電気自動車の充電プラグは2種類
電気自動車の充電方式として、現在2つに形式が別れ標準化が進んでいる。
チャデモ方式(日本)
普通充電プラグと急速充電プラグが別々になっている。
コンボ方式(ドイツ、米国系グループ)
普通充電プラグと急速充電プラグを、一体化したのが特徴。
急速充電器の規格を統一されず、2方式に分かれていることは、今後のEVステーションの建設にも影響を与える事が予想される。
欧州では日本のチャデモ方式を採用せずにコンボ方式を主とする方向に傾いていたが、チャデモ陣営のロビー活動により、チャデモとコンボのマルチ設置の方向になっている。
設置数は、チャデモが先行しており、日本 1,716台 ヨーロッパ 815台 アメリカ160台 その他12台。2013年7月5日
となっている。
しかし、日本以外のメーカーがコンボ方式を採用したことで、現在のシェアが逆転される可能性がある。
BMW i3が2014年登場ということで、本国価格400万円台に設定したことで、先行するEVの日産リーフに対してどれだけ販売台数を伸ばすのかが注目される。
すでにリーフは十万台を達成している様子。
少なくとも現在のインフラや後続距離、車両価格の高さでは環境性能にやさしくてもガソリン車を越えることは無い。
BMW i3のスペック
ボディサイズ:全長3999mm、ホイールベース2570mm。車両重量1195kg
ボディはカーボンファイバーによる軽量化。
モーター:最大出力170ps、最大トルク25.5kgmのリヤモーター駆動。
動力性能は、0-60km/h加速が3.7秒。0-100km/h加速が7.2秒。
最高速150km/h(リミッター)、航続距離160km
日本のBMW i3はチャデモ方式を採用
さて、流石に日本で発売されたBMW i3については、 充電プラグにCHAdeMO(チャデモ)方式を採用している。
このことから、対応する国の充電プラグに合わせて仕様を変更することは難しく無い様である。
2014年の動向
現時点で、EV市販車としても世界市場をリードしている3社。
アメリカテスラ、BMWi3、日産リーフ、充電方式の統一化に向けた協議を進めているとの事。
テスラが所有するテスラ規格の「スーパーチャージャー」特許を自由に開放することで、 コンボとチャデモ方式の2規格が先行し、やや劣勢になったテスラ規格が挽回を図りたいと戦略だろう。
他メーカーとの関係もあり、市場シェアでの先行メーカーの協議だけで確定する事柄でもない。
当初の予想からしても、EV市場の伸びは順調とは言い難く、今後の動向を見守りたい。
2016年の動向
現在の充電方式としては以下の5種類になります。
- チャデモ
- Mennekes Type 2(メネケス)
- テスラスーパーチャージャー
- Combo1(コンボ・ワン)
- Combo2(コンボ・ツー)
昨年、EU(欧州連合)が「代替エネルギーインフラ整備法案」の審議において 「マルチ充電器」を承認する法案を発表されました。
北米ではテスラ方式の急速充電器が多いのですが、最終的にはチャデモとコンボツーのプラグを設定したマルチ充電の設備が拡大していくと思われます。
また、BMWは、PHV,EVの総販売台数が十万台を超えたとのことで、ハイブリッドでは世界一という日本車もEVの最新分野では劣勢の状況となりつつあります。