
7代目の5シリーズ(G30型セダン)がデビュー7代目、5シリーズとなるG30セダンにバトンタッチした。 |
2016/10/29 |
523i Mスポーツベースの限定車「THE PEAK」登場(260台)523i Mスポーツと523d Mスポーツのセダンとツーリングに「ザ・ピーク」の限定車
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2016/04/29 |
セレブレーション・エディション・バロン限定車523dをベースとしたセレブレーション・エディション・バロンを200台限定車
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2016/04/11 |
F10/F11/F07が累計生産200万台を達成現行5シリーズの世界販売は、先代比で42%と大幅な増加。 |
2015/11/09 |
マエストロ(523dベースの限定車)登場ブラックサファイアカラーのマエストロは99台限定
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2015/6/29 | ![]() 523dの値下げと523i/528i価格改定売れ筋モデル523dセダン・ツーリングが約57万円の値下げ。
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2015/6/13 |
Grace Line(グレース・ライン)の160台限定車が登場523i/523dスタンダードをベースモデルとして、ミネラルグレーとミネラルホワイトのボディカラーが特徴。
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2014/6/27 |
528iにアダプティブLEDヘッドライトを標準装備化528iのセダン・ツーリング・グランツーリスモに 535i以上は以前から標準。 |
2014/5/28 |
523iセダンの限定車「イノベーター」210台の限定車は特別なアイテムを標準装備
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2014/5/7 |
M5に30周年記念モデルは、600psへパワーアップ「30 Jahre M5」という名称の30周年のアニバーサリーモデルである。 パワー・トルク560ps/6000-7000rpm、69.3kgm/1500-5750rpmのM5エンジンをベースに
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2013/11/29 |
ドライビング アシスト プラスを標準装備。スタンダードのグレード復活運転支援システム「ドライビング アシスト プラスを標準装備(M5を除く)
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2013/9/12 | ![]() マイナーチェンジ実施LCI(ライフサイクルインパルス)となる大きな変更である。 全車改定内容 Msportのバンパー形状に変更無し。ModernとLuxuryバンパー形状変更。
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2013/7 |
M5ナイトホーク(限定10台)LCIマイナーチェンジ後モデルをベースとして、 15psアップの575psエンジンやMカーボンセラミックブレーキなど、走りも強力。 |
2013/4/11 |
エクスクルーシブ・スポーツ(限定300台)523i Mスポーツパッケージをベースに19インチMライトアルミ |
2013 |
2013年モデル仕様追加USBオーディオインターフェースを標準装備化:USBメモリー(外部記憶媒体)から、MP3等のファイルを直接再生可能。 iDriveのナビバージョン:01.00.0004 |
2012/10 | ![]() ALPINA D5ターボリムジン登場3リッター直6直噴ツインパワーターボエンジン 十分なパワーとディーゼルの強大なトルクを持つエンジンは日本専用。 |
2012/09/12 |
535i/550iグランツーリスモ(F07)のエンジン改良4.4リッターV8の直噴ツインパワーターボエンジン(ツインターボ) 535i/550iエンジンオートスタート/ストップ機能、ドライビングパフォーマンスコントロールを追加 |
2012/08/29 |
