BMWとは。BMWは何の略?BMWの意味や正式名称・読み方やネーミングを解説します。
BMW(ビーエムダブリュー)の正式名称とは?
BMW正式名称の意味
BMWの正式名称は「バイエリッヒ・モトーレン・ヴェルケ・アーゲー(AG)」です。和訳の意味とはバイエルン地方の原動機製造株式会社となります。
名称と略称の意味と背景・歴史
BMWの名前は、Bayerische Motoren Werke GmbHを表しています。BMWは1917年にミュンヘンの会社Rapp-Motorenwerke社をベースとして創設されました。
BMWの呼び方
BMWの正式名称はBayerische Motoren Werke (バイエリッシェ モトーレン ヴェルケ)となります。英語では「バーバリアン モーター ワークス」となります。
BMWの意味
- BMWは何の略ですか?
- Bayerische Motoren Werkeの頭文字です。会社の起源がドイツ・バイエルン州にあり、当初は航空機を含む多種多様なエンジンを扱っていたことを示しています。
- BMWの頭文字をBとMとWにそれぞれ分けて、次項で語源を解説します。
バイエリッヒの意味
バイエリッヒ(Bayerische):バイエリッシュの発音が多数派。ドイツバイエルン州の地域。
モトーレンの意味
モトーレン(Motoren):エンジン、または原動機を指し、自動車に限定しません。
ヴェルケの意味
ヴェルケ(Werke):ヴェルクとも発音。英語ではワークス(製造工場)の意味。
アーゲーの意味
アーゲー:株式会社
日本での読み方、略し方
- 英語読み:ビーエムダブリュー(正式)、ビーエム(略称)
- ドイツ語読み:ベーエムベー、ベーエムヴェー
メーカー側ではBMWのカナ読みとして「ビーエムダブリュー」の英語読みとしています。若い世代では、BMWの先頭2文字「BM」で「ビーエム」と呼ぶケースが多く、それで意味も通じます。ドイツ語ではBはベー、Mはエム、Wはヴェーとなり、ベーエムヴェーと発音します。日本でも従来はベーエムベーと呼ばれていたイメージの世代も多い事でしょう。
BMWの別名、別の呼び方
1960~1970年代はドイツ表記のベーエムベーとして呼ばれていました。別名、別の呼び方としては、略して「ベンベ」と呼ぶケースが多かったようです。関西圏ではその名残から「ベンベ」と呼ぶ方も多いようです。昔の方が呼ぶ「ベーエムベー」は、正式な呼び方に近く、海外ではBMW好きを「ビーマー」と呼ぶようです。その後、1981年のBMWジャパンの設立から、ドイツ語読みの「ベーエムベー」から、英語読みの「ビーエムダブリュー」が一般化しました。
BMWの呼び方の色々
- 日本:一般的に「ビーエム、ビーエムダブリュー」
- 英語圏:「ビマー(Bimmer)」や「ビーマー(Beamer、Beemer)」
- 中国:「宝馬(バオマー)」
モデル別の開発コード一覧
シリーズ名の3シリーズは「サン シリーズ」。型式名のG20は「ジーニーマル」。グレード名の320iは「サンニーマルアイ」と呼ぶのが多数派です。
「E」はドイツ語の「Entwicklung(エントヴィックルング:発明や開発を意味する)」の頭文字のE型からスタートし、E/F型を経て、現在はG型まで採番されています。
モデル名の名前の付け方
- 1桁目:シリーズ名
- 2・3桁目:排気量のサイズイメージを表す
- 4桁目:エンジンの種類
モデル名の末尾付くネーミング
モデル名の末尾の規則性は、下記になります。
- Ci:クーペとカブリオレのボディ形状
- コンパクト:トランク形状の無いボディ形状、3ドア・ハッチバック
- コンペティション:スポーティな性能とデザインが特徴の高性能モデル
- CS:クーペ・スポーツの略。BMW Mモデルで特にスポーティな仕様
- CSL:クーペ・スポーツ・ライヒトバウ(ライトウェイト)、CSの軽量化モデル
- e(1980年代):ギリシャ文字のエータ。エンジントルクの最適化使用
- e(現在):PHEVプラグインハイブリッドモデル
- GT:グラン ツーリスモの略です。5ドアハッチバック・モデル
