第45回東京モーターショー2017(アルピナ)

第45回東京モーターショー2017のアルピナブースの紹介です。
毎度、アルピナブースの佇まいは変わらないイメージですが、BMWの展示が無かった2009年度も展示していたアルピナは、ブランドとしても安心感・安定感に繋がっています。

Alpina B5 Bi Turboのジャパンプレミア

新型5シリーズがベースモデルのB5はセダン(G30)とツーリング(G11)の2タイプ。
強大なパワーを受け止めるパワートレーンは4WD。
直噴4.4LのV8気筒ガソリンエンジンは、ツインターボ化。
最大出力608hp、最大トルク81.6kgmを発生。
セダン:0‐100km/h加速3.5秒、最高巡航速度330km/h
ツーリング:0‐100km/h加速3.7秒、最高巡航速度322km/h

BMW ALPINA D5 S Bi-Turbo Limousine Allrad

こちらもジャパンプレミアとなるモデルです。
5シリーズセダンをベースとし、3リッター直6ディーゼル・ツインターボのエンジンを搭載します。
アルピナチューンは、最高出力388psと540iのガソリンエンジンを超え、最大トルク800Nmと怒涛の数値となっています。
結果、0-100km/h加速で4.4秒と最高速度286km/hとなり、現時点では市販車ディーゼル最速のスペックです。

世界各国のBMW自動車工場

世界各国で製造されるBMWの自動車工場の一覧

自動車生産のグローバル化が進み、ドイツ本国のみならず世界各国で製造がおこなわれています。
その生産車両は、自国のみならず、世界各国へ輸出されています。

  • ドイツ連邦共和国の工場

    • バイエルン州
      • ニーダーバイエルン地区のディンゴルフィング工場:5、6、7シリーズを生産
      • ランツフート工場:エンジン、駆動系、内外装部品
      • ミュンヘン工場:3シリーズ、V8・V12ガソリンエンジン、M用エンジン
      • レーゲンスブルク工場:1シリーズ、3シリーズ、M3、M仕様
      • ベルリン工場:モーターサイクル
      • バッカースドルフ工場:CFRP部品
      • ウンターシュライスハイム研究開発センター(2018/4~):自動運転技術。自動運転のコネクテッドEV「BMW i NEXT」計画
    • ザクセン州ライプツィヒ(ライプチヒ)工場:電気自動車の研究開発、生産拠点
    • チューリンゲン州アイゼナッハ工場:テスト、製造関連機器
  • アメリカ:サウスカロライナ州スパータンバーグ工場

    創業は1994年。北米向けZ3の生産を開始。主に北米用と輸出向けのX3~X7シリーズの生産

  • オーストリア共和国:オーバーエスターライヒ州シュタイヤ工場

    マグナシュタイヤ社、6気筒ガソリン・ディーゼルエンジン、4気筒ディーゼルエンジン製造

  • イギリス:オックスフォード州オックスフォード工場

    MINIの生産全般

  • ロシア連邦:カリーニングラード州カリーニングラード工場

    ノックダウン生産

  • エジプト:カイロ工場

    創業は1999年。ノックダウン生産

  • 南アフリカ共和国:ロスリン工場

    創業は1973年と古い。主に3、5、X3、X5シリーズを生産。日本へは2000年から輸出の実績有り。

  • インドネシア:ジャカルタ工場

    北部のガヤ・モーター社で国内向け生産

  • インド:タミルナド州チェンナイ工場

    創業は2007年。インド国内向けの生産。

  • マレーシア連邦:クダ州クリム工場

    マレーシア国内向け5シリーズのノックダウン生産(組み立て専門)

  • タイ:ラヨーン県アマタシティー工業団地工場

    主に3、5、7、X3シリーズ、PHV車をノックダウン生産。タイ国内とASEAN諸国向けへ輸出。

  • 中華人民共和国:遼寧省瀋陽工場

    創業は2004年。ブリリアンス・チャイナ・オートモーティブ・ホールディングス(華晨中国汽車)との合弁工場で
    主に中国国内向けを生産。EU向けの輸出を開始。

