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BMW 6シリーズ情報(歴代6シリーズのスペック)

6シリーズ
BMファン君
BMファン君

BMW6シリーズ(クーペ、グランクーペ、グランツーリスモ)に関する歴代モデル型式やスペック、故障情報を解説します。6シリーズのマイナーチェンジ、フルモデルチェンジの変遷・歴史をまとめました。

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BMW6シリーズ概要

初代6シリーズはBMWの最上級のフラッグシップ・クーペモデルとして、E24型が1977年に登場しました。直列6気筒エンジンのシルキーシックスと優雅なクーペスタイルは、ラグジャリークーペとも呼ばれるジャンルです。また、『世界一美しいクーペ』とも呼ばれています。現在、フラッグシップモデルを8シリーズに譲りましたが、優雅なクーペモデルのコンセプトがベースとなり、継承されています。

6シリーズの先祖

503

  • 1956年5月から1959年3月まで製造した、クーペおよびカブリオレの2タイプのボディ
  • V型8気筒OHV、3,168ccエンジン、140馬力、4MT
  • ホイールベース:2835mm
  • 全長:4750mm
  • 全幅:1700mm
  • 全高:1400mm
  • 車両重量:1500kg

3200CS

  • 1962から1965年まで製造した、クーペボディ
  • V型8気筒OHV、3,168ccエンジン、160馬力、4MT
  • ホイールベース:2840mm
  • 全長:4750mm
  • 全幅:1760mm
  • 全高:1470mm
  • 車両重量:1500kg

2000C/CS

  • 1965年のフランクフルト・ショーでデビューした、6シリーズの直系とも言うべき2ドアクーペモデルが「2000C」です。
  • シャシーは、ノイエクラッセのホイールベースを2550mmに短縮。
  • サスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット、リヤがセミ・トレーリング・アームの組み合わせ
  • ボディサイズ、全長4530mm×全幅1675mm×全高1360mm。車重は1180kg
  • Cは「クーペ」、CSは「クーペスポーツ」の略称
  • 1965~1969年生産

E9

2800CS

  • 1968から1978年まで製造した、クーペボディ
  • 排気量:2,788cc
  • 水冷直列6気筒SOHC
  • ボア×ストローク:86.0×80.0mm
  • 最高出力170hp/6,000rpm、最高トルク23.6kg-m/3,700rpm
  • トランスミッション:4速M/T、ZF製3速A/T

3.0CS

伝説の名車BMW 3.0 CSLの歴史と現代に蘇るオマージュR
BMW 3.0CSLの歴史や主要諸元。現在の6シリーズやCSLモデルの血統とも言える初代CSL(クーペスポーツライト)について解説します。

初代BMW6シリーズ:E24型

1968年から生産されたE9型のDNAを引き継ぎ、車格的に上級なスペシャリティクーペとしてのポジションを与えたのが、BMW6シリーズです。
6シリーズ中でも初代E24型(1977年-1989年)は「世界一美しいクーペ」とも言われ、世界的にもクーペデザインの評価を不動のものとした代表的なモデルでもあります。ラインナップとして、633CSiA/635CSiA/M635CSi/M6が市販されました。デザイン面でも他メーカーに影響与えたモデルです。

  • 1976年:ジュネーブモーターで「630CS、633CSi」発表
  • 1978年:「635CSi」発表。直列6気筒3.5Lエンジン、5速MT
  • 1979年:630CS(キャブレター仕様)から、628CSi(インジェクション仕様)へ吸気システムの変更による信頼性向上。(エンジンは528iベース)
  • 1982年:マイナーチェンジによる装備変更・追加(サス、635CSiエンジン(185ps)、サービスインターバル(Si)メーター、瞬間燃費計)
  • 1987年:マイナーチェンジによる仕様変更。735i(E32)用DME(デジタル・モーター・エレクトロニクス)制御のビッグ6エンジン(211ps)採用。
  • 1989年:E24型の生産終了。後継モデル6シリーズの次期モデルは登場せず、BMWのスペシャリティクーペのトップモデルは、8シリーズ(E31型)にバトンタッチ

E24 635CSiスペック

  • 1984年式本国諸元
  • 全長×全幅×全高:4755mm×1725mm×1365mm
  • ホイールベース:2630mm
  • トレッド前/後:1430mm / 1460mm
  • 車両重量:1430kg
  • エンジン型式:M30型
  • エンジン:直列6気筒SOHC
  • 総排気量:3430cc
  • ボア×ストローク:92.0mm×86.0mm
  • 圧縮比: 10.0:1
  • 最高出力:218ps / 5200rpm
  • 最大トルク:310Nm / 4000rpm
  • 変速比:1速 2.478 / 2速 1.478 / 3速 1.000 / 4速 0.728 / 後退 2.090
  • 最終減速比:3.250
  • ステアリング:ボールナット
  • サスペンション:前/後 ストラット / セミトレーリングアーム
  • ブレーキ:ベンチレーテッドディスク / ディスク
  • タイヤ:225 / 55-16

