BMWのエンジンオイル適合表やお勧めのエンジンオイルを解説します。交換時期や適合する推奨オイルなど、ユーザーのメンテナンスを支援します。
BMWのオイル交換サイクルが長い理由とは?
BMW車で疑問に思うのが、このオイル交換時期の長さではないでしょうか。国産車では5000キロ交換、新車購入後、1000キロ交換が必要ですが、BMW車は不要です。BMWは、警告灯に従って交換すれはOKが回答です。特に国産車からの乗り換えの方が疑問に思う方が多いと思います。重要なエンジンに流れる血液となるオイルは大丈夫なのでしょうか。心配になりますね。
BMW車のエンジンオイル交換時期が長いは、なぜでしょうか?。その理由は大きく2点あります。
- BMW推奨の適合オイルは高性能ロングライフオイルとなっています
- 各種センサーで最適なオイル交換時期を計算し、交換を促す警告灯を搭載
サービスインターバルインジゲーター
BMWにはエンジンオイルの交換時期をコンピュータが計算・検知して、車内の警告灯やモニターに表示する仕組みが標準で搭載されています。
SIA/Service Intervall Anzeige(サービスインターバルインジケータ)、CBS/Condition Based Service(コンディションベースドサービス)による総合管理が行われています。交換時期に達するとOIL SERVICE(オイル・サービス)または、INSPECTION(インスペクション)が表示されます。
標準的な機能(SIA/CBS/OIL SERVICE/INSPECTION)
車載コンピューターが愛車の利用状況をチェックし、車の下記利用状況に応じて、最大で10000から20000キロに達した場合に交換時期を知らせます。
- エンジン回転数
- エンジンオイル温度
- 走行距離
- 走行時間
- ラジエター温度、車外の温度など
その他、最新車両ではセンサーが検知できる項目を含めて、多角的に交換時期を計算していると判断されます。上記の状況を自動的に計算し、オイルの交換時期を表示させます。
OIL SERVICEの点灯間隔
高速道の多い欧州では最大25,000キロまで点灯しないケースもあります。日本でのBMW車としては、20000キロ未満で点灯するケースが多いようです。
走行パターンにより変化
実例としては、10,000キロから15,000キロでの点灯が多いようですが、走行パターンにより計算を行っており、上下すると思えば良いでしょう。炎天下の長時間渋滞が多いケースでは、交換時期が短くなります。一般的に空いた高速道路利用が多い方や郊外の寒冷地の方は、距離が長い傾向になると認識していれば問題なさそうです。
BMWのオイル交換時期
走行距離などの利用状況、地域や環境を考慮したBMWのオイル交換時期を解説します。
日本車のオイル交換時期
従来の国産車・日本車で言われている通説は、以下のようなものがあります。
- 新車の納車後交換:1000キロ交換
- 走行距離としての交換サイクル:3000、5000、1万キロ毎の交換
- 期間としての交換サイクル:3か月、6か月、12か月
欧州でのオイル交換時期
最近のドイツ車の傾向は、従来の日本車から見るとかなり長期間の交換サイクルとなり、ロングライフ化の傾向が見られます。
個々の車両利用状況により、車載コンピュータが計算して変動し、従来よりも交換のインターバルが短くなっています。
- 10000~25000キロ
