BMWは値引きがすごい?。新車値引きの価格交渉のポイント。決算割引の極意、必見のテクニック。値引き額アップよりも得する秘訣を徹底解説します。
値引きがすごい!限界値(100万や200万)は本当か?
値引きの限界値はインターネットや雑誌で最新の動向を入手しましょう。
しかし、お店によって値引きの限界値はさまざまです。
(インポーターからの値引き価格統制が行われている場合もあります)
同じ経営元の系列店では値引き額は似たようなものですが経営元が違えば、値引きの裁量範囲は変わってきます。フルモデルチェンジやマイナーチェンジ前後は、ディーラー長期在庫車の大幅値引きが期待出来ます(希望の在庫が無い場合もあり)
長期在庫車はエンジンをかけないで放置していたものもあり、サビなども不安です。劇安&大幅値引き車は事前に現物チェックしても良いでしょう。
100万や200万の値引きは本当にあるのか?
100万円、200万円を超える値引き事例がネット上を飛び交います。これは本当でしょうか?少なくとも3シリーズや5シリーズで売れ筋のグレードやカラーの新車登場後、1~2年以内では有り得ません。
- 6,7,8シリーズなど、もともと1000万越えの高額車両(値引き余力がある)
- 長期在庫の不人気売れ残りモデル。(当たり前)
- マイナーチェンジ前、フルチェンジ前モデル。(当たり前)
- 店頭展示車で、入れ替えのために処分する在庫モデル
- 営業マンのノルマ達成のために止む無く
- 実は下取り車を高く取って、値引きを多く見せかけ。(これが結構、多い)
- 残価設定ローンを組み込む前提(これも多い)
- 登録済未使用車(新古車)は、新車ではない。100万、200万はこのケース
実際は、上記のようなケースが多いことでしょう。なぜ大幅値引きの価格なのか?そのカラクリを見極め、納得の上で契約する事が重要です。
登録済未使用車(新古車)の概要と値引きについては、左記で解説しています。
BMWの新車値引き相場とは
- 新型モデル発売後 :車両価格の~2%
- LCIマイナーチェンジ後 :車両価格の~5%
- LCIマイナーチェンジ前 :車両価格の5~15%
- フルモデルチェンジ直前 :車両価格の5~15%
- 長期在庫車、展示車 :車両価格の5~20%
傾向と対策
- M3やM5などMシリーズの値引きは渋い
- インディビデュアルの特別オーダーを行うと値引きが渋め
- 台数が出ないMTの値引きは渋め
- メルセデスや国産高級車を競合させると効果あり。
- 長期在庫、売れ残り車も、割り切りが出来れば買い。
- 販売系列が違うと値引きも違う。
- 都道府県が違えば値引きも違う。
- 1県1ディーラーなどの独占形態では値引きも渋い
- 老舗・大型ディーラーは値引きも大きい。
- ボーナス時期は、売れ行きも良い為、ヒマな時期も狙い目。
過去から言われている上記の通説をふまえて、シリーズ別の値引き傾向は、下記になります。
値引額は、ユーザーの複数事例をベースにしていますが、諸条件により大きく変動しますので、あくまで参考程度に捉えて下さい。
1シリーズ、X1シリーズ
エントリーグレードとして、ディーラーでも台数を稼ぐため、在庫を多く抱え、Mスポーツも含まれます。値引き額は、1回目の提示額から1%上乗せが妥当。近隣ディーラーとの競合や決算期の購入が有効。
3シリーズ、X3シリーズ
量販グレードとして、ディーラーでも台数を稼ぐため、在庫を多く抱えます。Mスポーツやツーリングも含まれます。値引き額は、1回目の提示額から1%上乗せが妥当。近隣ディーラーとの競合や決算期の購入が有効。通常値引きで3桁(100万)に届くことはありません。
2/4/X2/X4/Z4シリーズ