  • パキスタン:カラチ工場

    創業は2007年。ノックダウン生産

  • ブラジル:南部サンタカタリーナ州のアラクアリ工場

    2014年よ

  • メキシコ:中西部サン・ルイス・ポトシ州の工場

    2019年から3シリーズを、世界市場向けに生産予定。アメリカのトランプ大統領により、米国向け自動車に35%の国境税を課す方針

り、1、3、X1、X3シリーズの生産を開始。

日本向けのBMWは、どこで生産しているのか

製造国は、BMWの車体番号ルールで確認できます。

電気自動車(EV)の出遅れトヨタを擁護する自動車評論家

トヨタのハイブリッド技術は世界一だが

ハイブリッド車はエンジンがメインであり、バッテリーも走行主体の大容量を搭載してはいません。
エンジンとモーターを相互に稼働させる技術はトヨタが世界一であることに異論はありません。
しかし、日本ほどハイブリッド車は世界で売れていないのです。

世界の潮流を知らない池田直渡氏は、ハイブリッドで世界一、延長線上のEVも世界一を取れるという説を展開しています。
マスコミだけでなくトヨタ社長ですら出遅れの事実を早期に認識しています。

そして、ハイブリッド技術がEVの電気自動車に転用可能、即世界一とはなりません。

ハイブリッド技術が転用出来るのか?

インバーター、モーターなど流用できるのですが、プリウスはモーター主体で走っているわけではありません。
HVバッテリーはEV車とは比べ物にならない小型サイズであって、大容量なEV車とは根本的に異なります。
バッテリーを使い切ればエンジンを使えるHVやPHVと異なり、バッテリーのみを使うEV車とは電気エネルギーのマネージメントが根本的に異なります。
EV車はハイブリッドの延長線上と考える池田氏にとっては、トヨタ社長自ら出遅れを認めている点について、永遠に理解できないでしょう。
HV車の延長線上にあるのであれば、エンジンの代りにバッテリーを大量に積めば良いという発想が池田氏です。
しかし、トヨタはその完成車を登場させるには、数年かかるのです。

初代リーフが登場した時点で、プリウスの敵では無いとトヨタ経営陣は考えたのでしょう。
しかし、リーフが航続距離400キロを超えてくると話は変わってきます。

日産リーフなどのようにマイナーチェンジ、フルチェンジを重ねてその欠点を改良している車とプリウスPHVでは比較することすらナンセンスです。
それでも評論家やジャーナリストの擁護発言が目に付きます。

BMWとトヨタの提携においてトヨタは見捨てられた

BMWはトヨタの提携を通してトヨタ製ハイブリッド車の供給があると誰もが考えました。しかし実態はどうでしょうか?
トヨタ製エンジンを積んだBMWは全く登場していません。
トヨタとの提携時点でBMWは、自社のHV車市販車がすでにあり、渋滞向けHVについては全く魅力的に映らなかったと言えます。

提携後のトヨタHVシステムについては、将来性や優位性が無く、BMWにとって魅力的な技術でないことを早期に見切ったのでしょう。
BMWは、カーボンシャーシやダウンサイジングターボ、ディーゼルターボなどトヨタに対して優位な技術を持っています。
そして、BMWは水素自動車でも早めに将来性に見切りを付けています。

トヨタがHVで世界一となり、自己満足している間、欧州や北米、アジアではHVやPHVの将来性が無い現実が表面化してきました。

HV技術にEV技術は含まれるのか?

この危機感は、トヨタの販売サイドや製造現場でも大きな懸念点となっています。
現場の危機感は、理解不足によるものなのでしょうか。マスコミの指摘も同様なのでしょうか?

現在、トヨタはHVシステムの優位性は、モーターとエンジンの効率化を追求した、「THS2」のトヨタハイブリッドシステムを熟成させた結果なのです。
このTHS2の完成度の高さがトヨタHVの全てであり、アトキンソンサイクルエンジンもモーターとバッテリーも他社との効率性に大きな差は無いのです。
純粋のモーターとバッテリーのみを動力とした研究は、まだまだなのです。
今更ながらにデンソーとの共同会社を立ち上げるなど、まだスタート地点なのです。

そして、すでに市販車を登場させているテスラ、BMW、日産とは決定的な技術的差が発生しています。

バッテリーの劣化や寿命などで、中古車の値崩れしている現実や性能から、電気自動車が主力になることは、まだまだ先になるとトヨタは考えていたのでしょう。
BMWや日産などのライバルメーカーがすでに市販車を数年前に登場させ、何年も経過していますが失敗策だと笑っていたのでしょうか。
トヨタがFCVが本気で次世代を握れると思っていたのでしょうか?

