広告

BMW並行輸入車の購入メリットとデメリット

新車情報
BMファン君
BMファン君

BMWの並行輸入車の購入維持に関するメリットデメリットを解説します。

日本に未導入のMT車やMモデルが気になる方への情報です。

広告

BMW平行輸入車の概要

正規ディーラーのBMWジャパン以外で輸入された車を指します。例として、M340dやM550dなどの大型ディーゼル車やカブリオレ、MT車、BMW MINIでも日本未導入の車種やグレード、MT車、左ハンドル車が多いです。また、すでに絶版となったBMWの旧車などを海外から輸入する場合も並行輸入にあたります。ドイツ本国や海外向けに輸出しており、これらの車を日本仕様に改造し、日本の法律上の認可を得た上で日本の公道を走れるようになります。

MTやM340dなど日本未導入モデルが買える

正規ディーラーでは日本で売れるモデルを厳選して取り扱っており、近年はBEVが優先されるようです。その結果、ガソリンやディーゼルモデル、上位モデルやMTモデルが日本向けとしては見送られるケースが多いようです。
しかし、並行輸入では、好きなモデルを輸入することが可能となります。

買い付けと輸入パターン

  • 外国のディーラー新車を買い付け、日本へ輸入
  • 外国のディーラー中古車を買い付け、日本へ輸入
  • 外国の一般中古車を買い付けた車を日本へ輸入

契約から納車までの流れ

契約から納車まで、個人では難しく、業者に依頼することになります。右ハンドルであれば英国からの輸入が多いでしょうか。

  • 現地で販売している対象車種選定
  • 見積り
  • 契約締結
  • 発注(頭金・ローン・一括支払い)
  • 現地での車両購入
  • 車両購入後の諸手続き
  • 陸送・輸出手続き
  • 輸出
  • 輸送
  • 輸入手続き・引取り作業
  • 国内保安基準等適合作業・納車前整備と補修
  • 排ガス検査・予備検査・予備検査証交付
  • 国内ナンバー登録交付
  • 納車手続き

メリット

100円を切る円高時は価格メリットがある

日本とアメリカでは価格差が大きく開いています。特に円安時は1.5~2倍の価格差がある時期もありました。
これはアメリカ市場特有の価格設定によるものです。アメリカは最大の自動車市場であり、ブランド価格を反映できない市場特性も要因となり、価格が安いのです。
アメリカとの価格差の理由として「日本の方が装備が良いから」を挙げる方もいますが、ほぼフル装備の現在では大差ありません。よって、円高の時は海外で新車を購入し、日本に輸入することで安く乗ることが可能になるのです。

1ドル 円ドル状態 並行輸入車
90円 円高ドル安 安く買える
100円 やや円高ドル安 やや安く買える
110円 円安ドル高 高くなる

上記の表は、1ドル105円を基準とした場合の例(物価の変化により、価値観も変動します)

日本未導入車が買えるメリット

正規ディーラーの取り扱い車種は、日本市場の人気のあるものに限られます。MT車や人気のクリーンディーゼル車、左ハンドルやカブリオレモデルは、日本では販売されないモデルも多いのが実情です。これは、日本仕様モデルとして設定するには右ハンドルとして売る必要があるため、販売台数が多く見込めないモデルはコストがかかるためです。平行輸入車の専門店では、日本未導入のモデルですが一定のニーズがあるモデルに絞りを輸入・販売しています。

特に一部のファンから需要の多いMT車は、並行輸入車でしか購入ができません。ユーザーのニーズにより特定の車種を海外で買い付け、輸入する代行サービスも実施しているようです。これらの希少車に乗ることは、マニアにしか判らないコダワリかもしれません。

デメリット

個人輸入となれば、現地購入、搬送、通関・審査手続きなど障壁が高く、一般的には平行輸入車として販売されているものを購入するのが無難でしょう。愛車のメンテナンスは購入店で受けることを想定すべきです。そこで専用の整備工場、提携工場を完備していることは必須です。お店の規模や歴史もチェックする必要があります。自宅と店舗が近く、メンテナンスが気軽に受けられることもポイントになります。

