BMWの4代目X5シリーズ(形式名G05)の概要やスペック、歴史を解説します。
X5 G05シリーズ概要
4代目となったX5シリーズ。先代に比べてボディサイズは大型化。
先代比で全幅66mm、全長36mm、全高19mm、ホイールベース42mmの拡大。
ドアパネルやフロント周り、主要な骨格などボディの一部をアルミニウム化し、サイズアップによる重量増を軽減。インテリア、エクステリアともにBMWの最新トレントに習い、安全装備、快適装備ともに充実している。またX5の名に恥じない高級装備にも抜かりはない。
サイズアップに伴い、3列目シートへのアクセスや広さの快適性もアップしています。
分割式のテールゲートも利便性に寄与。人気のディーゼルエンジンもラインナップ。
中国専用モデルとして、ロングホイールベースモデル(xDrive40Li)を設定。
G05ボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4935mm×2005mm×1770mm
- ホイールベース:2975mm
X5 G05スペック(諸元)
項目 | スペック |
---|---|
全長×全幅×全高 | 4935mm×2005mm×1770mm |
ホイールベース | 2975mm |
車両重量 | 2190kg |
排気量 | 2992cc |
エンジン種類 | 直列6気筒ディーゼル |
最高出力 | 195kW(265PS)/4000rpm |
最大トルク | 620Nm/2000~2500rpm |
WLTCモード燃費 | 11.7km/L |
X5シリーズ G05型の歴史
X5シリーズの4代目デビュー:2019/2/27
先代モデル比では全長が25mm、全幅が65mm、全高が10mm、ホイールベースが40mm大型化
ボディーサイズは全長×全幅×全高=4935×2005×1770mm
ホイールベース=2975mmという数値「BMWオペレーティングシステム7.0」を導入。
表示をカスタマイズできる10.25インチのコントロールディスプレイと12.3インチのフルデジタルメーターパネルを装備
最先端の運転支援システム(ADAS)が標準装備、BMWの快適装備も基本的にすべて装着可能。
M Sportモデルには、Xモデル初の4輪アダプティブ・エア・サスペンションを採用。
路面状況や駆動状況をモニタリングし、必要に応じて上下40mmの間で各ホイール毎の高さ自動調整し、走行安定性に寄与する画期的なシステム。
- X5 xDrive35dスタンダード:920万円
- X5 xDrive35d Mスポーツ:999万円
X5Mコンペティション・ファーストエディション:2020/12/24
「X5Mコンペティション」ベースに限定マットカラー(フローズンマリナベイおよびフローズンダークシルバー)のボディカラー、内外装カーボンパーツを採用。
価格X5Mが2068万円。日本国内では10台限定での販売
6気筒ディーゼルに48Vマイルドハイブリッド搭載:2021/2/24
48Vマイルドハイブリッドはスターターモーターと駆動併用のシステム
コースティング機能も採用することで燃費効率も向上
- xDrive35d(直列6気筒3リッターディーゼルターボ)
- 48Vマイルドハイブリッド(11ps)
- 新開発の直列6気筒直噴ディーゼルターボエンジン
- 286ps/66.3kgm
- X5:945~1043万円
xDrive35d PLEASURE3 EDITION限定車:2021/6/16
xDrive35dベースのプレジャースリーエディションは充実装備の特別仕様車。
2021年7月末までの期間限定生産。
- 最大で7人乗車を可能とする3列シート
- 4色から選べるレザーシート
- ヘッドアップディスプレイ
- 21インチの大径アロイホイール
- 車高調整機構付きのエアサスペンション装備
- 価格:1038万円
X5 xDrive40dをラインナップに追加:2022/2/10
3.0リッター直列6気筒ディーゼルエンジンを搭載。
(xDrive35dの代替として、xDrive40dへ変更されます)
- 最高出力340ps/最大トルク700Nm
- 48Vマイルドハイブリッドテクノロジー搭載
- 価格:1141万円
X5に中国専用ロングホイールベースモデル追加:2022/3/1
ロングホイールベース仕様を好み、販売台数が見込める中国市場専用モデルとして、通常X5と比較して130mmホイールベースを延長した「xDrive40Li」投入。
- ホイールベース延長分は、2列目の乗員の快適さと足元のスペースの確保に割り当て。
- リアドアは通常のX5よりも長い専用設計。
- 通常のX5よりも後席のリクライニング角度を4度増やした。
- 「xDrive 30Li:2023~」と「xDrive 40Li:2022~」の2グレード
