BMWアルピナ車の概要や歴代アルピナ車の歴史や特徴を整理しました。モデル別情報やエンジンスペックも掲載。
BMWアルピナの概要
BMWをベースとし、熟練のマイスター達によって昇華された特別な一台を世に送り出す、自動車メーカーとして正式に登録されているのがALPINAです。
始まりは、事務機メーカーALPINAを創始したDr.ルドルフ・ボーフェンジーペンの息子として生まれたブルカルト・ボーフェンジーペンによって、ウェーバー社製キャブレターのチューニングからスタートした。
ALPINAツイン・キャブレターを装備したBMW製エンジンに高い性能と信頼性を評価され、モータースポーツにも参戦し絶賛なる成功を納めた後、市販車の生産へと革新し今日に至っております。
モータースポーツの輝かしい実績・経験を、市販車への開発プロダクトに活かし、プロダクト名はBMWアルピナであり、BMWの品質保証が与えられている。
ALPINAが製造する乗用車の年間生産台数は近年では約1000台と拡大化され、これは2008年に新設した‘エンジニアリングセンター’やBMWの工場‘特需ライン’活用等により、より早く製品を送り出しております。
往年のALPINA車はマイスター達の手作業による作業工程であり、近年もマイスター達の手作業はアルピナ本社で継続しながら、BMWの‘特需ライン’で製造します。
‘特需ライン’は、量産ラインでは不可能な公差を徹底的に排除した緻密さです。
よってALPINA車は、量産車よりも入念なチェックを経ることで信頼性は確実に上がり、高精度な仕上げのおかげで、緻密かつ繊細な運転感覚が得られます。
又、ALPINAはいくら評判が良くても量産化する事なく、オーナーがエクスクルーシブな世界を堪能する為の生産台数です。
なお且つ、クラフトマンシップとハイテクノロジーを融合させつつ、マイスター達の手作業によって生産できる限度数でしょう。
小規模な自動車メーカーとは思えない高い技術力を持ち、ALPINAとしての拘りが随所に現れ、世界最小にして最も甘美なるALPINA WORLDを構築されている。
公式ビデオ
BMWアルピナのコンセプト
スポーツ・リムジンを掲げ、その名称通り4枚ドアのスポーツカーです。
合理的なスポーツ・リムジンであり、1台で三役(スポーツ/ビジネス/ファミリー)の使用用途を高いレベルで兼ね備えている。
BMWアルピナのキャッチフレーズ
感動の極み
アルピナのネーミング・モデル名の由来
ALPINA車のネーミング・モデル名の由来・意味とは、下記の仕様で表記されます。
・英字はエンジンの種類を表します。
英字(頭文字) | エンジン種類 |
B | 2500cc以上 |
C | 2300cc以上 |
D | ディーゼル |
・数字は車種を表します。
数字 | 車種・シリーズ |
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- ハイホンの後に排気量のリッター単位を表示します。
- スラッシュ(/)の後にモデル次数を表示します。
- ターボ車の表記。(ターボ&ビターボ)
又、初期には3シリーズベースがCで、ビック6を搭載したのがB6という説やアルファベットの次の数字が気筒数を表す説などありましたが、開発コードからのネーミングと推測するのが、今日での通説になっております。現在のネーミング・モデル名は単純明快です。Bはアルピナ社のオーナー(Burkard Bovensiepen)を、次の数字はベースとなったBMWのシリーズ名を意味です。
BMWアルピナの特徴や魅力
圧倒的なパフォーマンス、経済性と環境性として、華やかな世評に彩とられたBMWといえど、やはり量産車であるからには、不本意な妥協を強いられる部分もある。だったら、それを全面的且つ徹底的に白紙から組み立て直せば、理想の車になるはずです。それこそが、ALPINAで有り、精魂籠めて磨き上げた珠玉のクルマ達です。
