BMWのXシリーズ(X1 X2 X3 X4 X5 X6 X7)に関する歴代モデル型式やスペック、故障情報を解説します。Xシリーズのマイナーチェンジ、フルモデルチェンジ、ボディサイズの変遷・歴史をまとめました。
BMW X/iXシリーズ概要と特徴
BMWのクロスオーバーSUV車として、商標登録されているSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)というジャンルがXシリーズです。SUVモデルを選ぶならXシリーズということになります。
このベースとなるクロスオーバーSUVとは、ワゴンやミニバンではなく、スタイリッシュかつ躍動感に溢れたデザインに加え、レジャーやオフロード走行・タウンユースでのオンロード走行をマルチにこなし、さらに多人数での移動や荷室の広さから、あらゆるシーンをも万能にこなすSUVは、まさに時代にマッチしています。
デビューを飾った初代X5は、北米市場をターゲットとして発売された。当初、X5のみのXシリーズもX1/X3/X6/X4/X2/x7の順で、XシリーズのSUVラインナップ幅を広げ、用途に応じて多彩なモデルが選べるようになりました。エントリーモデルのX1から、トップモデルのX7まで用途と予算に応じたモデルが用意されています。ツーリングのワゴンモデルを選ばすにファッション性から、充実したSUVラインナップとなったXシリーズを選ぶ方も増えています。iXシリーズは、電気自動車専用モデルとなります。
SUVのラインナップ
X1、X3、X5、X7のSUVセダンモデル
X1、X3、X5、X7の奇数数字モデルは居住性を重視したSUVセダンで、走りも使い勝手もバランスが良いモデルです。
X2、X4、X6のSUVクーペモデル
X2、X4、X6の偶数数字モデルは、スタイリングがクーペ風モデルとなり、リヤエンドが下がったスタイリッシュさが特徴です。BMWではSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)と呼びます。
全Xシリーズに4輪駆動(4WD)を設定
Xシリーズは、SAV、SACを問わず全モデルにxDriveが搭載されています。
xDriveは、BMW独自のインテリジェント4輪駆動システムとなり、車両安定装置「DSC」によって走行状況や路面状況の変化を把握し、どのような状況でも安定した走りが実現できる設計です。
xDriveの特徴やメリット
BMW xDriveは、常に走行状況を検知してオーバーステアやアンダーステア等の不安定な挙動を事前に察知し、瞬時に前後アクスルへの駆動トルクを最適に可変配分するインテリジェント4WDシステムです。常に安定したロード・ホールディングと最大限のトラクションを確保することで、2WDモデルに対し、優れたコーナーリング性能と走行安定性をもたらします
- 雨でぬれた道でも不安定になる前に4輪のトラクションを最適化します。
- 雪道などスリップの不安が大きい道路でも安定感のある走行フィールを保ちます。
- 急カーブでもアンダーステアにならないようトルク配分を減らし、コントロールを保ちます。
- 傾斜がきつい坂道や雨が降ったあとの坂道での発進も、スリップを軽減しグリップ走行を保ちます。
BMW Xシリーズのサイズ一覧
Xシリーズ毎のボディサイズの違い、エントリーモデルのスタート価格になります。(2021)
モデル | 税込価格 | 全長 | 全幅 | 全高 |
---|---|---|---|---|
X1 2代目 | 440万~ | 4,455mm | 1,820mm | 1,610mm |
X1 3代目 | 556万~ | 4,500mm | 1,845mm | 1,642mm |
X2 初代 | 451万~ | 4,375mm | 1,825mm | 1,535mm |
X2 2代目 | 4,554mm | 1,845mm | 1,590mm | |
X3 3代目 | 675万~ | 4,720mm | 1,890mm | 1,675mm |
X3 4代目 | 4,755mm | 1,920mm | 1,660mm | |
X4 | 838万~ | 4,760mm | 1,920mm | 1,620mm |
X5 | 938万~ | 4,935mm | 2,005mm | 1,770mm |
X6 | 990万~ | 4,945mm | 2,005mm | 1,695mm |
X7 | 1,099万~ | 5,165mm | 2,000mm | 1,835mm |
X1シリーズ
E84情報 初代X1 (2010年-2015年)
E84情報 初代 (2010年-2015年)
FRベースの4WDモデル。sDrive18i/xDrive25i
F48情報 2代目X1 (2015年-2022年)
F48情報 2代目 (2015年-2022年)