- L/Li:セダンをロング・ホイールベース化したモデル。後部座席の居住性と乗り心地アップ
- ti/tii:BMW 02からこの文字が追加。「ti」はイタリア語のツーリズモ・インテルナツィオナーレ、「tii」はツーリズモ・インテルナツィオナーレ・イニエツィオーネ(ツーリング・インターナショナル・インジェクション)の略
BMWとは
ビー・エム・ダブリュー株式会社の概要
ドイツ本国の「ビー・エム・ダブリュー株式会社」は、ドイツ・バイエルン州ミュンヘン市に本社を置きます。そこには本社ビルとBMW博物館(Welt/ヴェルト)があり、社屋ビルのエンジンのシリンダーを模したユニークな形状となっています。プレミアム・ブランドに特化した、グローバルな自動車メーカーとして世界的に認知されています。
ドイツ国内の自動車メーカーとして、VW(アウディ・ポルシェ)、ダイムラークライスラー(メルセデス)、GM(オペル)など世界有数の自動車メーカーがある。4輪と2輪を生産する点と、モータースポーツのイメージを重視する戦略は、日本のホンダに似ている。メーカーとしては日本のトヨタと提携関係にある。
BMW JAPAN(ビーエムダブリュージャパン)
BMW AG(Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft)の100%出資子会社となります。欧州自動車メーカーとしては初の全額出資子会社として、1981年(昭和56年)9月22日 に日本に設立されました。BMW自動車の輸入・販売の総合的な元締めです。正規代理店ではなく、本国直営の日本法人として独占的な形態となっています。この独占的な輸入・販売形態は、他の輸入車メーカーにも広まった先駆けでもあります。
以降、ビー・エム・ダブリュー株式会社は、当時は珍しかった専売店網の構築に始まり、低金利ローンや認定中古車制度など、さまざまな業界標準を築き、製品、サービス、顧客満足の分野において常に日本の輸入車業界をリードしてきています。
日本では通称「BMWジャパン」と呼ばれています。また、ビー・エム・ダブリュー株式会社は全国の正規ディーラー・ショールームを通じてBMW とMINI製品の販売とアフターセールスを提供しています。BMW Motorrad(オートバイ)として製品・サービスは、自動車同様、専売店ネットワークを通して提供しています。関連子会社には下記の2社があります。
- 金融サービス:ビー・エム・ダブリュー・ジャパン・ファイナンス株式会社
- 直営販社:ビー・エム・ダブリュー東京株式会社
現在、東京丸の内グラントウキョウサウスタワーに本社を置く。
(21/22階がオフィス。1Fがショールーム)
BMW正規ディーラー情報
BMWブランド戦略
スポーツと高級イメージをコンセプトとして、デザインやメカニズムに特化したブランディングを築いています。エントリーモデルの1シリーズから高級セダンの7シリーズ、SUVのXシリーズ、オープンカーのZ4など多彩な車種バリエーションを備えます。
日本では、高級ブランド志向のマーケティングにマッチし、プレミアム・ステイタス性とスポーティなブランドイメージは、高級車の代名詞であるメルセデスベンツと肩を並べる存在になっています。
BMWグループの配下ブランドは、4つ
14カ国に30の生産・組立施設を持つ。同社は140か国以上
- BMW
- BMW MINI(ミニ)
- BMWモトラッド(二輪車)
- ロールスロイス
BMWの子会社
- BMW M社 (BMW Mモータースポーツ)
「駆けぬける歓び」とは
BMWのキャッチコピー、キャッチフレーズのコンセプトです。
BMWロゴマークの由来とは
BMWのロゴマークといえばプロペラ説が有名です。ロゴマークの由来を解説します。
BMW M社(BMWモータースポーツ)
BMWの標準モデルをベースとして、BMW M社の専用チューニングを行ったMモデルやMモデルのコンセプトを取り入れたMスポーツのグレードをラインナップしています。合わせて、モータースポーツに積極的に参戦しています。
BMW iブランド(EV)