ALPINAの歴史(ヒストリー)を見て分かる通り、作り出されるクルマ達は神懸りで、専用品が奢られ精度の高いチューニングが施され、其々の時代にあるべきクルマとオーナーの要求に応えております。チューニングの方向性は、パワフルを誇示するのも有るが、上質で繊細なフィーリングを重視したセッティングであり、エレガント指向の雰囲気を醸し出しています。歴代モデルでは、ファインチューニングによる軽快なモデルや、ターボエンジンを積んだパワフルなモデルまで個性溢れるクルマが少数ながら生産されました。
往年のALPINAは尖ったチューニングで濃厚且つ刺激的な魅力、近年はコンフォート性とパワーを両立させた快適な魅力を際立たさせています。
ボディには雪の結晶を表したALPINAのデコレーションライン、控えめなエアロパーツ、独特の細い20本フィンタイプのアルミホイールなど専用品を装着して、ベース車両とは違った拘りを演出。
此の演出は、ALPINAが掲げる「フォーム・フォローズ・ファンクション(機能のための形状)」という哲学から成り立ち、控えめながら確実な性能向上を果たすモディファイがされアイデンティティーとなっている。
インテリアも魅了され、そこかしこに「伊達」と「洒脱」が入り混じり、座るだけで走らずともひしひしと身に迫る。
Understatement(控えめ)を美徳とし、手作業による少数生産ゆえにALPINAとしての拘りが随所に見られるのが特徴です。‘アルピナマジック’の通り、ALPINAが手掛ける作品は、素のBMWの味が驚くほど上質にリファインされている。
先進の環境対策
自動車メーカーの責任として、環境対策も取り入れ進めております。1995年に世界で初めてEMITEC製の電気加熱式スチール・キャタライザーを装備する。
この装備により、完全に新しい排気ガス制御技術を生み出し、排出レベルを大幅に改善した。又、1200万ユーロを投資しALPINAエンジン開発センターを開設しました。このセンターでは、3基のシャシー・ダイナモにより、耐久シミュレーションから排気ガス検査まで一連の行程を行う事ができます。これにより、輸出先の排気ガス規制への対応も完結し、ドイツ技術検査協会(TUF)の認定も得ている。欧州だけではなく輸出先各国に於ける燃費と排気ガス規制の厳格化から成立する。ALPINAが自動車メーカーとして生き残る為の誇りでしょう。
BMWアルピナのメーカー・本国・本社
正式名称は、アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社。
ミュンヘンからアウトバーン96号線で西に向かうと、ブッフローエという美しい街があります。
この街にアルピナ本社が有り、近年の年間生産台数は1000台ほどに拡大化、日本には200台程度が輸入され、その手作りのクルマ作りは高品質そのものです。
ALPINAは本質を大事にし、其の上で最上級の品質を求めるメーカーです。
生産工程では、一人のマイスターがエンジンを部品の選定から組み上げまで担当し、エンジンだけではなく各工程に於いても専任のマイスターが担当します。
又、1台に付き一人のマイスターが最終工程まで管理し、完成時にはテストドライバーと供に最終チェックを行います。
こうした生産工程により、ALPINA車には‘魂’が宿ります。
そして、最後にBMWの車台番号を消し、アルピナ本社としての製造責任を示す新たな車台番号を刻印し直し、全世界に出荷されていきます。
追記として、1990年にALPINAは拡張を続け、従業員は120人に増え、生産および管理を統括する新社屋を建設した。
2008年には、技術のノウハウを広げたいと考えていたALPINAは、エンジニアリングセンター(エンジン開発センター)を新設した。
これは、会社の歴史上最も大きな拡張工事であると供に、より早く製品を市場に送り出し、積極的にALPINA車を宣伝するのに大きな役割を果たす。
ここの中心は、3基のシャシー・ダイナモ等の最先端の設備が整っており、耐久シミュレーションから排気ガス検査まで一連の行程を首尾一貫して行う事ができます。
ALPINAオーナーとしてはアルピナ本社を訪問し、愛機の担当したマイスターにお会いしたいです。日本からのビジター訪問にも、歓迎され対応してくれる事でしょう。後、ALPINA・ワインのブランドでも有名です。
BMWアルピナのエンブレム
1967年に今日でもお馴染みのALPINA・ブランドネームとブランドロゴが誕生しました。
