BMWの初代X1シリーズ関連情報。「BMW E84」型のカタログ。歴史、諸元を解説します。E84のラインナップは、FR/sDrive18i 4WD/xDrivex20i 25i 28iです。
BMW E84 X1シリーズ概要
クロスオーバーSUVをビーエムダブリューでは、SAV(スポーツ アクティビティ ビークル)と呼びます。2004年にデビューしたX3(E83)の登場後、X3の弟分として、一回り小型化したBMW E84型が初代X1シリーズとして2010年に登場。3シリーズのE91ツーリングのシャーシをベースとしています。BMW Xシリーズのエントリーモデルの位置付けとなります。XシリーズのエントリーモデルとなるX1は、進化したxDrive(4wd)とsDrive(FR)の組み合わせとなります。2012年9月マイナーチェンジを実施し、デザイン変更に加えて、アイドリングストップ機構なども追加されています。
マイナー前モデルの18iモデルは300万円台中盤からとなり、ツーリングモデルや1・3シリーズユーザーからの乗り換えを促す魅力を備えています。
28iモデルはコンパクトボディに直6エンジンを搭載し、小さなSUVとしての高級感も味わえます。2012年よりデリバリーを開始した20i/28iは、2.0リッター直噴4気筒ターボと8ATを搭載し、よりパワフルかつエコな走りを両立します。同年9月にフェイスリフトを実施。
BMW X1 E84のボディサイズ
- 全長:4470mm
- 全幅:1800mm
- 全高:1545mm
- ホイールベース:2760mm
3シリーズよりも小さいサイズは、日本の市街地における使い勝手も良いです。何といっても1800ミリを切る車幅は、狭い道にもマッチし、MspoモデルはSUV的なイメージが抑えられワゴン的なイメージです。
BMW X1 E84の歴史
日付 | 内容 |
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2015/7 | 2代目のF48型にバトンタッチ
初代X1のE84型が登場して6年。 |
2015/4/21 | ナビとパーキングアシストを全車標準装備化
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2014/7/14 | X1 エクスクルーシブ・スポーツ限定車(160台)
Mスポーツをベースにエクスクルーシブな装備を標準
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2013/9/25 | X1 Fashionista(ファッショニスタ)限定車
ホワイトのボディーカラー
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2012/9/15 | フェイスリフト(マイナー後)モデル日本発売 FRバンパーのデザインリニューアル、ライトのイカリングLED化、テールランプ変更 ウインカーがドアミラー内臓へ マフラーエンドのクローム化、Sportはブラッククロームノーマル、人気のM Sportに加えて、内外装に専用装備のxLineとSportのグレードを追加し、 4グレード構成。(Normai/xLIne/Sport/M Sport) 燃費を重視した後輪駆動専用のX1 sDrive20iも追加。(JC08/14.9km/L)
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2012/4 | ニューヨークモーターショー12にて、マイナー後モデルが登場。デリバリー開始は2012年下期。 |
2011/10 |
新開発の2.0リッター直列4気筒BMWツインパワー・ターボ・エンジンを搭載 X1 xDrive20i 2.0リッター直列4気筒DOHCツインパワー・ターボ・エンジン |
2011/04 |
X1 Mスポーツパッケージ発売 44万円のオプションパッケージとなる。 Mエアロダイナミクス・パッケージ(フロント・エプロン、サイド・スカート、リア・スカート、ワイド・ホイール・アーチ) スポーツ・シート、マルチファンクションMスポーツ・レザー・ステアリング・ホイール |
2011/01 |
X1 MスポーツがEUデビュー |
2010/04/20 | 日本仕様が初デビュー363万円(sDrive18i)2リッター直列4気筒モデル。sDriveは、2WDを示す。 480万円(xDrive25i)3リッター直列6気筒モデル。xDriveは、4WDを示す。 |
2009/09 | フランクフルトモーターショーでX1 E84正式デビュー。ドイツ・ライプツヒ工場で生産開始し、2009年末よりEU市場に投入。 |
2009/07 | BMW X1 E84をプレスリリースボディサイズは、全長4454 全幅1798 全高1545 ホイールベース2760mm xdrive28i(3.0L直6ガソリン)、xDrive23d/20d/18d(ディーゼル:日本導入予定無し)の4タイプが4wdモデルsDrive20d/18d(ディーゼル:日本導入予定無し)の2wdモデルもラインナップ |
