5シリーズ(7代目)のG30 G31関連情報として、歴史やスペックなどを整理しました。セダン(G30) ツーリング(G31) M5セダン(F90)のラインナップです。
BMW G30 G31 F90概要
2016年10月にデビューした、上級FRセダンとしてBMWの主力モデルに位置するBMWの5シリーズの7代目となるセダン(G30型)です。初代5シリーズのデビュー(1972年)から、高級ミドルクラスのサルーンとして、累計720万台以上を生産されました。ワゴンタイプのツーリング(G11)、トップモデルとしてM社チューニングを施したM5(F90型)も同様にラインナップされます。エクステリアデザインは上位モデルのG11の流れにそったデザインとなり、グリルと繋がるライトやLEDが特徴的です。
(写真:50周年アニバーサリー)
7シリーズベース(G11)の新型シャーシは、100キロの軽量化。全車ダウンサイジングターボの4気筒、6気筒、V8エンジンをラインナップ。8速ATとの組み合わせにより、シャープな加速と燃費向上の両立を果たし、50:50の重量配分によるスポーティなハンドリングを踏襲。インテグレイテッド・アクティブ・ステアリングは、取り回しの良さと高速時の安定性に寄与。自動運転をサポートするオートクルーズ・自動追従、車間維持、車線維持、自動ブレーキなどの先進運転支援機能も装備。トップグレードとなるM550i Xdriveは、先代M5を超える0-100km加速の4秒フラットを達成。4WDの威力を発揮。0.22のCd値はクラストップレベル。
エンジンのダウンサイジングに加えて、ディーゼルやアクティブハイブリッドのモデルも追加され、低燃費と環境性能を重視した車種バリエーションを展開しています。
サッシュレス、車高が高く後席の居住性を重視したロングホイールベースのハッチバックであるグランツーリスモは、初代は5シリーズ・グランツーリスモ(F07型)でしたが、2代目からは6シリーズ・グランツーリスモ(G32型)に変更となりました。中国市場専用モデルとして、セダンのホイールベースが3105ミリ(セダンより130mm延長)としたロングホイールベース版(G38型)も存在します。
公式ビデオ(G30/G31)
オーナーの各種話題
- G30 G31 F90オーナーズルーム 愛車のカスタム、故障、コーディング、隠しコマンド、ホイールやスピーカー交換など。日々のオーナーとしての話題全般
G30 G31 F90スペック(諸元)
(523i/530i/523d/540i/M5)仕様(日本仕様に無い海外仕様を含みます)
項目 | スペック |
---|---|
製造国 | ドイツ・ディンゴルフィング オーストリア・グラーツ 中華人民共和国・瀋陽 タイ・ラヨーン インド・チェンナイ |
製造開始 | 2017年より |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 4ドアセダン/5ドアワゴン |
エンジン | 2.0L直列4気筒 2.0L直列4気筒ディーゼル 3.0L直列6気筒 3.0L直列6気筒ディーゼル 4.4LV型8気筒 |
駆動方式 | 後輪駆動/四輪駆動 |
変速機 | 6速MT/8速AT |
全長 | 4,945mm(G30)4,950mm(G31)4,965mm(F90) |
全幅 | 1,870mm(G30/G31)1,905mm(F90) |
全高 | 1,480mm(G30/F90)1,500mm(G31) |
ホイールベース | 2,975mm(G30/G31)2,980mm(F90) |
先代 | BMW・F10/F11/F18 |
プラットフォーム | OKL |
全長、全幅、全高 | 4945mm 1870mm 1480mm |
ホイールベース | 2975mm |
最小回転半径 | 5.7m |
トレッド | F1600/R1625 |
車両重量 | 1760(540i) |
エンジン | 直列4気筒DOHC16Vターボ 523i/B48- 530i/B48B20B 直列4気筒DOHC16Vターボディーゼル 523d/B47D20A 直列6気筒DOHC24Vターボ 540i/B58B30A |
総排気量 | 1998/1998/1995/2997 |
最大出力 | 184ps5000rpm 252ps5200rpm 190ps/4000rpm 340ps5500rpm |
最大トルク | 29.6kgm1250-4500rpm 35.7kgm1450-4800rpm 40.8kgm1750-2500rpm 45.9kgm1380-5200rpm |