クーペ・スペシャリティーなグレードのため、量販車種ではない。そのためディーラー在庫は少なく、大幅値引きは期待できない。しかし、試乗車や展示車、長期在庫車などの車両が狙い目。基本的に値引きは、あまり期待できない。
5シリーズ
5シリーズは、量販グレードに属するため、値引きも大きく、ツーリングも含まれます。それ以外も車両価格は高いため、ジャパンやディーラーの確保済み車両であれば、値引き幅も大きくなります。通常値引きで3桁(100万)に届くことはありません。一方、特殊オーダーや在庫無し発注車両は、値引き対象外となります。
Mモデル、6/7/8シリーズ、X5/X6/X7シリーズ
スーパースポーツかつ上級グレードのため、量販車種ではありません。そのためディーラー在庫は非常に少なく、値引きはほとんど期待できません。そもそも、当該シリーズは、値引きにこだわる方は少なく、店側も基本的に値引きしてまで売りません。一部、試乗車や展示車、長期在庫車などの車両が狙い目ですが、新古車(未使用車)扱いとなります。
ワンプライス制
国産ディーラーでは、ワンプライス制(固定価格値引きゼロ)での販売形態もあります。意味・目的としてワンプライス制は割安な販売価格設定を行なう事によって不当な値引き販売を抑え、メーカー、ディーラー、消費者にとっても公平かつメリットのあるものです。しかし、BMWでの実施例は、ほぼ無いようです。
新車登場後のプライスタグは、標準価格・希望価格であり、実態としては値引きゼロと言いつつ用品や下取り車に値引き価格を上乗せし販売しています。
そして相応の値引きを奪取する方はお得意さんや交渉上手な方に限られ結果的には不公平感は無くならないのが現状です。また強力なライバル車の出現やキャンペーン期限が切れた時点で、ワンプライス制も末端の販売サイドで崩壊していくのが流れのようです。
値引き情報とインターネット(情報の多様化)
ネットが一般化する前は、雑誌やクチコミなどの限られた媒体に頼っていました。
しかし、インターネットの一般化により、限られた地域の値引き情報の入手も可能になってきました。買い手側のあなたは、インターネットを活用しない手はありませんね。
値引き情報が瞬時に広がる現在、売り手側も今までのような強気な販売戦略の見直しを計る時期も近いでしょう。最近では、ネット上での問い合わせや見積りが一般化しています。しかし飛び交う情報の中には事実に反したもの、片寄った情報などもあり、溢れた情報を取捨選択する判断力も必要になってきています。
マイナーチェンジやフルチェンジ情報を知る事が重要
インターネットや市販のスクープ雑誌では、最新のニューモデル情報やスクープを入手する事も出来ます。末端の営業マンの知らない情報も、ネット上ではかなり前から流れている情報である事も多くあります。モデルチェンジやマイナーチェンジを早期にキャッチすれば、自分はどのタイミングで買うべきか、判断出来ます。
営業マンのセールストークとは別の判断基準で、値引きを額を捉える事も可能でしょう。
新車購入ノウハウの今
BMWの新車値引額は、愛車査定額は、ディーラー営業マンの言い値ですか?見栄を張って買う時代は終わりました。
値引き交渉なんてできない!と思っている人も多いハズ。でも、新車・中古車問わず、クルマを買うのはほとんどフツーの人。みなさん頑張って、ずいぶんとトクをしているみたいです。そんなテクニックを教えます。
- 新車購入時、値引きを行っても、納車後のサービスは変わるの?
- 値引き額って日々、変わるものなの?
- 下取り車は、ディーラーがベスト?
- 値引きと下取りの関係は?
- 愛車を高く査定するのはどこか?
- オークションで売却する場合のポイント
- 査定が数万から数十万違ってくる場合もある?
- 決算時期、買い時って?
- 残価設定ローンって何?
- 古い車の処分方法は?
- 事故車は、二束三文で下取りになる?
- 車種別のBMW中古車相場って?
