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BMWのアイドリングストップを常時オフさせる方法

メンテナンス
BMファン君
BMファン君

現在、BMWではアイドリングストップ機能が標準搭載されています。
始動時の音や振動に耐えられず、常時オフと考える方も多いようです。効果的な解除方法を解説します。

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BMWアイドリングストップの概要

エンジン停止による燃費向上が目的

BMWは、全車アイドリングストップ機能を搭載しています。アイドリングストップ機能は、車両停止中のエンジン停止により、無駄な燃料の消費を抑えます。合わせてCO2発生が抑えられ、経済的にも地球環境的にも優しい機能です。

アイドリングストップ導入の背景

燃費の向上や環境への配慮すべく、BMWのアイドリングストップは、2007年のEfficient Dynamics Strategyより搭載されています。4気筒エンジンに搭載後、他のモデルにも展開しました。

BMWも2012年頃から搭載されるようになり、現時点では全車搭載されています。
停車すると自動的にエンジンの停止・再始動を行うため、燃費も向上します。
エコカー減税としてもアイドリングストップ機能が対象となるため国産・外車を問わず装備車両が増えた背景もあります。BMWとしてもエフィシェントダイナミクスのコンセプトによる環境対策としても一役買っています。

アイドリングストップの仕組み

アイドリングストップは、その名の通り、アイドリング中にエンジンが停止します。停止中は燃費を消費しないため、燃費が良くなるという機能です。

停車した際に自動的にエンジンが停止する

手前の信号が赤になり、ブレーキで車速を落とし、完全にスピードがゼロになり、ブレーキを正しく踏んでいる状態を検知して、エンジンを停止させます。

ブレーキの踏みが甘いとエンジンが停止しない

ブレーキを強く踏んだ信号を検知して、エンジンを停止します。よって、ブレーキの踏み方によっては作動しないケースがあります。また、踏み方により、エンジンを停止させない事が可能です。

ブレーキからは足を離すとエンジンが始動

次の走行に備える動作として、ブレーキからは足を離した瞬間に即エンジンが始動します。
そのタイムラグは0.4秒以下とされており、ストレスなくエンジンが始動している状態になっています。
ブレーキから足を離し、アクセルペダルに足を載せる前にエンジンが始動しているわけです。
また、ハンドルを動かしたり、車体を動かすアクションに繋がる場合もエンジンを始動させます。

停止と始動の仕組みがセット

上記の動作を検知し、アイドリングストップはエンジンの停止と再始動を自動的に繰り返し行う流れです。

インテリジェントエンジンストップスタート(IESS)

アイドリングストップは停車時間が長いほど有効ですが、エンジンの停止・再始動に必要な燃料はアイドリング時よりも多くなります。そのため、停車時間が短すぎると、アイドリングストップによって得られる燃費削減効果をエンジン停止・再始動による燃料が上回るデメリットが発生します。BMWの試算ではその境界はおおむね3秒となっています。そこでBMWは2017年の5シリーズ(G30型)から、道路状況に合わせて臨機応変に対応する新しいアイドリングストップを搭載しています。
BMWはこれをインテリジェントエンジンストップスタート(IESS)と呼びます。
仕組みは、ナビゲーションとカメラ、レーダーの情報を統合し、エンジンの停止時間が短くなりそうな場面を予測し、アイドリングストップの動作をコントロールする仕組みです。
※ドライバーの意思により、長時間の停止を行う場合は、ブレーキペダルを強く踏むことでドライバーは強制的にエンジンを停止することができます。

アイドリングストップの注意点

3秒以内の停止であれば、燃費に逆効果

エンジンの再始動時には、多めの燃料を消費しますので、エンジン停止時間が短い場合、アイドリングストップは逆効果となります。前述のIESSは、ムダなエンジン停止を抑止する機能です。

大量の電力消費がバッテリーに負担をかける

エンジンの再始動時、大量の電力を消費しバッテリーに負荷がかかります。アイドリングストップ車は、従来よりも1.2~1.5倍の大容量バッテリーが搭載されています。ディーラー交換費用込みで6万~12万と容量相応に高価です。また、電力消費が大きく、バッテリー寿命を早める(2年で交換)結果となります。
BMWのバッテリー交換費用と寿命延長のポイント