BMWでは1990年代のモデルでもBMWに適合するロングライフ化オイルを使用していました。国産車とは明らかに異なる考え方です。(Efficient Dinamics:環境とエコに優しい技術)
欧州の状況
欧州にも渋滞があり、寒暖の差が激しいところもありますが、その状況は日本に比べるとエンジンオイルには優しい環境であるとも言えます。ドイツを含むアウトバーンでは、時速200キロ超の速度無制限ですが、現状では130~150キロ以下で走行するケースが多く、アクセル全開の高負荷となる状況ではありません。
オイル冷却としては渋滞に比べれば過酷ではない状況です。また長距離移動であれば、オイルの痛みは激しくないようです。ドイツの脱原発や電気自動車の推進など、なるべくオイルの廃油を減らす環境への影響を考慮した事情もあります。
日本の状況
日本は、高温多湿な環境であり、欧州に比べると年間を通して厳しい環境であると言えます。湿度や真夏の温度などが過酷であり、アスファルト上の照り返しにより、さらに強烈な高温にさらされます。さらに高速道路や一般道の日常でも多くの渋滞が発生し、エンジンオイルは過酷な状況にさらされています。
最近のロングライフ化した適合オイルを標準装備するBMWであっても、オイルにとっては劣化が早まる可能性が高いと言えます。実際、オイル交換時期に達したオイルは、サラサラしたオイルの粘度が無くなり、ドロドロの状態が見られるようです。さらに交換を促す警告を無視して乗り続けてしまうとオイルはその潤滑効果を失い汚泥のような状態になります。
警告灯に従わず、早期の交換が必要なのか
日本の気候や走行特性を考慮した計算が行われます。メーカー保証もありますし、ほぼ大多数が新車から一回目のオイル交換をディーラーで行っていますので、警告灯に沿った交換で問題ありません。
基本的に早期交換を行っても、燃費が改善して元が取れるわけでは無く、気分的な要素が大きいです。ただし、ディーラーで行えば2万円超の費用が必要なところ、専門ショップやDIYにより、半額で収まるのであれば、交換期間を半分にしても良いわけです。この点は、ユーザーの判断によるところが大きいです。
オイル補充警告・オイル量警告が点灯した場合の対応
通常であれば、1万キロ走行でもオイル補充警告のランプが点灯することはありません。
しかし、オイル交換後2000~3000km走行で、1リットル不足するケースもあるようです。このペースだと2,3か月に一回の頻度で補充することが必要になりますが、ディーラーの回答としては正常の範囲内という例があります。
オイル消費が早いレベルでは、クレーム対応するレベルでは無いという事になりますが、個体差としては「ハズレ」のエンジンを引いたということでしょう。
F番台のモデルになってからは、オイル消費が早い例は少なくなっているようです。
具体的な補充量
エンジン内のオイルの量が適正値を下回っている事を警告しています。
高回転域を多用するエンジン負荷が高い場合は、オイル消費量もアップします。
- ガソリン・ディーゼル車最大消費許容量:0.7L/1000km走行あたり、0.7L
- Mエンジン最大消費許容量:1000kmあたり、1.5L
上記以外で、適正なメンテナンスを行っていれば、このランプが点灯することはありません。原因としてはオイル漏れや排ガスから白煙があればオイル混入が考えられます。過度なエンジン負荷のかかる走行は避けて、50キロ以内のディーラーで補充しましょう。もし、近隣に無い地域の場合は、ディーラーへ電話して指示を仰ぎましょう。
オイル量補充ランプが点燈で何キロ走れるのか?