2代目BMW6シリーズ:E63/E64型

初代8シリーズ(E31)型の後継モデルが、第2世代6シリーズ(E63型)です。6シリーズ(E24)からおよそ14年ぶりの復活を遂げました。E63型以降、カブリオレモデルも加わり、高級感、優雅さ、スポーティさを両立しています。BMWにおける2ドアクーペモデルのトップモデル・イメージリーダー的な存在となっています。その後、グランクーペの4ドアサッシュレスモデルも追加されました。

E63 E64情報 6シリーズ2代目(2003年-2010年)
E63 6シリーズ

E63クーペとE64カブリオレの特徴

  • 630i/645Ci/650i/M6のラインナップとなります。
  • 直6とV型8気筒のNAエンジンはバルプトロニックが装備され、パワーフィールが向上
  • 6速ATに加え、上位モデルは、セミATとなるSMGモデルも設定
  • M6は、V型10気筒エンジンとSMGが搭載され、507psの圧倒的なパワー
  • クリスバングルデザイン氏のデザインによる眉毛のLEDライト&テールデザイン
  • ボディカラーやインテリア素材でオーダーメイド可能なBMWインディビデュアルが初めて導入

3代目BMW6シリーズ:F12/F13/F06型

F12 F13情報 6シリーズ3代目(2011年-2018年) 、F06初代
F12カブリオレ 6シリーズF12クーペ・F13カブリオレのボディ形状です。エンジンは、ダウンサイジングターボ化と8速AT化され、パワートルクの向上と共に燃費性能も向上しています。4ドアクーペモデルのグランクーペ(初代F06型)が加わり、スペシャリティークーペの選択肢が広がったモデル。

4代目BMW6シリーズ:G32型

G32情報 2代目(2017年-202x年)
BMW G32 6シリーズG32グランツーリスモです。
初代グランツーリスモは、5シリーズ(F07型)でしたが、2台目グランツーリスモより、6シリーズ(G32型)に移行しました。サイズ拡大と装備の充実が図られたモデル。インテリアは、5シリーズセダン(G30)、ツーリング(G31)と共通デザインが採用されています。

BMW6シリーズ中古車ガイド

BMW6シリーズ(E63/E64型)

2003からのモデルとなるE63型。カブリオレはE64型となる。中古車の価格帯としては、430-880万となる。ビッグサイズクーペとして、セダンには無い優雅さを味わえるモデルである。低年式は、比較的値落ちも進んでいるので、低走行のタマがあれば買いである。タマ数としては、比較的少なく、好みのカラーやグレードを探すのに苦労するかもしれない。カブリオレは電動ソフトトップとなる。耐久性に優れているが、幌とスムーズな動作確認は、必須である。ドアが大きいため、ドアの開閉やウインドーの密閉性も確認したい。比較的おとなしく乗られた車が多く、多走行車を除けば、不具合の要因は少ない。
電装系の装備が多く、故障が発生した場合は、かなり高くつくことを予め考慮しておきたい。予算が許す限り、高年式の認定中古車を選ぶことが、今後の安心保険となる。(2009)

売れ筋の630iクーペは、直列6気筒NA3リッターエンジンを搭載し、動力性能的にも十分です。価格も200万円台以下であり、価格的にも購入しやすい価格帯となってきました。645、650iなどのV8モデルは6シリーズらしい優雅なフィールが楽しめます。M6も値下がり率が大きいですが、V10のエンジンフィールは最高です。維持費は高くなりますが希望の車があれば文句なく買いでしょう。タマ数は少ないので、希望の色やグレードが見つかったらキープしておくことがポイントです。
派手なエアロや20インチ超の大径ホイール装着車は避けたいところです。
クーペモデルでも手荒く扱われた車は少ないですが、予算が許す限り、高年式の認定中古車を選びましょう。(2016)

F12・F13 6シリーズ

2011からのモデル。カブリオレ(F12) クーペ(F13) グランクーペ(F06)型となる。中古車の価格帯としては、300万円台からとなります。現行モデルですがモデル後期もデビューしており、順調に寝落ちが進んでいます。先代モデルと比べても比較的タマ数が多く、程度の良いモデルも多いようです。装備の故障も少ないようで、どのモデルも文句なく買いでしょう。人気が高いのはV8の650iよりも直6の640iになります。短期間の保有ならリセールを考えて640iにしておきましょう。予算が許す限り、高年式の認定中古車を選ぶことが、今後の安心保険となります。

グランクーペは4ドアモデルです。スタイリッシュな外観ですが、十分な広さが確保されており通常のファミリーユースにも使えます。こちらも640iを選んでおくこととLEDライトの装着モデルがポイントになります。程度的に問題となるタマも少ないですが、出来れば認定中古車を選んでおきましょう。(2016)