BMWの2代目X2シリーズのU10型の型式・スペック情報。モデルの変遷、ボディサイズやエンジンの特徴などを解説します。iX2のBEVも登場
U10型 X2シリーズ概要
XシリーズのエントリーモデルとなるX1に加えて、ボディがクーペ形状をSUVモデルを「スポーツ・アクティビティ・クーペ(SAC)」の位置付ける「X2」の2代目モデルです。
Xの後の偶数モデルがクーペスタイルのモデルになります。後部の居住性を多少犠牲にしつつ、運転席と助手席についてはクーペとしての実用性を確保したモデルです。
基本インテリアや走行性能、動力性能はX1モデルをベースとするものの、X2シリーズとしてはX1よりも格上の設定としています。
今回より、電気自動車のiX2が登場し、BEVモデルもフルライン化を図っています。
X2(U10)の特徴
初代X2シリーズ(F39型)からバトンタッチした、2代目X2として登場したSUVクーペ「X2シリーズ U10型」です。BMWではSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼ぶシティオフロードタイプのシリーズで、さらにスタイリングを重視したクーペモデルです。エクステリアではセダンモデルと異なり、キドニーグリルの大型化やバンパーのブラックアウト部分と一体化させた力強いデザインになりました。
鍵カッコ形状のLEDライトは、他X5/X6のデザイントレンドを継承し、テールLEDはライトLEDと同様のデザインにするなど新しいデザイントレンドも見て取れます。
インテリアは、先行登場X1(U11)を踏襲しています。
X2のボディサイズ
ボディサイズは、具体的な数値は下記
- 全長×全幅×全高:4554mm×全幅1845mm×1590mm
- ホイールベース:2692mm
X2 U11スペック(諸元)
スペック項目 | 内容 |
---|---|
全長 | 4554mm |
全幅 | 1845mm |
全高 | 1590mm |
ホイールベース | 2692mm |
燃料タンク容量 | — L |
荷室容量 | 560L、1470L (後席折畳時) |
M35i xDriveスペック
- 2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジン
- Mツインパワー・ターボ・テクノロジー
- 最大出力:300hp/5750rpm(欧州仕様)、317hp(米国仕様)
- 最大トルク:40.8kgm/2000~4500rpm(欧州仕様)
- トランスミッション:7速DCT
- 駆動方式:4WD「xDrive」
- 0~100km加速:5.4秒
- 最高速:250km/h(リミッター)
iX2 xDrive30スペック(BEV)
- エンジン:第5世代BMWeDrive/2モーター(前後)EV
- 駆動方式:4輪駆動(xDrive)
- 最高出力:313hp(200kW)/4300-15200rpm
- 最大トルク:494Nm/0-4300rpm
- 0→100km/h加速:5.6秒
- 最高速度:180km/h
- 電気モーター:最高出力140kW/最大トルク247Nm
- リチウムイオンバッテリー容量:66.5kWh
- WLTP航続距離:417-449km
試乗インプレと確認ポイント
抜群の荷室容量
トランク容量は、560Lもあります。リヤシートを倒せば1470Lと広大なラゲッジスペースです。
SUVクーペの居住性
先代X2よりも改善されていますが、ここはSUVクーペとしてデザインに振っている部分です。
後席頭上は、やや傾斜していますので、乗降性と乗車後の頭上クリアランスを確認してください。
後席の足元スペースは十分な広さがあります。
iDriveの操作性
タッチパネルのモニター操作がメインになります。従来のiDriveコントローラがありませんので、先代オーナーは慣れが必要です。
X2(U10)の歴史
X2シリーズ2代目登場:2023/10/11
初代F39型X2シリーズ、2代目U11型X2へバトンタッチ
- 装備などは、X1シリーズU11型に準拠
- 2023年Xモデル基準のデザインやOSを搭載
- 海外向けガソリン・ディーゼル仕様:X2 sDrive18d/sdrive20i/M35i xdrive
- BEV仕様:iX2 xDrive30e
ワールドプレミア:2023/10/26
ジャパンモビリティショー2023(JMS2023)にて全世界初公開