BMW X3シリーズの2代目(F25型)の歴史、スペック・サイズなどの関連情報を整理しました。
X3シリーズ(BMW F25)の概要
SAV(スポーツ アクティビティ ビークル)のX3シリーズの2代目は、型式名F25です。先代のE83のボディサイズを若干拡大し、一回り大型化しています。
大型化し直立したフロントグリルと一回り大きくなったライトが存在感を主張しています。
内装は2010年時点のBMWアイテムやiDriveが装備されています。
アイドリングストップ、ブレーキエネルギー回生システム、電動パワーステアリングなど、エコドライブの支援機能も装備。ユーティリティとしては、トランクルーム550L(Max1600L)を備え旅行やレジャーの用途など、SAVの用途をサポートします。
パワーソースは3.0L直6ターボ306psを搭載する35iモデルが設定されました。
フルタイム4WDのxDriveで駆動し、8ATの多段化されたATと共に、先代モデルE83型のNAエンジンモデルに対して、大幅に動力性能が向上しています。
F25ボディサイズ
- 全長:4648mm(+79mm)
- 全幅:1881mm(+28mm)
- 全高:1661mm(+13mm)
- ホイールベース:2810mm(+15mm)
- (先代X3 E83比で全体的に大型化し立派になっています)
X3シリーズ(BMW F25)の歴史
日付 | 内容 |
---|---|
2017/10 |
3代目のX3となるG01型へモデルチェンジ2代目X3のF25型から、3代目のX3となるG01型へバトンタッチした。 |
2016/08/06 |
セレブレーションエディション ブラックアウト(200台限定)xDrive20d Mスポーツのクリーンディーゼルをベース。
|
2016/06/28 |
レザーシート・ACC標準装備化
|
2014/06/10 |
マイナーチェンジ(LCI)2014
|
2014/02/06 |
マイナーチェンジ先行公開
|
2013/09/26 |
2013年モデル・小マイナーチェンジ車載通信モジュールを利用しての「BMW SOS コール」「BMW テレサービス」を標準装備。
|
2013/03/21 |
アルピナ XD3 BiTurboX3 ジュネーブショーデビュー3.0L直列6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載。 |
2012/09/24 |
X3 xDrive20d ブルーパフォーマンス日本発売X3 xDrive20d ブルーパフォーマンス:564万円 DPF(粒子状物質除去フィルター)、NOx吸蔵還元触媒により |
2012/05/25 |
M-sportパッケージ発売SUVなスタイルをファッショナブルに仕上げるMスポーツパッケージが追加発売。 Mエアロ、Mアルミ(ダブルスポーク・スタイリング369M) |
2012/05/22 |
X3 xDrive28iが発売BMWとしては最後の直6NAがラインナップから消え、新型直列4気筒ツインパワースクロールターボエンジンを搭載。 |
2012/03/21 |
X3 xDrive20iが発売先代X3(E83)には存在しなかった、20iグレードが追加された。 |
2012/02 |
直4ツインパワーターボのX3 xDrive28iがショーデビュースイスのジュネーブモーターショー12でデビュー。 180kW(245ps)5,000rpm、350Nm(35.7kgm)/1,250-4,800rpmのスペック。 |
2012/01 |
新モデルとなる「X4」の公式発表X3をベースとしたクロスオーバーSUVクーペのスタイリングとなる。 |
2011/03/29 |
Mスポーツパッケージ追加パッケージ追加価格 Mエアロダイナミクス・パッケージ |
2011/03/29 |
日本発売開始2グレードで発売開始 28i:3.0L直6。 荷室:550L(max1600L) |
2010/11/24 |
ドイツ本国発売開始xDrive28i:3.0L-NA。258ps/31.6kg、0-100km/h加速6.9秒、最高速230km/h |
2010/7/24 |
2代目のX3(BMW F25)がデビュー初代X3シリーズ(BMW E83型)の2代目として、BMW X3 F25を公開。一般公開は2010年のパリサロンでデビュー。 |
X3シリーズ(BMW F25)の前期と後期の違い
- 2014/6にマイナーチェンジを実施
- 2.0Lの直4ターボを追加、2.5L-NA6気筒エンジンを廃止
- 丸型4灯式ヘッドライトがキドニー・グリルへつながるデザイン
- 前期と後期の見分け方(ヘッドライトとクリルがハッキリと分かれているのが前期、繋がっているのが後期)
- LEDヘッドライトはオプション設定
- 大型化されたフロントバンパーのエアインテーク
- ハイグロス・ブラック仕上げのセンター・パネルとクロームラインにより、高級感を一段とアップ
- 新デザインのカップホルダー
- 全車スポーツレザーステアリング標準(従来は35iのみ)
