BMWも革のレザーシート装着車が圧倒的に多いです。レザーシートのお手入れの方法をまとめました。レザーシート用のクリーナーや汚れ防止、汚れ落としなども解説します。
BMWのシート種別とは
- ダコタレザー:牛の革を植物性タンニンでなめしたレザーで(一般)
- ナッパレザー:子牛の革を柔らかく加工した本革で独特のシワが特徴です。薄くキズつきやすい点もあります。(上級)
- メリノレザー:南ドイツの高原地帯で飼育の牛革(上級、Mモデルやインディヴィジュアル)
- アルカンターラ:天然のスエードを人工表皮で実現したものです。耐久性や耐火性にも優れています。(別名エクセーヌ、ウルトラスエード)
レザーシートをメンテナンスを怠った結果
多様なパターンとしては下記の例があります。
クリーナーで、それなりに回復できるケース
- デニム、ジーパンによる色移り
- 長期使用による汚れ
- 皮脂のテカリ
- 高温多湿、水漏れによるカビ
- 飲食時の食べこぼしや油分の付着汚れ
- ハンドクリームや不要な油分の付着
上記のパターンでは、後述する専用のクリーナーで汚れを落とし、保護剤を塗布することで一定の回復を図れる可能性が高いでしょう。
補修・リペアが必要なケース
- 紫外線、太陽光による劣化、色褪せ、ひび割れ
- 荷物や金属の接触による深い傷
浅い傷やシワであれば、目地に入り込んだ汚れを取る事で目立たなくすることが可能です。
ただし、レザーシートの表面がヒビ割れが進み、表面の塗装が剥げが目立っているケースでは、ケア製品では目立たなくすることにも限界があります。
部分的な塗装補修を実施したり、あまりに劣化が激しい場合は、張り替えなどを行うケースが多いでしょう。
効果的なレザーシートのお手入れ
新車購入時の汚れ防止対策
新車のボディには、迷わずコーティングを行う方が多いでしょう。
いきなり、コーティング剤を塗布し、磨いてしまうという点では少なからず傷もつく可能性が高いのですが、皆さんの中では当たりになっている行動でしょう。
ハンドルやシートも同様にコーティングしておけば、汚れや軽い傷を防止する効果が期待できます。
BMW純正の保護、ケアー製品
BMW カーケア レザーケアセット UVプロテクション レザー保護剤で、レザーシート及び布製インテリアの保護、つや出しに効果を発揮するレザーローションのセットです。
- レザーローション 250ml
- スポンジ 3個
- クリーニングクロス 5枚
- ※スエードやアルカンタラには使用できません。
【使用方法】
- 掃除機または湿らせた布を使用して、ゴミやホコリを清掃します。
- やわらかい清潔なスポンジ(付属)を使用し、レザーローションを薄く塗布、その後、円を描くようにすり込みます
- 余分なローションは、乾いた清潔な布(付属)でふき取って下さい。
汚れ防止お勧め製品
プロスタッフ (PROSTAFF) 革シートに上質な艶と潤いを与える!グラシアス ゴールド
レザープロテクター C-88 (革製品 お手入れ 手入れ 皮シート 革シート 本革シート カークリーナー 車 レザーシート コーティング クリーナー)
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汚れ落とし対策
軽度の汚れや劣化であれば、クリーナーと保護剤により、一定の回復が期待できます。
クリーナー&保護剤のお勧めの製品
製品名「クイックブライト」です。
自動車のレザーシートや車内・車外洗浄などにも利用できる製品です。大容量なので、潤沢に使うことが出来ます。
車専用クリーナー&保護剤のお勧めの製品
製品名「Stoner/KURE レザークリーナー コンディショナー」です。
全米No.1のケミカル トータルカーケア人気商品です。
信頼容量473ml 1735 ストーナー 自動車 内装 本革シート用 本革仕上げ剤 保湿 保護 天然保湿成分
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ピグメントレザーとセミアニリンレザーの差異
ピグメントレザー
なめし加工後に顔料で表面塗装を行う耐久性を重視し仕上げた皮革です。
耐久性に優れ、比較的手入れが容易なので一般的な車両の本革シートのほとんどがこのタイプとなります。
セミアニリンレザーとは
アニリン革とは、草木などの天然染料ではなく、アニリン染料(合成染料)で仕上げた革を指します。アニリンレザーの様な染色後、薄いウレタン塗装(セミ)を施して耐久性やメンテナンス性を確保した皮革です。
自動車シートに使用されるレザーとしては、高級・上級モデルに採用されています。
BMW製レザーシートの相称分類
- ピグメントレザー:ダコタレザー
- セミアニリンレザー:ナッパレザー、メリノレザー
一般車、上級車で採用されているレザーシート表皮の仕様は異なります。
厳密には、表皮の耐久性なども異なりますが、市販のレザーケア製品を利用して問題ありません。
レザーシート手入れ方法:まとめ
キズや劣化が進む前のレザーコーティングが重要
ボディコーティングと同様に、紫外線や物理的な損傷、劣化に対しての抵抗力が増します。
また、表面的な汚れであれば、コーティング上の汚れに留まっており、レザー表皮の内部まで劣化が防げます。
定期的なクリーニングが重要
湿度や室温が保たれた密閉ガレージに保管するケースは少なく、ボディ塗装面と同様に劣化が加速します。経年劣化という皮シート本来の風合いを楽しむのも良いのですが、なるべく新車当時に近い状態を維持したい方も多いことでしょう。
愛車の利用頻度が高い場合は、洗車の都度、運転席だけでもクリーニングとレザーケアを塗布しておくだけで、汚れの浸透拡大を防げます。
初期のコーティングと日々のレザーケア、メンテナンスで素晴らしいレザーシートライフを楽しみましょう。