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BMWで独自コーディングを行うとiDriveが壊れる可能性

メンテナンス
BMファン君
BMファン君

BMWで独自コーディングを行った場合、ディーラーでソフトウェア更新作業実施時、iDriveが壊れたり、保証打ち切りの事例があるようです。その真相と今後のユーザー対策を解説します。

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独自コーディング実施車両で不具合発生

BMWを含む輸入車では、自動車の各種設定をコンピュータで管理しています。
BMWでは「iDrive」上に表示された管理項目によって、車載電子コンピュータである「ECU:Electronic Control Unit」の設定値(パラメータ)変更することが可能です。
ユーザーマニュアルに従って、その範囲内で自由に設定を変えることが可能です。

独自コーディングとは

車両側のODB2端子に専用のコーディング機器やスマホ、PCを接続し、専用の設定値書き換えソフトウエアにより、ユーザーマニュアルに指定された以外の設定を可能とするものです。

例えば、「走行中のTV視聴やナビ操作を可能」とする設定へ書き換えすることが可能となります。
また、ユーザーマニュアルに明記されていない、裏コマンド、隠しコマンドによる設定変更も独自コーディングと同様の操作に該当します。

メーカー、ディーラーは独自コーディングを禁止

基本的に、メーカー、ディーラーの以外で実施した独自コーディング設定を全面的に禁止しており、保証対象外になります。

ユーザー側での独自コーディングを認めない

  • ユーザー側での独自コーディングは、初期化される可能性がある
  • ユーザー側での独自コーディングは、車体コンピュータに悪影響を与える恐れがある

ユーザー側での独自コーディングによる不具合は、ユーザーによるメーカー保証外の使い方を実施したことになります。それはユーザー側の故意の過失にあります。それによって発生した損害は、ユーザー側の責任になります。

ユーザー側での独自コーディングによる不具合事例1

ユーザー側での独自コーディングの実施後、ディーラーへ車両を持ち込み、純正診断機(ISTA)による操作や正規のソフトウエアバージョンアップを実施したところ、車両側コンピュータやiDriveが壊れてしまう事例が報告されているようです。

事象の状況
  • リコール作業に伴い、旧ソフトウエアを新ソフトウエアに更新する作業中にエラーが発生
  • ハードウエア自体が壊れているのではなく、ソフトウエアのローディングエラーが発生
  • iDriveの起動エラーなど、正常稼働が出来ない状態が発生
  • ディーラー側での復旧作業、リカバリー作業による解決例もあるようですが、全事例に適用されない可能性もあり。
  • 不具合の解消に至らない場合、高額なiDriveなどの部品Assy全交換となり、修理費用は総額数十万となる事例もあり

ユーザー側での独自コーディングは、車体コンピュータに悪影響を与える恐れがあります。
独自コーディングの発覚による、いかなる不具合や損害については、ユーザー側の費用負担になるのです。

ユーザー側での独自コーディングによる不具合事例2

ユーザー側での独自コーディングの実施後、ディーラーへ車両を持ち込み、純正診断機(ISTA)に繋いだところ、ユーザー側の独自コーディングが発覚し、新車保証が打ち切られてしまう事例が報告されています。
機械的にログに記録として残ってしまうため、一切の救済手段はありません。
発覚した場合、新車保証が打ち切られるリスクを負ってまで独自コーディングを行う価値はないでしょう。

  • 新車保証期間中(新車登録から3年以内のみ)
  • 新車延長保証期間中(3年後の延長サービス利用者のみ)

不具合の対象とは

  • iDriveのバージョン(ID8以降)が対象
    (新車保証および今後のサブスク実施の前提か)
  • コーディング実施済情報は、通信処理により、リアルタイムで連携済。
    よって、初期化は意味は無いも可能性あり。(信憑性未確認)
  • 上記により、通信処理搭載車は、ID8未満も含まれる可能性あり。(信憑性未確認)

