BMWのリモコンキーには、各種の便利機能が内包されています。具体的な機能を解説します。
BMWは「リモート・コントロール・キー」と呼ぶ
他社ではスマートキーやインテリジェントキーと呼ばれますが、BMWにおける名称を解説します。
BMWリモコンキーの正式名称とは
年式やシリーズにより、随時変化していますが、スマートキー、リモコンキーについて、BMWは「リモート・コントロール・キー」という正式名称となっています。
コンフォート・アクセスの機能とは
リモートコントロールキーの機能をBMWでは「コンフォート・アクセス」と呼んでおり、リモコンキーを車体内に置かず、ポケットやハンドバッグに入れた状態でも次の操作が可能です。
- ドアの施錠と開錠
- トランクの施錠と開錠
- エンジン始動と停止
BMWリモートコントロールキーの便利機能
ドアロックの開錠と施錠ボタン
- カギが外れたアイコンボタン:開錠ボタン
- トランクが開いてるアイコンボタン:トランクの開錠ボタン
- キーの中心にあるBMWアイコンボタン:ドアロック・トランクの施錠ボタン(キーロック)です。
トランクの開錠と電動オープン
上級車種のトランクリッド及び、ハッチバッグ車種ではテールゲートの電動開閉機能があるものは、トランクの開錠ボタンで自動開錠が可能です。
運転席ドアウインドーを開ける機能
開錠ボタンを長押しすると、約2~3秒後に窓がオープン。
開錠ボタンを長押し中は、窓を下げる動作が可能です。
真夏など、車内に乗り込む前に窓を開けて事前に換気をするなど、便利な機能です。
この操作で、車内の室温を事前に下げておくことが可能になります。
ミラーの自動閉じ機能
BMWの場合、ドアロックと電動格納式ドアミラーを閉じる機能は連動していません。
狭い駐車場などでは、降車前にミラーを閉じる必要はありません。
- 降車後にドアロックをした状態
- BMWアイコンの施錠ボタンを長押し
- ミラーが格納します。
リモコンキー毎のメモリー機能
BMWは新車時、2個のリモートコントロールキーが渡されます。
例えば、あなたと家族用に分けてキーを使い分ける事で、シートやハンドル位置のメモリー機能が利用可能となります。当該キーを最後に利用した方のメモリー設定へ瞬時に戻る事が可能です。
- 当該キーを最後に利用した方の施錠時と開錠時の車体メモリー設定
- 電動メモリー付きパワーシートのメモリー位置
- ミラーの設定位置
- オートエアコンの温度設定
- ナビやオーディオ、プログラマブルメモリーの設定
- マルチディスプレーの表示設定
せっかく、リモコンキーが二つあるので、スペアキーとして使わずに常時使う方が良いのです。
ウエルカムライトの点灯・点滅
リモートキーがあれば、夜間にライトを点灯してドアのロック解錠が可能です。
手動でドア施錠解除とエンジンの始動ができる
リモコンキーに内蔵のメカニカルキー(物理キー)を取り出すことで、キー内の電池が切れた場合は、物理キーの操作で、ドアのロック・ロック解除、エンジンの始動が可能です。
リモコンキー電池残量の警告灯
リモコンキーの電池が一定電圧以下になると、メーター内に警告を表示し、電池交換を促します。
リモート・コントロール・パーキング
7シリーズ(G11以降)などの上級車種では、車外からBMWディスプレイ・キーで操作による駐車が可能です。
施錠・ロックによるセキュリティとセーフティ
ドアロックにより、純正のセキュリティシステムがオンとなります。
BMWリモートコントロールキー・バッテリー電池交換手順
運転席のメーター内に「リモートコントロールキー バッテリー交換」のメッセージが出た場合の対処方法を解説します。スマートキー・リモコンキー内の電池が寿命となった場合にメッセージが表示されます。スペアキーなど、全く未使用でも数年放置すると電池切れとなりますので、たまに車に近づけて確認して下さい。(いざという時のために)
なお、このメッセージは「電池残量低下」状態です。早めの電池交換を推奨します。
ディーラーでの交換費用は、2000円程度です。
準備するもの
- ボタン型電池:CR2450 か CR2032(キーのタイプにより異なります)
- マイナスドライバー:5mm以下のもの
交換方法
- キーの裏側(操作ボタンの無い方)を表にする
- キーの裏側にある物理キーを引き抜くボタンを押す
- キー内臓の物理キーを引き抜く
- キーを引き抜くとマイナスドライバーを差し込める穴があり、マイナスドライバーを差し込み蓋を開ける。
- キーの中の電池タイプ(CR2032またはCR2450)を確認して、新品に交換する
- 蓋と物理キーを戻して終了