2011年2月に環境対応として、電動化専用ブランドが設立。カーボン製シャーシの新工場より、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)を主としたラインナップ。CO2排出削減を目標にエネルギー消費の削減を図っています。2013年「BMW i」ブランドの第1弾で電気自動車の「i3」とスポーツPHV(プラグインハイブリッド車)「i8」のモデルを投入。充電プラグも日本のチャデモ方式に対応。BMW i8は、直列3気筒ターボとモーターを搭載し、総合出力362馬力を発生。i3はEV専用とレンジエクステンダーエンジンの搭載モデルも設定。(航続距離は500kmを超えます)
BMWアルピナ(ALPINA社)
BMWの標準モデルをベースとして、アルピナ社の専用チューニングを行ったモデルを市販しています。BMW側も公認チューナーとして部品提供を行う関係となっています。
オートバイ(モーターサイクル)
BMWは2輪車と共に歩んだ歴史でもあり、頑固なまでに水平対向2気筒エンジンを生産しています。近年は、縦置き・横置き直列4気筒エンジンなどレイアウトの多様化、モータースポーツにも積極的に参加するようになってきています。
BMWモデルの特徴
スポーツイメージとドライバーズカーが特徴です。現在、コンパクトセダンの1シリーズからラグジャリーセダンの7シリーズ、SUVモデルのXシリーズ、2シーターオープンカーのZシリーズ、コンパクトミニバンの2シリーズも選べます。最も売れているグレードは、3シリーズ。利益率の高いモデルが5シリーズになります。車に詳しくない女性にも認知度が高く、好まれる車のランキング上位に名を連ねます。
スタイリング
BMWの特徴的なスタイリングとしては、伝統的なデザインコンセプトは、下記の4点あります。
- キドニーグリル(ブタの鼻をイメージするフロントグリル)
- イカリングのライト
- L字型のテールライト
チーフデザイナーを定期的に更新し、新しいデザインコンセプトの提唱とブランドイメージの再構築を促すと共に、デザインの賛否両論を巻き起こします。しかし、販売台数の増加は、先進的なスタイリングコンセプトとデザイン的な成功を物語っているのです。
キドニーグリル 腎臓(kidney)
ブタ鼻グリルは、正式名称として「キドニーグリル」と呼ばれています。これは腎臓(kidney)のカタチに似ている事からそのように呼ばれます。
https://bmwfun.x0.com/blog/bmw/bmw-kidney-grill/
4灯ヘッドライト
また4灯のヘッドランプも特徴的なスタイリングの一つに挙げられます。
キドニーグリルの上にあるBMWエンブレムと共に頑固にスタイリングを守っている。4灯ヘッドランプについては、リトラクタブルライト採用車など若干イメージの異なる車も存在しますが「グリル」「エンブレム」「4灯ライト」はキープコンセプトを貫いています。
イカリング・ヘッドライトの正式名称
丸目のリング状ライトを指し、正式名称は「コロナリンク」です。日本ではイカの目に似ていることから、「イカリング」の愛称で呼ばれるようになりました。他車では「エンジェルアイ」とも呼びます。最近ではLEDの進化により、円型(イカリング)からL字型やU字型などデザインの変化が見られます。
2000年のデザインの改革(クリスバングル氏)
2000年初頭、BMWデザイナー(クリスバングル氏)のデザインによるE65の7シリーズは、デザイン的に好き嫌いが激しく分かれるほどのインパクトのあるデザインでした。先代の保守的なBMW E38の7シリーズよりも販売台数を伸ばします。他メーカーがE65(7シリーズ)やE60(5シリーズ)の影響を受けて、車両デザインを大胆に改革させていったのは事実です。LEDライトなど他メーカーからの影響も少なからずあるでしょう。
クリスバングル氏のデザインチーフによる大胆なデザイントレンドのスタート
E65・7シリーズの大胆かつ攻撃的なデザインは他メーカーにインパクトを与えるほどの衝撃を与えました。販売台数的にも成功したが、アクが強すぎて保守的デザインに戻したモデルも後半になって登場。しかし、F型式モデル以降はLEDライトやテールの積極採用やライトとグリルを繋げるデザインとしたり、あらたなデザイン改革が見られます。
