炎上狙い?自動車評論家のコメントを斬る

池田直渡さんの記事については、記事全般について、あまりにも違和感を感じる感想を持ちました。
他の自動車評論家の方々の記事は、多少の偏りがあったとしても適切な調査と知識に裏付けされた水準なのかピックアップしてみます。

目次

【スズキ バレーノ 試乗】インド製であることよりも「日本軽視」が問題…松下宏氏

http://response.jp/article/2016/07/17/278609.html

池田氏が賛美しまくったエンジンですが、上記記事は対象的な内容である。批判的な記事内容であるが、特に違和感は感じられません。

またこのエンジンはヨーロッパ向けの仕様をそのままで輸入したと見えて、プレミアムガソリン仕様である。当然ながら日本向けにはレギュラーガソリン仕様にすべきである。
・・・
最近は多くの日系自動車メーカーが、世界を見て日本を見なくなる傾向を強めているが、スズキにはもっと国内市場をしっかりと見据え、国内市場に重きを置いたクルマ作りを徹底してほしいと思う。

あえて右ハンドル仕様を作っているのだから、設計段階で日本向けを考慮することは出来ないのかと思われるが、現時点では直噴ターボのレギュラー対応に対する技術力が足りないのだろう。
今後、直噴ターボが主流になることは当然の流れであるため、今後、対応させてくるのかもしれない。

【ホンダ ジェイドRS 800km試乗 後編】ニッチ過ぎる立ち位置、ライバルは「レヴォーグ」か…井元康一郎

http://response.jp/article/2016/06/24/277416.html

良い点は褒める、悪い点はそれなりに、という意味では適切な感じである。

ソリッドウィングフェイス自体、2003年発売の3代目『オデッセイ』以降、複数のホンダ車に使われてきた顔に名前をつけただけのものだが、フロントグリルのセンターが厚く、顔の両端に行くに従って目が細まっていくような造形は、クルマの“眼力”を演出するのには本来不向きだ。それをすべての車種に適用していくのがデザイン戦略上いいかどうか、首脳部やデザイン部門はやり直しがきくうちにもう一度よく考えたほうがいいのではないか。

この点をまともに指摘しているのは、この評論家ぐらいでしょうか。

フィット以降は、やり過ぎでステップワゴンで完全に失敗だったという認識になっていれば良いのだが、最新フリードを見ると学習能力が無いのか間に合わなかったのか・・・。

かつて“ターボ王国”であった日本・・・今はなぜ「ターボ車」が少ないのか(渡辺陽一郎氏)

http://autoc-one.jp/special/2793895/0002.html

欧州車の小排気量ターボに見られる、いくつかの欠点

この方は池田氏同様に欧州の「ダウンサイジングターボ」の本質を理解されていない記事です。完全な知識不足です。
小排気量ターボという呼び名は、適切ではありません。

メカニズムも複雑だ。ターボチャージャー、インタークーラー、直噴システムなどが加わり、従来の自然吸気エンジンに比べてコストが高い。

ダウンサイジングであるから、従来の4気筒、6気筒の大きな排気量からのサイズダウンとなり、エンジン自体のコストダウンとなります。
3リッター6気筒から、2リッター4気筒ターボへサイズダウンし、ターボの加給度合で排気量を区分けする。
そんな欧州車の実情が全く知らないような記事に見えます。
また、1200回転以下の極低回転域でもNA以上のトルクは出ているのだが・・・。

  • 日本はハイブリッド
  • 欧州はディーゼルとダウンサイジング、直噴ターボ

という別々の進化を遂げたので、双方で出遅れたのである。
日本の燃費計測法や環境は、ハイブリッド車に優位なものの、コストや燃費のパフォーマンスではダウンサイジングターボにも競争力がある。日本のメーカーは、コスト的にも燃費的にもハイブリッドの競合となってしまうダウンサイジングターボに力を入れられないのが実情である。

軽自動車のターボを小型&普通車にも生かして、日本車の商品力や競争力を高めて欲しい。

いいえ。
軽自動車は、重量級ボディを超小排気量で補うためのターボであって、高回転型ターボです。
比較的低回転域で走る小型車や普通車とって、軽のエンジン特性向けのターボを生かすことは出来ません。