カリフォルニアの規制がHV車を除いたり、すでにHVの劣勢が早期に判明した時点でEV化の流れは明らかだったのです。
プリウスPHVの登場すら色褪せていた感があります。

トヨタHVは世界一の宣言するジャーナリストの記事が、日本の製造業の根幹を誤った方向に導かないよう正しい判断を望みたいと思います。

テスラとトヨタの提携においてトヨタは見捨てられた

テスラとトヨタのEV製造としては、RAV4ベースの市販車が登場したが、協業が上手くいかず1900台で終わった。
以降、トヨタはFCVの水素自動車に力を入れた点で、テスラとは方向性が異なり、提携を解消しています。

トヨタの財力があれば、資本比率を高め次世代自動車の選択肢としてテスラ技術を利用する選択も出来たはずです。
今では、EV技術にしても自動運転技術にしてもトヨタの遥か先であるテスラです。
池田氏がどう擁護しようとも、HV世界一のトヨタは空前の灯であると言えます。
やはり、トヨタ社長の失策と言えるでしょう。

電気自動車では完全に出遅れ

米電気自動車(EV)メーカーのテスラは、普及価格帯セダン「モデル3」を発売し約380万円に設定しています。
この価格帯まで下がってくると大手メーカーを脅かす可能性があります。
日産もカタログ値の航続距離400キロのリーフを発売し、好調な出だしです。
むしろ、トヨタプリウスPHVよりも安いグレードもあります。

一方でトヨタと提携したBMWは、トヨタのハイブリッド技術を得るために提携したと予想されました。
しかし、2017年時点では、PHV、EVともにトヨタが完全に出遅れの状態となっています。

HVはおろか、プラグインハイブリッド搭載車のラインナップはトヨタ車を圧倒しています。
BMW iブランドにより、すでに電気自動車のi3が発売済です。

販売台数を見れば、テスラ、日産、BMWという3社の独走態勢となっています。

トヨタは、ショーモデルでの出品レベルに留まっています。(2016年)
http://www.toyota.co.jp/jpn/tech/environment/ev/
とても新型車が登場するような完成度ではありません。

世界のモーターショーでも完全な見劣り

中国の自動車ショーは、観客動員数で世界最大規模となっており、世界の注目が集中します。
その中では、世界一とトヨタが考えるFCVの燃料自動車やハイブリッド車など見向きもされず、世界の潮流は完全にEVの電気自動車になっています。

超低価格なEV中国車両の新興メーカーが中国国内に出回るだけでなく、欧州車も続々とEV市販モデルと予定モデルを投入しています。

その中では、トヨタとホンダの出遅れが目立つところです。

水素自動車は電気自動車に勝てない

特に水素自動車は、そのデビューが速いもののインフラ面でEVに対しての優位性を保てないでいます。
その理由とは、水素スタンド、水素ステーションを作るインフラ投資には莫大な投資が必要だからです。
水素補充の必要があったり、その維持管理にもコストがかかります。
EVスタンドのように、電気が通っていれば作れてしまうインフラとは全く異なっているのです。
家庭充電も可能であり、家庭用太陽光発電との連携も可能であったり、EVのインフラやコストの点で水素に勝ち目はありません。

当初は、ガソリンの代替として水素自動車の方が実現性があると思われていました。
しかし、電気自動車の性能アップとコストダウンのスピードが、水素自動車(FCV)の性能向上を遥かに超えてしまったためです。
BMWも先々代7シリーズを最後に次期水素自動車の登場もありません。
水素自動車では、トヨタとホンダぐらいであり、ガラパゴスなガラケーの二の舞のようです。

もう、FCVが日の目を見ることは無いでしょう。

自動車評論家の的外れなコメントが目立つ

トヨタはEV開発に出遅れたのか?
http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1708/28/news027.html
実際に市販車が無い段階で、登場させるは簡単だと書くのは全くのナンセンスです。

トヨタは電気自動車技術で本当に出遅れたのか?
https://news.yahoo.co.jp/byline/kunisawamitsuhiro/20170829-00075087/
この評論家も同様に、HVの延長線上でEV車を語っている。
すでに市販車でそのノウハウを蓄積している先行メーカーは、第一世代の欠点をふまえてマイナーチェンジ、フルチェンジを行い第二世代に突入しているのです。
トヨタの出遅れは明らかなのに負け犬の遠吠えに聞こえます。