- iDriveのコントローラのタッチバッド化
- ラグジャリーのxLineとM Sportも選択可能。
- BMW SOS コール
- 歩行者検知機能付き衝突回避・被害軽減ブレーキ
- レーン・ディパーチャー・ウォーニング
- サイド・ビュー・カメラ
- オートマチック・テール・ゲート、コンフォートアクセスの標準装備化
X3シリーズ(BMW F25)スペック(装備・仕様一覧)
xDrive20i 28i
項目 | xDrive 20i/xDrive 28iスペック(2012/5~) |
---|---|
全長×全幅×全高 | 4648×1881×1661mm |
ホイールベース | 2810mm |
トレッド前 | 1595mm |
トレッド後 | 1610mm |
最低地上高 | 210mm |
車両重量 | 1850kg/1880kg |
燃料タンク容量 | 67リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料消費率JC08モード | 13.2kml/13.6kml |
ステアリング形式 | EPS電動パワーアシスト |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、スタビライザー |
サスペンション後 | インテグラルアーム(5リンク)、コイルスプリング、スタビライザー |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ後 | ベンチレーテッドディスク |
タイヤ前 | 245/50R18 245/45R19 |
タイヤ後 | 245/50R18 275/40R19 |
最小回転半径 | 5.7m |
乗員定員 | 5名 |
型式 | 8AT |
エンジン | 直噴直列4気筒DOHC16Vツインパワーターボ 20i/28i |
総排気量 | 1997 |
最大出力 | 245ps5000rpm/184ps5800rpm |
最大トルク | 35.7kgm1250-4800rpm/27.5]/27.5kgm1250-4500rpm |
装備 | オプションHigh Lineパッケージ(レザーシート・シートヒータ):34万円 ヘッドアップディスプレィ:15.5万円 電動パノラマサンルーフ:21.5万円 |
項目 | xDrive 28i/xDrive 35iスペック |
---|---|
全長×全幅×全高 | 4648×1881×1661mm |
ホイールベース | 2810mm |
トレッド前 | 1595mm |
トレッド後 | 1610mm |
最低地上高 | 210mm |
車両重量 | 1830kg/1900kg |
燃料タンク容量 | 67リットル |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料消費率JC08モード | 10.0kml/11.0kml |
ステアリング形式 | EPS電動パワーアシスト |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン、コイルスプリング、スタビライザー |
サスペンション後 | インテグラルアーム(5リンク)、コイルスプリング、スタビライザー |
ブレーキ前 | ベンチレーテッドディスク |
ブレーキ後 | ベンチレーテッドディスク |
タイヤ前 | 245/50R18 245/45R19 |
タイヤ後 | 245/50R18 275/40R19 |
最小回転半径 | 5.7m |
乗員定員 | 5名 |
型式 | 8AT |
エンジン | 直列6気筒DOHC24Vエンジン 28i/N52B30A 35i/ |
総排気量 | 2979 |
最大出力 | 258ps6000rpm/306ps5800rpm |
最大トルク | 31.6kgm2600-3000rpm/40.8kgm1200-5000rpm |
装備 | オプション
High Lineパッケージ(レザーシート・シートヒータ):34万円 |
X3シリーズ(BMW F25)レビュー・試乗
意外と街中でも見かける機会が多くなってきた。最近のBMWの中ではスクエアなボディデザインは万人に受けそうである。やや明るいウッドパネルには若干違和感を覚えつつ、ボルボ等にも影響を受けている感じで、これも新しさを感じるポイントです。
試乗したxDrive28iは3.0L直列6気筒NAモデルであり、現時点では絶滅寸前のエンジンとなっています。最新の8ATとのコンビは重たいボディと4WDの組み合わせても十分に車速を上げていきます。
ボディ全幅は1880ミリとX3の3モデルとしては、かなりの幅であるが、運転している限りあまり大きさを感じない。全長は4650ミリと長さがネックのシーンは少ないだろう。
ハンドリング的には、SUVというよりも高速やワインディングもこなすロード向けの設定。いざという時のxDriveは、抜群の走破性を発揮するだろう。価格的にもそこそこお手頃なX3のベストバイなグレードである。(2012)