- etc・・・その他、情報満載
BMWの愛車を処分するとき、こちらに有利な条件で交渉を進められれば、数パーセントも買取価格が違ってくる場合があります。大事に乗った愛車を適正な値段で売るノウハウを以降で解説します。
新車購入の多様化(店舗競合・ネット見積・カーリース)
近隣ディーラー店舗同士の競合
ディーラー網は全国にあり、値引きも一律同じではありません。個々のディーラーは「BMW東京」など除き、独立した企業体です。
ディーラーを兼営している経営母体の体力によっても値引きの範囲は異なりますし、近県に違うディーラーがあれば競争原理が働きますが、同一県内にディーラーが一つというような場合は競争原理が働かずに値引きが、かなり渋い場合もあります。そしてディーラーにも評価に3段階のランクがあり、このランクによっても値引きの裁量範囲も異なります。ディーラーが、ご近所に数か所あり、かつ経営元や経営母体が違う場合はお店同士を競合させましょう。国産車ではあたり前のような手法ですが、現在の厳しい環境では輸入車とて例外ではありません。またメルセデスや国産上級車も検討中とアピールしましょう。その場合、対象車よりも安い車・人気車を提示し競争心をあおります。
ネットで簡単!新車見積もりが出来ます
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カーリースとカーシェアという選択
カーリースは今までのクルマの購入と何が違うの?車代、税金、車検代、メンテナンス代、保険料は全てコミコミ。頭金ゼロで定額払いなど、BMWをカーリースで安価に乗る方法もあります。
発注パターンと納車期間
輸入をBMWジャパン(インポーター)が行います。
ディーラー(販売店)は、インポーターから車を買う仕組みで、卸問屋と販売店の関係です。資本的に直営形態のBMW東京などのディーラーも存在します。
基本的には、輸入元と販売(ディーラー)は別々の企業母体と考えた方が良いでしょう。
発注パターン(4パターン)と値引き
1.輸入業者がまとめて売れ筋を仕入れる
ディーラー独自で予め売れ筋の車体をインポーターから、まとめ買いする。
(資金に余力の有るお金持ち&大手ディーラー)
どちらかというと、売れ筋カラー+汚れを嫌ってダーク系内装でオーダーします。
オプションはサンルーフ程度が多く、レアなオプションをオーダーする事はほとんど無い。(長期在庫を嫌う)値引き:ディーラー自身が車を売る必要があるので値引きの範囲は必然と大きくなります。そして長期在庫や決算ともなれば国産不人気車以上のビッグな値引きをゲット出来る場合もあります。
2.ディーラーが発注済の車両をキープします
インポーターが大量に発注済の車体をディーラーが買う。(小規模店に多い)
または、大手ディーラーに在庫が無い場合値引き:2.は、1.に比べれば値引きの範囲は低めでしょう。
3.ディーラー間で車両をシェアします
お客のニーズに応じてディーラー間で車両をシェアする。
日本向けの発注済車両は、国内ディーラー間でも融通が利く。値引き:(3)は(1)に比べれば値引きの範囲は低めでしょう。
4.本国BMW-AGにオーダー
BMWジャパンが管理する発注済車両一覧にも在庫なしの場合、本国へのオーダーが必須となる。数ヶ月の待ちが発生。オーダーにあたって、正規ディーラーからジャパンを経由せず、直接、本国へオーダーが可能となっています。
納車期間は注文、生産、輸送、納車として、少なくとも3,4ヶ月の期間が必要となります。ドイツ製と南アフリカ製とでは、船便の距離的に南アフリカ製の方が早く納入できるようです。尚、通関からナンバー取得は約2週間と言われています。値引き:(4)は新規に車体を発注する場合で、特殊オーダーは全てこれに該当します。
メーカーオプション(工場での生産ライン装着オプション)を注文すると数カ月かかる上に値引きもかなり渋目のラインです。この値引きも一回目の提示額からの上乗せは絶対に可能なので諦めてはいけません。どちらにしてもマイナーカラー、レアなオプション装着は忍耐が必要です。
尚、生産行程、船便などは日本での端末照会も可能です。本国オーダーで納車にシビレを切らしている場合は、営業マンに確認しましょう。
納車期間のパターン
国内在庫と受注生産では、納期・納車が異なります。
