BMWグランツアラーの欠点とメリット(F46型2シリーズ)

(Last Updated On: 2020年9月20日)

BMW2シリーズで3列シートを装備する「GRAN TOURER(グラン ツアラー)F46型」がミニバンタイプがラインナップされています。
3列シート・グランツアラーの「欠点」や「不満」「狭い」のか?を解説します。
BMW2シリーズの2列シート版は「ACTIVE TOURER(アクティブ ツアラー)F45型」であり、ファミリーユースを優先した車高の高さとユーティリティ、使い勝手を備えています。

従来はBMW X5しか選べなかった3列シート

どうしてもBMWの3列シートが欲しいユーザーにとって、従来は大型のX5でしかなく、ボディサイズは大型で持て余し気味でした。
また、VWのトゥーランではエンジンパワーやプレミアム感が足りないとお嘆きの方も多く、丁度良いサイズのミニバンです。
3列目がミニマムなのは、今回のグランツアラーも同様ですが、緊急時の用途としては十分です。

グランツアラーのサイズ感

ボディサイズのスペックは下記のとおり。
全幅は、1800mmと日本の駐車場や道路事情にマッチしたサイズ感となっています。全高は、さすがに1550mmの立体駐車場サイズを超えていますが、7人乗り車においては、そこにコダワリのある方は少ないでしょう、

  • グランツアラー:全長4570×全幅1800×全高1640mm、ホイールべース2780mm
  • アクティブ ツアラー:全長4350×全幅1800×全高1550mm、ホイールべース2670mm

参考までに、ライバルのボディサイズも掲載します。(車高の高い1BOX車のノアやセレナは除きます)
シトロエンもグランドが付くと7人乗り。それ以外は5人乗り有り。

  • VWゴルフ・トゥーラン:全長4405×全幅1795×全高1670mm、ホイールべース2675mm
  • シトロエン・グランドC4ピカソ:全長4600×全幅1825×全高1675mm、ホイールべース2840mm
  • ホンダ・オデッセイ:全長4800×全幅1820×全高1715mm、ホイールべース2900mm

3列目のシートの広さはどうか

一番気になる点ですね。

ライバルとなるトゥーランやグランドC4ピカソに対して、やや狭いです。
具体的に挙げると、トヨタ・シエンタやホンダ・フリードに近いレベル感です。
基本的に緊急用途というイメージであれば、それほど大きなギャップではないでしょう。

いずれも長時間、170センチ超の大人が乗るには厳しいかもしれませんが、30分程度の緊急移動用途では問題ありません。
例えば、帰省の大人が近所のレストランへ移動するケースなどです。
また、長距離の旅行などでは、140cm以下の子供であれば、長時間の乗車も全く問題ありません。ちなみに、3列目に乗り込む際は、この手のミニバン3列と同様です。
グランツアラーだけが乗降性が悪いわけではなく、全般的にきびしいと思います。
国内の立体駐車場を考慮し、全高1550mm以下に抑えた国産3列ミニバンとして、過去ホンダストリームなども存在しましたが、それらと比べて車高も高く、頭上の窮屈感は抑えられています。
いずれにしても、グランツアラーとトヨタノアやBOXYや日産セレナなどの1BOXカーと比べるまでもありませんので、もし3列目を多用するなら、候補から外した方が良いでしょう。

荷台(ラゲージスペース)はどうか

3列目シートを使用した状態で、145Lのラゲージ・スペースがあります。
3列目シートは床下収納イメージですので、荷室はほぼフラットになり、560Lのラゲージ・スペースがあります。
2列シートとして使えば、アクティブツアラーと比較して広大な荷室が生まれます。

通常は、畳んでおいて、緊急時にシートが出現するという緊急時シートの使い方であれば、ワゴン的な使い方にもなりますね。さらに2列目シートを畳むと最大 1820リットルのラゲージ・スペースになります。荷台に荷物を積むケースやシートを畳んだときのイメージなどは、実車で納得の行くまで確認した方が良いでしょう。