エンブレムは、中央盾の部分左側にアルピナ社の基礎を築いたダブル・チョーク・ウェーバー・キャブレターそのものが描かれ、右側にカムシャフトが配されておりました。
そして、盾の左側の地色である赤色は限りない情熱を示し、右側の青色は知性と高い志を意味しています。
その後、左側のダブル・チョーク・ウェーバー・キャブレターの方は、キャブレターのエアファンネル部分のみが描かれるようになり、右側のカムシャフトもクランクシャフトへと変わりました。現在のエンブレムに至るまで微小な変化は有りましたが、盾の地色やALPINAロゴは不変です。
現在の前後のエンブレムは、本家に敬意を表し、BMWエンブレムが装着されています。過去にALPINAが日本導入された時、最初の数台のエンブレムは「ALPINA」が装着されたようです。
二つの車台番号
ALPINAは1983年に自動車メーカーとして正式に登録され、独自の車台番号を有します。
生産行程上、BMWからボディ等の提供を受ける為、もとの車台番号を大きな×印しALPINAの番号を刻印しています。
よって、二つの車台番号があります。ALPINA車台番号の意味合いで、「WAP」はアルピナ社を表し、次から車名、ボディタイプ、モデル名、シリアル番号等の説です。
BMWアルピナのエンジン
ALPINAエンジンはブッフローエのアルピナ本社にて、クラフトマンが一人一機ずつ責任をもって手組みしています。
ベースとなるBMWエンジンは一機ずつカムのバランスまでとる唯一の量産車メーカー、ALPINAは更にばらして一機ずつ磨き(チューニング)をかけています。
吸気から排気まで‘ALPINAマジック’を施し、魅力に溢れたエンジンに仕立て完成されます。
ALPINAのスタートは1961年、BMW車をベースとした1500用のウェーバー・ツイン・キャブレター・キットを開発・発売したことから始まります。
このキットは、その性能の高さから広く知れ渡り、本家BMWも実力を確認。
高品質も評価され、ALPINAのチューニングは純正車両と同等の車両保証が与えられました。
1968年にはモータースポーツシーンに打って出ました。
1970年には欧州ツーリングカー選手権等、全てのドイツ選手権を制覇しレースにおいて歴史的勝利を収める。この強さの背景には、ALPINAの確かな技術力がありました。エンジンはバルブ大径化やカムの変更、燃焼室形状も改良、ピストンはマーレ製を採用等、吸気から排気までALPINAならではのチューニングが施されました。
このチューニング技法は現在の市販車にも至っており、過給機(ターボ、スーパーチャージャー)等のエンジンによってはALPINA専用品が奢られております。
高性能も実証され、初代5シリーズをベースにしたB7 Turbo(E12)は当時の世界最速スーパーリムジン。
ツインターボ装着したB10 BiTurbo(E34)は最高速度290km/hに達した。
だが、1990年代の半ばでALPINAはターボチャージャーを組み合わせた過給による超高性能化に区切りをつけ、その後はBMWの自然吸気エンジンをベースに手を加えていた。
そして、2004年から再び過給による超高性能化に着手し、4400ccのV型8気筒エンジンにASA社製のラジアル・コンプレッサー(スーパーチャージャー)を組合せ500PSのパワーを獲得したB7(E65)登場。
スーパーチャージャー装着したB7(E65)は、自動車の最高速度を計測するイタリアのナルド・テスト・コースにて最高速度325km/hという驚異的な数字を叩き出しました。
ALPINAは其々の時代で「世界最速リムジン」、此の称号は誉れ高いです。
※各々のエンジンに付いては、『エンジン紹介』カテを参照願います。
エクステリアの特徴
ALPINAが掲げる「フォーム・フォローズ・ファンクション(機能のための形状)」というコンセプト通り、控えめながら確実な性能向上を果たすモディファイがされアイデンティティーとなっている。デコレーションライン、CLASSICホイール、左右の楕円形ダブル・テールパイプ等は強力な存在感を与え、独自のエアロパーツが車両の現代的なデザインを更に強調します。
