BMW G06型として3代目となったX6シリーズ。BMWのSUVのクーペモデルをSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)のカタログスペック、歴史を解説します。X6Mは、F96型です。
X6 G06シリーズ概要
3代目となったBMW X6シリーズは開発モデルコードG06型です。
BMWでは、SAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)とも呼びます。G06 BMW X6は、BMWが生産する中大型高級SUVクーペです。X5シリーズのシャーシやエンジンをベースとして、X6はSUVクーペデザインに仕立て上げたモデルです。モデル型式F16型のBMW X6シリーズの後継として2019年7月3日発表、2019年11月に販売開始です。X6 MおよびX6 Mコンペティションのパフォーマンスモデルも追加されました。
G06 X6はCLARプラットフォームを採用。フロントダブルウィッシュボーン、リヤ5リンクサスペンション装備。荷室容量は580L、リヤシートを倒すと1530L、40:40:40のシート分割式です。
X6シリーズのM社チューニングモデルとしてX6Mが設定されており、F96型になります。
G06の特徴
- 三代目となるX6シリーズG06型、X6Mは、F96型
- X5に比べワイドアンドローのクーペフォルム
- エントリーグレードの40iも 0-100km/h加速5.5秒の俊足SUV
- 米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場で生産
X6 G06ボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4945×2005×1695mm
- ホイールベースは2975mm
- 先代のF16型と比較すると、全長+26mm、全幅+15mm、全高-6mmでワイド&ローのサイズ拡大が実施されています。
X6 G06スペック(諸元)
ガソリン搭載モデルスペック
- G06型:xDrive40i/M50i
- F96型:X6M/X6Mコンペティション
モデル | エンジン | 馬力 | トルク | 0-100 km/h |
---|---|---|---|---|
X6 xDrive40i | B58B30M1 3.0L 直 |
340ps 5500-6500rpm |
450Nm 1500-5200rpm |
5.5秒 |
X6 M50i | N63B44T3 4.4L |
530ps 5500-6000rpm |
750Nm 1800-4600rpm |
4.3秒 |
X6 M | S63 4.4L-V8ターボ |
600ps 6000rpm |
750Nm 1800-5860rpm |
3.8秒 |
X6M コンペティション | S63 4.4L-V8ターボ |
625ps 6000rpm |
750Nm 1800-5860rpm |
3.7秒 |
ディーゼル搭載モデルスペック
モデル | エンジン | 馬力 | トルク | 0-100km/h |
---|---|---|---|---|
X6 xDrive30d | B57D30 3.0 L |
265ps 4,000rpm |
620Nm 2000-2500rpm |
6.5秒 |
X6 M50d | B57D30C 3.0 L直6 |
400ps 4,400rpm |
760Nm 2000-3000rpm |
5.2秒 |
X6シリーズ G06型の歴史
X6シリーズの3代目G06型登場:2019/12/23
先代モデルF16型からバトンタッチし、3代目X6シリーズのG06型が登場しました。
ボディサイズは全長×全幅×全高:4945×2005×1695mm、ホイールベースは2975mm
先代モデル比で全長+20mm、全幅+15mm、全高-5mm、ホイールベース40mm延長
全幅は2メートル越えとなり、圧巻のサイズとなっています。
日本導入は、265PSの3L直6ディーゼルターボ「X6 xDrive35d」「X6 xDrive35d Mスポーツ」
530PSの4.4リッターV8ガソリン「X6 M50i」の3モデル。
- 駆動方式はxDrive(4WD)
- BMWが国内認可取得モデル初導入の高速道路「ハンズオフ機能付き渋滞運転支援機能」
- 各種運転支援システムを装備
- アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)
- レーンチェンジウオーニング(車線変更警告システム)
- レーンチェンジアシストおよびレーンディパーチャーウオーニング(車線逸脱警告システム)
- ステアリング&レーンコントロールアシスト