原則として平行物の整備は受けられます。ただし、ディーラーへの持込では「いい顔」はされません。日本仕様とは、細かい部品や仕様が異なる事を理由に、正規ディーラーでは整備を断られるケースもあることを考慮しておきましょう。

新規注文の場合は、現地購入から日本までの輸入手続きにかなりの時間が必要となるでしょう。部品の手配も若干時間がかかるケースもあるようです。最近では日本の夏に対応できないケースは無くなりましたが、一昔前はオーバーヒートなど熱対策が十分でないケースもありました。

中古車の場合は、日本での新規登録年度が新車登録と同じ扱いになるため(2020年式を輸入し、日本で2023年登録すると、2023年式として流通)
製造年度が不明な場合があり、注意が必要です。平行輸入中古車の購入には、あらゆる面で細心の注意を払いたいものです。特に北米経由の中古車は、走行距離も多走行車となり、メーター戻しの危険性が多々あります。

平行物中古車ではメーター戻しなど不安要素もあります。純正ラジオで日本のラジオを聞けない場合もあります。ナビが海外仕様のため、日本仕様への書き換えが必要となります。古いモデルでは対応不可のケースもあります。国産中古車を選ぶ以上に車とお店を、見極める知識と経験、リスクに対する覚悟も必要となりますので、外車初心者が値段だけで飛びつくのは避けたいところです。

平行物は、左ハンドルであることが多いです。旧車であれば納得する部分もあるものの、今となっては左ハンドルはデメリットな点が目立ちます。例えば駐車場の券売機などです。ハンドル位置は、車生活に直結するところですので日常用途で使う場合は、避けた方が無難です。趣味の車として購入するのであれば、左ハンドルでも問題ないでしょう。

正規ディーラーでメンテナンスが受けられない

並行輸入車の購入店舗において、整備工場も併設されていれば、一定のメンテナンスについては問題ないでしょう。しかし、BMW正規ディーラーではメンテナンスが受けられません。この点は購入後のリスクとして割り切る必要があります。

105円超の円安時は価格面でメリットなし

日本の正規ディーラーで諸費用込み価格900万の車をアメリカから輸入の例です。

  • アメリカでの販売価格600万:①
  • 輸入搬送費、通関手続き、法的な日本仕様変更:80~150万:②
  • 日本での諸経費:50万:③
  • ①+②+③= 日本での登録諸費用込み販売価格:800万

日本での乗り出し販売は約800万となります。車両以外のコストは、約200万といったイメージです。

日本でも普通に新車購入しても値引きを含めて価格が接近してきます。個人輸入の上記800万と変わらないケースもあります。一見、価格的なメリットがあるように見えますが、差は僅かのケースも出てきます。正規ディーラーのメンテナンスまで含めてトータルで考えると微妙でしょうか。

1ドル90円、80円のような円高。日本で1000万超のモデルが海外との価格差が400万以上のケースでは、価格的なメリットも出てきます。
しかし、110円、120円のような円安で、日本との価格差が2,300万のケースでは価格的なメリットは全くありません。

並行輸入車のメンテナンス

基本は購入店舗の工場での整備

購入したお店がメンテナンスのしっかりした整備工場を所有していたり、提携工場があれば、ほぼ心配はありません。しかし、単なる輸入業者であれば、購入後のメンテナンスに不安を抱えるケースが多いです。並行輸入車の購入時、メンテナンスはどうなっているのか?購入店舗に問い合わせ、疑問点を解消しておくことが必要です。

正規ディーラーでは受け付けないケースも

正規ディーラーは、基本的に正規ディーラーで販売した車両をメンテナンスしますので、並行輸入車の整備を断られるケースも覚悟しましょう。

ただし、正規ディーラーも商売ですから、車検などから依頼し、整備実績を作ることが出来れば、以降のメンテナンスも可能です。

非正規ディーラーとは

非正規ディーラーとは、ディーラーで販売され、一般の中古車店に流れた車を指します。故障も少なく正規ディーラー中古車店で販売されるよりも、はるかに安いです。

一般店での魅力は、安さ!