2009/05 | X1のプロトタイププレス向け試乗会を実施。 |
2008/10 | コンセプトX1がパリショーにて公開BMW X3 E83の弟分として、BMW X1 E84のショーモデルが「コンセプトX1」がパリショーにて公開。7シリーズF01モデルを踏襲した新しいデザインの流れを受け継ぐ。 |
BMW E84前期と後期の違い
2012年にマイナーチェンジを実施
- 見分け方は、ヘッドライトの眉毛がLEDで光るため、細いLEDがあること
- フロントドアの前方下部にグレードエンブレム
ルーフレールの装着有無、ホイールサイズでも判別可能ですが、グレードやオプション装着により異なるため、明確な判別は難しいポイントです。
BMW X1 E84スペック(装備・仕様一覧)
全長×全幅×全高 | 4457×1789×1535mm |
ホイールベース | 2760mm |
トレッド前 | 1500mm |
トレッド後 | 1530mm |
最低地上高 | 194mm |
車両重量 | 1560kg(18i) |
ステアリング形式 | パワーアシスト付きラック&ピニオン |
サスペンション前 | ダブル・ジョイント・スプリング・ストラット、コイルスプリング、スタビライザー |
サスペンション後 | セントラル・アーム、コイル・スプリング、スタビライザー |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ後 | ベンチレーテッドディスク |
タイヤ前 | 225/50R17 |
タイヤ後 | 225/50R17 |
最小回転半径 | 5.3m(カタログ値はEU計測5.9m) |
乗員定員 | 5名 |
型式 | 6AT(-2011)、8AT(2012-) |
駆動方式 | sDrive18i(FR)、その他モデルはフルタイム4WD |
特徴 | トランク容量:420L |
レビュー
2リッターエンジンを積むsDrive18iは、363万円とかなり戦略的な価格設定。
装備の差こそあれ、同じ2リッターを積む320i(445万円)とはかなりの価格差となります。3リッターを積むsDrive25iは、ネーミングこそ25iだが218psパワーは、必要にして十分です。28.6kgのトルクは排気量通り3リッター級です。
価格は480万円となり、320iユーザーに対する価格的なインパクトは強烈でお買い得感は一番なのが25iでしょう。低めの車高1545mmはセダンやツーリングからの乗り換えもさほど違和感が無く受け入れられます。日本にベストマッチのエントリーモデルが加わっています。(2010)
価格が424万円となるxDrive20iが登場。2.0リッター直列4気筒DOHCツインパワー・ターボ・エンジンを搭載し、184ps、27.5kgmし非常にお買い得なモデルとなる価格設定であり、4WDと8ATの組み合わせターボパワーのトルクなど、コストパフォーマンスが高いです。(2011)
中古車としてのタマ数は豊富である。X3よりも3シリーズツーリングとの競合になると思われるが、使い勝手は同等です。ただ、質感や装備は3シリーズが上回っている部分も多く、スタイリングなど装備、排気量などの好みの部分も大きい。
寒冷地の方にとってはX1の4WDモデルを推奨します。ボディサイズはコンパクトであるが、車重は1.5tを超えるため、予算に余裕があればNA2.5リッター以上のモデル。後期型であれば2リッターターボモデルがお勧めです。
- メンテナンスのポイント
- 特に突出した弱点は無いが、バッテリーの早期交換を推奨。
各種データ
グレードは均等に分散。(2013)
グレード | 比率 |
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X Line | 30% |
Standerd | 30% |
Sport | 20% |
Msport | 20% |
絶対的なホワイトカラー人気。中古車市場にも影響。
ボディカラー | 比率 |
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アルピンホワイト3 | 50% |
ブラックサファイア・メタリック | 20% |
その他のカラー | 30% |
駆動形式は、FR人気で、シティユース主体のユーザーが多い。SUVのボディ形状ながらスタイル・ファッション優先でX1を選んでいます。この結果から豪雪地帯のユーザー以外は4WDモデルを選ばなくても良いでしょう。
駆動形式 | 比率 |
---|---|
sDrive(FR) | 70% |
xDrive(4WD) | 30% |
- 最多売グレードは、20i(エコカー減税適用)
- 人気オプションは、iDriveナビパッケージ+パーキングサポート