BMWのイメージといえば、キドニーグリルが特徴的です。
このキドニーグリルとは、独自の分析や解析も含めた特徴を説明します。
キドニーグリルとは
BMW車のフロントグリルの位置にデザインされた、ラジエターグリルの形状を指します。
- 基本的に、全ての車種に適用されている
- ラジエターグリルが「2分割」され、「丸みや多角形」の形状で表現されます。
キドニーグリルという名前の由来
フロントグリルの縦長デザインの見た目が「腎臓」に似ており、腎臓は英語で「kidney」を指します。このイメージを総称して「キドニーグリル」の名前が付けられたのが由来です。
ラジエターグリルの機能
- エンジンからの発熱を冷やすために、車体前方に穴を設けて、空気を取り入れる役目です。
- フロント・グリルは車体前面に位置し、網目状の金属でできた部品となります。
- フロント・グリルを網目状として、外気から導入する空気の流れを作り、エンジンや冷却部品を冷やす機能です。
豚の鼻、ブタ鼻は過去の話か
- 二つ並んだグリルは、「ブタ鼻グリル」と呼ばれることもありました。
- 漫画の「マキバオー」と称されることもあります。
- 昨今は、その形状が大型化しており、「鼻の穴」の想定イメージを遥かに超えています。
ネット上のコラージュ画像を引用
キドニーグリルの呼び方
- 日本語:キドニーグリル
- 英語: Kidney grill
- ドイツ語: Nierengrill
- ドイツ語: BMW Niere
キドニーの意味
腎臓(じんぞう)の形状を指しており、腎臓型のラジエーターグリルとも呼ばれます。
ラジエターグリル
ラジエターグリルとは、自動車のフロント部分(前端部)において、エンジン冷却用のラジエター装置の前にある設置された空気取り入れ口のことをいう。
グリル奥に配置されているラジエターに対して、走行中の風を当てるための通風口の役割を有している。
キドニーグリルの歴史
- 1929:BMW Dixi Da1において、キドニーグリル形状の車が初登場しています。ただし、BMW社の歴史的には非公認
- 1932:BMW 3/15 hp(DA 4)2シーターロードスター
- 1933:BMW 303 BMW社の歴史は、ここから採用となっています。
デザイナー「フリッツ・フィードラー」によるもの。
ベルリンのモーターショーにて、初の直列6気筒エンジン搭載し、キドニーグリルの起点となる303型を発売。キドニー(Kidney)は腎臓(じんぞう)を指し、左右に二つ並んだ腎臓のイメージ似ていることからこの名称となっています。
- 1936:BMW 326 細身の形状へ
328型
キドニーグリルを搭載しない車種
- 1950年代:イソ社ライセンス生産の「イセッタ」
- 1957年:後継モデル「600」
- 1959年:後継モデル「700」
キドニーグリルの特徴を紹介
独自の分析、考察、洞察も含めて解説します。
キドニーグリルの最小形状
BMW M1が、キドニーグリル史上の最小形状となります。
https://bmwfun.x0.com/blog/all-models/bmw-e26-catalog-spec-history/
キドニークリルの形状変化
2010年以降は、1/3/5/7シリーズ(奇数モデル)と2/4/6/8シリーズ(偶数モデル)でグリル形状の差別化により、ブランドイメージをさらに明確化しました。
- 奇数モデルをセダン系モデル:グリル上部にボリューム、またはスクエアな形状
- 偶数モデルをクーペ系モデル:グリル下部にボリューム、または多角形の形状
8シリーズ(G15型)
キドニーグリルが縦に大型化
キドニーグリルデザインにも変化が見られ、ナンバーを縦に跨る(またがる)大型化のデザインも登場しました。
https://bmwfun.x0.com/blog/6series/bmw-g32-catalog/
キドニーグリルが全体的に大型化
G11型7シリーズから、キドニーグリル大型化に拍車が掛かります。
日本向けナンバープレートがバンパーに被る形となります。
G70型7シリーズが現時点の最大サイズとなります。
グリル外周が、LEDで光る(アイコニックグロー)のが2020年以降のデザイントレンドとなります。
2024年:最新X2からデザイントレンドを読む
直近の最新モデルから、デザイントレンドの傾向が掴めると思います。
キドニーグリル、今後の動向:まとめ
BMWのデザインアイコンであるキドニーグリルは、いつの時代でもBMWとは?を一目で識別できるものです。今後もキドニーグリルの腎臓イメージは進化していくでしょう。
(ビジョン・ノイエクラッセ、セダンとX(SUV)コンセプトカー)