ドイツ・南ア・アメリカなど生産国でも納車期間は変わります。あくまで目安ですので気長に待ちましょう。納期の参考は下記の目安です。
- 購入ディーラー在庫車:購入対象のディーラーでストックしている在庫車両:納車1~2週間
- BMWジャパン在庫車:ディーラーネットワークでストックしている在庫車両:納車2~3週間
- ディーラー発注済:BMWジャパンが日本へ輸入予定の発注済・輸送中車両:納車1~3か月
- 受注生産車両:特殊なカラーや装備の注文車両。生産から納車まで:納車3~6か月
新車の値引きのポイント
新車購入時に「新車値引」と「下取査定」を同時に行うと「本当の値引額」が、不明確になります。
そのため、新車値引と下取査定は、別々に行う事がポイントです。まずは、近所にある系列母体の違うディーラーで新車の値引き交渉を行います。下記の例は、発売したてのニューモデルの場合です。
「新車価格 + 諸費用 - 値引き = 総額支払額」
諸費用がディーラーによって、差が有るため、値引きを含めた総支払額で比較することが重要です。
- ディーラーA店 03万(1回目)
- ディーラーB店 08万
- ディーラーA店 15万(2回目、商談成立)
決算期(決算月)とは
決算月として、3月、9月、12月となります。
販売促進のキャンペーンに合わせて、購入時期を調整し値引き交渉を行うと、より効果的でしょう。ただし、各ディーラーで実施時期が異なる場合もあります。
冬ボーナス時期は12月、9月の中間決算、3月の年度末決算の3パターンをターゲットとして、購入スケジュールを練り直しましょう。
イヤーモデルの早出しとは
最近の海外モデルは、「イヤーモデル」という1年毎に小変更でモデルの鮮度を落とさずに魅力をアップさせる変更が実施されています。
通常の2~3年のマイナーチェンジや、4~8年のフルモデルチェンジとは異なります。次年度モデルと称する新車が、10月あたりから登場するのです。
結果、9月までは当年度のモデルが完売できずに残ってしまう現象が起きます。
ですので、12月の年末商戦や3月の年度末決算時期は、在庫処分モデルとしての大幅値引きが期待できるのです。
オプション装備過剰や不人気グレード・カラーは売れ残る
ディーラーやインポーターの発注済車両も回転の速いモデルが存在します。
売れ筋の中間グレードと人気のカラー、Mスポーツなどが早めに売れていきます。
サンルーフやレザーシートなどの人気オプションだけでなく、過剰な高額オプション装着車は、価格も高くなり売れ残る傾向です。
単色のホワイトに比べるとメタリックのパールホワイトも価格が高くなります。
白・黒・紺以外は、売れ残る傾向です。
長期在庫車の値引きとは
インポーターで仕入れたものが港のモータープールや専用保管駐車場で半年以上の売れ残っている長期在庫車を指します。
ディーラーが仕入れたものが、ディーラーの駐車場で売れずに長期在庫車として保管されているものとして、2パターンが考えられます。
売れ筋の3シリーズでも不人気カラーや過剰オプション、グレードにより、売れ残りが発生します。イヤーモデルやマイナーチェンジの在庫処分セールでも残ってしまうと、完全に長期在庫車となってしまいます。ディーラーも割り切って新古車(未使用車)として処分するケースが大半です。
購入者は、イヤーモデルやマイナーチェンジモデルが発売済であることを確認します。その上で、売れ残りモデルがあれば確実に3桁値引きがゲット出来る可能性が高まります。
長期在庫車のデメリットとして、長期保管のコンディションにより、内外装への悪影響が考えられます。納車前にボディやインテリアのチェックは欠かせません。
細かいことは気にせず、新車を安く購入するポイントを重視しましょう。
現金一括払いよりもローンを併用する
BMWでは各種ローンの支払いが可能です。ディーラーにおいて、ローン購入の場合は、信販会社からディーラーに対してローン・キックバックが支払われます。キックバック額はローン金額や金利によって変動します。現金で買うよりディーラー・ローンで買ってもらう方が、ディーラーにとっては、メリットが大きくなります。ディーラーにとっては、新車販売で得られるインセンティブ以外にローン・キックバックも値引きの原資に使えますので、値引き額が大きくなります。
