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BMW F10 F11 F07情報(5シリーズ・スペック・カタログ)

5シリーズ
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F10/F11中古車購入時の注意点ポイント

ディーゼルエンジン注意点

  • ディーゼルエンジン:ターボ・ウェイストゲートの動きが渋く、正常動作していないケース
  • タイミングチェーン・テンショナーの劣化、チェーンの異音
  • 排気再循環 (EGR)クーラーのリコール対応済であること
  • 前オーナーの走行条件により、煤が溜まりアイドリングやふけ上がりの不安定が発生

ガソリンエンジン注意点

  • VANOS(可変バルブタイミング・システム)の不調
  • アイドリング時の異音や、パワーの低下
  • 高圧燃料ポンプと直噴モジュールによる、アイドリングの不安定さ、拭け上がりの不具合

ATミッション注意点

  • 低速走行時にシャフトから振動、走行異音があるか
  • 多走行車では、ATオイルの滲み

ステアリングとサスペンション注意点

アダプティブダンパーは、モード変更で正しく減衰力が変わるか確認
サスペンションからの異音有無
電動パワーステアリングからの異音
多走行車ではコイルスプリングのひび割れ
ツーリングモデルでは、エアサスの抜け、後部車高が下がっていないか

タイヤとホイール、ブレーキ注意点

  • タイヤが偏摩耗
  • ホイール腐食、ガリキズの程度具合
  • 法定点検によるブレーキパッドとディスクの厚み
  • キャリパーの劣化、固着

ボディ注意点

  • 事故履歴有無の確認、トランクルーム内のカーペットをめくり確認
  • 塗装面、ボディの継ぎ目、修復歴の有無など、良く見れば分かるポイント。
  • ウィンドウモールの劣化確認

インテリア注意点

  • エアコンの冷風、風量、ヒーターの効きは要チェック
  • パワーシート、PW、ナビなど電装系各部品の動作チェック
  • ドアシールが劣化、雨漏りの有無確認

レビュー

スタイリング

F10のスタイリングは、鋭い顔つきのE60から一転。やや万人向けの大人しいイメージになった。
先行してデビューしたF01-7シリーズの弟分として考えれば、シリーズのイメージを継承しており、
同一コンセプトの流れを受け継いだ正常進化だろうか。
ボディをじっくりと眺めれば、各部のディテールに新しさを感じられる。

アメリカでのグランツーリスモ

アメリカでは、グランツーリスモ(F07)のみが導入され、ツーリング(F11)が導入されていない。
グランツーリスモの人気はいまひとつで、ツーリングワゴンモデルの購入層は、他社へ流れてしまった
ようだ。この経験から、次期モデルを待たずにツーリングモデルがアメリカに導入される可能性も高いが、ラインナップ見直しの気配はない。(2013/3)
日本では、グランツーリスモとツーリングの両方が選べるわけで、恵まれているとも言える。
いずれにしてもツーリングの方が人気であるが。

右ハンドル専用ワイパー

ワイパーは、右ハンと左ハンがそれぞれ別になった。E60では左ハン用のみのワイパーであったので、不満に思っていた方も多かったようである。E60は、複雑なリンク機構でワイパーの稼動面積をカバーしていたが、やはり右・左が別々の方が一般ユーザーにとっては違和感が少ないだろう。

ロードテスト

  • 550i
  • 0-100km加速:5.0秒
  • 最高速:250km/hリミッター
  • 535i
  • 0-100km加速:6.1秒
  • 0-400m加速:14.3秒
  • 最高速:250km/hリミッター
  • 528i(直6)
  • 0-100km加速:6.7秒
  • 最高速:250km/hリミッター
  • 523i(直6)
  • 0-100km加速:8.2秒
  • 最高速:234km/h

CMソング

F10が登場するTV CM曲「クルマは単なる移動手段ではない。」これはCM専用に製作されたもので非売品です。
作曲:松井亮(meister)、プロデュース:佐藤能久、制作:サーティース
(2011/6)

2012/04東京モーターショー2011で登場したアクティブハイブリッド5が発売。

ガソリンエンジンとモーターのハイブリッドシステムは、ノーマルの535iと比較して圧倒的なハイパワーと燃費を両立。
価格も535iの840万円と比べて、850万円となり日本のハイブリッドカーからみれば、考えられないような価格設定である。
大型バッテリーの搭載により、トランク容量は520Lから375L減った。
搭載場所が、後席の後ろのバッテリーが搭載されるためトランクスルーの機能も無くなった。
ハイブリッド化によるウィークポイントも顕在化しているが、850万円という価格設定は、ハイブリッド大国の日本でアクティブハイブリッド5を売り込もうとしているメーカーの本気度を感じるのであった。

富士スピードウェイのオフィシャルカー

ホワイトカラーのM5と535i xDrive ツーリング Mスポーツがオフィシャルカーとして導入された。(2014)

  • M5:コースカー(ペースカー、コース点検、サーキットTAXY用途):ミシュランタイヤのサポート
  • 535i xDriveツーリング:レスキューカーで使用:ブリジストンタイヤがサポート

2013版ナビの地図へのバージョンアップ

画面表示は「06.00.2000」「Road MAP JAPAN PREMIUM 2013」となる。
価格は33,000で、定価であれば、工賃込み4万弱となる。
地図のみの更新となり、その他機能のバージョンアップは無し。

直列6気筒から直列4気筒ターボへ変更の意味

2011年10月、直6-NAの523i/528iから、直4ターボの523i/528iにチェンジ

多売グレートとなる523iの4気筒ターボ化による推移は下記の通り。

タイプ 523i(直6NA) 523i(直4ターボ)
馬力 204ps6300rpm 184ps5000rpm
トルク 25.5kgm2750-3000rpm 27.5kgm1250-4500rpm
最高速 234km 228km
0-100km/秒 8.2秒 7.9秒
10-15モード燃費 11.4km/l 14.4km/l

2リッター4気筒ターボ化というダウンサイジングは、シルキーシックス支持派にとって、当初は理解に苦しむかもしれない。それは、シリンダー数の削減という物質的・コスト的なものだけでなく、シルキーシックスという官能的な音や回転フィールが得られない事でもある。

ターボエンジンは、1250回転という低い回転数からフラットな最大トルクを発生し、8ATの伝達効率により、エンジンを回さずに加速が完了します。
従来の6気筒NAエンジンでは、細いトルクのために回転数を上げて、車速を上げており、回してフィールを楽しむという感覚とは、全く異なります。
NAエンジンは、トルク不足感を補う為にシルキーな回転フィールが必須であったのです。

5000回転以上では、4気筒の音とフィールが顔を出すが、日常の4000回転以下では、車内での遮音は保たれます。

5シリーズの遮音の高さとターボエンジンの厚い低速トルクは、エンジンを回さずに済むため、車内の静粛性向上にも繋がっています。厚いトルクと8ATによるエンジンを回さない車速の上げ方は、低燃費に繋がり、日常の移動シーンでその真価が発揮される。これこそが、最新のBMWが提唱するefficient dynamicsなのです。