掃除機のダイソンが自動車製造に参入

掃除機や扇風機のダイソンが、2020年までに電気自動車に参入を発表しました。
ダイソンのデジタルモーター(Dyson Digital Motor:DDM)を駆動用として、10億ポンド(約1506億円)の予算を車体とバッテリー技術の開発に充て開発は400人体制とのことです。

家電メーカーの直接参入は、ブランドや知名度などの点でグーグルやアップルなどのIT勢力とは異なり、トヨタやホンダ、マツダにとって、かなりのインパクトがあるニュースです。

テスラとの提携を解除したトヨタの敗因

トヨタはFCVの水素自動車を今後の本命と考えていただけに、テスラ首脳陣のEV本命との考え方にギャップが生まれ、提携解除となったようです。
当初、EVの航続距離がとても実用的では無かった5年前から急速に実用的な距離になり、コストも大きく下がって来ています。
トヨタやホンダも自動車メーカーでしか製造できないエンジン技術を温存したい思惑もあり、水素を使う燃料自動車・エンジンが本命と予見したようです。

しかし、欧州メーカーが飯のタネである燃料エンジンを捨てて、EVに舵を切ったことでトヨタやホンダ、マツダの思惑が総崩れとなっているのです。
複雑なエンジン製造こそ製造業の主軸であり、多数の雇用を抱える自動車関連企業にとって、自動車メーカーの優位性を保ちたいとの発想が裏目に出てしまいました。

テスラと提携を継続していれば、テスラOEM車両をトヨタブランドとして早期に市場投入できた可能性もあります。
結果的にトヨタ首脳陣の経営ミスと言えるでしょうか。

マツダとの提携に意味はあるのか

某自動車ジャーナリストの提灯記事が目立つマツダとトヨタとの提携ですが、トヨタにとってHVのパッケージを売り込む車種が増えるだけでしょう。
マツダのSKYACTIVE技術など、EV転換の流れの中では、どうでも良いテクノロジーなのです。
マツダにとっては、HV,PHV,EVに乗り遅れた時点で将来的に淘汰される運命であり、トヨタ陣営として資本提携は最終的に多いに意味があると言えるでしょうか。

今こそ日産陣営の商機

廉価版のハイブリッド車ラインナップで出遅れた日産ですが、シリーズハイブリッド(発電エンジン駆動モーター)の日産ノートで販売台数1位となりました。
新型ノートの販売も好調です。このタイミングで、プリウスはカッコ悪い、時代遅れなハイブリッド的なイメージが消費者に認知されると一斉に日産車に関心が向く可能性もあります。

日本メーカーとしてテスラに勝る安さのリーフを市販している日産に期待がかかります。

自動車メーカーとディーラーの既得権を守るガラパゴス日本

自動車メーカーはエンジン製造のために膨大な従業員を抱える城下町を形成しています。
簡単にガソリンエンジンを切れない事情があるのです。そのための延命措置としてのハイブリッドであったのです。

しかし、トヨタの思いとは裏腹に世界の情勢は、トヨタ首脳部が描くビジョンの先を進んでしまっています。
ある意味、ゴーンの日産は世界的な視野とビジョンでリーフを市販していることがわかります。

欧州がエンジンを捨て、2040年の完全EV化を発表

日本メーカー絶対主義の某Iジャーナリストが、欧州車の環境汚染のツケだとか意味不明なコメントを行っていますが、実情は異なります。
それは、日本メーカーよりも進んだEV車技術により、EV化の目処が立っているからです。
従来の燃料エンジンを捨てるという自動車メーカーにとって影響のある計画を早期に認識し、計画的にEV化への転換を図ることを意味しています。
それは、エンジン製造に関する雇用が奪われる可能性を認識しての決断なのです。

古賀茂明「安倍政権の戦略ミスで電気自動車は世界最後尾の日本 トヨタ社長の涙の意味」

https://dot.asahi.com/dot/2017070900023.html?page=1

安倍政権のせいにしている点が古賀氏らしい。
全く関係ありません。少なくともHVのシェアは世界一でガソリン消費は下がっており、欧州よりもクリーンな排気ガスである点でも政策に誤りは無し。
単に世界の潮流がHV,PHVを飛び越して、いきなりEVになった点でドイツが追従するとは思わなかっただけです。