圧縮比 | -/10.2/16.5/11.0 |
燃料タンク | 68L |
操舵装置 | 電動パワーステアリング |
トランスミッション | 8AT(ステップトロニック) 4.714/3.143/2.106/1.667/1.285/1.000/0.839/0.667/3.295 最終減速比:3.231 |
サスペンション | Fダブルジョイントストラット/Rインテグラルアーム(マルチリンク) |
ブレーキ | F/Rベンチレーテッドディスク+ABS、EBD、ASC-T |
アルミ/タイヤ | FR225-55R17/7.5J17 FR245-45R18/8J18 FR245-45R18/8J18 F245-40R19/8.5J19,R275-35R19/9J19 |
JC08モード燃費 | -/15.4/21.5/12.5kml |
BMW G30 G31 F90型の歴史
8代目の5シリーズ(G60型セダン)がデビュー
8代目、5シリーズとなるG60セダンにバトンタッチした。
50thアニバーサリー・エディション:2023/1/19
BMW 5シリーズ」の日本発売50周年を記念
- 50thアニバーサリー・エディションが登場(Mスポーツベースの3モデル設定)
- 523d xドライブMスポーツ、530e Mスポーツ、523d xドライブMスポーツ・ツーリング
- ボディカラー:BMWインディビジュアル限定色のタンザナイト・ブルー
(外装色を白または黒、内装色を黒にすることも可能) - Mスポーツ仕様で「ウィンドウモールがメッキ」のエクスクルーシブ感
- アイボリーホワイトナッパレザー
- ハーマンカードンオーディオ
- インテグレーテッドアクティブステアリング
- 「50th Anniversary」のインテリアバッチ
- 20インチMライトアロイホイール
- BMW 523d xドライブMスポーツ:945万円
- BMW 530e Mスポーツ:971万円
- BMW 523d xドライブMスポーツ・ツーリング:983万円
523d xDrive Mスポーツ 40th 記念車:2021/5/24
- 40周年記念限定車は、計300台限定、価格は858万円。
- 40周年記念のバッチ(シリアル番号入り)
- Mライト シャドーラインを専用装備
- Mリヤスポイラー
- その他Mスポーツをベース
- ボディカラーはアルピンホワイト、カーボンブラック
M5 CS登場:2021/04/10
M5コンペティションをベースに約70kg軽量化
- 世界限定1100台(日本割当5台)2510万円
- 右ハンドル/4WD/8速AT/乗車定員は4名
- 0-100km/h加速3.0秒
- Mカーボンセラミックブレーキを標準装備。約23kg軽量
- エクステリア:ゴールド・ブロンズカラーのCFRP製キドニーグリル、エンジンフード、フロントエプロン、ドラー、リアスポイラー、リアディフューザーもCFRP製
- インテリア:フロントにCS専用のカーボンバケット、フロント・リアシート
- 全長5000mm×全幅1905mm×全高1475mm、ホイールベース2980mm、車両重量1840kg
- 4.4L V型8気筒ツインターボ:635ps/6000rpm、750Nm/1800-5950rpm
G30型5シリーズ、マイナーチェンジLCI:2020/9/28
- 高性能3眼カメラ&レーダーの運転支援システムを全モデルに標準装備
- アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付)
- レーンチェンジウォーニング(車線変更警告システム)
- レーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)
- パーキングアシスタントも装備。直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、同じルートをバックで戻る機能。
- iPhoneによるロック解除や施錠、エンジン始動、Apple CarPlayによる各種機能連携を強化
- (BMWの2020年基準の最新モデルに追いついた)
「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」を装備
523d xDriveエディション ジョイ+、530eエディション ジョイ+のお買い得モデルを追加設定
価格はセダンが678万円から1104万円、ツーリングが749万円から1142万円
G30 G31 前期と後期の違い(変更点):2020/9/28