アルピナブルーやグリーンのエクスクルーシブなボディ・カラーもあります。
前後のスポイラーにて往年のALPINAに比べ、控えめながら確実な性能向上を果たすモディファイがされている。フロント・スポイラーの機能的な形状により、さまざまな冷却モジュールとブレーキ・エアダクトの効率的な空気の流れが実現されています。リヤ・スポイラーと組み合わせると、特に高速走行時の走行安定性を著しく高める優れた空力特性が実現します。前車軸には軽いダウンフォースがかかり、後車軸にはわずかなリフト(揚力)しか生じません。
B4 BiTurbo(F32)で採用した、両脇のフロント・フェンダーにある「エア・ブリーザー」というエア・ダクトがクーペのスポーティーな外観を更に強調します。
エア・ブリーザーのカラーは、ボディと同色の「ボディ・カラー」や、「マット・ブラック」、「グロス・ブラック」の3つの選択肢から選ぶことができます。
BMWアルピナのデコレーションライン
ALPINAのアイデンティティー(identity)に、デコラインがあります。
幾何学的な…車を一周グルリと貼りめぐらされたデコライン。
誇示せず控えめなALPINAに、煌びやかさを拘りを発しているのがデコラインです。
インテリアの特徴
ブルーとグリーンのステッチ、赤茶のウッドパネルが印象的なインテリア。ALPINA専用のレザーで覆われ、独得の紋様とパイピングがあしらわれる。
深い光沢のあるウッド・トリムには、北米の太平洋だけに自生する月桂樹(ミルテ)を用い、沈金細工のエンブレムがあしらわれる。ステアリングは、レザーを細く硬めに巻き上げ、ブルーとグリーンのステッチが入る。ステアリングの奥に見えるメーターは、赤い指針とブルーのメータークラスタ、ALPINAのロゴもあしらわれる。そして、ALPINAの証である、純銀製のシリアルプレートにも気が付く。
ステアリングを握るだけで自分(ALPINA)ワールドが完結するとでも言おうか、独自の充実感に満たされてしまう。
高級車といえば、他人よりも高価であることの優越感とか、性能で勝っている喜びなどを連想しがちですが、ALPINAの場合、その種の勝ち負けめいた要素が気にならない。それどころか、あり余る性能を承知で敢えてひけらかさず、自分だけが納得できていれば良いという心境になる。そんなALPINA、座るだけで走らずともひしひしと身に迫る。特別でありながら、特別さを声高に叫ばないインテリアなど、その最たるものです。
プロダクションプレート
ミラー手前に貼られたプロダクションプレート。
ALPINA車には、「ALPINAの証」である、シリアル・ナンバー(世界共通の通しナンバー)を刻んだ「プロダクション・ プレート」なるモノが車室内に貼られています。
このプロダクションプレートは、特別な車と所有する歓びを感じます。
スイッチトロニック
アルピナの特徴であるスイッチトロニックです。
オートマチックモード又はスポーツモードから、直接スイッチトロニックモードを選ぶ事ができます。
ステアリングにある手縫いの+・-(又は矢印)はシフトの方向を示す。シフトボタンはスポークの裏側、握って中指の腹の所にカチッとしかりした手応えのプッシュボタンで操作します。
トルクコンバーターが介在するオートマですが、指先の動きひとつで、複雑な制御機構を持つ精密機械を自分の管理下に置くのは知的で快感です。
人間工学の粋を結集し、ドライバーにとって完璧な設計となっています。
そして、マニュアルのように車のフィーリングをダイレクトに受け取れ、「素晴らしい」です。
足回り
固すぎず、柔らかすぎずの足回りがポイントです。超高性能モデルにありがちな、当然足は硬いイメージは皆無です。もの凄く足を動かし、どの領域でも接地感が高く、ダンパーがガツンとは動きません。確実にストロークしているから、大径ホイールを履いていても、しなやかな足です。しなやかな乗り心地を持ちながら、超高速領域をこなせる強靭さを併せ持つ、足の奥深さはALPINAマジックの誉れ通りです。このセットアップ能力の高さ、ダンパーの性能は世界最高峰と称しても過言では無いです。
CLASSICホイール