F10 523dブルーパフォーマンス(ディーゼル)を追加F10(5シリーズ)初となるディーゼルターボエンジンを搭載。 直列4気筒DOHC 2.0リッター 直噴可変ジオメトリーターボディーゼル ドイツ本国では520dと呼ばれるモデルだが、日本では523dとなる。 |
2012/08/29 |
F10 アクティブハイブリッド5にMスポーツパッケージを設定各種のMsportパーツを装着したインテリア、エクステリアとなる。 Mスポーツパッケージのオプション価格は37万円アップ。 |
2012/06/21 |
EU向け550iのV8がパワーアップ4.4リッターV8の直噴ツインスクロールターボエンジンはは、 |
2012/04/27 |
F07 グランツーリスモにMスポーツパッケージ追加535i:52.0万円のオプション設定。 |
2012/05 |
Mパフォーマンスのパーツ発売開始5シリーズ・Mパフォーマンス専用パーツ
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2012/04 |
ニュルブルクリンクタクシーがF10 M5へドイツ・ニュルブルクリンク北コース(20.8km)でドライバートレーニングの一環として、 |
2012/03/22 |
F10 アクティブハイブリッド5 市販開始直列6気筒3リッター直噴ツインスクロールターボエンジン(306ps)を搭載する535iセダンをベースにモーター追加したハイブリッドモデル。 ベースとなる535iに比べ、燃費消費率を約15%向上。価格も10万円アップの850万円は、バーゲンプライス。 インテグレーテッド・アクティブステアリングを標準装備 |
2012/02 |
F10 ALPINA B5 BiTurbo ショーデビュースイスのジュネーブショーでデビュー |
2011/11/27 |
直4ツインパワーターボの528i登場、燃費向上の装備追加528iは、新型の直列4気筒ツインパワースクロールターボエンジンを搭載。 180kW(245ps)5,000rpm、350Nm(35.7kgm)/1,250-4,800rpmのスペック。 ドイツ本国では528iと名乗るモデルが、日本そのまま名称を継承した。 |
2011/11/25 |
F10 M550DxDrive登場直列6気筒3.0Lディーゼルエンジン+直噴トリプルターボ |
2011/11/14 |
F10 アクティブハイブリッド5 ショーデビューアクティブハイブリッド5が「第42回東京モーターショー」でワールドプレミア。 直列6気筒3リッター直噴ツインスクロールターボエンジンを搭載する535iセダンをベースとし、モーター追加したハイブリッドモデル。 535iセダンと比べ、燃費消費率を約15~20%向上。発売は2012年 |
2011/10 |
F11 535i xDriveツーリング、550i ツーリング535i xDriveツーリングが登場。ツーリングモデルの使い勝手と走破性の高さがポイント。 直列6気筒ツインスクロールターボ306psのパワーは4WD化により、強力なトラクションを確保する。 550i ツーリングは、407ps/5,500rpm、61.2kgm/1,750-4,500rpmの4.4リッターV型8気筒ツインパワーターボエンジンを搭載。 いずれも、ECO PRO(エコ・プロ)モードを搭載し、燃費の向上を達成。
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2011/10 |
直4ターボの523i登場。燃費向上の装備追加523iは、新型の直列4気筒ツインパワースクロールターボエンジンを搭載。 135kW(184ps)5,000-6,250rpm、270Nm(27.5kgm)/1,250-4,500rpmのスペック。
ドイツ本国では520iとなる184ps(2.0L相当)だが、日本では523iを名乗る(格上げ)ところがポイントである。 |
2011/09 |
アクティブハイブリッド5(F10)535iの直列6気筒ツインスクロールターボにモーターを追加したアクティブハイブリッド5が登場。 |
2011/09 |
528i 30th Anniversary Edition(F10)528iセダンのM Sport パッケージをベースとして、ディープシーブルーの専用カラー
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2011/07 |
M5日本予約開始(F10)直噴4.4リットルV型8気筒ツインターボエンジンを搭載。
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2011/07 |
EU先行投入 4気筒ターボデビュー・520i:1997cc、184ps、27.5kgm |