質問:アドリングストップを停止させる方法とは

回答:アイドリングストップ機能の解除方法

「Start/Stop」ボタンの側にあるアイドリングストップ解除スイッチをOFFとすることで解除できます。この機能は、エコ機能として減税対象でもあり、ユーザー側で常時オフとすることは基本的にできません。
エンジンを停止し、再始動するとアイドリングストップ機能はONになるので、その都度OFFとする必要があります。

iDrive8搭載の一部車種

画面内の「駆動系とシャーシ>オートスタート/ストップ>一回限り無効にする
再始動後、毎回画面から選ぶ必要があり、やや面倒です。

48Vマイルドハイブリッド搭載車種

スタート発信時は、モーター駆動となり、車速が上がった段階でエンジンがスタートします。このため、アイドリングストップを意識する必要はありません。

コーディング・設定変更によるアイドリングストップOFF

コーディングという操作を行うことにより、アイドリングストップの機能を常時オフにできます。コーディングのツールを用いて、BMWのコンピュータ設定を書き換えることをコーディングと呼びます。
正規ディーラーでは、この対応を行うことは保証の対象外となるため、ユーザーの自己責任で行うことが必要となります。

BMWで独自コーディングを行うとiDriveが壊れる可能性
BMWで独自コーディングを行った場合、ディーラーでソフトウェア更新作業実施時、iDriveが壊れたり、保証打ち切りの事例があるようです。その真相と今後のユーザー対策を解説します。

エンジン停止に伴う、メリット・デメリット

メリット

3秒以上のエンジン停止は燃費向上に貢献する。赤信号時、踏切、大渋滞などの長時間停止では、アイドリングストップによる燃費向上効果あり。

デメリット

  • 頻繁なエンジン停止・始動の振動がストレスになる。
  • エンジン停止時は、エアコンの効きを弱める。
  • ゴーストップの渋滞ではバッテリーやモーターに負担がかかる。
  • バッテリー寿命が短く、バッテリー交換代と燃料代が逆転するケースが発生。

燃料費節約のためには、快適性やバッテリーコストが負担となります。

アイドリングストップのオンオフ判断とは

渋滞路や信号が多い道路では、アイドリングストップをオフとします。
バッテリー負荷も優しく、燃費も変わらないでしょう。
郊外や信号の少ない道路では、アイドリングストップを活用した方が燃費もよく、バッテリー負荷は、ほぼ無いといえるでしょう。

アイドリングストップボタンの無い車種

PHV(プラグインハイブリッドの車種)は、エンジンスタートボタンの下にアイドリングストップボタンがありません。基本エンジン停止を優先しており、バッテリーの発電余力が一般車に比べて余裕があるためです。

スポーツモードでもアイドリングストップ停止なし

余り知られていないかもしれませんが、ATのオートモードや「ドライビング・パフォーマンス・コントロール」(DPC)装着車種では、以下のモードがあり、モードによって、アイドリングストップがオフになります。

  • DPC装着車の例
  • ECO PRO :オン
  • COMFORT :オン
  • SPORT :オフ
  • SPORT + :オフ

アイドリングストップ常時オフのまとめ

1分以上の停止状態が続く場合は、エンジンを停止しましょう。しかし、長時間のノロノロ運転では、アイドリングストップが頻発し、バッテリーの寿命を短くし、燃料の節約コストよりも、バッテリー交換コストが上回ってしまう結果となります。

効果的なアイドリングストップを停止するコツ

  • ノロノロ渋滞が続く状態
  • エアコンやヒーターをガンガン使っている場合
  • ワイパーやライトを酷使する雨や夜間

上記のケースでは、電力負荷やバッテリー負荷が大きく、アイドリングストップを積極的にOFFにする方が、バッテリーにも優しく寿命も延命できます。燃費にも優しい兼ね合いを見つけながら、使い分ける事が重要です。

社外品のアイドリングストップ常時設定ツール

車両設定の変更をツールで行うものです。(ユーザーの自己責任にて実施をお願いします)
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