ローンを組んだ後、繰り上げ一括返済すると一番安く買える場合があるのです。初回は、現金一括払いで見積を取り、以降の再見積もりでは、一部ローンで払うので値引きを上乗せできないか?という流れで、交渉を進めます。ローン支払い中の金利分と繰り上げ返済手数料(~5000円)を上回る値引きがプラスされれば、ローン支払いに変更するのも手です。
BMW東京ベイ(直営店)の大幅値引きとは
輸入元のBMWジャパンが販売を兼営するBMW東京ベイ(直営店)の値引き額が大きいとネットで話題となっています。直営店は、フランチャイズのディーラーとは値引きの裁量額が異なり、値引き幅が大きいというのが要旨です。ディーラー名で判断すると以下の通りです。
- 直営店のディーラー名称:BMW東京、主な店舗(東京ベイ)など
- フランチャイズのディーラー名称:地域名称+BMW
新車発売から間もない期間(1年未満)は、どこで買っても値引き統制が敷かれており、ほぼ全国一律と考えましょう。しかし、新車登場後、1年を経過して決算期を迎えると、そこからはディーラーの裁量により値引き額も大きくなっていきます。
Mスポーツなどの売れ筋モデル以外では、やや流動性も落ちてきますので決算期は何としても台数を稼ぎたい事情もあります。
首都圏であれば、フランチャイズ店と直営店の2店舗で見積もりを取ることが効果的です。値引き額を優先するか、地元ディーラーの利便性を優先するのかは、あなたの判断次第です。
値引き額と購入ディーラー選択の判断
輸入の元締めである直営店の方が値引きが大きく、フランチャイズの方が値引きが少なくなります。ただし、日々のメンテナンスを行う場合は、近所のディーラーで購入した方が利便性が高く、値引よりも近所との付き合いを優先した方が効率的です。よって、フランチャイズ店よりも直営店の値引メリットを強調する営業マンは絶対に避けた方が良いでしょう。
値引き交渉は購入者の自由です。
バブル期以前、外車を特別視し、値引き交渉を悪と考える方は少なくなりました。
- 輸入車は国産車に比べて価値が高く、それに見合った対価を払うのは当たり前
- 値引きを皆が行うとディーラーやメーカーの利益が減る
- 値引きでサービスが悪くなり、結果的にはユーザーの不利益に繋がる。
今見ると笑ってしまうような論調ですが、真顔で語る方もいました。輸入車が一般化した現在、値引き交渉を躊躇することも無くなりました。購入時の値引き額で、購入後のサービスで差を付けられる事はありません。需要と供給、ディーラーも採算の範囲で値引き額が設定されます。すごい値引き交渉の末にゲット出来る方は一部購入者に限られ、全てのお客さんが一律の値引き額となるわけでもありません。
輸入車は特有の日本市場において、ブランド保持の為の価格設定がされていると考えるのが普通でしょう。当然、大幅値引きを恒常的に推進して売って行く戦略ではありません。それを行うことは、ブランド志向の日本市場であれば、メーカーの死活問題になると言うのは過去の経緯からも明らかですね。海外メーカーから見れば日本市場を熟知しての価格設定である事は言うまでもなく、値引きの弊害などという机上の空論を考える必要はありません。ユーザーの値引き交渉事例
下取り査定のポイント
新車の値引き交渉とは別に、買取専門店やネットで愛車の査定を行います。
値引き額と査定額を分けて見積りを取る
よくありがちなパターンは値引きと下取り車の査定額が混ざってしまってそれぞれ、どれだけ引いたか分からない場合があります。まず新車の購入時には、下取り車無しの状態で値引き交渉を行います。値引き額も出し切った所で、下取り査定してもらうことによって新車の『値引き額』と下取り『査定額』を別々に把握する事ができます。
あらかじめ下取り車を安く見積っておいて、お客に契約を迫る時の「落とし文句」として使う、、などの手口を見破る事が出来ます。例えば、
- 市場では210万の中古車価格ですが、お客には下取査定時、200万と言う。
- 新車値引きは10万です・・・としておいて最終的に値引きを20万にアップする。
(実質ディーラーは全く損をしていない) - 要は、何も知らない客は損をするという事です。
とりあえず値引きがお店の制限値ぎりぎりとなるまで、粘り強く交渉しましょう。
(上司に最終決済を仰ぐなど、営業マンの努力が見られる)