なるべく早めにオイルを補充することを推奨します。出先などで補充できない場合も想定されますが、走行距離200キロ以内での補充をお勧めします。それ以上は、許容値を下回る可能性もあります。近隣のBMWディーラーや大手カー用品店などでの補充がベストです。
他メーカー品でも「LL01」規格であれば問題ありません。
サービスインジケーターの無視はNG
エンジンオイルは、エンジンの血液とも言われます。愛車のメンテナンス費用として絶対に削れない項目です。スタンド車検などで費用を削減することは、別の次元で愛車を労わることが重要です。愛車のためにもサービスインジケーターの順守は絶対条件になります。
オイル交換を車両へ通知・登録する必要あり
オイルの交換時期を走行距離や車両情報から検知していますが、オイル交換した場合は、車両に通知(インターバルサービスをリセット)してあげる必要があります。通常はディーラーや専用機器により、コーディングでオイル交換を通知する必要がありますが、車種によってはDIYで行う事が可能です。
F型のオイル交換リセット方法
- 1.エンジンをかけずスタートボタンを押して、電気系統を全てONにします。
- 2.トリップメーターが表示されたところまで待ちます。
- 3.燃料計下のリセットボタンを長時間長押しします。
- 4.トリップメーター表示がエンジンオイルの距離表示時に、長押しを止めます。
- 5.止めた状態でリセットボタンを長押しするとオイル記録がリセットされます。
BMWのオイル交換費用
BMWシリーズ別のオイル交換費用の例を解説します。
1シリーズF2x/F4xオイル交換費用例(4気筒)
- エンジンオイル:4.5L:10400円 (純正LL01 5W-30)
- オイルフィルター1個:2850円
- 交換工賃:4300円
2シリーズE9xオイル交換費用例(6気筒)
- エンジンオイル:6.5L:16200円 (純正LL01 5W-30)
- オイルフィルター1個:2700円
- 交換工賃:4200円
3シリーズF3x/G2xオイル交換費用例
- エンジンオイル:5.5L:16000円
- オイルフィルター1個:3000円
- 交換工賃:4500円
5シリーズF1x/G3xオイル交換費用例
- エンジンオイル:6.5L:16500円
- オイルフィルター1個:4000円
- 交換工賃:4500円
ディーラー価格といえども、全国共通価格ではありませんので、参考程度です。
キャンペーンなどでは、割引が効くケースもあります。工賃込み22000~30000円の予算を見ていれば良いと思います。
なお、新車時にBMWのサービス・インクルーシブ(消耗部品の交換と点検整備費サービス)に加入していると、サービス期間中のオイル・エレメント交換は無料になります。2015年からエンジン・オイル/フィルター交換がCBSに準じてだけでなく年間走行距離が15,000km以下の場合は毎年、車検時も含めて3回交換されます。
SBIの2年延長パッケージも毎年エンジンオイル交換してくれることになります。
上記により、BMWディーラーのみでメンテする場合はお得なサービスになる点がポイントです。
国産車とBMWとのオイル交換費用の比較
例えば、国産車でディーラーで5000キロ交換で5000円だったとします。
BMWディーラーで20000万キロ交換で25000円だとすると5000キロあたりの単価はそれほど変わらないのです。
一回の金額は高くなりますが、ロングライフと交換の手間を考えるとユーザーがディーラーに出向く手間が減っているのです。
BMW指定のオイルメーカー名と適合度
BMWからメーカー指定となっている公認オイルとなり、BMW適合するエンジン用途として保証されています。
従来のカストロールから、2015年から純正指定オイル(グローバルサプライヤー)として、Shell製オイルが指定されました。Shell製の「HELIX Ultra」のというオイルになります。ベースオイルはXHVI合成油100%(100%化学合成オイル)です。
メリットとして、スラッジ発生が少なくオイル寿命が長い点が挙げられます。
他メーカー製でもLL01(LONGLIFE01)規格に適合しているものであれば、問題ありません。
国産車向けオイルとBMW向けオイルの違い
市販オイルには、大きく3パターンあります。
- 安い:鉱物油:一般的な表記として鉱物油
