
BMWのリセールバリュー(残価率)ランキング — モデル別5年残価率テーブル付き(最新)の傾向と理由を解説します。
要約(イントロ)
BMWはモデルによってリセールバリューの差が大きく、「M系のホットモデル/限定モデル」と「X系SUV」が総じて高い残価率を示す傾向があります。特に市場データを参考としつつ、M2や2シリーズのクーペ系が5年後の残価率で上位を占めており、SUV群(X1/X3/X5)も需要の広さから安定した残価を保っています。
ポイントまとめ(端的に)
- M2 や 2シリーズ系クーペは5年残価率が特に高い
- X系SUV(X1/X3/X5)は需要が広く、実用性が評価されているため残価が安定。日本でもSUV人気が中古相場を支える。
- 限定車やコレクタブル(Z8、歴代Mなど)は希少性で高値傾向
- 電動化(iシリーズ、PHEV)についてはモデル・バッテリー劣化の不確実性で評価が分かれる。最新の電動車は世代差で中古市場の価格変動が大きい点に注意
モデル別・数値テーブル(5年残価率の目安)
注:以下は公開データ(BMW系メディア、日本のリセール集計サイト等)を基に作成した「5年残価率の目安」です。実際の査定は年式・走行・整備履歴・市場需給で変動します。出典は各行末に記載しています。
| モデル | ボディタイプ | 5年残価率(目安) | 3年残価率(目安) | 備考(出典) |
|---|---|---|---|---|
| BMW M2 (G87 等) | コンパクトスポーツ / クーペ | 約59%(5年) | 約70%前後(目安) | 5年分析で上位。国内外とも高需要 |
| BMW 2シリーズ(クーペ / グランクーペ) | コンパクト / クーペ | 約56%(5年) | 約66%前後(目安) | 集計で上位。手頃さと走りで人気 |
| BMW M4 | クーペ / クーペ系M | 約56%(5年) | 約65%前後(目安) | モデル別データ参照 |
| BMW M3 | セダン / ハイパフォーマンス | 約54〜57%(5年・目安) | 約64%前後(目安) | 複数分析でM系が高評価(モデル年次で差) |
| BMW X1 | コンパクトSUV | 約49〜50%(5年) | 約60%前後(目安) | 米国系ディーラー分析や販売店まとめ。SUV人気で堅調 |
| BMW X3 | ミドルSUV | 約46〜52%(5年・目安) | 約58〜63%(目安) | 日本の流通データではX3も上位。年式で幅あり |
| BMW X5 | ミドル~大型SUV | 約48〜54%(5年・目安) | 約60%前後(目安) | 日本集計で上位にランク。需要が強い |
| BMW 5シリーズ | ミドルセダン | 約40〜50%(5年・年式で差) | 約55〜62%(目安) | ビジネス用途の流通量が大きく年式差が出やすい |
| BMW Z系(Z4 / Z8 等) | ロードスター / 限定車 | 幅広い(希少モデルは高値維持) | 幅広い(状態と希少性が鍵) | 限定・コレクタブルは個別評価。Z8等は高評価事例あり |
| BMW iシリーズ(i3, i8等/PHEV) | 電動車・プラグイン | モデル・世代で差大(下落傾向の報告も) | 同上 | 電池劣化・世代交代で中古評価が分かれる点に注意 |
数値の見方と留意点
- 上表は「5年残価率(目安)」を中心に提示しました。公開データは調査機関・地域・計算法(MSRPベースか市場実取引か)で差が出ます。
- 主要な数値ソースとしては5年データや、日本のリセール集計を参照しています
- 実査定では「年式」「走行距離」「整備履歴」「修復歴」「人気カラー」「装備(レザー、ナビ、ADAS等)」が大きく影響します。
- 特に輸出向け需要が高まると短期的に国内相場が上振れするケースがあります。
マーケット解説:なぜ特定モデルの残価が高いのか?
1. コレクタブル性・ブランドストーリー
M系や限定スポーツモデルは所有欲と希少性で中古需要が強く、残価が高くなる傾向があります(M2、M3/M4、限定Z系など)
2. 実用性の裾野の広さ
SUV(X1/X3/X5)は家族・レジャー・仕事で使えるため買い手が多く、流通性が高くなります。日本でもSUV人気は中古相場を支えています
3. 電動化の世代差リスク
EV/PHEVは新旧で評価が分かれやすく、バッテリーの残存性能や充電インフラの普及度合いで中古価格が揺れます。iシリーズ等はモデルごとに査定差が大きい点に注意
購入者・売却者への実務アドバイス
購入時
リセール重視ならM系の人気グレードやX系の定番グレード(実用性高)を選ぶと安心感が高いです。認定中古(CPO)を利用すると初期リスクが抑えられるケースが多い
売却時
輸出需要が強い局面(円安等)や決算期・ボーナス期は査定が有利になることがあります。整備記録や内外装の程度を揃え、人気カラーや主要装備を明確にしておくと査定が安定します
まとめ(結論)
2025年時点の日本の集計、観測、統計以下の通り。中古の実勢は年式や個体条件、輸出需要や電動化トレンドで左右されるため、売買の直前には必ず最新の査定データを確認してください
コンパクトMとSUVは高評価
高評価モデルとして堅調にランクインしています。
- M2や2シリーズクーペ
- X5やX3
BMWのリセールバリューを牽引するのは「M系のスポーツモデル」と「X系SUV」です。
やや評価が厳しめモデル
- 4シリーズクーペ、8シリーズクーペ
- グランクーペ
- X2・X4・X6(クーペSUV)
新車として販売数が少なく、中古車市場でもニーズが高いケースもありますが、長期在庫のリスクを懸念し、やや厳しめの残価率となります。
量販モデルはダブ付き気味
- 1シリーズ
- 2シリーズアクティブツアラー
- 3シリーズセダン
新車として販売数が圧倒的に多く、中古車流通量が多いため、市場人気は時期的にダブつき気味なることが要因です。