2011/03 |
B5ビターボ ツーリング デビュー(F10)Alpina B5ビターボ ツーリング デビュー 4.4リッターV8ツインターボエンジンは、520ps 72.9kgmのパワートルクを誇る。
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2011/01 |
衝突テストで5つ星欧州の公的衝突テスト「ユーロNCAPコンソーシアム」における衝突安全テストで5つ星を獲得。 テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hの項目。 |
2011/03 |
xDriveデビューxDrive搭載の4WDモデルが追加 本国にて、535i xDrive、530d xDrive、530d xDriveツーリングの3タイプが2011/04デビュー |
2011/01 |
衝突テストで5つ星欧州の公的衝突テスト「ユーロNCAPコンソーシアム」における衝突安全テストで5つ星を獲得。 テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hの項目。 |
2010/12 |
B5 bi turbo発売(F10)アルビナB5ビターボがデビュー。 550iベースのV8ダブルVANOSのツインターボは、アルピナマジックのチューニングによりパワーアップ。 |
2010/10 |
エコカー減税対象拡大セダン・ツーリングのエコカー減税対象拡大 523i/528iのセダン・ツーリングが、平成22年度燃料消費率+20%達成。取得税と重量税が50%減税。 |
2010/10 | ![]() Mスポーツパッケージ(M-Sport)発売Mスポーツパッケージ(M-Sport)がデビュー 標準より29~49万円アップ 専用スポーツシート、Mスポーツレザーハンドル(シフトパドル付) Mスポーツ用カーボンブラック色も設定。 |
2010/09 | ![]() F11ツーリング発売モデルコードは「F11」がツーリングとなる。 523iツーリング:2.5NA(204PS/6300rpm 25.5kgm/2750-3000rpm)640万円 |
2010/08 |
F07 550i xDrive グランツーリスモを追加550iグランツーリスモをベースとして4輪駆動モデルのxDriveを追加。 前後のトルク配分を電子制御する。価格1132万円 |
2010/07 |
523i追加(F10)
204ps/6300rpm、25.5kgm/2750-3000rpmのパワートルクとなる。 528iは標準のダゴダレザーシート(メモリー付きパワーシート)、電動ランバーサポート、リヤ電動ローラーブラインドが |
2010/07 | ![]() Mスポーツパッケージ海外デビューMスポーツパッケージ・プレスリリース Msport専用のフロント・リヤーバンパー ダブルスポークアルミの復活は、E39を彷彿とさせる。2010/9 欧州リリース。 |
2010/04/15 |
528i・エコカー減税適用E60-525i比で約19%、約18%の燃料消費量向上 10/15モード・JC08モード燃費10.4km/L |
2010/03/25 | ![]() 6代目5シリーズ F10国内発売5シリーズセダン(F10)国内発売 550i:4.4リッターV型8気筒ツインターボ:1040万円 |
2010/03 |
ハイブリッドモデル発表コンセプト 5シリーズ アクティブハイブリッド(5SERIES ACATIVE HYBLID)がジュネーブモーターショーでデビュー。 他シリーズでデビュー済の4.4L-V8エンジンのハイブリッド版ではなく、直列6気筒エンジンをベースとしたハイブリッドモデルとなる。 エンジン+モーターと各単独の走行パターンが選べる。アイドリングストップ機構を装備。 |
2010/03 |
ツーリング(F11)発表注目のリヤゲートは、先代よりも大きく傾けられスタイリッシュに変化。
オプション装備
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2009/11 |
6代目5シリーズショーデビューロサンゼルスモーターショーにて公開予定 |
2009/11/27 |
グランツーリスモ予約開始535iグランツーリスモ: 878万円。3.0直6ツインターボ |
2009/11/23 |
6代目5シリーズ発表5代目の5シリーズ(BMW E60セダン E61ツーリング)からバトンタッチし、 海外でのラインナップは、4タイプ。