- 中間:分合成油:水素化処理油 部分合成油とされることがある(一部ブレンド)
- 高い:全合成油;水素化処理油(高性能、ロングライフ)
国産車で採用している多くのオイルは鉱物油です。BMWで採用しているオイルは全合成油であり、この基準でオイル適合の有無を判断して下さい。ロングライフの品質もさることながら価格の高さにも理由があるのです。
オイル粘度(API規格)の表記
オイル粘度を表すルールとして、アルファベット2文字で表記される「API規格」があります。「オイル粘度」とは、SAE(アメリカ自動車技術者協会)が定めたもので、「10W-30」等の表示がそれです。
「10W」はWinterを意味し、数字は小さいほど低温で固まりにくいことを表しています。「0W」は-35℃、「10W」は-25℃まで使用可能です。後半の数字は高温時における粘度を表します。
数字が高いほどエンジンオイルが固くなることを示しています。また「API規格」とは、米国石油協会(API)とSAE、そしてアメリカ材料試験協会(ASTM)が定めた基準で2文字のアルファベットで表記。前半の文字が「S」であればガソリン車用、「C」ならディーゼル車用を示し、後半の文字はアルファベットが進むほど性能が高くなります。
ACEA規格「A3」も適合
API規格とは別に、欧州車用の統一規格として、欧州自動車工業会が定めたACEA規格があます。BMWには、ACEA規格「A3」が適合します。エンジンオイルのパッケージに表記を確認してください。また、ACEAアプルーバルオイルとは、自動車メーカーごとの独自基準に合格した認証オイルも利用可能です。
BMW純正オイルのバリエーション
BMW エンジンのポテンシャルを引き出す3つのカテゴリー(スタンダード・プレミアム・Mシリーズ)があります。BMW純正オイルとして、エンジンへの適合度も最適のオイルとなります。
最近のBMWはターボを搭載しており、エンジンオイルにはシビアな品質が求められます。メーカー指定の100%化学合成油になります。
スタンダードエンジンオイル
BMW Longlife-01 5W-30
ガソリン・エンジン用のツインパワーターボエンジン向けスタンダードオイルです。通常はこちらで十分です。低温時から高温時まで安定した性能を保ち、バランスの取れたBMW適合のスタンダード・オイルです。
BMW Longlife-04 5W-30
ディーゼル・エンジン用の信頼性の高いBMW適合のディーゼル車用スタンダード・オイルです。
プレミアムエンジンオイル
より、高回転高負荷の使用に耐えるオイルです。任意のタイミングで交換するならこちらが良いでしょう。
BMW Longlife-01 FE 0W-30
ガソリン・エンジン用として環境性と省燃費性に優れ、最新BMW適合のエンジンにも最適です。
BMW Longlife-12 FE 0W-30
ディーゼル・エンジン用として優れた省燃費性を実現。最新のエンジンにも最適です。
Mシリーズエンジンオイル
BMW 10W-60
ガソリン・エンジン用としてBMW Mの超高回転型エンジンに最適なエンジン・オイルです。過酷なドライビング・コンディションにおいても、優れたベアリング保護性を発揮します。
BMW Longlife-01 0W-40
ガソリン・エンジン用として高回転型エンジンに最適なハイパフォーマンス・オイルです
エンジンオイル適合表
以下の数値はモデル・エンジン種別の目安になります。詳しくはマニュアルをご確認下さい。
モデル | オイル量 | オイル粘度 |
---|---|---|
Exx型直列4気筒ガソリン | 4.25L | 0W-40 |
Exx型直列6気筒ガソリン | 6.5L | 0W-40 |
Exx型V8気筒ガソリン | 8L | 0W-40 |
F/Gxx型直列4気筒ガソリン | 4.5L | 0W-30 |
F/Gxx型直列4気筒ディーゼル | 5.2L | 5W-30 |
F/Gxx型直列6気筒ガソリン | 6.5L | 0W-30 |
F/Gxx型直列6気筒ディーゼル | 6.5L | 5W-30 |
F/Gxx型8気筒ガソリン | 8L | 0W-40 |
オイル消費量と警告灯の目安
オイルレベルの警告灯についてです。国産車では見かけないオイル残量の警告灯です。オイルの適正量が5リットルした場合、マイナス1リットルの4リットルにオイル残量が減った場合に点燈します。これは、オイル残量が減ると潤滑するオイルの量が減ると共にオイルによる冷却能力も減少するためです。