  • 3列目使用時の荷室:145L:高さ 770㎜ 奥行き 320㎜
  • 3列目格納時の荷室:560l:奥行き 980㎜
  • 2列目+3列目格納時の荷室:1820L:幅 1115㎜ 奥行き 1860㎜

前席、2列目の機能性やインテリアはどうか

2列目シートは、130mmのスライドが可能です。
アームレストにはドリンクホルダーが付いています。

前席も含め、そこはBMWです。インテリアの質感は十分にあります。
安全装備、快適装備などは、基本的に3シリーズ相当の装備を確保しており、日常レベルでは不満はないでしょう。

BMW社では初となる前輪駆動(FF)レイアウト

FFのメリットを生かし居住性重視としたインテリアは、全長サイズに対してのミニバンレイアウトの利点が生かされています。

走りの面でも同じライバルのFFモデルに対して、BMWならではの走る喜びのチューニングが継承されています。
この点では、BMWグループの中でFFでは先行するBMWミニでのFFチューニングが、実際の運転でもセールスポイントであり、単なるミニバンでないことがわかります。同一シャーシ・プラットフォームを使うFFベースのX1にも共通する点です。価格帯もエントリーモデルに近いBMWであり、BMW以外からの乗り換えも多いようです。
BMWだからFR必須という層は少ないようです。FFであるため、今まで敬遠していた豪雪地域のユーザーへの訴求力もアップしていると思われます。

実際にFFになってもBMWの走りは、その警戒感からもBMWらしさは期待を裏切らないでしょう。

お勧めのグレードは218dのディーゼルターボ

スペックは下記になります。

  • BMW・218d グランツアラー 8AT
  • 全長×全幅×全高 4570mm×1800mm×1640mm
  • ホイールベース 2780mm
  • 車両重量 1610kg
  • 駆動方式 FF
  • エンジン 2.0L直列4気筒DOHC直噴ディーゼルターボ
  • 最高出力 110kW(150ps)/4000rpm
  • 最大トルク 330Nm(33.7kg-m)/1750-2750rpm
  • トランスミッション 8速AT
  • サスペンション 前:マクファーソンストラット式、後:マルチリンク式
  • タイヤサイズ 205/55R17
  • JC08モード燃費 21.3km/L
  • 使用燃料 軽油
  • 車両本体価格 426万円

ディーゼルならではの大きなトルクを低い回転域で出力し、国産車にありがちな低中速でのもたつきやトルク不足は感じません。
8ATとの組み合わせにより、スムーズに加速していきます。
やや、ディーゼル特有の音が気になるかもしれませんが、慣れの問題でしょう。

3リッター超レベルのトルクは、フル人数乗車でもパワー不足となることはないでしょう。

メリット

  • BMWブランドのミニバン。国産とは異なるブランド力。
  • 400万(実際には500万)でBMWのミニバンが買えるお買い得感。
  • ディーゼルによる絶大なトルクフィールと8ATのなめらかさ
  • ディーゼルの燃費の良さ。(実燃費13キロ以上)
  • 1.5リッターや2リッターのガソリン車も選べる。

デメリット

やや狭い3列目シート。(過大な期待を寄せるユーザーは、もともと少ない)
子供用または、年数回の緊急単距離用途と割り切った使い方がベストです。

ディーゼル車のカラカラ音。(ガソリン車を選べばよい)あくまで、ライバル車と比較した場合のウィークポイントをデメリットとしてみました。
ユーザーによっては、試乗してデメリットと感じない場合もあります。

グランツアラーのまとめ

BMW初の3列シートミニバンであり、サイズも3シリーズ並みのコンパクト感さは、日本の道路事情にマッチし、とても扱いやすいと思います。

他の国産車からの乗り換えであれば、BMWのプレミアム感もあり、インパクトは十分にあります。

ファミリーの構成に応じて、1シリーズや3シリーズから、一時的に2シリーズ・グランツアラーに乗り換えるという選択も有りでしょう。
選択の幅が広がったBMWは、他メーカーに乗り換える必要もなく、そのままBMWを乗り続けることが出来るがグランツアラーのメリットです。

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