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2009/09 | ![]() 5シリーズGT本国発表本国では、530d グランツーリスモのディーゼルターボもラインナップされる。(日本導入予定無し) |
2009/03 | ![]() 5シリーズGT グランツーリスモ デビュースイス・ジュネーブショーで5シリーズGT グランツーリスモ(形式F07)がデビュー。 日本導入予定は、2タイプ。 |
F10/F11の諸元(スペック)
2010~2011/09 ディンゴルフィング工場生産・ドイツ
523i/528i/535i/550iの主要諸元
F10 F11主要諸元(スペック) |
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全長、全幅、全高 | 4910×1860×1475 |
ホイールベース | 2970 |
最小回転半径 | 5.5m |
トレッド | F1600/R1625(550i-R1600) |
車両重量 | 1770/1770/1820/1960kg |
エンジン | エンジンスペック 直列6気筒DOHC24V/523i 直列6気筒DOHC24V/528i 直列6気筒DOHC24Vシングルターボ3.0L/535i V型8気筒DOHCツインターボ4.4L/550i |
総排気量 | 2496/2996/2979/4394 |
最大出力 | 204ps6300rpm 258ps6600rpm 306ps5800rpm 407ps5500-6400rpm |
最大トルク | 25.5kgm2750-3000rpm 31.6kgm2600-3000rpm 40.8kgm1200-5000rpm 61.2kgm1750-4500rpm |
圧縮比 | 10.7/10.7/10.2/10.0 |
燃料タンク | 70L(95RON) |
操舵装置 | 電動パワーステアリング |
トランスミッション | 8AT(ステップトロニック) |
サスペンション | Fダブルジョイントストラット/Rインテグラルアーム(マルチリンク) |
ブレーキ | F/Rベンチレーテッドディスク+ABS、EBD、ASC-T |
アルミ/タイヤ | 225-55R17/225-55R17/245-45R18/F245-45R18,R275-40R18 |
10/15モード燃費 | 11.4/10.4/10.6/8.3kml |
標準装備 | |
![]() トランク容量520L/燃料タンク70L/定員5名 ■日本仕様 |
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エフィシエントダイナミクス | |
ブレーキエネルギー回生システム、エアフラップアクティブコントロール、電動パワーステアリング | |
オプション装備 | |
コネクテッドドライブ(ナビやネット接続、緊急通報システム、レーン逸脱警告、ナイトビジョン、アクティブクルーズコントロール) |
F10 F11スペック/2011/11~ ディンゴルフィング工場生産・ドイツ 523i/型式DBA-XG20、528i/型式DBA-XG28スペック ()Mスポーツ |
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全長、全幅、全高 | 4910(4920)×1860×1475(1470) |
ホイールベース | 2970 |
最小回転半径 | 5.5m |
トレッド | F1600/R1625 |
車両重量 | 1750/1770kg |
エンジン | 直列4気筒DOHC16V 523i/N20B20B 528i/N20B20A |
総排気量 | 1997 |
最大出力 | 184ps5000rpm 245ps5000rpm |
最大トルク | 27.5kgm1250-4500rpm 35.7kgm1250-4800rpm |
圧縮比 | 11.0/10.0 |
燃料タンク | 70L(95RON) |
操舵装置 | 電動パワーステアリング |
トランスミッション | 8AT(ステップトロニック)
最終減速比:3.231 |
サスペンション | Fダブルジョイントストラット/Rインテグラルアーム(マルチリンク) |
ブレーキ | F/Rベンチレーテッドディスク+ABS、EBD、ASC-T |
アルミ/タイヤ | 225-55R17 |
JC08モード燃費 | 14.4(14.2)kml/13.6kml |
アクティブハイブリッド5スペック | |
全長、全幅、全高 | 4910×1860×1475 |
ホイールベース | 2970 |
最小回転半径 | 5.7m |