一般店では整備設備や整備スキルに差が激しいのがネック。その為、3年以内の中古を狙いたい。他走行車、5年以上の経過した車はディーラー車であっても
注意深く選ぶ事が必要。(点検簿の確認等)メーター戻しのリスクは無いとは言えないので、シートやハンドルの痛み。タイヤの交換状況等から判断する事も必要。

お店の信用度

正規ディーラーではない一般店ではお店の規模や信用度も千差万別。自社の整備工場を持ち数百台の在庫をもつ大型店もあれば、店頭で2、3台並べただけのショップもあります。堅実経営のお店もあれば、その逆の店もあるかもしれません。
車の値段は、ディーラー認定中古車より確実に安いのですが、事故・修理歴、売買上のトラブルや車の保証期間、保証範囲、今後のメンテナンスなど、結果的にディーラー車を買ったほうが安かったということにならない様、リスクを覚悟し、注意深く車を選び、契約する事が必要です。(つい、車の値段ばかりに目が行きがちですが。。)

個人輸入

海外で生活しており、現地で購入した愛車を日本に持ってきたいという要望もあると思います。その場合も様々な手続きが必要です。また、ネットで海外向け仕様を見つけて、個人輸入できないものか?と考える方も多いと思います。

各種手続きを行う代行業者が必須

実際には、日本に居ながらにして、ネット上で手続きが完了するはずもなく、現地ディーラーで買い付けから輸入までの手続きについて、専門の仲介業者に頼る場面が出てきます。

  • 海外での買い付け
  • 港までの陸送、船便による日本への搬送
  • 輸出手続き、日本の通関手続き
  • 日本の法規制に合わせた改造等(専門のノウハウが必要)と認可申請
  • 日本での登録諸経費

上記の煩雑な手続きと費用だけでも約200万ほどかかります。車両購入・輸入となるとかなりハードルが高いと思われます。インターネットの通販も身近になり、諸外国からの単体パーツ購入は簡単になりました。しかし、車両本体の輸入と同列で考えることは難しいのです。

為替の影響

円安の場合(110円以上)

日本のBMWは高いと言われていますが、同じ車種で日本とドイツの販売価格を比較すると日本が安いケースがあります。その理由はなぜでしょうか?。日本は円安となり、以前に比べ購買力が下がってしまいした。本国の販売価格をそのまま日本円換算で販売すると100万円ぐらい高価になります。価格を抑えるために日本で販売するグレードや装備を絞り込みコストを抑えているのです。

本国仕様をそのまま輸入すると日本円換算では円安のため、日本の正規車と比べて、高く感じます。並行輸入のための輸入コストもかさみ、Mモデルなど元々高いモデルや希少モデルでないと割に合わないのです。

円高の場合(100円以下)

円高の場合、本国の販売価格を日本円換算すると円高メリットにより、日本の正規車より安いケースが出てきます。日本円は、あらゆる輸入品に対して購買力があります。日本での正規販売価格も下がってきますが、超円高(90円以下)では並行輸入車として輸入するメリットも出てきます。

よって、本国仕様をそのまま輸入すると日本円換算では円高のため安く感じます。並行輸入のための輸入コストを追加しても割に合うと感じるケースが出てきます。

まとめ

外国と日本の価格差を単純比較することは、簡単なのです。しかし、実際の輸入となると簡単ではない事がわかります。為替事情が円安傾向の場合は、輸入も割高になります。また、右ハンドル車が主流になり、左ハンドル車を輸入したいと思う方がかなり少なくなりました。10年、20年前に比べて正規ディーラーの中古車流通量も増えており、平行輸入車を購入する必要性も無くなりつつあります。

新車価格の安さだけに着目するのではなく、購入までの手間や購入後のメンテナンスを重視するなら日本では正規ディーラー車を安心の保険として購入するのがベターです。

ディーゼルやMT車など日本仕様に無いモデルも少なからずありますが、Mモデルやアルピナの中古車であれば希望予算に近いモデルがあるのではないでしょうか。
平行輸入車に比べてリスクも少なく認定中古車であれば正規ディーラーのサービスが受けられます。リスクの高い平行輸入車を狙わずに、希少なMモデルやアルピナをおすすめします。

広告
新車情報
広告