さらに、下取り車の査定を上げる事でトータルでお客に値引き総額を訴えてくる場合もあります。この場合の下取り値も買取り専門店や他のディーラーと比較すべきです。また、見積明細を細かく確認し、納車手数料、下取り査定料などの項目はゼロにすべきです。車庫証明等も自分で取れば、かなり節約できますよね。
スポーツパッケージや特殊パッケージ、専用カラーの限定車は別途オプションや新車購入後に後付けする場合と比較して、かなりお買い特で、装備品もあって損は無いものばかりです。これらの限定車は定期的に発売されますので、今回限りというセールストークに騙されないようにしましょう。(注:1回限りの場合もある)またマイナーチェンジ、フルモデルチェンジ前は在庫処分的な限定車も登場します。値引きに関しては定価販売に近いですが、別途オプションや購入後の後付けと比較しても損はないでしょう。
ディーラー査定例
- ディーラーA店 2XX万(持込み査定)A商社系BMWディーラー
- ディーラーB店 2XX+10万(持込み査定)B中古車販売系BMWディーラー
- 買取 専門A店 2XX万(持込み査定)
- 買取 専門B店 2XX+40万(FAX)
- 買取 専門C店 2XX+20万(Eメール)
- 買取 専門D店 2XX+20万(Eメール)
- 買取 専門E店 2XX+10万(TEL)
- 買取 専門F店 (外車買取り不可)
- 買取 専門店の業界相場 2XX+20万(聞いた話を総合的に判断すると)
- 買取 専門G店 2XX+35万(商談成立)
値引きと下取り査定のまとめ
■結果 : 値引き(15万) + 査定(35万) = 50万
結果、1回目のディーラーA店見積よりも値引・査定が、50万円もアップした計算になります。何も知らないお客さんは50万円も多く払ってるんです。50万あれば高額なオプションは勿論、グレード変更も可能です。
確かに、お付き合いしているディーラーで新車購入と愛車買取を同時に済ますと楽です。しかし、50万違ってくるとなると、どうでしょうか。
上記に費やした時間は、半日程度です。元々付き合いのあるディーラーA店で新車を購入していますから、営業マンとの付き合いは従来通り変わりません。
当時は、個々のHPにアクセスして査定依頼をする必要がありましたが、
今は、複数社に査定依頼する「愛車無料査定」が一般化し、大変便利になりました。
新車値引額よりも下取査定額が重要なポイント
営業マン側の契約交渉(2回目の提示で成約する流れ)
車両価格 | 値引き | 下取り | せールストーク |
---|---|---|---|
500万 | 10万 | 50万 | 1回目交渉 |
500万 | 15万 | 60万 | 2回目で成約させる! |
ちょっと待った・・・これが真実!
車両価格 | 値引き | 下取り | 真実 |
---|---|---|---|
500万 | 15万 | 60万 | ディーラー |
500万 | 15万 | 70万 | 買取店A |
500万 | 15万 | 80万 | 買取店B |
値引き額で交渉するよりも下取り額で多少の手間を割く方がお得なんです。
BMWの新車値引きのまとめ
算式:新車値引き+下取り買取・査定=実質支払い総額
新車値引き | 下取り買取・査定 | 実質支払い総額 |
---|---|---|
複数のディーラーで新車の見積りを実施
■ポイント |
複数の買取店において、愛車を査定する
■ポイント |
いかに最終的な支払い総額を軽減出来るか・・・ |
■タイミング 決算期、マイナー・フルチェンジ前の情報を事前にキャッチ登場したての新型や稀少モデルの値引きは、あまり期待できない。 |
■タイミング 夏・冬・春休み前が売り時だが、 売るなら早ければ早い方が、愛車の鮮度は落ちない。 |
購入・売却の3ヶ月前から動き出すと市場の動向がかなり良く判る。効果大!! |
すごい値引き交渉・まとめ
- 下取り車査定と値引き額を別々見積もり。(必須)
- 値引きが無い場合は、オプション品を付けさせる。
- マイナー、フルチェンジ直後の時期を外す。
- 決算期やキャンペーン時期の3月・9月・12月を狙うと値引き交渉も効果的
- 競合他社、他車の競合を匂わせると、効果的
- 現金一括でなく、ローン払いに変更し、値引き上乗せを交渉材料に使う
- 即金、即決の意志を示すが、交渉は和やかに!
- セールスマンの人柄も重視し、値引きも「ほどほど」が吉
- コロナの影響で、従来より値引き額が大きくなっている傾向