回避策はあるのか

以下の方法は万全ではありませんが、施工ショップに事前確認をお勧めします。
なお、初期化が不十分であったり、過去履歴が残っていれば、NGになる可能性もあります。

  • 独自コーディングは全て設定内容について、初期化リセットの実施
    (個人による初期化は、二次災害にご注意を)
  • 独自ハードウエアは、電源常時OFF化により、車体影響が無いことを確認する。

今後のサブスク強化を見据えた施策か

これは私見ですが、ソフトウエアのパラメータ設定変更によって、ハード・ソフトに致命的な損傷を与えるような誤動作を与えるとは考え難く、規約ルール強化の施策か後述のサブスク実施との関連と捉えるのが妥当と思います。

BMW Software Updateとは

BMW車では、定期的に搭載ソフトウエアの不具合修正や改善を実施するため、定期的なバージョンアップ、アップデートを実施しています。これを「BMW Software Update」(BMWソフトウエアアップデート)と言います。
正規ディーラーでは、点検や車検、リコールなど適切なタイミング環境下で、ソフトウエアの更新作業アップデートを実施しているのです。

基本ディーラー内作業(実施要領)

  • 専用ソフトウエアダウンロードサイトにアクセス
  • 対象車両のVINコード(車台番号7桁)を入力
  • 提示された対象ファイルをダウンロード
  • binファイルをUSBメモリー(FAT32フォーマット済)にコピーします。
  • 車両へ、USBメモリーをセットします。
  • 車両で更新作業を実施します。メニュー>iDrive設定>ソフトウェア更新を選択して実行

車両ソフトウエアや、カーナビの地図などは、この方式によりアップデートを実施するものです。この機能は、国外向けに提供されているものです。
基本的に、日本国内においては、正規ディーラーでの作業となります。
不具合発生などのリスクを考慮するとユーザー側での作業は禁止事項となります。

BMWのリモートソフトウエア更新処理

最新のBMW車には、ソフトウェアの更新を伴うリコールや改善対策、または商品性の向上を目的としたサービスキャンペーンの実施時、最新のソフトウェアがBMWから配信されます。その際には、車内のコントロール・ディスプレイの表示、または、MyBMWアプリ経由で通知されます。

リモート・ソフトウェア・アップグレードの利点

ソフトウェアを簡単にアップグレード(更新)できます。更新は、MyBMWアプリ、または、車両に搭載されたSIMカードを利用して更新ソフトウェアをダウンロードし、インストールするだけです。

独自コーディングアプリ側の不具合

アプリが最新車両ソフトに追いついていない不具合

ディーラーでプログラム・ソフトウェアのアップデートを実施したばかりの車では、車両に搭載されたソフトウェアは、最新版となっています。
一方で、独自アプリケーションは、最新ソフトウエアに対応できておらず、最新のECU情報を一時的に読み込むことができないケースが多々発生します。
(独自アプリケーションとは、ユーザー向けのコーディングソフトを指します)

  • これは、独自アプリが、BMWの正規ソフトウエアのバージョンアップに対応できていないことから発生するものです。
  • BMW側では、車両機能について、機密保持の観点から、全てを公開していません。
  • 独自アプリケーション側では、バージョンアップの解析に時間が掛かり、作業が追いついていない状況による不具合と考えられます。(リバースエンジニアリングの後追い)
  • 独自アプリケーション側では、次回以降のアップデートにて修正されますが、全てを網羅できていない可能性やバグが潜んでいるリスクもあるのです。

ソフトウエア書き換えとハード機器の違い

ソフトウエア書き換え

コーディングは、車体のODB2コネクタへ、機器を接続し、ソフトウエアでECU機器のパラメータを書き換える行為となります。

  • ODB2+ソフトウエアで、設定を書き換え、保存。
  • イグニッションONで、書き換え後の設定が読み込まれます。
  • イグニッションOFFでも、書き換え後の設定が保持されます。