ブランド・イメージを強烈に印象付けるのが、複数の細いスポークから構成される美しいCLASSICホイールです。
ロナールやBBSとの共同開発で、ホイールに配置された20本のスポークによるベーシックなデザインは、確実にALPINAの伝統を受け継いでいます。
真円をキープする最も理想的なスポークの数が20本であると云うALPINAの拘り・哲学からです。又、材料の利用という点でも最適化されており、真の意味で「軽合金ホイール」の名に値します。CLASSICホイールの完璧なデザインは、すでに何年も前に「ベスト合金ホイール」と「ホイール・オブ・ザ・イヤー」の賞を受賞しました。
CLASSICホイールは微妙に変化しながら、基本のデザインコンセプトを守りつつStylingはⅠからⅢへと進化しております。原点は3.5CSLの装着からで、タイヤの進化に伴ってワイド化が図られ、センターカバーの構造も効果的かつ美しいものにされてきました。
1995年のStylingⅡからは、エアバルブをリム上から無くしセンターハブ部に配する事で、シンプルな優雅さが強調されました。2009年のStylingⅢからは、リムのフランジまでスポークが伸びており、実質インチよりも大径に見えます。
ブラックのカラーバリエーションもあります。
又、2001年には技術の進歩により星型のデザイン(DYNAMIC)も加わり、完全に新しいデザインバリエーションのホイールが登場した。
その名前の通り、ダイナミックなデザインが特徴です。
デザインが変わっても、CLASSICホイールと同様にスポークの数は20本です。
StylingⅡ | StylingⅢ | DYNAMIC |
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ニコル
アルピナ日本総代理店のニコル・オートモビルズ株式会社です。代表取締役 C.H.ニコ.ローレケ氏が、1979年に初めてALPINA車(B7Turbo)を日本に導入し、日本に於けるALPINA史の本格的なスタートとなる。1号車(B7Turbo)輸入開始より、35年目となる2014年3月にALPINA車輸入累計4000台を達成しました(4000台目はD5Turbo)。
ローレケ氏曰く「4ドアサルーンがスポーツカーに負けない走りをする。これがALPINAの魅力なんですよ」
4ドアサルーンでジェット機が離陸する時の鋭い加速力や強力な動力性能を持ち、素晴らしいコーナーリング性能も保有し、スポーツカーでしか成し遂げられない走りを4ドアサルーンがこなしてしまう。
このALPINA車の魅力を多くの日本人へ堪能してもらう為、1982年にBMWジャパンとの合併でニコル・オートモビルズを設立、全国の正規ディーラーで、ALPINA車のサービスを受けられる様にした。
その結果、日本でのALPINA車の販売は順調に伸び、世界全体の販売台数に於ける日本の割合は約2割程度を占めます。
- 1979年:1号車 B7Turbo輸入
- 1994年:1000台輸入達成
- 2001年:2000台輸入達成
- 2009年:3000台輸入達成
- 2014年3月:4000台輸入達成(4000台目はD5Turbo)
ローレケ氏の熱意・努力によりALPINAの魅力を日本へ大いに広め、今日に至りALPINAオーナーが誕生された事でしょう。
今後も、ALPINA車は日本での知名度を向上させる事でしょう。
ALPINA語録
- 純正の素性の良さを見事に昇華させるアルピナマジック!
- 完璧なバランスが生んだ “速くて安全、楽しく運転できる車”がアルピナの真骨頂!
- レーシングと一般走行の両面から車を追求
- 飛ばしても乗れるけど、リラックスしても乗れる車
- 乗り心地を優先させた、高品質でエレガントな車
- 決して飽きることのない、究極の品質
- ドイツの熟練マイスターによるフルオーダーな車
- ミリ単位の誤差も許さない、緻密さの集合体
- チューンアップの必要がない、完成された車
- 作り手の感覚や精神が伝わってくる、車を超えた存在
- 乗ればすぐに分かるアルピナの魅力!
- 買って後悔する人はいない!
- 車のフィーリングがダイレクトに伝わる操作性!