マツダ新型ロータリー搭載車「RX-9」開発にGO!価格は約800万円に決定との真相は!?(桃田健史氏)

http://autoc-one.jp/mazda/special-2863288/

ニュースの出所はホリデーオート

まあ、雑誌の中のニューモデル予想記事の一つ。
完成度の低いイラスト風予想図が掲載されています。
ショーモデルのRXビジョンよりは、現実的なディテールでしたが。

2chまとめサイト予想記事が噂として独り歩き

ホリデーオートを予想記事をベースとした発端としており、公式リリースもない根も葉もない噂に過ぎませんでした。
この桃田氏は、このようなゴシップ記事をベースに、ここまで記事を書けるものです。

商品コンセプトは「RX-7」や「RX-8」とはまったく違う

RX-9が出るともRXビジョンをベースに作っているニュースも無い中で、空想記事が書けるものだと感心してしまいます。

仮に、「RX-VISION」=「RX-9」とした場合、「RX-9」はスーパーカーになる。

いいえ。
2ローターターボのRX-7は、280ps。頑張って320psが市販車レベルだろう。
3ローターターボのユーノスコスモも280ps。頑張って400psがいいところ。
いかに新技術を投入しようともロータリーは限界と思われます。
そもそもロータリーは軽量・低重心としての存在価値があり、大排気量レシプロエンジン車との対抗馬ではありません。
どこが、レクサスLC級やGT-R級なのか・・・全くの知識不足ではなかろうか。

【BMW 225xe アクティブツアラー 試乗】「330e」と乗り比べることをお勧めする…松下宏氏

http://response.jp/article/2016/09/02/281134.html

330eの方が動力性能が優れているが、それだけでなく操縦安定性や乗り心地など、走りに関するいろいろな要素で330eが225xeを上回っているのだ。225xeを選ぶときには、330eと乗り比べることをお勧めする。

2シリーズを選ぶ方はコンパクトサイズとしてのミニバンや価格で選ぶ方が多いです。
上級車かつFRの3シリーズが良いのは当たり前で330eを薦めるのは、ナンセンスですね。
この最後のコメントで225xeの買う気を失わせるだけの威力のあるし、自動車評論家の薦め方として比較対象が誤っている気がします。

走りという観点でなく、なぜ2シリーズを選ぶのかという、基本的な購入理由が抜けていると思われます。
価格的も225xeは、488万円、330eは、554万円となり、この価格差なら比較対象にもなるが、そもそも330eとなればLuxuryやMsportでないエントリーグレードを選ぶケースは少ないでしょう。

【期待が外れた】スズキ ラパン 現行…初代の持っていたエスプリは消えた(井元康一郎氏)

http://response.jp/article/2017/01/04/287840.html

初代は、コンセプトの目新しさもあって売れたのである。
2代目以降の売れ行き不振の理由は、ライバル車の多様化により、ラパンのニーズが減っただけであり、デザインが不振の理由ではない。

また、先代モデルの一部では丸目ライトの設定があるのも知らないのでしょう。完全な知識不足です。

女性ユーザーが9割のラパンであれば丸目ライトは決して失敗ではない。
丸目ライトでの失敗は、男性ユーザーの多かった旧シエンタの様な車を指すのである。

登場当時、自動車の世界はすでに空力重視のデザインが全盛になっていた。

いいえ。
日産ラシーンという、斬新なデザインのそっくり車が存在しているのを知らないのでしょう。

空力無視のスクエアデザインやライト形状も似ており、全く目新しくは無い。
ラパンのようなデザインが軽自動車には存在しなかっただけである。

トヨタ「プリウス PHV」(公道試乗)河村康彦氏

http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/impression/1049461.html

100km/hクルージング時には30分ほどで使い切ってしまうというもの。となれば、「30分走って20分の充電」など、まさに噴飯ものであるのは明らかだろう。

いいえ。
こんな使い方をするヒマな方はいない。まったく机上の空論的ナンセンスな発想ですね。
PHVの現状の性能と使い方を理解していない記事です。完全な知識不足です。
現在のPHVは、短距離用途(実質、隣の市に行く程度)しか、その性能を発揮できないのです。
急速充電対応は、ちょっと寄り道時の充電時間短縮の効率アップと捉えるべきです。

激売れだったトヨタ プリウスに異変!? 売れ行きが半減の理由(渡辺陽一郎氏)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170607-00010003-autoconen-bus_all&p=1