FFベースの4WDモデル。xDrive20i/25i/20d
U11情報 3代目X1/iX2 (2022年-202X年)
U11情報 3代目 (2022年-202x年)
FFベースの4WDモデル。内燃エンジンのX1と電動化モデルの
X2シリーズ
F39情報 初代X2 (2019年-2023年)
F39情報 初代 (2019年-2023年)
xDrive18i/18d/xDrive20i/20d/M35i
U10情報 2代目X2・iX2 (2023年-202x年)
U10情報 2代目X2 (2023年-202x年)
xDrive18i/18d/xDrive20i/20d/M35i/iX2
X3シリーズ
E83情報 初代X3 (2004年-2010年)
E83情報 初代 (2004年-2010年)
2.5i/3.0i/2.5si/3.0si/xDrive25i/xDrive30i
F25情報 2代目X3 (2011年-2017年)
F25情報 2代目 (2011年-2017年)
xDrive20i/20d/28i/xDrive35i
G01情報 3代目X3 (2017年-2024年)
G01情報 3代目 (2017年-2024年)
xDrive20i/20d/M40i/M40d
ix3(電気自動車2020-202X年)
G45情報 4代目X3 (2024年-202x年)
G45情報 4代目 (2024年-202x年)
20 xDrive/20d xDrive/M50 xdrive/30e xDrive
X4シリーズ
F26情報 初代X4 (2014年-2018年)
F26情報 初代(2014年-2018年)
xDrive28i/35i/M40i
G02情報 2代目X4 (2018年-202x年)
G02情報 2代目 (2018年-202x年)
xDrive20d/30i/M40i
X5シリーズ
X5シリーズ特徴
BMWのクロスオーバーSUV車として、商標登録されているSAV(スポーツ・アクティビティ・ヴィークル)というジャンルがXシリーズである。アメリカ合衆国サウスカロライナ州スパータンバーグのBMWサウスカロライナ工場で製造されています。アメリカではガソリンエンジン搭載モデルのみで、ヨーロッパや日本ではディーゼルエンジンを搭載したモデルも販売されています。
BMW初の初代SUVであり、BMW自身は、自社が商標登録した「SAV(Sports Activity Vehicle, スポーツ・アクティビティ・ビークル)」との造語を用いることで「BMWが発案した、まったく新しいカテゴリーの自動車である」と主張している。Xシリーズの初代モデルの先頭を切ってデビューしたのがX5です。BMWとしてのスポーツSUVという市場は、他メーカーにも影響を与えたと言われています。ターゲットとしては5シリーズ級のミドルアッパークラスのSUVモデルとしてのサイズ高級感が与えられており、サイズとしても十分に余裕のあるものです。エンジンも直6、V8エンジンを搭載したモデルが主力となります。日本モデルとしては2代目よりディーゼルモデルを投入し、人気を博しています。X5の登場以降、コンパクトなX3やX1が登場しました。X5をベースとしたクーペモデルのX6など、Xシリーズモデルとしてラインナップも強化されています。
E53情報 初代X5 (2000-2007)
3.0i/4.4i/4.6is/4.8is/X5M
E70情報 2代目X5 (2007-2013)
E70情報 2代目 (2007年-2013年)
3.0si/4.8i/xDrive50i/xDrive35i(2010-)
F15情報 3代目X5 (2013-2018)
F15情報 3代目 (2013年-2019年)
30d/xDrive50i/xDrive35i(2013-)/X5M
G05情報 4代目X5 (2018-)
X6シリーズ
E71/E72情報 初代X6 (2009年-2014年)
xDrive35i/xDrive50i/X6M/ActiveHybrid
F16情報 2代目X6 (2014年-2019年)
xDrive35i/xDrive50i/X6M
G06情報 3代目X6 (2019年-202x年)
xDrive35D/xDrive50i/X6M
X7シリーズ
G07情報 初代X7 (2019年-202x年)
xDrive35D/xDriveM50i
XMシリーズ
G09情報 初代XM(2022年-202x年)
Xシリーズ初のBMW M社専用モデル。スポーツ性能に特化した最強SUV
iXシリーズ
i20情報 初代ix (2021年-202x年)
BMW初のフル電気自動車SUV専用モデルとして開発されたiXシリーズがi20型です。
xDrive40、xDdrive50は、モーター駆動により、駆動力を4輪にバランスよく伝達します。