BMWとアルピナの違い
BMWとは別にアルピナという独立した自動車メーカーとなります。
BMWの製造過程の車両、または部品レベルでアルピナ工場に入り、専用のエンジン、エアロパーツ、足回り、インテリアなどに換装されます。
最終工程を含めてアルピナ社のマイスターによる手作業を含めた工程により生産され、完成車両となります。そしてアルピナのディーラー経由でユーザーに渡ります。
BMW社の保証付いた公認車両であることも完成度が高い理由です。
- BMW車をベースとしたアルピナという高級なブランドが展開されるため、Mとは異なるブランドの強化につながる。
- BMWにとっては、アルピナは技術的にも重要なパートナーとなっている。
- アルピナはチューニング・カスタマイズのパーツ生産に特化、専念できるメリットがあります。
BMWアルピナとMの違い
Mは最もスポーツ・モードに特化し、ハード路線としての魅力的な「Mの獰猛さ」に魅了されます。
ALPINAはMとは立ち位置が相違し、スポーツ且つエレガント路線としての魅力的な「ALPINAの繊細さ」を持ち備え、日常の使用にウェイトをおいた超高性能モデルである。
BMWアルピナの歴史一覧(歴代アルピナ車)
年月 | 概要 (初期のALPINAはドイツバイエルン州の事務機器メーカーとしてはタイプライター等を製造) |
1961/04 |
ALPINA創立ALPINA創立者の息子であるブルカルト・ボーフェンジーペンにより、本人所有のBMW1500に対して、ソレックス製キャプレターをウェーバー(現マニエッティ・マレリ)製のキャブレター2基に変更したことから始まった。 |
1961/07 |
公認チューナーの称号ブルカルト・ボーフェンジーペンによってチューニングされたエンジンの性能が話題となりBMW本体のパウル・C.ハーネマンより評価される。以降、本体公認チューナーとしてALPINAがチューニングした純正車両と同等の車両保証が与えられることになった。 |
1965/01 |
合資会社設立アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン合資会社を設立した。所在地はドイツバイエルン州カウフボイレにある。当初の従業員は8名であった。 |
1968/02 |
モータースポーツ参戦開始ALPINAの知名度を更に高めるべく、モータースポーツ(ツーリングカーレース)参戦を開始する。 |
1970/12 |
レースシーンでの活躍全てのドイツ選手権を制覇する等、レースに於いて歴史的勝利を掲げ、技術力の確かさをアピールする。 |
1977/11 |
ツーリングカー選手権の王座獲得3.5CSLでツーリングカー選手権の王座に輝き、モータースポーツから撤退し、公道を走るクルマの開発に専念する。 |
1978/03 |
B6 2.8が登場B6 2.8が登場。3シリーズに高性能な6気筒を搭載し、全く新しい次元のドライブフィールを実現化する。 |
1978/12 | ![]() B7 Turbo登場初代5シリーズ(E12)をベースにリファインが施された、快適な最高速セダンB7 Turboの登場。 |
1980/04 |
C1 2.3登場3シリーズ(E21)323iをベースとした、C1 2.3の登場。 |
1982/07 | ![]() B9 3.5 Coupe登場「ALPINAの快感と大人の知性が共存したクーペ」、6シリーズ(E24)をベースとしたB9 3.5Coupeの登場。 |
1983/06 |
ドイツで自動車メーカーとして登録ドイツ自動車登録局に自動車メーカーとして正式に登録される。 |
1985/02 | ![]() C1 2.5/0登場C2 2.5/0(323ベースの排気量2554cc)の登場。 |
1985/07 | ![]() B10 3.5 Coupe登場E24の美しさにALPINAの特別感が加わって、なんとも言えないシルエットになっています。 BMWパフォーマンスをより進化させた、E24をベースとしたB10 3.5の登場。 |
1987/01 | ![]() B11 3.5登場11番目のALPINAとして、初めて7シリーズ(E32)をベースに登場したB11 3.5です。 |
1988/04 | ![]() B10 3.5/1登場E34をベースに専用チューンを施した最後のビックシックスを搭載する味わい深いモデル、B10 3.5/1の登場。 最高出力258ps/6000rpm、最大トルク33.8kgm/4000rpmを発揮する。 |
