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BMWディーゼル車の故障実態と予防策や対処方法とは

メンテナンス
BMファン君
BMファン君

BMWディーゼルの新車や中古車を購入するにあたって、BMWディーゼルの注意点、壊れるのか、対処方法や修理費用など、BMWディーゼルの疑問を解説します。

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BMWディーゼル車の概要や歴史

以下のページで詳細を解説します。

BMWディーゼル車のスペック・カタログ情報
日本でもディーゼル車が増えたのは、国産車だけでなくディーゼル車を積極的に導入したBMWの影響が大きいと思います。BMWのクリーンディーゼル車の変遷やラインナップを解説します。

ディーゼルの特徴

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンと比べて、燃焼時に粒子状物質(PM)と窒素酸化物(NOx)が多く発生し、その除去が必要になります。そのため、ディーゼル車特有の除去装置に対するメンテナンスが必要です。BMWのディーゼル車特有のシステムでなく、ディーゼルエンジンの特徴として除去装置への、最適なメンテナンスを行い、ガソリン車以上のトルクと燃費に優れているのがディーゼル車です。

ディーゼルの高い耐久性

高圧縮で軽油に自己着火させる構造のディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりも丈夫に作られています。
トラックなどの採用事例が多いことからも、何十万キロもの耐久性を考慮しているのです。

BMWディーゼルは壊れるのか

ガソリン車よりも高圧縮比であり、高トルクを発生するため、低中速走行でのトルクフルな走りが楽しめます。高速巡行も得意であり、ハイブリッド車が不要なほどの高燃費をマークします。
エンジンブロックもガソリンエンジンよりも強化されており、壊れやすいわけではありません。

ただし、後述するメンテナンスを怠ると、壊れる確率がアップしますので、法定点検とオイル交換だけは、推奨期間内で実施するように注意したいところです。

壊れないための日々のポイント

  • オイル交換は欠かさず実施する。
  • 推奨距離、推奨期間内にオイル交換は実施する。
  • ディーゼルの煤がたまりやすい傾向ですので、チョイ乗りが多い方は注意が必要です。
    長距離や高負荷走行の方が、煤の蓄積が少ない傾向となります。

BMWのディーゼル車の注意点とは

BMWディーゼル車の注意点は、オイルの劣化によるメンテナンス不備による機能低下が原因となり不具合が発生する事です。

長期間のオイル未交換の不具合

  • オイル劣化や汚れによる、エンジン内部の目詰まり
  • 各部のパッキン(またはガスケット)の機能低下
  • 汚れや目詰まりに伴う、水漏れやオイル漏れといった不具合が発生

ディーゼル車のエンジンオイル交換は、警告灯に従って適切にオイル交換を実施することで基本的な不具合は発生しません。定期メンテナンスを正しく行うことにより、基本的にディーゼル車として特別な注意点はありません。メンテナンス費用は必要経費として、定期点検や部品交換は怠らないようにしましょう。

BMWのディーゼル車の故障の原因

ディーゼルエンジンの主な故障の原因は、下記の通りです。また、他社ディーゼルと比較して「BMWのディーゼル車は故障しやすい」ということはありません。

  • エンジン燃焼室内部の煤(すす)
  • 排気系統内の煤による汚れ
  • エンジン全体のオイルの劣化

ディーゼルの問題になるのは、以下の2点です。

  • 燃焼しきれなかった燃料:前者は微粒子物質(PM)
  • 燃焼により発生したガス:窒素酸化物(NOx :ノックス)

高圧縮処理やPMとNOX対策によるシステムにより、汚れが蓄積しやすい特性はあります。
これは、ガソリン車と比べて、ディーゼル車に特化したメンテナンスが必要となります。

DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)とは

PMを除去する排気ガス浄化システムの機能として、排出ガスを浄化するDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター、diesel particulate filter)が追加されています
排気フィルターで排気ガス上のディーゼル微粒子を再燃焼させる構造になっています。

DPFの目詰まりの原因

  • 短期間のチョイ乗りが多い
  • 低速走行の頻度が高い
  • 高速走行でも一定回転数以下の長時間走行

低燃費の低速走行と相反しますが、低速域の利用が多い場合、排気ガスの圧力が低く、すこしづつ煤や汚れが溜まっていってしまうのです。結果、フィルターが目詰まりが発生することで、排気効率の低下に繋がります。結果、燃費の悪化といった悪影響が出る可能性があるのです。

NOx対策

ディーゼル車は、このNOx対策として、尿素SCRを使用した触媒により対応しています(このシステムを積まないモデルもある)。尿素SCRのSCRとはSelective Catalytic Reductionの略で、選択的触媒還元という意味になります。アンモニア(NH3)をNOxと反応させることにより、窒素(N2)と水(H2O)に分解するものですが、アンモニアはそのままでは取り扱いが危険なため、純粋に溶かした尿素水として利用するものです。
この尿素水をドイツの工業規格で「アドブルー(AdBlue)と呼んでいましたが、現在では一般的にも使われるようになりました。