警告灯が点いた場合は、入っているオイルと同一銘柄を1リットル補充します。
カー用品店は賢く利用するのが効果的
交換工賃無料など、ある意味お店に足を運ぶことを前提としていますので、過剰宣伝の意味が大きいです。昔は流行ったターボタイマーが絶滅している状況にあります。これは、最新の車は工作精度の向上、信頼性の向上し、車が故障しにくくなっている結果です。さらにオイルのロングライフ化などにより、カー用品店の儲け口が減っていると言えます。
新車から初回の交換は、ロングライフ化により、ディーラー派が多数派を占めているため、カー用品店の利用者は少ないようです。しかし、ディーラーに比べれば交換工賃や部品代は圧倒的に安いのは事実です。カー用品店を賢く利用することで同じメンテナンス費用を軽減させることが出来ます。
また、オートバックス、イエローハット、ジェームス、オートウェーブ、ドライバースタンド等、カー用品店でも欧州車に慣れているところ、そうで無いところのがあります。駐車場でよく欧州車を見かけるショップところであれば、オイル交換も行っていると見てよいでしょう。スーパーオートバックスは店舗の規模も大きく、外車の対応率も高いようです。
ただし、外車のオイル交換は受け付けていないところもあり、オイルフィルターが店舗に無い小規模店はパスしたほうが良いかもしれません。
一方、3000キロや5000キロなど非常にマメに交換する方にとっては、ディーラー交換などありえない感覚でしょう。ディーラーの比べるとオイルも割引が効いたり、交換工賃も圧倒的に安いため、マメに交換する方にとってはDIYで行うよりも量販店での交換がベストです。廃油の引き取りなども無料サービスの一つです。
オートバックスでのオイル交換例
- オートバックス会員に入会(初回1100円、年継続550円)
店舗購入ならオイル交換工賃、フィルター交換工賃無料 - 土日祝日は、事前の電話予約を推奨
- 通販などで購入したオイルの持ち込みも可能(その場合は交換費用1100円)
- メリット:ディーラーよりもオイル交換に伴う費用軽減、廃油の処分が不要
ガソリンスタンドでのオイル交換のメリデメ
行き慣れたガソリンスタンドでオイル交換ができる手軽さがメリットです。
マメに交換する方は利用しない手は無いでしょう。
- 近所で、いつでも交換ができる気軽さ。
- 会員特典として値引き、工賃割引などのメリットがある。
- 石油販売元メーカーのブランドオイルなので品質は問題なし。
- 単純交換なら大手量販店と変わらない
デメリットは、アルバイトが交換するケースもある。
- 有資格者が店舗にいれば、アルバイトが対応することもある。
- BMWに不慣れなケースもある
- オイルリセットなどは、別途行う必要がある。
BMWオーナーのオイル交換関連の調査結果
オーナーのオイル交換のおすすめ時期とは
https://bmwfun.x0.com/cgi-bin/tv/bmw_v32.html
オーナーが選ぶエンジンオイルのおすすめとは
https://bmwfun.x0.com/cgi-bin/tv/bmw_v79.html
DFP付きディーゼル車はオイル選定に注意
DFPとは、ディーゼル微粒子捕集フィルター(Diesel particulate filter)を指し、ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状物質を捕集するための処理装置(フィルター)です
リッチ燃焼モードと問題点
直噴ディーゼルのBMWエンジンでは、燃焼時に発生するススをDPFが捕集しています。DPFは、フィルター上のススが多く発生する短距離走行では、熱では焼き切れないと判断し、軽油そのものをフィルターに吹き付け燃焼させます。
しかし、完全燃焼されずに残った軽油はオイルパンに流れていきます。
結果、エンジンオイルと混ざり、軽油が混ざったとエンジンオイルとなり、オイル性能が劣化する現象が発生します。
ディーゼル車専用の適合オイル
軽油の中の「硫黄分」は、リッチ燃焼モード時にオイルへ混入します。