現在の性能ではエンジンがEVの代替となりうる性能とインフラが無いため、現時点の補助金政策にはまだまだ意味があるでしょう。
HVとFCVでは世界一のトヨタだが、PHV、EVでも世界一の車を発売しておくべきだったのが世界NO1メーカーの責務です。

トヨタ:EV開発巻き返しへマツダ、デンソーと新会社設立

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-09-28/OWZ1926JTSER01

トヨタの豊田章男社長は提携での共同会見で、EV開発について、両社の混成チームを結成して開発にあたるとしていた。また、豊田社長は19日のイベントで、同社のEV開発は少し「遅れ」ていたと指摘していた。

社長も遅れを認めているようで、ハイブリッド技術はそのまま流用できない遅れが、このような新会社設立となっているようです。
まあ、対応としてはスピード感があるものの他メーカーから見れば今更感が漂います。

EV車の将来は明るいのか?

リチウムイオンバッテリーの寿命や価格など、まだまだ超えるべき難題は山積みとなっています。
ただ、リーフやBMW i3を見れば性能は価格は、年々良くなっていることは事実です。
ダイソンなどの家電メーカーや中国資本のロータス買収を見れば、自動車のシャーシ技術を買収したり、コンピュータ解析したりすることは可能でしょう。
少なくともガソリンエンジン製造に比べれば、シャーシ製造のハードルは低いハズです。
中国の自動車メーカー乱立を見れば、基本的にはパクリからスタートします。
製造技術は、中国弱小メーカーでも開発可能なのであり、自動車評論家の言うように100年もかかるテクノロジーでは無いのです。

なぜ、ジャーナリストや自動車評論家は、世界の情勢が見えないのでしょうか。
国内メーカーを擁護するのでしょう。
少なくともEV車は、スマホや家電で駆逐された国内家電メーカー同様に、国内自動車メーカーの脅威であることをトヨタの社長も十分認識しているはずです。
販売網にしても、ダイソンのネット販売を見れば、全国のディーラーネットワークなど不要であることは言うまでもありません。
家電ストアの店頭に展示するスペースも設けても良いのです。

いずれにしても池田直渡氏の提灯記事は、シャープのIGZO同様に井の中の蛙なのです。

トヨタとマツダとデンソーのEV計画とは何か?

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1710/10/news028.html

池田直渡氏の記事の疑問点をここでも指摘してみます。

少なくともトヨタにとっては「EV技術」は「HV技術」の部分集合でしかない。

完全な誤りです。単なる延長線であれば、新聞社もマスコミも「EV出遅れ」とは書きません。

【環境】マイルドハイブリッドからEVまでの幅広い意味での「電動化」

どうして、スズキのマイルドハイブリッドが出て来るのでしょうか。全く意味不明です。

90%をトヨタが出資する。マツダとデンソーが5%。恐らくダイハツも5%出資すると思われるが

ダイハツは出しません。全く意味不明です。

短期間/ローコストで優れた製品を大量開発できる。これこそがトヨタが喉から手が出るほどほしかったマツダの開発手法である。

出ました。マツダ提灯記事です。肝心のEV企業にとって、マツダの手法などどうでも良い事です。

電気自動車は、ディーラー販売整備網が必要なのか?

池田直渡氏は、自動車の販売や整備にはディーラー網が欠かせないという。
全くの誤りです。
この発想はダイソンの売り方、保守の仕方を見れば、そのような考え方が完全に誤りであることに気づくのでしょう。

電気自動車は、専用シャーシが必要で自動車メーカーしか開発できないのか?