G30 G31マイナーチェンジ(LCI)の前期
- 各種安全装備、自動運転支援装備:2020年基準の機能へリニューアル
- センターモニター:12.3インチへ大型化
- iDrive7.0へバージョンアップ
- フロントグリル:縦・横方向により、大型化
- 4灯ヘッドライト:丸目を帯びたタイプから、直線的なL字型LEDへ。
- リヤテールライト:外周を囲む円形状のLEDから、L字型の直線的な太いLEDへ変更。周囲をブラックテール化
- フロントバンパー:形状を変更
- リヤバンパー:形状変更で、ワイドな台形型エグゾーストパイプへ変更。
- インテリア:スイッチパネルをすべてハイグロスブラック化による質感アップ
- レザーシート:標準装備による、高級感アップ。(上級車は変更なし)
中国専用G38型マイナーチェンジ:2020/9
中国では2019年、5シリーズセダンは約17万4000台を販売実績。
マイナーチェンジにより、ワイドなキドニーグリル、新設計のヘッドライトとテールライトへ変更。
台形のテールパイプフィニッシャーを装備。
プラグインハイブリッドエンジン搭載のPHV「535Le」直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ
- 最大出力184hp/5000~6500rpm、最大トルク30.6kgm/1350~4000rpm
- モーターは最大出力109hp、最大トルク27kgm、8速AT
- 「XtraBoost(エクストラブースト)」で、エンジンとモーター同時出力を行う。
- EVモードではゼロエミッション走行可、燃費は66.6km/リットル
M5誕生35周年記念「M5 Edition 35 Jahre」:2019/8/23
- 600ps/750Nm、0-100km/h加速3.3秒
- 4.4リットルV型8気筒エンジン
- ボディカラー:フローズンダークシルバー
- ブラックフルレザーメリノシート:ベージュコントラストステッチ
- アルマイト加工ゴールドアルミのインテリアパネル
- 各種限定装備を追加
523dディーゼルに4WD追加:2019/7
- 523d xDrive Mスピリット:750万円
- 523d xDrive ツーリング Mスピリット:782万円
- 最高出力190ps/4000rpm、最大トルク400Nm/1750-2500rpm
- 2リットル直列4気筒クリーンディーゼルエンジン
- xDriveの4WD
523セダン/ツーリング「Mスピリッツ」特別仕様車:2018/10/29
523iセダン、523dツーリングをベース車両として、Mスポーツパッケージの装備に加えて快適装備を加えた仕様となっています。
Mスピリッツのモデル追加
Mスポーツに対するお買い得モデルとして、装備に違いがあるため注意が必要です。
- アルカンターラ表皮にブルーステッチのシート
- 18インチアルミ(Mスポーツは19インチ)
- シルバーカラーのインテリアトリム
- Mスポーツステアリング付きですが「パドルシフト無し」
- ライトのイカリングは丸形ノーマルタイプ
- Mスポーツサスペンション
- Mエアロパーツ、ステアリング
- ポプラグレーのファインウッドトリム
- アンソラジットルーフライニング
- 専用ステッチ付のブラックダコタレザーシート
- ヘッドアップディスプレイ
- ドライビングアシストプラス(部分自動運転)
- 523iセダン右ハンドルのみ:695万
- 523dツーリング右ハンドルのみ:765万円
映画ミッションインポッシブルのコラボ限定:2018/7/6
M5と523i/523d/530iのMスポーツをベースに2018年限定で発売
映画ミッションインポッシブルを記念したモデルは今回が初。
6作目のフォールアウトに登場のカラーイメージでカスタマイズされたM5仕様。
- 「M5」ボディカラー:シンガポールグレー
- ブラックキドニーグリル
- 20インチ専用アロイホイール
- ブラックミラーキャップ
- フルメリノレザーシート
- ピアノフィニッシュブラックトリム
- 映画タイトルのロゴを配置
- 625psへパワーアップ。
- Mエキゾーストシステム
- 価格1964万円
- 「523i/523d/530iMスポーツ」ボディカラー:ブラックサファイヤ
- 19インチブラックホイール
- Mパフォーマンス キドニーグリル
- ダコタレザーナイトブルーシート
- ピアノフィニッシュブラックトリム
- 530iにアダプティブサスペンション
- 価格795~883万円
M5にファーストエディション限定車:2017/10/24