燃焼時に「硫黄酸化物」となり、腐食させる硫酸(劣化させる酸の成分)へ化学変化するため、ディーゼル専用の適合オイルには、中和させる「アルカリ成分」が添加剤として入っています。ガソリン用エンジンオイルとディーゼル車用では、機能が異なるために専用オイルを必ず入れましょう。
- スタンダード:BMW Longlife-04 5W-30
- プレミアム(省燃費):BMW Longlife-12 FE 0W-30
オイルフィルター・オイルエレメント交換の重要性
エンジンオイルの汚れやエンジン内の摩耗により発生したゴミを取り除く重要なパーツになります。交換時期としては、基本的にディーラー推奨タイミング(警告灯表示)での交換で問題ありません。費用的にも高額ではありませんので、必ず交換指示に従って対応しておきましょう。
エンジンの工作精度の向上により、フィルターで除くべきゴミは、1980年代の車両に比べて減っていると言えます。その点で、従来の価値観で早期交換を語っても意味はありませんが、重要なメンテナンス部品に変わりはありません。
パッキンの交換も必要
エンジン下部のオイルドレンボルトにもパッキンがあります。
ドレンボルド自体は、ネジ山を舐めてしまうようなミスが無ければ基本的に使えます。パッキンは、ゴム製ですので経年劣化していきます。最悪は、パッキンの劣化でオイルが漏れたりする不具合に繋がります。こちらは定期的に交換しましょう。
オイルフィルターにもパッキンあります。こちらもエンジン内部の高温の影響を受けて経年劣化していきますので、定期的な交換をお勧めします。
ディーラーのエンジンオイル・フィルター交換費用
- オイル部品代:14000~18000円
- オイルフィルター(エレメント)部品代:2000~4000円
- オイルとフィルター(エレメント)交換工賃:3000~5000円
エンジンの気筒数やディーラー毎の工賃などに微妙な差はありますので、目安としてください。
BMW純正ガソリン添加剤の効果とは?
市街地走行やアイドリング渋滞の多いケースでは、エンジン内部に汚れが蓄積していきます。純正のガソリン添加剤は、エンジンやホースに悪影響を与えることなく、ガソリンに加えるだけでエンジン内の吸気系や燃焼室内のカーボンやスラッジなどの汚れ成分を除去する効果があります。結果、エンジンの性能回復と燃費の向上を図る効果があります。
部品番号 83 19 2 183 738
- 吸気系のインテークシステム内の洗浄効果
- 燃料系全体の腐食保護
- エンジンオイルの潤滑効果に良い影響を与えます。
BMW純正ディーゼル添加剤の効果とは?
不安定なアイドリングや黒煙など、ディーゼル特有の汚れ成分を強力に除去。
部品番号 83 19 2 296 922
- 吸気系のインテークシステム内の洗浄効果
- 燃料系全体の腐食保護
エンジンオイルのおすすめ・まとめ
基本、車両のサービスインジケーターの交換時期を守って交換していれば、BMWの保障条件は満たしています。特に2010年以降のモデルは、精度向上によるオイル警告表示の精度が向上しています。
オイルのさらなる品質改善とエンジンの精度向上、テクノロジーの進化は止まりません。従来のマメな交換は、時代遅れな価値観になっているとも言えます。
1990年以降、超ロングライフのオイルが登場し、BMWも標準装備化してから世界各国の状況は把握しつつ、データをフィードバックしていると思われます。
ネット上ある交換時期を守ったことでエンジン寿命が短くなったという事象は少数派であり、実態としてはメンテナンス時期を放置した不具合が多いと思われます。
当然、高温多湿のアジアや中東向けにも多数輸出していますから、データが反映されていない事は考えられません。
日本の環境をふまえた推奨交換時期
コンピュータが最適な交換時期を計算するため、カー用品店が推奨する3000キロ交換などは全く無駄であると言えます。
しかし、年間走行距離が5千キロ以下で渋滞だけの短距離走行であれば、10000キロに達していない状態でも経年劣化が進んでいきます。そのため、以下の要件で交換すると愛車に優しいです。
- BMW採用オイルは全合成油であり、この記載があるものを適合と判断します
- オイル交換の推奨タイミング:走行距離1万キロ、または期間1年
- オイルフィルター交換の推奨タイミング:走行距離2万キロ、または期間2年(余裕があればオイルと一緒の交換)
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