  • プリウスブームが去った
  • フロントのデザイン
  • C-HRに流れた

非常に詰めの甘い記事です。
最大の要因は、デザインの悪さであり、これが全てと言って良いでしょう。

さらに、ライバル車の日産ノート、シエンタやトヨタ内でのハイブリッド車の拡充などの指摘がありません。
そもそもセダンのプリウスからSUV(C-HR)に流れる層は多くありません。

トヨタの本命、新型カムリがプリウス超える?セダン人気復活なるか!(渡辺陽一郎氏)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170630-00010000-autoconen-bus_all

ヤフーニュースにも載る記事は、まるで炎上狙いのタイトルであるかのように、違和感満載です。
プリウス、トヨタユーザーだけでなく、一般ユーザーの誰もが疑問に思うことでしょう。

カムリとプリウスは車格が全く異なりライバル関係にありません。
セダンとしてマークXとの関係を真っ先に述べるべきですが、記事にはそのキーワードすら出てきません。

アクアの燃費が劣ろうが大多数のユーザーは価格で選ぶため、プリウスの競合にはなりません。

なぜAT車のギヤは多段化するのか 新型「アコード」ついに10速AT、その狙いとは?(鈴木ケンイチ氏)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170702-00010000-norimono-bus_all

本質的なところは捉えていると思います。
8ATが当たり前のBMWユーザーにとっては、異論は無い記事です。
むしろ、ユーザーコメントからは、割合の中心を占める国産車ユーザーの理解不足が感じられる点で、解説が不足しているでしょう。
また、トヨタ10速ATは市販化済だし、MTはDCT/DSGなどのツインクラッチにカタチを替えているあたりの解説が無いです。
重量増もそれほどでは無いし、低速域でも効果がある多段ATのメリットを知らない意味不明なユーザーコメントが多い点なども、某氏の影響なのでしょう。

【スズキ スイフト ハイブリッドRS 500km試乗】速い、安い、美味いの3拍子…井元康一郎

https://response.jp/article/2017/10/01/300486.html

マイルドハイブリッドは普通のクルマのCO2排出量を下げるのに有用な技術として今日、世界で注目されている。スズキがその技術を市販車に積極投入し、ノウハウを深めようとしている点は評価できるのだが、エンジンとモーターを協調させて最適なエネルギー利用を行うチューニングができているかというと、まだまだという感があった。

池田氏がベタ褒めしているマイルドハイブリッドですが、実際のインプレは上記の通りで私の印象と同じです。

ガソリン・ディーゼル車全廃が欧州で急に宣言された真の事情(井元康一郎氏)

http://diamond.jp/articles/-/138011?page=4

同じ自動車ジャーナリストでも自動車を含むの見識が狭いか広いかという点で、池田氏と井元氏は対象的です。

全体像が全く見えていない(知らない)池田氏と井元氏では、ビジネスサイトに同じ載せる自動車関連記事の厚みや信憑性が全く異なりますね。

日産の検査不正に国交省が激怒する本当の理由(井元康一郎氏)

http://diamond.jp/articles/-/150439?page=6

この記事も全く的外れな池田氏とは対照的な記事です。

ジャーナリストとしてメーカー提灯モードになっていない点でも好感が持てます。

だが、有識者の陣容を見てみると、弁護士、学者、ISOのプロフェッショナルで、完成検査と品質検査双方の知見を持つ生産のプロは入っていない。“今のシステムをなるべく維持したい”という本音が見え隠れする。

理由として指摘している内容も、ヒアリングした内容をそのまま提灯するようなi氏とは異なり、ジャーナリストとしての知見が入っていると思われます。

トヨタだけがフランクフルトでEVコンセプトカーを出展しなかった理由(鈴木ケンイチ氏)

http://diamond.jp/articles/-/143626?page=3

肝心の東京モーターショーでEV車が出品できず全くハズレの記事です。
本人も恥ずかしくて削除したいレベルではないでしょうか。
HV技術がEVに転用できるとするのは、完全なトヨタ提灯記事の間違いで、すぐに出せないが正解です。

その意味でi氏同様に、HVとEVを延長線上としてトヨタを擁護する記事は、全否定できる象徴的な事例になったと思います。

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