トレッド | 1600/1625 |
車両重量 | 1960kg |
エンジン | 直列6気筒DOHC24V直噴ターボ |
総排気量 | 2979cc |
最大出力 | 306ps5800rpm+55ps(モーター):トータル出力340ps |
最大トルク | 40.8kgm1200-5000rpm+21.4kgm(モーター):トータル出力45.9kgm |
圧縮比 | 10.2 |
燃料タンク | 70L(95RON)、リチウムイオンバッテリー |
操舵装置 | 電動パワーステアリング |
トランスミッション | 8AT |
サスペンション | Fダブルジョイントストラット/Rインテグラルアーム(マルチリンク) |
ブレーキ | F/Rベンチレーテッドディスク+ABS、EBD、ASC-T |
アルミ/タイヤ | 245-45R18 |
JC08/10-15モード燃費 | 13.6/14.6kml |
その他 | トランク容量375L(535i比、-145L) |
M5スペック | |
全長、全幅、全高 | 4920×1890×1470 |
ホイールベース | 2965 |
最小回転半径 | 5.8m |
トレッド | 1625/1585 |
車両重量 | 1980kg |
エンジン | V型8気筒DOHC32V直噴ツインターボ |
総排気量 | 4394 |
最大出力 | 560ps6000rpm |
最大トルク | 69.3kgm1500-5750rpm |
圧縮比 | 10.0 |
燃料タンク | 70L(95RON) |
操舵装置 | 電動パワーステアリング |
トランスミッション | 7DCT |
サスペンション | Fダブルジョイントストラット/Rインテグラルアーム(マルチリンク) |
ブレーキ | F/Rベンチレーテッドディスク+ABS、EBD、ASC-T |
アルミ/タイヤ | 265-40ZR19/295-35ZR19 |
10-15モード燃費 | 9.1kml |
F10諸元セダンスペック一覧(マイナーチェンジ後モデル2013.9~)
モデル | 535i | 550i | 523i | 528i | 523d |
型式 | DBA-FR35 | CBA-KN44 | DBA-XG20 | DBA-XG28 | LDA-FW20 |
ハンドル位置 | 右/左 | 右/左 | 右 | 右/左 | 右 |
全長(mm) | 4,915 | ||||
全幅(mm) | 1,860 | ||||
全高(mm) | 1,475 | ||||
ホイールベース(mm) | 2,970 | ||||
トレッド(前後)(mm) | 1,600/1,625 | ||||
最低地上高(mm) | 140 | ||||
ラゲージ・ルーム容量 | 520L | ||||
車両重量(kg) | 1,820 | 1,960 | 1,750 | 1,770 | 1,760 |
車両総重量(kg) | 2,095 | 2,235 | 2,025 | 2,045 | 2,035 |
定員(名) | 5 | ||||
最小回転半径(m) | 5.5 | ||||
燃料消費率JC08(km/l) | 13 9.2 14.2-12.8 13.6 16.6 |
||||
平成27年度燃費基準 | +10%達成 - +10%達成 +20%達成 +20%達成 |
||||
平成17年排出ガス基準 | 75%低減 | 50%低減 | 75%低減 | 75%低減 | - |
平成21年排出ガス基準 | - | - | - | - | 達成 |
主要燃費向上対策 | 無段階可変バルブ・リフト(バルブトロニック) | - | |||
筒内直接噴射(高精度ダイレクト・インジェクション・ | 筒内直接噴射/電子制御式燃料噴射/高圧噴射(コモンレール・ダイレクト・インジェクション・システム)、 | ||||
吸排気無段階可変バルブ・タイミング | 過給機(可変ジオメトリー・ターボチャージャー)、 | ||||
ダブルVANOS | - | ||||
充電制御(ブレーキ・エネルギー回生システム) | |||||
アイドリング・ストップ装置 | |||||
電動パワー・ステアリング | |||||
型式 | N55B30A N63B44B N20B20B N20B20A N47D20C |
||||
種類 | 直列6気筒DOHC V型8気筒DOHC 直列4気筒DOHC 直列4気筒DOHC 直列4気筒DOHCディーゼル |
||||
総排気量(cc) | 2,979 | 4,394 | 1,997 | 1,997 | 1,995 |
圧縮比:1 | 10.2 | 10 | 11 | 10 | 16.5 |