フローズンダークレッドメタリックのボディカラーの限定車5台。1864万円
- 世界限定400台で日本向けは5台
- ハイグロスシャドウをキドニーグリル
- ブラックカラーの20インチダブルスポークMライトアルミ
- スモークホワイトのフルレザーシートに赤いステッチが入り
- ピアノフィニッシュ・ブラックトリム
- センターコンソール「M5 First Edition 1/400」のバッジ
- Mスポーツエグゾーストシステムを
コネクテッド・ドライブを標準装備化:2017/8/25
車載通信モジュールを搭載し、ITネットワークで車両情報をセンターと繋ぐ。
- 車両トラブル発生時、自動的にSOSコール
- 車両状況をディーラーに送信するテレサービス
- スマートフォンで車両を遠隔操作できるリモート・サービス
- ネット情報の閲覧検索
- 専用アプリ内「BMW Apps」が利用が可能
M5が初の4WD化で登場:2017/8/21
ドイツ本国でデビュー。形式名はF90
最大出力は600hp/5600~6700rpm、最大トルクは76.5kgm/1800~5600rpmを達成。
- 先代と同様の4.4リットルV型8気筒ターボをベースとして、40psアップ。
- トランスミッションは8速のMステップトロニック。
- 駆動形式は、M5初の「M xDrive」を採用。FR駆動から4WD駆動へ電子制御トルク可変タイプ。
- 0~100km/h加速3.4秒と先代に比べて大幅に加速力向上
- 最高速305km/h(250km/hリミッター解除オプション)
G31ツーリング発売:2017/06/22
523dツーリング、530iツーリング、540i xDriveツーリング、523iツーリングの4種類
ノーマル(523i/d)、 Luxury、M Sportの3ボディタイプ
ラゲッジルーム容量570L。最大1700L(先代モデル比30L拡大)
- ツーリング・エンジンスペック
- 523i 184ps/5,000rpm、29.6kgm/1,250-4,500rpm
- 523d 190ps/4,000rpm、40.8kgm/1,750-2,500rpm
- 530i 252ps/5,200rpm、35.7kgm/1,450-4,800rpm
- 540i xDrive 340ps/5,500rpm、45.9kgm/1,380-5,200rpm
- ツーリング・ボディスペック
- 523d Touring全長 4,950mm、全幅 1,870mm、全高 1,500mm、ホイールベース 2,975mm、車両重量 1,800kg
- 530i Touring全長 4,950mm、全幅 1,870mm、全高 1,500mm、ホイールベース 2,975mm、車両重量 1,780kg
- 540i xDrive Touring全長 4,950mm、全幅 1,870mm、全高 1,500mm、ホイールベース 2,975mm、車両重量 1,900kg
- ツーリング・価格
- 523d Touring 650-794万円
- 523d Touring 746-813万円
- 530i Touring 812-837万円
- 540i xDrive Touring 1052-1069万円
中国専用ロングホイールベース(G38)登場:2017/4
中国市場専用モデルとして、ホイールベースを3105mm(130mm延長)としたロングホイールベース(G38型)が登場。
瀋陽にある華晨汽車との合弁工場にて生産。
宣伝用タレントに中田英寿氏に:2017/03/21
BMWジャパンのブランドフレンドに中田英寿氏が決定。
5シリーズのデビューイベントに登場。
7代目の5シリーズがデビュー:2017/02
6代目の5シリーズ(BMW F10セダン)からバトンタッチし、 7代目のBMW G30セダンが日本発売される。
530i、530i xDrive、540i、540i xDrive、520d、520d xDriveを発売
- Cd値0.22
- レーザーライトOP設定(ハイビーム時に500m前方まで照射範囲)
- 新シャーシプラットフォームを採用。約100kg軽量化
- キドニーグリルのシャッター(アクティブエアフラップ)
- エンジンは、F10後期の形式を踏襲
オーナーの愛車写真
Matsunoyuさん 愛車M5 かっこいいです。
Matsunoyuさん 愛車523d Luxury ミネラルホワイト
思ったよりかっこ良く、軽やかに走り、乗り心地も良好です。
メーター表示だと満タンで1070kmの航続距離の表示
今日は雨天なので、天気が良い日に乗ってみます。