- サイドコリジョンプロテクション
- 衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)
- クロストラフィックウオーニング
- パーキングアシスタント
- BMWインテリジェントパーソナルアシスタント
- X6 xDrive35d:990万円
- X6 xDrive35d Mスポーツ:1069万円
- X6 M50i:1395万円
X6M登場:2020/3/12
- X6をベースにBMW M社が開発を手がけたモデル(形式:F96型)
- 最高出力625PS、最大トルク750Nm
- 4.4リッターV8ツインターボエンジン搭載
- ドライブロジック付きMステップトロニック(8AT)
- インテリジェント4輪駆動システムM xDrive
- M専用デザインのインテリア・エクステリア
- Mスポーツエキゾーストシステム
- 価格:X6 Mコンペティション1899万円
X6Mコンペティションファーストエディション:2020/12/24
「X6Mコンペティション」ベースに限定マットカラー(フローズンマリナベイおよびフローズンダークシルバー)のボディカラー、内外装カーボンパーツを採用。
価格X6Mが2122万円。日本国内では10台限定での販売
6気筒ディーゼルに48Vマイルドハイブリッド搭載:2021/2/24
48Vマイルドハイブリッドはスターターモーターと駆動併用のシステム
コースティング機能も採用することで燃費効率も向上
- xDrive40d
- 48Vマイルドハイブリッド(11ps)
- 新開発の直列6気筒直噴ディーゼルターボエンジン
- 340ps/700Nm
- X6:997~1081万円
X6エディションブラックバーミリオン限定車:2022/5/24
X6 M50iをベース車両とした5台の限定車。X6エディションブラックバーミリオンの価格1653万円
- BMW M 50周年記念バッジ(フロント、リア、ホイール)
- BMW Individualフローズンブラックのボディーカラー
- レッドアクセント付きキドニーグリル
- シャドーライン付きレーザーライト
- 22インチMライト アロイホイール ダブルスポーク スタイリング742Mオービットグレーマット
- Mスポーツブレーキ(レッドキャリパー)
- BMW Individualフルメリノレザー ブラック(レッドパイピング付き)
- 「Edition Black Vermillion」ロゴ付きBMW Individualピアノブラック
- エディションブラックバーミリオン専用フロアマット
X6(G06)マイナーチェンジ:2023/4/3
- マイナーチェンジとなる後期モデル日本発売。
- エクステリアおよびインテリアについて、2023年基準へ大幅変更
X6 Mコンペティション
- X6 Mコンペティション:2012万円
- Mモデルは4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジン
- 48Vマイルドハイブリッドシステム
- 最高出力625ps/最大トルク750Nmを発揮
X6 M60i xDrive
- X6 M60i xDrive:1622万円
- Mモデルは4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジン
- 48Vマイルドハイブリッドシステム
- 最高出力530ps/最大トルク750Nm
マイナーチェンジ(後期モデル)の内容
- エクステリアでは、矢印型デイライト機能を持つLEDヘッドライトをBMW初採用
- フロントバンパー・グリル変更、リヤバンパー形状変更
- PHEVモデルではアイコニックグローキドニーグリル(夜間点灯)
- リアテールランプ、X字型LEDコンビネーションライト
- インテリアでは、12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイ
- 最新のiDriveコントローラー
- 高性能3眼カメラ&レーダー、最先端運転支援システムを搭載
- ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを標準装備
X6 xDrive35dのディーゼルモデル追加:2023/7/19
X6の一番売れ線モデルに35dのディーゼルモデル追加。価格は1198万円
- 直列6気筒 3リッターディーゼルエンジン
- 最高出力:298PS(219kW)
- 最大トルク:670Nm
- 48Vマイルド・ハイブリッド・テクノロジー搭載
- コースティング機能も採用し、燃費効率向上
X6のモデルラインナップは、「X6 xDrive35d M Sport」「X6 M60i xDrive」「X6 M Competition」の3モデル体制へ変更