池田直渡氏は、シャーシの開発には自動車メーカーのノウハウが必要で新興メーカーには作れないという。
全くの誤りです。
新興メーカーのテスラは、2代目で独自シャーシの開発に漕ぎつけています。
中国のBYDも独自のEV車を販売済です。
例えばグーグルやアップルが本気になれば、弱小メーカーを丸ごと買収したり、ヘッドハンティングなど難しいことではありません。
韓国に丸ごとコピーされ価格で淘汰された家電業界のように、池田氏の日本擁護発想は、全くの誤りなのです。

中国メーカーのパクリ技術は凄まじく、現在のコンピュータ解析技術をもってすれば、低中速度域でなら全く困らないと思われます。
よって、中国製EVの航続距離が300キロを超え、価格が200万を切った段階で、ガソリン車と逆転することは明らかです。

電力供給は世界の隅々まで行き渡っており、インフラとしてGSスタンドを作ったり、燃料を運んだりする手間を考えればEVスタンドの方が遥かに安いことは言うまでもありません。
安価な太陽電池パネルを使い充電所を作れば、世界の奥地でも車の充電が可能になります。

池田氏がマツダ氏を提灯しようとも、ACTIVE-Xなどのガソリン延命策は、何の意味も無いということです。

なぜトヨタは”EV参入”を決断できたのか

http://president.jp/articles/-/23079?page=3

全くの誤りです。
タイトルは「決断できなのか?」ではなく「もっと早く決断しなかったのか?」です。
海外の法規性もHVが蚊帳の外になっていたり、早くから出遅れが明確化していたのです。

そもそも水素自動車の方がデメリットは圧倒的であり、EV車に比べたデメリットなど比べ物になりません。
バッテリーとモーターの製造ノウハウ、製造分担など、トヨタは日産やBMWの数年遅れています。

その出遅れと経営責任は明らかです。

仮に政治的な動きは、欧州メーカーにとっても血を見ることになるでしょう。
しかし、BMWを含む全メーカーがEV車開発を先行させているのは、将来を見越した流れなのです。
日産以外のトヨタ護送船団がHVで浮かれていることで、判断が遅れた事を池田氏同様に理解できていないようです。

提携先のBMWの方が数年先を進んでいる事実

トヨタはHVで世界一だから、EVもすぐ追いつけると考える方がいますが、それは正しいのでしょうか。
実際にHVの先のPHVはプリウス1車種しかありません。
BMWは、すでに5車種のPHVラインナップを備えています。(2017/9)

BMWとトヨタは提携しましたが、トヨタのユニットを使う訳でもなく、BMW製PHVユニットです。
また、BMW iブランドでは、i3などのEV車が2013年には市販され、改良を重ねています。

早くから、EV車両の軽量化を図るため、カーボン素材をシャーシに利用し市販化を行っています。
この時点で、BMWは水素自動車(先々代7シリーズ)を完全に捨てて、EVにシフトしている事がわかるでしょう。
そして、この実績がドイツを含むEU諸国のEV化に踏み切らせる自信に繋がっているのです。

今後の次世代バッテリーは、トヨタだけが独占できるはずもなく、自動車以外の他メーカーとも競合になるでしょう。
エンジンだから自動車メーカーが優位に立てただけであって、EV車は自動車メーカーが優位には立てません。
それは、トヨタと同時期にEVデビューするであろうダイソンEV自動車は、池田直渡氏の自動車メーカー優位説を根底から崩すことは言うまでも有りません。
シャーシや販売網などは、自動車メーカーだけの特権では無いのです。

プリウスハイブリッドの大失速


プリウスの低迷が続いています。原因はスタイルなのは社長も認めている通り、奇抜すぎるデザインが原因です。
しかし、それ以外にも先代に比べて評価が多くあるようです。
一方で、モデル末期の日産ノートは、シリーズハイブリッドで9月はプリウスを抑え込んでいます。

トヨタはGRモデルなどという、BMWのMやメルセデスのAMGをパクったスポーツシリーズをラインナップ化しています。
しかし、割高感が強すぎで欧州車ほどは売れないでしょう。
欧州車のマネなどしている場合では無いのです。
日本市場は、このままでもHVで売り上げを死守できるかもしれませんが、海外でのジリ貧は間もなく訪れます。
VWや日産ルノーグループに販売台数で抜かれるのも時間の問題でしょう。

2017東京モーターショーではトヨタはEVショーカー出品のみ

モータ―ジャーナリストの池田直渡氏は、SFモデルのようなショーカー出品車は全く意味が無いと言い切っていました。
まさにトヨタが、そのような状況です。完全なショーカーモデルのスタイリングや内容は、市販化に程遠いイメージです。