1988/07 | ![]() B12 5.0登場7シリーズE32のV12をベースに、B12 5.0が登場。 |
1988/11 |
市販車生産を優先しモータースポーツから撤退需要の増加に応え、市販車の開発と生産を優先し、モータースポーツから完全撤退する。 |
1989/03 | ![]() B10 BiTurbo(E34)登場ALPINAのイメージリーダーとして君臨したスーパーサルーンであるB10 BiTurbo(E34)の発表です。 |
1990/04 |
新社屋完成生産及び管理を統括する新社屋を建設し、従業員は120人に増える。 |
1990/06 | ![]() B12 5.0 Coupe登場8シリーズ(E31)の華麗なるフォルムとV12をベースに、B12 5.0クーペの登場。 |
1992/03 | ![]() B6 2.8/2登場E36型としては初のベースモデルとなる325iをチューニングしたB6 2.8/2の登場。 |
1992/07 |
SHIFT-TRONIC登場自動車メーカーとしては初めて、電子クラッチマネージメントシステム「SHIFT-TRONIC」を開発する。 |
1993/04 |
B10 4.0(E34)登場5シリーズ(E34)をベースとした、B10(4.0)の登場。 |
1993/05 |
SWITCH-TRONIC登場ステアリングの裏側に埋め込まれたボタンで、オートマチックトランスミッションのシフトアップ・ダウンできる「SWITCH-TRONIC」を開発する。 |
1995/01 | ![]() B8 4.6(E36)登場3シリーズ(E36)にDOHCのV8ユニットを搭載した、B8 4.6の登場。 |
1995/03 |
B12 5.7(E32)登場電気加熱式のスチール製キャタライザー「SUPER CAT」を開発し、自動車メーカーとしては初めてB12 5.7に標準装備。 |
1997/01 | ![]() B3 3.2(E36)登場3シリーズ(E36)をベースとした、B3 3.2の登場。 |
1997/01 | ![]() B10 V8(E39)登場5シリーズ(E39)をベースとした、B10V8の登場。 |
1997/08 | ![]() B10 3.2(E39)登場ハイパワー6気筒を望むエンスージャストの為、5シリーズ(E39)をベースとしたB10 3.2の開発・登場。 |
1999/06 |
B10 BiTurbo(E39)登場初めてのディーゼルモデル、D10 BiTurboを発表。 |
1999/07 | ![]() B12 6.0(E38)登場7シリーズ(E38)のV型12気筒エンジンをベースに、完全無欠のスーパーリムジンとしてB12 6.0が登場。 |
2003/01 | ![]() ROADSTAR V8(Z8)登場Z8をベースとしたROADSTER V8が、2003年のロサンゼルスモーターショーで発表、2004年7月から日本でも販売が始まりました。 |
2003/10 | ![]() B7 (E65)登場7シリーズ(E65)をベースとしたB7を発表。 |
2003/10 | ![]() ROADSTAR S (E85)登場新世代のロードスターBMW Z4をベースに、よりレーシングカーとして生まれ変わったALPINAロードスターSを10月27日に発売。 |
2005/03 | ![]() B5 4.4(E60)登場5シリーズ(E60)をベースとしたB10の後継車種、B5が登場。 |
2005/09 | ![]() B6 4.4(E63)登場性能と豪華さが日常生活における高い実用性と結びついた、新たな可能性をもつ真のマシンB6(E63)の登場。 |
2007/10 | ![]() B3 BiTurbo(E90)登場3シリーズ(E90)をベースとした、B3 BiTurbo Limousineの登場。 |
2008/04 | ![]() B6で20年ぶりにレース復帰過去、耐久レースで活躍したALPINAが、約20年ぶりに2009年からF1A GT3とADAC GTマスターズ選手権に参戦。 |
2009/07 | ![]() B7 BiTurbo(F01)登場7シリーズ(F01)をベースとしたB7 BiTurbo(F01)がデビュー。
内外装は専用仕様で「フォーム・フォローズ・ファンクション(機能のための形状)」コンセプト通りです。