最高出力ps/rpm | 306/5,800 450/5,500 184/5,000 245/5,000 184/4,000 |
||||
最大トルクkgm/rpm | 40.8/1,200-5,000 66.3/2,000-4,500 27.5/1,250-4,500 35.7/1,250-4,800 38.7/1,750-2,750 |
||||
燃料供給装置 | デジタル・モーター・エレクトロニクス(DME/電子燃料噴射装置) | ||||
燃料タンク容量 | 無鉛プレミアムガソリン/70 | 軽油/70 | |||
駆動方式 | 後輪駆動 | ||||
ミッション | 電子油圧制御式8速AT | ||||
変速比 | 4.714 3.143 2.106 1.667 1.285 1.000 0.839 0.667 3.295 |
||||
最終減速比 | 3.077 | 2.813 | 3.231 | 3.231 | 2.929 |
ステアリング | ラック&ピニオン式、車速感応式パワー・ステアリング | ||||
前輪 | ダブル・ウィッシュボーン式、コイル・スプリング、スタビライザー | ||||
後輪 | インテグラル・アーム式、コイル・スプリング、スタビライザー | ||||
主ブレーキ形式 | ベンチレーテッドディスク | ||||
制動力制御装置 | ABS(アンチロック・ブレーキング・システム) | ||||
ブレーキ倍力装置 | 真空倍力式 | ||||
駐車ブレーキ形式 | 電気・機械式 | ||||
タイヤ | 245/45R18 245/45R18 225/55R17 225/55R17 225/55R17 |
||||
ホイール | 8J×18 8J×18 8J×17 8J×17 8J×17 |
||||
Vスポーク スタイリング328 スタースポーク スタイリング365 Vスポーク スタイリング236 マルチスポーク スタイリング456 Vスポーク スタイリング236 |
BMW F07のスペック・サイズ・エンジン
BMW 5シリーズグランツーリスモ(F07)スペック CBA-SN30:535iグランツーリスモ ABA-SN44:550iグランツーリスモ |
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全長、全幅、全高 | 4998×1901×1559 |
ホイールベース | 3070 |
最小回転半径 | 5.5m |
トレッド | F1610/R1655 |
車両重量 | 2020kg 2150kg |
エンジン | エンジンスペック 直列6気筒DOHC24V N55B30A/直列6気筒DOHC24Vターボ3.0L N63B44A/V型8気筒DOHCツインターボ4.4L |
総排気量 | 2,979cc 4,394cc |
最大出力 | 306ps/5,800rpm 407ps/5,500rpm |
最大トルク | 40.8kgm/1,200-5,000rpm 61.2kgm/1,750-4,500rpm |
圧縮比 | – |
燃料タンク | 70L(95RON) |
操舵装置 | ラック&ピニオン式、車速感応式パワー・ステアリング(電動、xDriveは油圧) |
トランスミッション | 8AT(ステップトロニック) |
サスペンション | Fダブル・ウィッシュボーン式、コイル・スプリング、スタビライザー Rインテグラル・アーム式、エア・スプリング、スタビライザー(セルフ・レべリング機能付) |
ブレーキ | F/Rベンチレーテッドディスク+ABS、EBD、ASC-T |
アルミ/タイヤ | 535i:FR 8J×18 245/50R18 550i:F 8.5J×19 245/45R19、R 9.5J×19 275/40R19 |
10/15モード燃費 | 535i:9.4km/l 550i:7.4km/l |
標準装備 | |
トランク容量520L/燃料タンク70L/定員5名 ABS/DSC/DBC/EBV デュアルエアバッグ/サイドエアバッグ/ヘッドエアバッグ 電動格納ドアミラー/PS/PW/集中ドアロック/電波式キーレスエントリー・イモビ 電動チルト・テレスコステアリングハイマウントブレーキランプ/フォグランプ Pシート/ウッドパネル/ダイバーシティアンテナ/自動防眩ミラー HIFIスピーカー/マルチインフォメーションディスプレイ オンボードコンピュータ/オートエアコン/AUC(空気汚染物質関知内気循環) ホイールベースの拡大で、後席ニールームも13ミリ拡大 10.2インチに大型化されたモニター■日本仕様 8速AT、 インテグラルアクティブステアリング:前輪に加えて、後輪のアクティブステアリングを制御する。「ダイナミックドライビングコントロール」、 アダプティブヘッドライト、アラームシステム、コンフォートアクセス、リヤビューカメラ、ダイナミックブレーキライト、 DSC、ブレーキエネルギー回生システム、インテグレイテッド・アクティブステアリング、 アンビエントライト、TVチューナー(地デジ・ワンセグ)、Musicコレクション、インテグレイテッドオーナーズハンドブック、 ヘッドライトウォッシャー ■550i アダプティブドライブ ヘッドアップディスプレイ |