オイルの劣化原因

ディーゼル車では、ガソリン車よりも高い圧縮率であり、ディーゼル専用のエンジンオイルが指定となります。


劣化したオイルの継続使用は、エンジンへのダメージが増えますが、ディーゼル車もガソリン車以上のオイル管理が必要です。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べて煤が多く、オイルの洗浄機能として汚れやすい傾向にあるためです。結果、オイルの定期交換を怠ると燃費の低下や振動の原因とます。

オイルの劣化原因

長期間に渡り、警告灯を無視してオイル交換を怠ったりすると、各部のパッキン(またはガスケット)の機能や効果が薄れ、水漏れやオイル漏れといった不具合が発生します。

BMWディーゼル車の故障防止の対策

エンジンを回して汚れを飛ばす

たまに、エンジンを4000回転以上回し、煤を吹き飛ばすイメージでエンジンを回して上げて下さい。
高回転まで回すことによる完全燃焼と高回転時の排気ガス圧力により、汚れや煤を詰まり難くする効果があります。

まめなオイル交換

エンジンオイルは汚れやすい傾向がディーゼルですから、基本は警告灯に従った交換が必須です。
また、走行距離が年間1万キロ以下では、2年間オイル交換を行わないケースもありますが、交換を推奨します。

年一回の定期点検は必ず実施します

ディーゼル車は、メンテナンスを怠り、放置すると重大なトラブルに発展する可能性があります。
結果、維持費が余計にかかることの無いよう、ディーラーや修理工場で定期的な点検やメンテナンスを行いましょう。

故障の予防策、故障後の対処法と費用

BMWのディーゼル車故障時の対処方法や費用を解説します。

BMW純正 ディーゼル燃料添加剤

現在のディーゼルエンジンは、超高圧で燃料を噴射します。しかし、燃料を噴射するインジェクターは長年の走行などで汚れが蓄積します。燃料品質を向上させるディーゼル添加剤は、バルブやインジェクターへの堆積物を除去します。

  • エンジンを止め、本品をディーゼル給油口から注入し、軽油を満タンにしてください。
  • 3ヶ月・6ヶ月毎に、ボトル1本分を燃料タンクに注入してください。
  • より強力な洗浄の場合には、ボトル2本分を燃料タンクに注入してください。

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オイル交換をする

エンジンの調子が悪いと思ったら、まずオイル交換を試してみましょう。適切なオイル交換をしないままで乗っていると、エンジンの動きが鈍くなりエンジンの故障につながります。

ディーラーや修理工場で診てもらう
ディーゼルエンジン搭載車に不具合が生じた場合は、なるべく早くディーラーや修理工場に修理を依頼しましょう。最新のエンジンには、様々な機能が加えられており、自己判断でいじるのは得策ではありません。

DPFフィルターの目詰まり除去

DPFクリーニングという対処法として、整備費用は20,000~30,000円となります。
DPFシステム(触媒を含む)全体の交換となると整備・部品交換・工賃を含めは300,000円以上を見込む必要があります。
故障の度合いにより変化します。

らに、DPFを含む触媒全体の交換となると、車種によっては300,000円から800,000円もの費用が必要となります。

リコール対策の有無を確認する

リコールはBMWに限らず発生しており、ディーラーでメンテナンスされている車両については、基本的に修理対応が実施されています。整備記録簿を確認することでリコールの対応履歴が確認できます。

過去、排出ガスに関する規制違反

  • BMWディーゼル車両の一部が、公称された排出ガス基準に不適合の事象発生
  • 窒素酸化物(NOx)などの有害物質の排出量が、法的基準を超えている可能性
  • 規制違反は、環境への悪影響や公衆衛生に悪影響を及ぼす可能性

リコール対応

基本的にディーラーからの案内により、緊急度に応じて対応されます。直近の点検や車検時に対応されるケースが多いようです。新車や正規ディーラー系の認定中古車購入であれば、基本的に問題なくリコール対応が実施されています。

中古車購入時の注意

一般中古車店で購入した場合は、点検記録簿を確認して、対応有無を確認してください。
前ユーザーがリコール対応済でないケースもありますので、中古車を購入する際には、リコールの実施有無を確認することが重要です。不明な場合はディーラーに持ち込み確認をお勧めします。

ディーゼルの故障まとめ

燃料代が安く、燃費も良い、トルクも大きい

ガソリンについては1Lあたり53.8円のガソリン税と石油税2.8円がかかり、一方の軽油は軽油取引税が1Lあたり32.1円と石油税2.8円がかかります。燃費は、ガソリン車と比べて、ディーゼルの方が低燃費のようです。高圧縮の関係で、トルクも大きく走りやすいです。

メリットを維持するには、まめなメンテナンスが必須

エンジン音が気にならない方にとっては、まさに好都合のディーゼルですが、メンテナンス上の注意点も考慮しながら、まめなメンテナンスがディーゼルのメリットを享受する結果に繋がります。