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2010/03 | ![]() B3S BiTurbo(E92)登場E92ベースのB3 BiTurboクーペに“S”の称号を付加した、シリーズの最終完成型を意味するB3S BiTurboクーペ登場。 |
2010/05 | ![]() D3 BiTurbo(E90/E91/E92)登場E90/E91/E92 320dをベースとしたディーゼルエンジンモデル、D3 BiTurboを150台限定で発売。 |
2010/12 | ![]() B7 BiTurbo Limousine Allrad(F01)登場B7 BiTurbo Limousine Allrad 4WD(F01型)が登場。 |
2011/03 | ![]() B5 BiTurbo Touring(F11)登場B5 BiTurbo Touring(F11型)が、ジュネーブモーターショーで発表。 |
2011/11 | ![]() B3 GT3発表B3 GT3発表(東京モーターショー2011でワールドプレミアを飾った)。 |
2011/12 | ![]() B6 BiTurbo(F12/F13)登場B6 BiTurbo(F13クーペ・F12カブリオレ)が登場。 |
2012/02 |
B3 S BiTurbo限定モデル登場アルピナ車の日本輸入3333台記念の限定モデル登場。 |
2012/04 | ![]() B5/B6のBiturboにスーパー・スペック仕様登場B5/B6のBiturboにスーパー・スペック仕様が登場。 |
2012/06 | ![]() D5 turbo(F10)登場D5ターボが登場。 |
2012/12 | ![]() B7 BiTurbo(F01)フェイスリフトB7 BiTurbo(F01)がフェイスリフトされ日本に導入。 |
2013/03 | ![]() B3 BiTurbo(F30)登場B3 BiTurbo (F30)がジュネーブ・モーターショーでデビュー。 |
2013/03 | ![]() XD3 BiTurbo (F25)登場XD3 BiTurbo (F25)がジュネーブ・モーターショーにてプレビュー(日本導入未定)。 |
2013/09 | ![]() D3 BiTurbo (F30)登場D3 BiTurbo(F30)がフランクフルトショーで世界初公開・デビューです。 |
2013/11 | ![]() B4 BiTurbo (F32)登場4シリーズ(F32)をベースとしたB4 BiTurboを早々に開発・登場させ、東京モーターショー2013にて世界初公開・デビューです。 |
2014/03 | ![]() B4 BiTurboカブリオレ (F33)登場B4 BiTurboカブリオレ(F33)がジュネーブモーターショー2014にて世界初公開・デビューです。 |
2014/03 | ![]() B6 BiTurbo (F06)登場B6 BiTurboグランクーペ(F06)がジュネーブモーターショー2014にて世界初公開・デビューです。 |
2014/09 | ![]() D4 BiTurbo (F32)登場D4 BiTurbo(F32)を公開いたしました。 |
2015/03 | ![]() B5 BiTurbo (F10)設立50周年限定モデル登場設立50周年を記念したB5 BiTurbo(F10)をジュネーブ・モーターショー2015で発表。 |
2015/10 | ![]() B6 BiTurbo (F12)設立50周年限定モデル登場設立50周年を記念したB6 BiTurboカブリオ エディション50を、東京モーターショー2015で世界初披露しました。 |
2016/03 | ![]() B7 BiTurbo (G11/G12)登場B7 BiTurbo(G11/12)がジュネーブモーターショー2016にて世界初公開・デビューです。 |
2017/03 | ![]() B5 BiTurbo (G30)登場B5 BiTurbo(G30)がジュネーブモーターショー2017にて世界初公開・デビューです。 |
2017/09 | ![]() D5S (G30)登場D5S(G30)がフランクフルトショー2017にて世界初公開・デビューです。 |
2017/11 | ![]() B5 BiTurbo (G31)登場B5 BiTurbo(G31)が東京モーターショー2017にてジャパンプレミアのツーリングモデルです。 |
2020/20 |
Cotyパフォーマンス部門受賞 (G20)日本カーオブザイヤー・パフォーマンス賞部門はBMWアルピナB3 |