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BMWロゴエンブレムの意味と変遷

2020年のBMWロゴマーク 総合情報・全モデル
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ロゴマークの変遷・歴史一覧

写真は、1917年から2020年までの変遷ロゴマーク
回転するロゴマークとプロペラをオーバーラップさせたイメージと航空機のイラストが、それになります。

年度 内容
1910年 グスタフ・オットー航空機工業が設立
1913年 ラップエンジン工業が設立(Rapp Motorenwerke GmbH)
1916年 「ラップエンジン工業」と「グスタフ・オットー航空機工業」の2社が合併し、BFW社が設立(Bayerische Flugzeug Werken AG)
1917年 BMW社が設立。1917年11月に「BMWタイプⅢa」と呼ばれる高度航空機エンジンが完成を見た。第一次世界大戦用に航空機エンジンを製造していたことは紛れもない事実です。
1917年 10月5日にBMWのロゴマークが商標登録。(BMW商標が221388号)この時点でロゴの意味は公表せず。
1926年 航空機製造部門をBFW社へ分離した別会社へ。(以降、メッサーシュミット社へ)
1929年 BMW社の広報が正式にロゴの意味と歴史を表明。「白は白い雲、水色は、青空をイメージし、クロスした十字は航空機のプロペラをデザイン」したとする航空機・高性能を連想させることを ブランドイメージに設定。
BMWはアメリカの「Pratt & Whitney(プラット・アンド・ホイットニー)」製航空機エンジンのライセンス生産権を獲得周知の目的もあり。
1932年 R32(オートバイ)に登場するマークはBMWがゴールドのタイプとなっています。
1933年 貿易関連のためのドイツ登録員を実施
1934年 商標の国際登録制度への登録を実施
1942年 BMW誌「Wilhelm Farrenkopf氏」の記事により、プロペラと航空機をベースとしたBMWロゴのイメージが掲載され、プロペライメージが確固たるものとなりました。
「Flugmotoren-Nachrichten(航空機エンジンニュース)」と名づけられた自社出版物に、プロペラとBMWロゴが重ねられた航空機の画像を掲載。BMWロゴが回転するプロペラであることを裏づける証明となっています。
1950年~ 白のレタリングへ変更。1959年のBMWイセッタのBMWロゴマーク
BMWロゴ(1959年)
1960年~ フォントをサンセリフ変更
1997年~ 立体的なロゴマークへ変更
2020年~ 外側のブラックリンクを背景色と同じ透過色としたロゴマークへ変更(ブランドイメージのカタログなどは、こちらを使用)

なぜBMWのロゴが変わったのか?

コンセプト:「新たに透過バージョンのロゴを使用することで、より多くのお客様にBMWの世界に参加していただきたい。新しいブランド・デザインはさらに、BMWブランドにおけるデジタル化にも対応します。視覚的に抑制の効いた表現や柔軟性のあるグラフィックにより、BMW自身が今後提供する各種コミュニケーションにおいて、オンライン(Web)にもオフライン(印刷物)にも多種多様な接点を持つことになります。新しいロゴは、将来のモビリティや“駆けぬける歓び”に対するブランドの重要性や関連性を象徴しています。」という主旨です。
市販車は、従来通りのマークを使用。
2020年のBMWロゴ

1917年のBMW創設時、ロゴマーク創世に関する由来などの記録は、残存していません。1929年の時点では航空機エンジン部門を切り離していますが、過去に航空機エンジンを製造していたことは、紛れもない事実です。BMW社創立からの基礎として航空機エンジン製造技術が生かされていることは言うまでも有りません。

上記により、「RAP MOTOREN社のマーク」と「バイエルン州の旗」のデザインを掛け合わせて、BMWマークが出来たとする説は残っていません。当時の状況から類推した説に過ぎず、記録された文献は残っていません。

BMWロゴマーク創生における、BMW AG公式見解

BMWのマークは、最初不要であった

Bayerische Motoren Werkeの歴史は1917年に始まりました。
当時、ミュンヘンに本拠を置く航空機エンジンメーカーのRapp Motorenwerke社からBMW社に改名されました。技術やシステム、資産、および労働力は、設立当初は、ラップ社と最初は同じままでした。したがって、BMWが1917年7月に商標登録された時点では、会社には最初は会社のロゴが存在しませんでした。同じ月の最初のBMW広告にも、シンボルまたはエンブレムが付いていません。
ただし、航空機エンジンに加えて、将来計画されている製品範囲(自動車や農業用のエンジン、モーターボートなど)が既に宣伝されていました。

また、設立当初は、固定客のみで、一般的なユーザー向けに広告を行う必要が無かったことがロゴマークが無い理由です。主要事業は、ドイツ空軍向けの航空機エンジンの製造と保守を行っていました。

当初のマークはRAPP社のマークをベース

BMW社は、Rapp Motorenwerke GmbH(1913ー1917)から生まれました。 この起源は、黒のラベルの付いたリングを保持することにより、1917年10月からの最初のBMWロゴも示しています。

バイエルン州の州旗を逆にする

創設当初の1917年10月5日にロゴを受け取りました。特許庁に登録されたこの最初のBMWエンブレムは、古いRappロゴの丸い形状を保持していました。シンボルの外側のリングは2本の金色の線で区切られ、BMWという文字が付いています。BMWのBの略であるバイエルンとして、内部の四分円の青白は、バイエルン自由州の州の色を示しています。ただし、逆のイメージとなります。それは、当時の商標保護法が、商標またはロゴに国章または他の国章を使用することを禁止していたことが、その理由です。

当時、このエンブレムを用いて、BMWは1924年にベルリンで開催された自動車展示会に参加しました。また、初期の頃、BMWは航空機、自動車、農業機器、ボートなどの幅広い用途のエンジンを製造していました。

BMWロゴはどういう意味ですか?

BMWロゴの意味は色から明確です。白青は、BMWの本拠地であるバイエルン自由州の色です。1929年のBMWの広告は、回転する航空機のプロペラに4つの色のフィールドがあるエンブレムを示しています。それ以来、BMWのロゴはプロペラを表していると解釈されてきました。

「BMWプロペラ」の解釈は、なぜ生まれたのでしょうか?

多くの人々は、BMWのロゴが回転プロペラを示しているとまだ信じています。
1929年のBMWの広告では、回転プロペラにBMWのロゴが付いた航空機が示されました。世界的な経済恐慌の中で、BMWのイメージを高めるため、新しい航空機エンジンの広告で使用しています。
プロペラの解釈は、若い会社の広告イメージに非常によく適合します。これは、航空機のブランドイメージを高めるために効果的でした。よって、BMWは神話を取り除くために真剣な努力をしませんでした。さらに、1942年のBMWワークスマガジンのこのイラストのように、BMWエンブレムをプロペラとして常に表現しています。