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グランツーリスモ標準装備 | |
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エフィシエントダイナミクス | |
ブレーキエネルギー回生システム、エアフラップアクティブコントロール、電動パワーステアリング | |
オプション装備 | |
コネクテッドドライブ(ナビやネット接続、緊急通報システム、レーン逸脱警告、ナイトビジョン、アクティブクルーズコントロール) |
Mスポーツ仕様
M Sportパッケージ
523i/490,000(レザーシート・シートヒーター別オプション)
528i/390,000
535i/370,000
550i/290,000
専用のMサス・Mエアロを装備するパッケージ
スポーツ・シート、マルチファンクション M スポーツ・レザー・ステアリング・ホイール
8速スポーツ・オートマチック・トランスミッション(スポーツ・オートマチック・シフト・レバー、シフト・パドル付)
アルミニウム・ヘキサゴン・インテリア・トリム、BMW Individual アンソラジット・ルーフ・ライニング
Mロゴ付のドアシルプレートなど専用パーツを装備する。
・標準ホイール:M ライト・アロイ・ホイール・ダブルスポーク・スタイリング350M
・ボディカラー:ブラックII、アルピン・ホワイトIII、チタン・シルバー、スペース・グレー、ソフィスト・グレー・ブリリアント・エフェクト、インペリアル・ブルー・ブリリアント・エフェクト、カーボン・ブラック(専用色)より選択可能
523i Mスポーツ内装(2011)
528i Mスポーツ(2011)
F10/F11の前期と後期の違いとは
マイナーチェンジ内容
2013/9に実施した、LCI(ライフサイクルインパルス)となる大きな変更である。523iノーマルモデルを廃止し、ModernとLuxuryを用意し、大幅な装備充実を図ったが価格もアップ。528iは実質値下げ。デザインはキープコンセプト。直6NAエンジンから直4ターボエンジン化など、ボディ外観の変更を伴わない変更は、前期型に含みます。
全車改定内容
- グリル(12本→10本)、ヘッドライト、テールランプの内部デザインの変更。
- iDriveのダイヤル表面をタッチパッド化。
- ドアミラーにウインカー内臓。
- モニターのサイドにクロームトリム追加。
- 内装のウッドパネル、シートカラーと形状変更。
- チタンシルバーのボディカラー廃止。
- ヘッドライトの眉毛がLED化。Mspoのハンドル形状変更。
Msportのバンパー形状に変更無し。ModernとLuxuryバンパー形状変更。
グランツーリスモの535iを廃止し、528iへ変更(お手頃価格へ)
- オプション装備品の注意
- LEDアダプティブヘッドライト(535i以上に標準。下部が直線のイカリング。523/528iに19万円OP)
- キセノンヘッドライト(523i/528i標準。丸いイカリング、ウインカーはバルブへ変更。)
- マルチ・ディスプレイ・メーター・パネル(528i以上に標準)
- ドライビングアシストプラスは、この時点ではオプション
レビュー
スタイリング
F10のスタイリングは、鋭い顔つきのE60から一転。やや万人向けの大人しいイメージになった。
先行してデビューしたF01-7シリーズの弟分として考えれば、シリーズのイメージを継承しており、
同一コンセプトの流れを受け継いだ正常進化だろうか。
ボディをじっくりと眺めれば、各部のディテールに新しさを感じられる。
アメリカでのグランツーリスモ
アメリカでは、グランツーリスモ(F07)のみが導入され、ツーリング(F11)が導入されていない。
グランツーリスモの人気はいまひとつで、ツーリングワゴンモデルの購入層は、他社へ流れてしまった
ようだ。この経験から、次期モデルを待たずにツーリングモデルがアメリカに導入される可能性も高いが、ラインナップ見直しの気配はない。(2013/3)