ハイブリッド技術は、EVに転用できるから全く問題無いとする池田氏の主張とは完全に矛盾しているようです。

BMWも早々に捨てた水素自動車やHVスポーツ車を出品しているあたり、まだまだHVとFCVを捨てきれないトヨタの出遅れ感が伺えます。

他のメーカーでは、トヨタと異なりSFモデルのようなショーカーから一歩進んで、市販車に近いコンセプトカーの出品が多く見られました。
この点でも、外国や他メーカーからみればトヨタの出遅れ感が一層、際立った状況に映ったことが推測されます。

東京モーターショーの出品に合わせて準備を進めてきたトヨタでも、ここ数か月のEV一本化の流れに対して、やや影が薄い印象となってしまいました。
日産は、リーフをメインに据置き、コンセプトカーと合わせて注目を浴びていました。
新型リーフのNISMO版も登場し、EV市販車のスポーツ車の登場は、トヨタの遥か先を進んでいるように映るでしょうか。

メルセデスのEVコンセプトカー

BMW i3(市販モデル)の熟成が進む。

トヨタ、次世代EV電池技術の開発急ぐ

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171031-00000051-reut-bus_all

その上で「この技術の開発に取り組んでいるが、量産するにはまだ課題がいくつか残っている」と指摘した。

トヨタが一番進んでいるような記事ですが、バッテリーはスマホの重要パーツの一つであり、寿命と充電の諸問題はEVだけのものではありません。

まだまだ市販化には時間がかかり、全世界の自動車メーカーやモバイル・電池・電気・化学業界が開発を進めているのです。
いずれにしても負け惜しみの記事にしか見えません。

池田氏は、個体電池でトヨタ大逆転的な記事を書きそうですが、そのような事にはなりません。結局出遅れなのです。

ヤマダ電機もEV事業に参入…EVベンチャーに出資、船井電機が生産

ヤマダ電機は、電気自動車(EV)を開発するベンチャー企業のFOMMと資本・業務提携。低価格の4人乗り小型EVの開発を後押し。全国店舗販売の計画。2020年にも発売。

池田氏は、販売網もシャーシ開発も大手自動車メーカーしか出来ないと宣言していたが、この記事はどのように解釈するのでしょうか。

EV車であれば、シャーシも販売網も自動車メーカー独占のものではない事は、誰の目にも判る事実なのです。
技術力が無ければ、提携や買収によって手に入れれば良いだけの事です。
池田氏が自動車メーカー優位説を唱えようとも、時代はトヨタ劣勢に動いていきます。

EVとFCVの併存はできず水素自動車を捨てる選択を迫られる

水素自動車に莫大な投資を行い、実用・市販レベルに漕ぎつけたトヨタ。
現時点では世界トップレベルです。ガソリンの代替となる液体燃料が水素だとすれば、勝者はトヨタミライになるでしょう。
しかし、水素スタンドは全く増えず販売もジリ貧です。
もはや次期モデルの登場は怪しいと見た方が良いでしょう。

トヨタは水素自動車の失策を認め、早々にFCVを捨て去りEVに軌道修正することが求められます。
もはや完全なガラパゴス状態なのですが、政府の補助金政策は、ガラパゴス化を助長させるだけです。

政府はFCVへの補助を止めて、EV補助を増やすべき

政府の有識者もトヨタ・ホンダの水素自動車に対する失策と見通しの甘さ、将来性の無さに気づいている方もいると思います。
世界の潮流がEVの方向性になった以上、FCVステーションの増加などは負の遺産です。

早々にFCVから撤退し、電気自動車に対する補助金を増やすべきです。
家電業界がガラパゴス化し、中国や韓国に席巻された現在、残された数少ない日本の強みが自動車業界です。

しかし、池田直渡氏のようにトヨタやマツダを持ち上げるだけでは、日本の将来は危ういです。
海外情勢における自分の立ち位置を正しく理解し、HV世界一と自己陶酔している暇は無いのです。

もはやハイブリッド技術で先進的だったのは、2代目プリウスの時代で終わったのです。
後は枯れた技術の延命策でした。
その間に欧州メ―カーは自国におけるHV車の性能が使い物にならない事に気づき見切りを付けます。

欧州の排気ガス問題がEV化に走らせたのか

池田氏は、排気ガス問題がEV化の要因だったような主張ですが、実態は全く異なります。
排ガスの問題は欧州車に多いディーゼル車が原因であり、排気ガス規制なら規制値を厳しくして、ガソリン車への移行を促すだけで東京都のような空気の状態は確保できるのです。

