BMW買取査定、契約時の注意点8項目

 

 

売買契約締結後、解約することは可能か？

• 愛車を売る契約書にサインした。
• 翌日、売ったことに後悔してキャンセルを申し出たが、すでに買い手が付き不可と言われた。
• 契約書上もキャンセル不可が明記されているケースの例（クーリングオフ不可）

回答1：契約書にサインしたらキャンセル不可

基本的に契約書上にキャンセル条項がない限り、一度サインしてしまうとキャンセル不可となります。大事にお乗りになった愛車を処分する前にご自身やご家族に確認してから、売買契約書にサインを行うことをお勧めします。

契約書の確認項目と注意点

• 車両明細：車名・グレード名・ボディカラー・初度登録年（月）・車検満了月・走行距離
• 保証費用：保証内容や保証の有効期間も合わせて確認
• 付属品明細：購入したオプション・サービスが記載
• 下取車情報詳細：下取り車の査定金額、リサイクル預託金相当額、自動車税
• お支払い価格・条件：購入価格合計から下取り車充当額を差し引いた額が「お支払価格」
• 支払いプラン：現金・オートローンなど内訳

妻が車の売買契約に勝手にサイン。キャンセル可能か？

• 家族が勝手に愛車を売る契約書にサインした。
• 翌日、売られた事に気づき買戻しを申し出たが、キャンセル料金として高額の代金を要求された。
• 契約書上もキャンセル不可が明記されているケースの例（クーリングオフ不可）
• キャンセル料は契約書上に明記されているが非常に高額である。一般的に１０万円が多い。

回答2：契約書にサインしたらキャンセル不可

基本的に契約書にサインした以上、妻が勝手にした行為ではありますが、法的に効力が発生しておりキャンセル料が発生します。

ただし、高額のペナルティを支払うことでキャンセルできる場合もありますが、買い手が付いてしまった場合はキャンセルできない可能性もあります。
なお、未成年や痴ほうの方が勝手に売買契約を結んだ場合は、法的にキャンセルできる場合もありますので、法律のプロに相談しましょう。
大切な愛車を処分されないよう、ご家族内での話し合いや実印の取り扱いが重要です。

売買契約後のキャンセルは、キャンセル料が取られるのか？

• 愛車を売る契約書にサインした。
• ３日後、売った事に後悔し、買い戻りを申し出た。すでにオークションで買い手に売買済で買い手に対するキャンセル料を上乗せして請求された。
• 契約書上に書かれた金額を超えるキャンセル料を払う必要はあるのか？
• 契約書上、１週間以内はキャンセル料を払えばキャンセル可と明記

回答3：契約条件にキャンセル可の記載があればOK

この場合、１週間以内のキャンセルは可となります。
一週間以内にオークションに出品したのは買取業者のミスですから、契約書に記載のキャンセル料を払えば買戻しできることになります。法的に揉める場合は、法律のプロに相談しましょう。

査定額よりもキャンセル料が高額で、どうすべきか？

• お金に困り、愛車を売る契約書にサインした。（買取査定額５万円）
• ３日後、売った事を後悔し、買い戻しを申し出た。（愛車を乗り続けたい）
• 契約書上にも記載されたキャンセル料は１０万円を請求された。
• 査定額5万円　＜　キャンセル料１０万円
• 買取金額は5万円で買い取り額よりも高かった。キャンセル料10万円を払う必要はあるのか？

回答4：契約条件のキャンセル料を払う義務あり

この場合、お金に困り5万円に目がくらんで愛車を処分してしまった事が問題です。
キャンセル料の１０万円は法的にも支払う義務があります。
その一か月前に車検で２０万かかっていても、消耗部品が新品に交換されていても多少の査定アップに繋がっているだけです。
買取価格３万円の市場価値は、ほとんどゼロに近いのです。
車検済であれば、お金に換えるよりも乗り続けるほうが安上がりケースも多いのです。

このようなケースにならない様、中古車価格がゼロに近い愛車の処分には注意が必要です。
車検を取って乗り続けた方が良いのか、１０万円以上の査定額が付く段階で処分するのか、タイミングが重要になってきます。

口頭説明と契約書内容が異なっていた。契約解除可能か？

• クーリングオフ可の説明があり、あとでキャンセルすれば良いと考え契約書にサインした。
• クーリングオフは虚偽の説明であり、契約書にはクーリングオフは不可の記載があった。
• この場合、クーリングオフは出来るのか？

回答5：契約書の見落としは契約者のミス

言った言わないの水掛け論となった場合、最終的には契約書が有効となってしまいます。
（ボイスレコーダーなどの証拠がない場合）
よって、安易に契約書にサインせずに納得するまで契約書の詳細に目を通してからサインを行うようにしましょう。

大手の業者であれば、基本的にお客を騙すようなケースは皆無です。
しかし、セールストークを鵜呑みにせず、キッチリと契約書を理解した上でサインすることが重要です。

悪質業者に預けたが、愛車が横流しされた、どうすべきか？

• 出張査定後、もう少し詳しく調べると言われ、契約書にサインしていない段階で車を業者に預けた。
• すでに他の客に売れたので、売買契約にサインして欲しいと言われた。
• これは詐欺か？警察に言うべきか？

回答6：明らかな詐欺は、警察へ被害届を出す

出張査定であれば、愛車を業者に預けるケースはありません。
契約書にサインしていない段階では、勝手に処分することは出来ず、明らかに詐欺なケースです。
警察、もしくは法律のプロに相談しましょう。

売買契約にサイン後、代金支払い前に業者が倒産したケース

• 愛車査定で、契約書にサインし、各種書類と車自体は業者に引き渡し済み。
• 代金支払いが無く、電話したところ倒産していたことが判った。

回答7：買取業者の規模や評判をネットで調べよう

倒産前の計画的な駆け込み契約だった可能性もあります。
ただし、査定額が明らかに詐欺的な金額でない限り、それを証明するのは難しいです。

大手の買取業者は心配する必要はありませんが、近所の中古車店で「買取」の看板を掲げているお店などは注意が必要です。
大手の業者では買取査定代金の入金日も事前に確認できますので安心して売買できるシステムとなっています。

売買契約の査定金額を後から減額すると言われた。認めるべきか？

• 愛車の持ち主は、過去の事故歴を知らずに中古車を購入。(売り主に過失なし）
• 査定業者は、過去の事故歴を見抜けず、１００万円で査定。
• 正しく事故車と査定できていれば、３０万円
• 愛車査定で、１００万円の契約書にサインした。
• その後、査定業者側でフレームの歪みが発覚し、３０万円に契約を変更しないと代金支払いに応じないと言われた。

回答8：売り主に過失なし。業者の査定ミス

これは、業者側の査定ミスです。たとえ愛車が過去の事故修理済であったとしても愛車の持ち主が車両のダメージ詳細を知らないケースもあります。
ボディの内外装のダメージを正しく査定するのは業者の義務であり、気が付かなかったミスです。
査定業者の要求に応じる必要はありません。
揉めるようであれば、法律のプロに相談しましょう。

回答8：売り主に過失あり。事故履歴を隠していた場合

ただし、車が半壊するような事故を起こし、保険で大修理を行っていたことを愛車の持ち主が知っていた場合、その事故履歴を査定時に説明する義務があったとすれば、売り主の義務違反となります。また、契約後で見つけた「事故履歴で査定額を減額する場合がある」等の記載がある場合、減額の可能性はあります。