日本では、グランツーリスモとツーリングの両方が選べるわけで、恵まれているとも言える。
いずれにしてもツーリングの方が人気であるが。
右ハンドル専用ワイパー
ワイパーは、右ハンと左ハンがそれぞれ別になった。E60では左ハン用のみのワイパーであったので、不満に思っていた方も多かったようである。E60は、複雑なリンク機構でワイパーの稼動面積をカバーしていたが、やはり右・左が別々の方が一般ユーザーにとっては違和感が少ないだろう。
ロードテスト
- 550i
- 0-100km加速:5.0秒
- 最高速:250km/hリミッター
- 535i
- 0-100km加速:6.1秒
- 0-400m加速:14.3秒
- 最高速:250km/hリミッター
- 528i(直6)
- 0-100km加速:6.7秒
- 最高速:250km/hリミッター
- 523i(直6)
- 0-100km加速:8.2秒
- 最高速:234km/h
CMソング
F10が登場するTV CM曲「クルマは単なる移動手段ではない。」これはCM専用に製作されたもので非売品です。
作曲:松井亮(meister)、プロデュース:佐藤能久、制作:サーティース
(2011/6)
2012/04東京モーターショー2011で登場したアクティブハイブリッド5が発売。
ガソリンエンジンとモーターのハイブリッドシステムは、ノーマルの535iと比較して圧倒的なハイパワーと燃費を両立。
価格も535iの840万円と比べて、850万円となり日本のハイブリッドカーからみれば、考えられないような価格設定である。
大型バッテリーの搭載により、トランク容量は520Lから375L減った。
搭載場所が、後席の後ろのバッテリーが搭載されるためトランクスルーの機能も無くなった。
ハイブリッド化によるウィークポイントも顕在化しているが、850万円という価格設定は、ハイブリッド大国の日本でアクティブハイブリッド5を売り込もうとしているメーカーの本気度を感じるのであった。
富士スピードウェイのオフィシャルカー
ホワイトカラーのM5と535i xDrive ツーリング Mスポーツがオフィシャルカーとして導入された。(2014)
- M5:コースカー(ペースカー、コース点検、サーキットTAXY用途):ミシュランタイヤのサポート
- 535i xDriveツーリング:レスキューカーで使用:ブリジストンタイヤがサポート
2013版ナビの地図へのバージョンアップ
画面表示は「06.00.2000」「Road MAP JAPAN PREMIUM 2013」となる。
価格は33,000で、定価であれば、工賃込み4万弱となる。
地図のみの更新となり、その他機能のバージョンアップは無し。
直列6気筒から直列4気筒ターボへ変更の意味
2011年10月、直6-NAの523i/528iから、直4ターボの523i/528iにチェンジ
多売グレートとなる523iの4気筒ターボ化による推移は下記の通り。
タイプ | 523i(直6NA) | 523i(直4ターボ) |
---|---|---|
馬力 | 204ps6300rpm | 184ps5000rpm |
トルク | 25.5kgm2750-3000rpm | 27.5kgm1250-4500rpm |
最高速 | 234km | 228km |
0-100km/秒 | 8.2秒 | 7.9秒 |
10-15モード燃費 | 11.4km/l | 14.4km/l |
2リッター4気筒ターボ化というダウンサイジングは、シルキーシックス支持派にとって、当初は理解に苦しむかもしれない。
それは、シリンダー数の削減という物質的・コスト的なものだけでなく、シルキーシックスという官能的な音や回転フィールが得られない事でもある。
ターボエンジンは、1250回転という低い回転数からフラットな最大トルクを発生し、8ATの伝達効率により、
エンジンを回さずに加速が完了します。
従来の6気筒NAエンジンでは、細いトルクのために回転数を上げて、車速を上げており、回してフィールを楽しむという感覚とは、全く異なります。
NAエンジンは、トルク不足感を補う為にシルキーな回転フィールが必須であったのです。
5000回転以上では、4気筒の音とフィールが顔を出すが、
日常の4000回転以下では、車内での遮音は保たれます。
5シリーズの遮音の高さとターボエンジンの厚い低速トルクは、エンジンを回さずに済むため、車内の静粛性向上にも繋がっています。
厚いトルクと8ATによるエンジンを回さない車速の上げ方は、低燃費に繋がり、日常の移動シーンでその真価が発揮される。これこそが、最新のBMWが提唱するefficient dynamicsなのです。