EV化に走った理由は、BMWiブランドによる電気自動車やカーボンシャーシなど、テスラやリーフと同等以上の技術を持った点が挙げられます。
BMWi3のように補助の発電エンジンを積む手法は、今後も継続すると思われ電欠を多少はカバーできます。
当然、問題のVWも電気自動車開発を早急に進めており、技術的なメドと見通しが立った事で、2040年というビジョンを立ち上げたのです。

その時期に向けてEU内のエンジン産業に関わる人たちの改革を促進する意味もあるでしょう。

先進技術となるカーボンシャーシは赤字なのか

池田氏は、BMWが採用するカーボンシャーシは採算割れで、作れば作るほど赤字になるような記事を書いています。
そのうような事は、まったく有り得ません。

BMW社が見たら呆れてしまうことでしょう。
たぶんレクサスLFAやF1などの高コスト車をイメージしているのでしょうか。
実際は、日本メーカーとの合弁会社など2013年のi3登場以前からの工場立ち上げ基礎研究開発と量産化が実現しています。

自転車ではカーボンシャーシが一般的であるように実用段階レベルなのです。
このように日本メーカー世界一という発想の提灯モードであるかぎり、ガラパゴス化は避けられません。

そのカーボン搭載の軽量化技術がEV車の燃費向上に役立っているのです。
i3では、レンジエクステンダーエンジンを搭載してたり、バッテリーを主体としてエンジンを補助とするマネジメントも確立しています。

一方でハイブリッドがあれば、その技術を即転用できるとする池田氏と国沢氏ですが、その姿はいつになったら見れるのでしょうか。

回生ブレーキと空走の違い

国沢氏は、回生ブレーキが強いEV車は駄目だと切り捨てています。
本当でしょうか。日産にもハイブリッド車は存在し、空走によって燃費を伸ばしています。
日産リーフでは、EV車特有の強い回生ブレーキをかけてきます。

これは、同じメーカーでもHVとEVでその性能を単に切り分けているだけ・・・という事です。

よって、トヨタのハイブリッドが優れているからでも何でもありません。
単にハイブリッドとEV車の特性・性能の違いという点だけです。

モーターとインバーターの優れたトヨタが有利なのか?

国沢氏は、HV技術のトヨタがモーターとインバーター技術でも他メーカーより優れており、ハイブリッド技術を転用できるとしています。
それは本当でしょうか。
モーターやインバーターなどは、エンジンと比べれば部品点数は圧倒的に少なく、異なり難易度のハードルは低いようです。
だからこそ、家電メーカーの参入を促しているのです。

トヨタのハイブリッド技術は、モーターでもインバーターでもなくTHS2の出来が優等生であっただけとも言えます。
なのでモーターやインバーターを流用可能ではありますが、EV車としてのアドバンテージもありません。
EV車の特徴である回生ブレーキでいくのか、HVの延長線上の空走距離を延ばすのか、固体電池などの最新バッテリーを採用するのか、トヨタとしての独自性が求められます。
既存技術ならリーフも他メーカーも更に進化していくことは明白であり、後発メーカーとして性能やコストにメリットが無ければ自前のHVと販売を共食いするだけです。

デザイン不作の現行プリウスもデザインを一新する可能性もあり、アクアのフルチェンジも控えています。
それらHV車との競合もあり、トヨタのEV車も苦戦を強いられるでしょう。

まとめ

EVでは中国勢が台頭し、自動運転分野ではITなどの異業種が参入しています。
EV、PHVのラインナップでも欧州勢に完全に後れをとっているトヨタ。マツダとの提携強化など足を引っ張る荷物でしかありません。
米国のカリフォルニアZEV規制、中国のEV優遇政策、欧州の2040年EV化など、あらゆる世界情勢がEV化へ突き進んでいます。

日本でも世界基準で進めないとガラパゴス思想を温存するだけなのです。
トヨタは、2020年にはEV車を登場させると発表しているようですが、なんとも遅すぎる展開に自動車評論家のコメントが空しく感じてしまいます。
今後のカーオブザイヤーでは、EVやPHVよりも従来型技術のマツダなどに投票する自動車評論家は怪しいと見た方が良いでしょう。