メーカーやディーラーで実施するソフトウエアバージョンアップに影響を与える可能性があります。本来、ソフトウエア設定を書き換えるのは禁止行為にあたります。

ハード機器による操作

ソフトウエアによるコーディング設定変更とは、根本的に動作が異なる点がポイントです。
外付けのハードウエア機器の割り込みにより、車体動作を変更するものです。

  • イグニッションONで、メーカー設定の内容が読み込まれます。
  • ハードウエア機器の割り込みにより、設定が変更されます。
    (車体側に保持された内容を書き換えているものではありません。)
  • イグニッションOFFでも、メーカー設定の内容が保持されます。

メーカーやディーラーで実施するソフトウエアバージョンアップに影響を与えません。

ハードウエア機器割り込みの影響補足

  • ハードウエア機器とは、AVインターフェース、ドライブレコーダー、レーダーなどの純正以外の追加機器を指します。(純正オプションの社外品を除く)
  • これらの機器が常時ONになる設定が問題になるケースがあります。
    (ディーラー側ソフトウエア更新時、常時ONとなる稼働状態)

ディーラー側でのソフトウエア更新作業時、自前の各種ハードウエア機器が、車体標準設定と異なる動きになっているか?という点がポイントです。

  • CAN-BUS電源取得の場合でも、追加機器が電源ONにならなければ、車体本体に影響は無い想定です。

要は、物理的なスイッチで追加ハード機器のOFF/ON操作が可能であり、ソフトウエア更新時の車両ステータスに影響を与えなければ良いのです。

BMWのサブスクリプション

サブスクとは

サブスクリプションサービスの略です。
月額、年単位などの金額を支払うことで利用可となる便利な提供サービスを指します。

自動車のサブスクとは

ソフトウエア・アプリ追加のサブスク

スマホアプリのように、ソフトウエアの追加やオンラインサービスにより、追加される便利機能になります。

ハードウエアの利用可とするサブスク

上級グレードであれば、予め実装しているのがシートヒーター機能です。
例えば、シートヒーター機能をサブスクリプションによる課金(サブスク加入)により使えるようにするシステムです。
(イギリス、韓国で導入されたようです)

サブスクのメリット

標準装備が沢山あっても、全てを使いこなすユーザーは、一部に限定されます。
そこで、用途に応じて、自分の使いたい機能のみをサブスク課金できる選択できる方式により、新車時の購入単価や維持費を下げられるメリットがあります。

サブスクのデメリット

ハードウエアとして実装するため、車両価格に予め上乗せされている可能性もある。
しかし、シート部品組付け時の「シートヒーター機能」は組付け工賃が別途発生しておらず、ユーザーはコストを支払っていないと解釈することもできます。

独自コーディングを行うとiDriveが壊れる可能性のまとめ

独自コーディングは禁止行為(日本)

ECU内の各種設定は、メーカーの管理下にあるソフトウエアです。
ユーザーやショップによる独自コーディング操作は、通信経由でメーカー側にリアルタイムでモニタリングされ、証拠が残る事を認識する必要があります。よって、新車保証・延長保証中の実施は避けることが必須です。

  • メーカー、ディーラーは、ユーザー側の独自コーディングを禁止行為としています。
  • 国内外の変更実績の有無に関わらず、メーカーおよびディーラー以外での独自コーディング行為は、禁止行為に該当します。(修理工場での修理行為に基づく対応を除く)
  • 独自コーディングを実施した車両は、メーカーの保証対象外になります。
  • ディーラー保守作業により、固有の設定が初期化されるのは当然の結果であり、ディーラーからユーザー側へ事前の告知義務もありません。
  • 独自コーディングによって発生した不具合は、ユーザー側の費用負担になります。

今後のサブスク解禁に向けてのメッセージ

日本においても自動車のサブスクが解禁されることが見込まれます。
ユーザー側の独自コーディングは、メーカーが想定しない車両コンピュータの設定書き換え(ハッキング行為)に相当します。また、サブスク機能の悪用が想定されます。

サブスク解禁をふまえ、ユーザー側独自のコーディングが発覚した場合は、ペナルティを課するのは避けられない流れでしょう。(他の輸入車メーカーに追従)