- 成都モーターショーで一般向け公開
X5エディションブラックバーミリオン限定車:2022/5/24
X5 M50iをベース車両とした5台の限定車。X5エディションブラックバーミリオンの価格1612万円
- BMW M 50周年記念バッジ(フロント、リア、ホイール)
- BMW Individualフローズンブラックのボディーカラー
- レッドアクセント付きキドニーグリル
- シャドーライン付きレーザーライト
- 22インチMライト アロイホイール ダブルスポーク スタイリング742Mオービットグレーマット
- Mスポーツブレーキ(レッドキャリパー)
- BMW Individualフルメリノレザー ブラック(レッドパイピング付き)
- 「Edition Black Vermillion」ロゴ付きBMW Individualピアノブラック
- エディションブラックバーミリオン専用フロアマット
X5(G05)マイナーチェンジ:2023/4/3
- マイナーチェンジとなる後期モデル日本発売。
- エクステリアおよびインテリアについて、2023年基準へ大幅変更
- ディーゼルエンジンモデル廃止
プラグインハイブリッド(PHEV)モデル:X5 xDrive50e
- X5 xDrive50e:1260万円
- 3.0リットル直列6気筒ガソリンエンジン:最高出力313ps/最大トルク450Nm
- モーター:最高出力197ps/最大トルク280Nm
- システムトータルで最高出力489ps/最大トルク700Nm
X5 Mコンペティション
- X5 Mコンペティション:1972万円
- Mモデルは4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジン
- 48Vマイルドハイブリッドシステム
- 最高出力625ps/最大トルク750Nmを発揮
X5 M60i xDrive
- X5 M60i xDrive:1520万円
- Mモデルは4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジン
- 48Vマイルドハイブリッドシステム
- 最高出力530ps/最大トルク750Nm
マイナーチェンジ(後期モデル)の内容
- エクステリアでは、矢印型デイライト機能を持つLEDヘッドライトをBMW初採用
- フロントバンパー・グリル変更、リヤバンパー形状変更
- PHEVモデルではアイコニックグローキドニーグリル(夜間点灯)
- リアテールランプ、X字型LEDコンビネーションライト
- インテリアでは、12.3インチのメーターパネルと14.9インチのコントロールディスプレイ
- 最新のiDriveコントローラー
- 高性能3眼カメラ&レーダー、最先端運転支援システムを搭載
- ペダル踏み間違い急発進抑制機能などを標準装備
防弾仕様車のX5「プロテクション VR6」登場:2023/8
- SUVの防弾仕様車としては、世界最大の販売台数(海外向け販売、国内仕様無し)
- X5をベース車両とした要人輸送防弾仕様車(強化された装甲ボディと安全ガラス)
- 耐弾性車両ガイドラインおよび耐爆発性車両ガイドラインに準拠、完成車両の公式認証済
xDrive35dエディションX限定車:2023/9/1
xDrive35dのXライングレードがベースの「エディションX」限定車(価格1198万円)
7人乗車の3列目シート。カラーは「ブラックサファイア:222台」、「アルピンホワイト:111台」、「スカイスクレーパーグレー:37台」の計370台
- 48Vマイルドハイブリッドの3リッター直6ディーゼルターボエンジン
- 最高出力298PS、最大トルク670Nm
- 22インチBMWインディビジュアルライトホイール(マルチスポーク7451バイカラー)
- Xライン、サテンアルミニウムラインインテリア
- BMWインディビジュアルエクステンドレザーメリノ、コンフォートシート
- ストライプブラウンファインウッドトリム
- 電動パノラマガラスサンルーフ
- Harman/kardonサラウンドサウンドシステム
- BMWアイコニックグロー
- 4輪アダプティブエアサスペンション
xDrive40d Mスポーツ追加:2023/12/6
- 車両価格:1290万円
- 日本仕様は右ハンドルのみ
- 3.0L直列6気筒ディーゼルターボエンジン+48Vマイルドハイブリッドシステム
- システムトータル出力:352ps/720Nm
- 0-100km/h加速:5.6秒
- 最大7名乗車を可能とする3列シート
- 運転席/助手席へのマッサージ機能、アクティブ・ベンチレーション機能、iDrive8.5
ブラジルでX5 PHEVの生産開始予定:2024/4
2024年第4四半期より、X5-PHEVの生産をブラジル・アラクアリ工場で開始