2010年以降のデザイントレンド
- グリルとライトが繋がったモデルが登場
- グリルを立体的に際立たせたデザイン
- 奇数モデルをセダン系モデル:グリルのボリュームをトップへデザイン
- 偶数モデルをクーペ系モデル:グリルのボリュームをボトムへデザイン
2020年以降のデザイントレンド
- LEDライト形状がより直線的なデザインへ
- 7シリーズ/X7のグリル大型化、M3/M4では、バンパー上下横断の大型化
- ホフマイスター・キンクのデザイン形状に変化(クーペモデル)
走行性能・ハンドリング
エントリーモデルから上級モデルまでFR(フロントエンジン・リヤドライブ)の駆動形式とし、前後重量配分を理想的な50:50の比率に高めるなど、ドライバーズカーとして運転する楽しみをも満足させる車造りを行っている。ダイレクト感のあるハンドリングや、高速域での安定性の高さなど、スポーティな味付けのドライビング・ダイナミクスはBMW車の特徴です。ニーズの多様化に対応し、4WDのxDriveやFFモデルも追加されています。MスポーツのスポーツグレードやMパフォーマンスと呼ばれるスポーツ専用パーツを設定し、さらにスポーツ度を求めるユーザーに対しては、M社でチューニングされた専用エンジンとボディを備えるMシリーズで対応できる。最新の電子制御装置をエンジンは燃費の向上とパワーの両立を図っています。EfficientDynamics(エフィシェント・ダイナミクス)という名称の環境性能と運動性能の向上をコンセプトとした取り組みにも力を入れています。
LCIとは
欧州車の説明で聞きなれないキーワードの「LCI」とは何でしょうか?
正式名は、Life Cycle Impulse(ライフサイクルインパルス)の略称です。日本では、3年から4年で行われるマイナーチェンジという呼び方が一般的でしょう。バンパーやライト周りの小変更により、リフレッシュされモデルのライフサイクルを長持ちさせます。不定期のエンジン変更や装備の充実、限定モデルの登場、1年単位の小変更(イヤーモデル)の改良が加えられます。年式を重ねるごとに微妙な差となり、最終モデルでは欠点がより良く改良されていることになります。
LCIは、それよりも大きな変更となります。LCIでは、外装パネルやヘッドライト、テールランプや前後バンパーにも大きな変更が加えられるので、一目でわかるようになります。特に前期型で不人気であった場合は、後期モデルでイメージチェンジに見えるような大胆な変更も過去にありました。また、BMWのデザイントレンドとして、大きなデザインサイクルとしてシリーズ共通の流れを持っており、その流れに沿った変更も発生します。BMWデザイナーのコンセプトの変更に伴ったLCIのイメージです。過去の欧州車はフルチェンジまでに9年10年の長いサイクルでしたが、最近のモデルはライフサイクルが短くなっています。LCIとしての大きな変更もなくイヤーモデルだけでフルモデルチェンジを迎えるモデルも一部であるようです。
BMWエンジンの特徴
バイエルン地方の原動機製造株式会社の名称の通り、創設以来、エンジン製造を得意分野とし、自動車の心臓であるエンジンには、先進性と個性的な特徴に溢れています。シルキーシックスと呼ばれる直列6気筒エンジン、全車ダウンサイジングターボ化、高級車のV12エンジン搭載などが特徴です。
直列3気筒、直列4気筒、直列6気筒、V型8気筒、V型12気筒と多彩なバリエーションがあります。
バリューローン(残価据置設定)
BMW認定中古車の特徴
メインテナンスサービス(インクルーシブ)
年間または走行距離20万kmまで、定期的なメインテナンスのサービスプログラム
エンジンオイル、オイルフィルター、ブレーキフルード、プラグ、エアフィルター、マイクロエアフィルター、ワイパーブレードラバー等の部品及び工賃が無料。
1シリーズ:43000円~ (2008/2より実施のサービス)
BMWのメカニズム・安全運転支援、特徴
DTCとは
DTC(ダイナミック トラクション コントロール)とは、一般的に「横滑り装置」を指す。また、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)は、DTCに統合されている機能になる。車体が横滑り状態になることを防ぎ、車体を安定的に走らせる電子制御を行っている。DTC・DSCボタンを解除することで、この機能をオフにすると後輪が横滑りする機能が働かなくなる。不安定な路面や過度のアクセルワークによる車体の不安定な状態を防ぎ、安全な走りをサポートします。
xDriveとは
FF/FRの2輪駆動車に対して、インテリジェント4WDの特徴を解説します。
iDrive モード
一つのダイヤルキーをセンターコンソールに設け、センターモニターに車両の設定、オーディオ操作などの表示内容をコントロールするiDriveです。
E65型7シリーズに搭載され、この先進装備は、他メーカーに多大な影響を与えました。
ECO PRO モード
ECO PROモードとは、ドライビング・パフォーマンス・コントロール(写真のボタン)でECOPROモードのスポーツとECO PROのどちらかを選択。ドライバーの運転状況に対応して自動的に燃料消費量を抑えるエンジン制御、ATのシフトタイミング制御が行われます。また、エアコンの作動も制御して、燃料消費量を抑えます。モニター上に燃費低減のアドバイス表示、燃料消費量のセーブ状況や、燃費向上に伴う走行距離の延長状況を表示して、さらなる燃費向上をドライバーへ促します。
ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能
2019年に順次、日本導入。従来のアクティブクルーズコントロール(ACC)や車線逸脱補正などの基本機能をベースとして、3眼カメラなどの走行中の危険性を正しく認識する精度が向上したことで、実装を可能としたシステム。ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能は、ドライバーの運転負荷を軽減して安全に寄与する運転支援システム。
ACCとは(アクティブ クルーズ コントロール)
通常のクルーズコントロールの機能に加えて、ACCは先行車との車間距離を設定し維持する自動追従型の機能に加えて、渋滞などの低速走行時に車両停止まで制御する機能を装備。前方の渋滞が緩和すると、システムが自動的に任意に設定した速度まで加速させます。
BMWの工場・関連施設
ドライビングセンター
常設としては、ドイツ(ミュンヘン)、アメリカ(サウスカロライナ州スパータンバーグ)、(カリフォルニア州サーマル)、韓国(インチョン)
BMWの変革・トピックス・イベント
SUV、ミニバン、FF化(モデルラインナップ拡大)
ライバルのメルセデスもエントリーモデルではFF(前輪駆動)化による居住スペースの拡大を図っています。BMWも市場の要求に応え、1/2シリーズヘFFを投入するに至りました。家族構成やライフスタイルの多様化により、1/2シリーズは市場に受け入れられ、従来FRセダンやクーペ、SUVのみだったBMWユーザー以外のユーザー獲得にも繋がっています。
ダウンサイジングエンジンの流れ
2000年以降、環境エンジンとして排気ガス規制が高まり、大きな排気量のNAエンジンから小排気量ターボ化への置き換えが進みました。
トヨタとの提携(スポーツモデル、環境性能)
2011年のトヨタとBMWの提携による主だった実績は、BMW側からの提供が多いようです。
- BMW製ディーゼルエンジンの供給
- BMW Z4ベースのトヨタスープラの発売
BMWは、トヨタよりも10年早く電動自動車の市販化を進めたこともあり、当初は想定されたトヨタ製ハイブリッドを搭載したBMW車は一切ありませんでした。ダウンサイジングターボ(ガソリン、ディーゼル)、PHV車、EV車のラインナップを見てもBMWが先行しており、トヨタ車は、ハイブリッド車を除き、出遅れ感が否めません。
今後、欧州の施策として、FCV(水素自動車)の積極導入が見込まれます。この点では、トヨタMIRAIが先行しており、トヨタ側の技術供与が行われる予定です。